バター クリーム状

バターは、菓子作りや料理の幅広い分野で欠かすことのできない存在です。その風味豊かな味わいと、なめらかでクリーミーな食感は、料理に格別の魅力を与えてくれます。中でも「クリーム状のバター」は、洋菓子作りにおいて欠かせない重要な材料です。今回は、このクリーム状のバターについて、その特徴や活用方法、作り方などをご紹介します。

バターの形状はお菓子によって違う

お菓子作りには欠かせないバターですが、作るお菓子によって固形のまま使ったり、クリーム状にしたり、溶かしたりと、さまざまな形状で使用されます。では、なぜお菓子ごとにバターの形状を変えるのでしょうか?固形、クリーム状、液体といったバターの特性を理解し、代表的なお菓子の例を挙げながらその使い方を解説します。バターの特性を知ることで、お菓子作りがさらに楽しくなります。

固形で使うバター

バターは、その可塑性という性質のおかげで、折り込み生地に欠かせない存在です。13〜18℃の適温でバターを扱うことで、薄く伸ばされた層が生地に織り込まれ、サクサクした食感が生み出されるのです。 お菓子作りに限らず、バターは料理全般において風味と彩りを与える万能な食材です。ステーキや魚介、パスタなどに塗るだけで、香ばしい香りが食欲をそそります。野菜をバターでコーティングしてグリルすれば、素材本来の旨味が存分に引き立ちます。 質の良いバターを選び、固形のままあるいは溶かして使い分ければ、料理の幅は格段に広がるはずです。バターの可能性を存分に活かした、新しい味の発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

クリーム状で使うバター

クリーム状のバターには、ふんわりと軽やかな味わいが魅力的です。生クリームのようになめらかな口当たりながら、豊かな風味が広がり上品な味わいを堪能できます。焼き菓子はもちろん、パンの塗り付けやソースづくりなど、多彩な用途で活躍します。 一般的なバターに比べ、水分が控えめなため、なめらかでしっとりとした食感に仕上がります。生地に混ぜ込むと、バターの豊かな香りが口中に広がり、加熱しても溶けにくいため、焼き上がりに適度な弾力が与えられます。 チューブ入りのクリーム状バターは、スプーンですくって使えるため手間が省けます。ケーキのデコレーションやパンのアクセントとしても重宝されます。本格的な製菓から気軽なアレンジまで、幅広く活用できる万能バターなのです。 クリーム状バターには、空気を含ませる製法と空気を含ませない製法があります。空気を含ませた場合、パウンドケーキやマフィンなどのふんわり軽い焼き菓子ができあがります。一方、空気を含ませずにクッキーやタルトの生地を作ると、サクサクした食感に仕上がります。用途に合わせてバターの性質を活かした製法を選ぶことが大切です。

液体で使うバター

バターの液体としての可能性は無限大であり、料理の世界に欠かせない存在となっています。溶けたバターは、ソテーやソースに深みと香りを与え、食材をなめらかに炒めながら、旨味と風味を壮麗なものに高めてくれます。ステーキのソース作りには不可欠な存在です。 スープやシチューにバターを加えると、まろやかな口当たりと贅沢な味わいを実現します。ゆっくりと回し入れることで、うまみが凝縮され、とろける美味しさを堪能できます。 さらに、オムレツやクレープ、フレンチトーストなどの卵料理においても、溶けたバターは焼き色の調整や、しっとりとした仕上がりを実現する重要な役割を担っています。 お菓子作りでも、液体のバターはマドレーヌやフィナンシェ、ジェノワーズなどの代表的な存在です。温かい状態で生地に加えると均一に混ぜ合わせることができます。

まとめ

クリーム状のバターは、室温で柔らかくなめらかな状態に仕上がったバターのことです。生地に風味とコクを加え、滑らかな食感を実現します。作り方は、バターをボウルに入れ、ゴムべら等で空気を含ませながら滑らかに練り上げるだけ。洋菓子の生地作りはもちろん、デコレーションやフィリングとしても幅広く活用できる万能な材料なのです。

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