ブルーベリーは、その豊かな栄養価と甘酸っぱい風味で世界中の食卓を彩る人気の果物です。原産地である北アメリカをはじめ、世界には数多くのブルーベリー産地があり、それぞれに独自の特長を持っています。この記事では、アメリカ、ヨーロッパ、南半球の国々など、ブルーベリー生産が盛んな地域を取り上げ、それぞれの産地が誇る品種や栽培方法、気候条件などについて詳しく解説します。多様なブルーベリーの魅力を感じ、あなたの食卓にも新たな味覚を届ける手助けができれば幸いです。
茨城県のブルーベリー
茨城県は、ブルーベリーの主要な産地として知られており、かすみがうら市やつくば市、小美玉市などに多くの摘み取り農園があります。特に、つくば市は東京都小平市や山梨県北杜市と並び、「日本三大ブルーベリーの産地」の一つに選ばれ、県内でいち早くブルーベリーの栽培を始めました。ブルーベリーにはさまざまな品種があり、「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」に分類されます。これらの系統はそれぞれに合った気候条件が必要で、異なる甘さ、風味、酸味を提供するため、多様な味わいが楽しめます。旬は6月から8月で、食べると口いっぱいに広がる甘さと爽やかな酸味が堪能できます。
さらに、ブルーベリーの特徴的な青紫色はアントシアニンから来ており、この成分はスマートフォンやパソコンの使用による目の疲れに効果があるとも言われています。

かすみがうら市の坂農園
坂農園はかすみがうら市に位置しています。
約6ヘクタールの広大な土地で、無農薬のブルーベリーを約130品種、1万本以上育てています。樹上で完熟した新鮮なブルーベリーは、現地ならではの特別な味わいです。ぜひ足を運んでみてください。
坂農園のブルーベリー製品
ブルーベリーの持つ美味しさをそのまま活かしたストレートジュースに加え、爽やかな酸味と甘さが魅力のお茶やジャムなど、バラエティ豊かな商品が揃っています。
つくば市のブルーベリー観光地、ゆうふぁーむ
つくばゆうふぁーむブルーベリー
つくば市では、豊富な水資源と広がる平坦な農地を活用して、ブルーベリーが栽培されています。この地域では、約50種類もの多様な品種が生産され、その生産量は県内でも有数です。ゆうふぁーむでは、「極上の甘さ」を求め、砂糖のような甘さではなく、甘みや酸味、香り、食感が調和した甘さにこだわりを持っています。また、茨城県のエコファーマーに認定され、安全で安心なブルーベリーを提供しています。
ゆうふぁーむのブルーベリーを使った加工品
新鮮なブルーベリーをふんだんに使ったアイスクリームやジャム、キャンディーなども取り扱っています。
小美玉市のやわらぎファーム
小美玉市のやわらぎファーム
この農園では、有機質の肥料を使用し、農薬を一切使わずに作物を育てています。地面にはウッドチップをたくさん敷き詰め、定期的に草刈りを行うことで、苗の手入れを施し、来園者が快適に過ごせるようにしています。広大な約4ヘクタールの土地でブルーベリーとりんごを育てており、特にブルーベリーは約50もの品種を取りそろえています。その場で試食し、好みの完熟ブルーベリーを楽しむことができます。遠景には美しい愛宕山も望めますので、ぜひ訪れてみてください。
やわらぎファームで作られるブルーベリーの加工製品
収穫が終わったら、ログハウスでのんびりと過ごせます。店内ではワインやジュース、アイスクリームなどの加工品も手に入るので、ぜひお試しください。
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