バターは冷凍できる?保存方法から賞味期限、活用レシピまで徹底解説!

料理やお菓子作りに欠かせない万能食材、バター。風味を損なわずに長持ちさせるには、適切な保存方法が重要です。「冷蔵庫に入れているから大丈夫」と思っていませんか?実は、バターは冷凍保存も可能なんです。この記事では、バターを美味しく保存するための冷蔵・冷凍のコツを徹底解説。賞味期限や傷んだバターの見分け方、冷凍したバターの活用レシピまで、バターに関する疑問をまるっと解決します。賢く保存して、バターを最後まで美味しく使い切りましょう!

冷凍保存が有効な理由:バターの性質と風味劣化の関係

バターは、油脂分が多く水分が少ないため、比較的保存がきく食品です。しかし、開封後は空気や光に触れることで酸化が進み、徐々に風味が落ちてしまいます。冷凍保存は、バターを低温で保存することで、微生物の活動を抑え、酸化を遅らせる効果的な手段です。特に、使用頻度が低く、開封後にすぐに使い切れない場合に最適です。ただし、家庭用冷凍庫は開閉による温度変化が大きいため、長期保存には注意が必要です。

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バターの冷凍保存テクニック:使いやすさを考慮した保存方法

バターを冷凍保存する方法は、大きく分けて、使う分だけ取り出せるように小分けにする方法と、塊のまま保存する方法の2種類があります。どちらの方法を選ぶにしても、バターを酸化から守り、風味をできるだけ損なわずに保存するためのポイントを押さえておくことが重要です。

小分け冷凍保存の手順とコツ

小分けにして冷凍保存すれば、必要な時に必要な量だけを取り出せるので、とても便利です。

バターを、普段料理やお菓子作りに使う量(例えば5g、10g、50gなど)に切り分けます。用途に合わせてサイズを変えるとさらに使い勝手が良くなります。 切り分けたバターを、一つずつラップで丁寧に包み、空気が入らないように密閉します。 さらに、ラップの上からアルミホイルで包むと、光による酸化をより効果的に防ぐことができます。 冷凍保存用の密閉袋に入れ、中の空気をできる限り抜き、しっかりと口を閉じて冷凍庫で保存します。

バターをカットする際、包丁の刃先にクッキングシートやペーパータオルを挟むと、バターがくっつきにくく、スムーズに作業を進めることができます。例えば、5gはトースト用、10gは炒め物用、50gはお菓子作り用など、用途に合わせて大きさを決めておくと、さらに便利です。

ブロック冷凍保存の手順とコツ

バターを塊のまま冷凍保存する際は、下記の手順を参考にしてください。

未開封のバターは、そのまま冷凍庫へ入れることができます。

開封済みのバターは、元の包装紙(銀紙)の上から、さらにラップで丁寧に包んでください。

冷凍保存用の袋に入れ、中の空気をできる限り抜き、袋の口をしっかりと閉じて冷凍庫で保管します。

塊のまま冷凍することで、カットする手間はかかりますが、酸化を抑え、風味の劣化を最小限に抑えることが可能です。銀紙とラップで二重に包むことで、他の食品へのにおい移りも防ぐことができます。

冷凍バターの解凍方法と注意点:美味しさを保つために

冷凍したバターを解凍する際、解凍方法によってはバター本来の風味や品質が損なわれることがあります。適切な解凍方法を選ぶことが大切です。

小分け冷凍バターの解凍方法

小分けにして冷凍したバターは、必要な分だけをすぐに調理やお菓子作りに利用できます。常温で自然解凍するか、電子レンジで短時間加熱して柔らかくしてから使うと良いでしょう。5g程度の少量であれば、凍ったままトーストにのせて溶かしながら使うこともできます。

ブロック冷凍バターの解凍方法

塊で冷凍したバターは、冷蔵庫で時間をかけて解凍するのがおすすめです。使う分だけカットしたい場合は、お湯などで温めたナイフで必要な量だけ切り取り、残りはすぐに銀紙とラップで再び包み、冷凍庫に戻してください。ただし、一度解凍したバターを再度冷凍すると品質が低下するため、解凍した分は使い切るように心がけましょう。

冷蔵保存の基本:風味劣化とにおい移りを防ぐために

バターを冷蔵庫で保存する際は、空気による風味の劣化と、他の食品からのにおい移りに注意が必要です。バターは特ににおいを吸収しやすいため、適切な対策が求められます。

冷蔵保存の方法と注意点

  1. バターをラップで丁寧に包み、空気を遮断します。
  2. さらに、密閉できる保存袋や容器に入れて、冷蔵庫で保管します。
  3. 冷蔵庫内で、においの強い食品の近くに置くのは避けましょう。

