バターは料理やベーキングに欠かせない食材ですが、長期間保存する際に悩む方も多いのではないでしょうか。冷凍保存は、バターを新鮮な状態で長く保つための効果的な方法です。この記事では、バターの冷凍保存方法とその利点について詳しく解説します。適切に冷凍することで、風味や品質を保ちながらコストを抑え、食材のムダを減らすことができるでしょう。便利で経済的な冷凍保存の秘訣をぜひお試しください。
バターは冷凍保存が最適な選択!
バターは誤った方法で保存するとすぐに劣化する、非常に繊細な食品です。基本的には冷蔵保存が望ましいですが、品質を長持ちさせるには冷凍保存が有効です。ここでは、バターを冷凍保存するメリットとその具体的方法について説明します。
バターを冷凍保存すると良い理由
バターをあまり頻繁に使わない場合は、冷凍庫での保存を考えると良いでしょう。一般に、バターは脂肪分が豊富で水分が少ないため、比較的保存が利きますが、開封後は冷蔵庫で早めに消費することが求められます。開封すると酸化が進み、特に風味が損なわれやすくなります。しかし、冷凍保存することで、低温により菌の活動が抑えられ、いたみにくくなります。ただし、家庭の冷凍庫は開閉が頻繁なため、温度変化が起こりやすく、長期の保存には向きません。
バターを冷凍で保存する方法
バターは冷凍する際、小分けとブロックそのままの2つの方法があります。それぞれの方法をご説明します。
<小分けで冷凍する手順>1. 一度に使う分量にバターを切り、個別にラップで空気を遮断しながら包む。2. ラップで包んだ後、さらにアルミホイルで包み、冷凍用の保存袋に入れる。3. 保存袋からできるだけ空気を抜いて封をし、冷凍庫で保存する。
小分けにしておくことで、必要なときにすぐ使えるので調理が便利になります。バターを切るときは、包丁にペーパータオルを挟むとスムーズで手軽に切れます。用途に応じて以下の大きさにカットすると便利です。
<用途別バターの適量>・5g:トーストや料理の風味付け・10g:炒め物や煮込み用のベース・50g:クッキーやケーキ作りに
嫌なにおいがつかないよう、しっかりラップで封をしましょう。また、バターの酸化を防ぐため、ラップの後にアルミホイルで光を遮断します。
<ブロックそのままの冷凍保存方法>1. 銀紙包みのまま、さらにラップで包む。2. 冷凍用保存袋に入れ、袋内の空気を抜いたら封をして冷凍保存します。開封前のバターは冷蔵保存でも問題ありませんが、冷凍保存すると品質が長持ちします。外箱を開けると中の銀紙に包まれているので、空気に触れないようラップで包みましょう。さらに、冷凍用保存袋で保護することで、におい移りや酸化を防ぎます。
冷凍したバターをスムーズに解凍する手順
小分けのバターを冷凍保存した場合、そのまま料理やお菓子作りに使えるほど溶けやすいです。一方で、大きめのブロックや50g程度の塊で冷凍したバターは、すぐには溶けないので、先に冷蔵庫で自然解凍しておくのが適しています。
なお、解凍したバターを再び冷凍すると、品質や風味が損なわれる可能性があります。したがって、ブロック状のバターを使用する際には、熱湯で温めた包丁を使い、必要な分だけカットすると良いでしょう。余った分は再度銀紙で包み、しっかりラップをして、冷凍用保存袋に入れて保存してください。
バターの保存期間
未開封の状態でおおよそ6か月間保存が可能です。しかし、開封後は光や空気により酸化が進みやすいため、賞味期限に関係なく速やかに消費することが推奨されます。たとえ冷凍保存をしていたとしても、冷凍庫の頻繁な開閉で温度の変動が起こり得るため、早期の消費を心掛けましょう。
消費期限切れや劣化したバターを識別する方法
大きなバターの塊は、一度にすべてを使いきるのが難しい場合があるかもしれません。ところで、賞味期限というのは、未開封かつ適切に保存された状態で「そのままの美味しさで食べられる期間」を示します。賞味期限が過ぎても必ずしも直ちに食べられなくなるわけではありません。ここでは、バターが傷んでいるかどうかを確認する方法について詳しく説明します。
異常な臭いがないかを検査する
バターが酸化すると、すっぱく石油のような独特の匂いを放つことがあります。ラップやアルミホイルの密閉が不十分だと、空気が入って酸化が進みやすくなります。さらに冷凍保存中の冷凍やけも、匂いを強くする要因となります。明らかに変な匂いがする際は、食べずに廃棄するのが安全です。
カビの発生をチェックする
バターは基本的には腐りにくいですが、保存方法を誤ったり、雑菌が付着したりするとカビが発生することがあります。見える部分だけではなく、カビの菌糸が全体に広がっている恐れがあるため、カビが一部に見られる場合でも食べないように注意が必要です。特に、白カビは見た目では発見しづらいことがありますが、バターにカビが生えると全体が湿っぽくなるなど変化が現れます。バターの外観や状態に異常があると感じたときは、食さないように心掛けましょう。
まとめ
バターの保存方法や鮮度の確認方法について解説しました。開封後は空気にさらされることで劣化が進行し、風味が損なわれることがあります。冷凍保存により品質を維持しやすくなりますが、できるだけ早めに消費するのが望ましいです。