バターの賞味期限:開封前と開封後の違い

バターの賞味期限は、未開封であれば製造日から約半年です。しかし、開封後のバターは、空気や光の影響で酸化が進みやすいため、賞味期限にかかわらず、なるべく早く使い切るように心がけましょう。冷凍保存した場合でも、冷凍庫の開閉による温度変化があるため、できるだけ早めの消費をおすすめします。

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バターの品質チェック:におい、カビ、変色

バターの品質が劣化していないか確認するには、以下の点に注目してください。

においをチェック

バターが劣化すると、ツンとした酸味のあるにおいや、酸化した油のようなにおいを発することがあります。もし、いつもと違うにおいがする場合は、口にしない方が賢明です。

カビが生えていないか確認

バターは比較的カビが生えにくい食品ですが、保管状況によってはカビが発生することがあります。一部分にカビが見られる場合でも、カビの菌糸が全体に広がっている可能性があるため、カビが生えているバターは廃棄しましょう。

色の変化をチェック

バターの表面の色が変わっていたり、全体的に水分が多くなっている場合は、品質が低下しているサインです。通常の状態と異なる場合は、食べるのを控えるのがおすすめです。

使いきれないバターの活用術:料理からスイーツまで

バターが少しだけ余ってしまいそうな時は、バターをふんだんに使用する料理やデザート作りに利用するのが良いでしょう。

絶品!バター風味噌肉じゃが(北海道風)

材料(2人分):濃厚バター(有塩)20g、じゃがいも(大きめ)2個、玉ねぎ1/2個、豚バラ肉(薄切り)100g、合わせ味噌 大さじ1、お好みでパセリ、水100ml、砂糖 大さじ1.5

作り方:じゃがいも、玉ねぎ、豚肉をそれぞれ食べやすい大きさに切る。鍋で豚肉を軽く炒め、じゃがいもと玉ねぎを加えて炒め合わせる。水を加えて煮込み、野菜が柔らかくなったら味噌を溶き入れる。仕上げにバターを乗せ、刻んだパセリを散らす。

香ばしい!白身魚のムニエル バター醤油仕立て

材料(2人分):白身魚(切り身)2切れ、塩コショウ少々、薄力粉10g、風味豊かなバター(有塩)30g、醤油 小さじ2、水 小さじ1、彩りにインゲン8本、ミニトマト3個

作り方:白身魚に軽く塩コショウし、薄力粉を薄くまぶす。フライパンにバターを熱し、白身魚を焼き色がつくまで焼く。別のフライパンでインゲンを炒める。バター、醤油、水を混ぜてソースを作り、焼きあがった魚にかける。インゲンとミニトマトを添えて盛り付ける。

手作り!北海道バターサンドをおうちで

材料(6個分):香り高いバター(食塩不使用)70g、ラムレーズン 大さじ2、卵白1個分、グラニュー糖40g、ラム酒 小さじ1、バニラエッセンス 少量、お好みのクッキー12枚

作り方:レーズンをラム酒に浸しておく。室温に戻したバターを泡立て器で混ぜ、卵白、砂糖を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。ラムレーズンとバニラエッセンスを加え、均一に混ぜ合わせる。クッキーにバタークリームを挟んで完成。

まとめ:バターを上手に保存して、おいしさを長持ちさせよう

この記事では、バターの保存方法として、冷凍保存、冷蔵保存、賞味期限に関する情報、状態が悪くなったバターの見分け方、そしてバターを使ったおすすめレシピをご紹介しました。適切な保存方法を実践することで、バターの風味を損なうことなく、いつでも美味しい状態で料理やお菓子作りに活用できます。ぜひ、ご紹介した情報を参考に、バターを賢く使いこなしてください。

バターは開封後、どのくらいの期間で使い切るのが良いですか?

開封後のバターは、冷蔵庫で保管した場合、およそ1週間から2週間以内に使い切るのが理想的です。冷凍保存した場合は、1ヶ月程度を目安に使い切りましょう。なるべく早く使い切ることで、風味の変化を最小限に抑えられます。

冷凍したバターは、解凍せずにそのまま使っても大丈夫ですか?

小さく分けて冷凍したバターは、凍った状態のまま調理やお菓子作りに利用できます。大きな塊で冷凍したバターは、使う分だけ切り取るか、冷蔵庫でゆっくりと解凍してから使用すると良いでしょう。

バターにカビが発生した場合、カビの部分を取り除けば食べられますか?

バターにカビが見られた場合は、見た目のカビだけでなく、内部にもカビの菌糸が広がっている可能性があるので、残念ですが食べるのは避けるべきです。

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