紅茶 入れ方 - スイーツモール

紅茶 入れ方

紅茶 入れ方

実に様々な種類がある紅茶。その風味豊かな香りと味わいは、一日の始まりを彩るものから、リラックスタイムのお供まで、私たちの生活に欠かせない存在となっています。しかし、本当に美味しく紅茶を味わうためには、ただ湯を注ぐだけではなく、適切な「入れ方」がとても重要です。今回は、紅茶の深い味わいを最大限に引き出すための正しい入れ方についてご紹介します。

紅茶の入れ方とポイント①

紅茶は風味と香りを保つためには適切な保存方法が重要です。この章では、紅茶の保存における敵、光と臭気とそれらから紅茶を守るためのポイントについて解説します。

まず、一つ目のポイントは、「日光や室内光から守る」ことです。紅茶は非常に光に弱く、容器内の紅茶に常に光が当たり続ける環境下では、天然果物のように1週間で梅干しの香りが付いてしまいます。しかし、光を避けて適切に保存すれば、紅茶は長期にわたってその美味しさをキープします。多くの紅茶は時間を経ることで風味が深まり、さらに美味しく熟成することも。光は紅茶にとって強力な敵ですので、保存の際には絶対にそれを避けるべきです。

次に、二つ目のポイント「臭気への注意」についてです。紅茶の茶葉は無数の細かい空間を持ち、臭気を吸い込みやすい性質があります。包装が密閉されているのは、空気や湿度から保護するだけでなく、他の強い臭気を遮断するためでもあります。

以上が紅茶の保存法における重要なポイントです。この得体の知れない二つの敵、光と臭気から紅茶を守れば、その香りと味わいを長く楽しむことができます。ぜひこれらのポイントを活用し、自分だけの美味しい一杯の紅茶を見つけてください。

紅茶の入れ方とポイント②

紅茶という名の芸術は、水道水がケトルへと反射する勢いから始まります。そして、その湯は沸き立つことで新たな風味を宿します。だからこそ、沸騰したお湯ですぐに紅茶を淹れることが大切です。


お湯は沸かすことで次々と空気を排出し、二酸化炭素も失っていきます。この二酸化炭素が失われることでお湯はアルカリ性に向かい、その結果、湯の香りが大きく変化します。そして、お湯の味わいが変われば、紅茶の味もまた変わります。


紅茶のプロフェッショナルであるティーオークションのバイヤーもこれを熟知しており、沸き立つばかりのお湯で紅茶を試飲を行ないます。紅茶畑でも同様です。紅茶の風味は沸き立つお湯を基準に調整されるため、そのお湯で淹れ上げると無数のフレーバーが広がります。ただし、沸かす前の水に空気が優れていなければ理想の湯は得られません。


お湯を入れて3分経つとよくジャンプする茶葉の美味しさが引き出されます。茶葉の量は最初から完璧に量る事はなく、そこは試行錯誤で楽しんでも良いでしょう。目安としては、350ccの沸騰した湯に対し8~10gの茶葉を用意すると、ミルクティーにちょうど良い濃さが生まれるでしょう。

紅茶 入れ方

紅茶の入れ方とポイント③

美味しい紅茶の醍醐味を引き出すには、細部へのこだわりが必要とされます。まず、茶葉の量は大切なポイントに。一人前には、平均的に3gが最適ですが、利用する容器の大きさ、あるいはお好みの味によって適宜調整していただくと良いでしょう。


次に気をつけるべきは、沸騰した熱湯の使用です。温度が高いほど、紅茶からの良質な成分の抽出が促進されます。ただし、高温に敏感なニルギリやダージリン等の種類を淹れる際には、90度程度まで冷ましてから使用しましょう。


ここで至要なのは「蒸らす時間」です。おおよそ3~5分が一般的とされていますが、これも紅茶の種類や茶葉の大きさにより変化します。長ければ長いほど、紅茶特有の苦みや渋みが引き立ちますから、これも個々の好みに合わせて調節し、浸出後には茶葉を取り除くことを忘れないでください。これにより、更に美味な一杯が楽しめます。


最終的に、紅茶とは一飲みで終わらせるものではなく、その香りや風味をじっくりと味わうべきものです。世界から集められた紅茶の魅力をご堪能いただくためにも、一つ一つのポイントを押さえ、最高の一杯を追求してみてください。濃さの調節は後からでも可能です。まずはしっかりと味わいを引き出しましょう。

紅茶の入れ方とポイント④

紅茶の美味しい淹れ方のコツは茶葉と水の量、水温、蒸らし時間が基本ですが、さらに大切なのが「お湯の注ぎ方」でしょう。


まず、「ふやかし」という工程を行います。確実に茶葉を湯で濡らすことで、豊かな香りが解き放たれます。これを行うためには、深みのあるポットではティースプーンなどを活用し、平底のポットの場合は傾けてみると良いでしょう。


次に大切なことは、「お湯を一度に注がない」こと。お湯はゆっくりと注ぎ、茶葉の隙間を通り抜けるスピードに合わせて行います。これが茶葉との接触時間を延ばし、深みと濃さを引き出します。


そして、「ポットの縁までお湯を注ぐ」ことが大切です。この行程が不足すると、茶葉からの成分抽出が不十分となります。ただし、程よい量に留めておくことで、絶妙な渋みと風味が得られます。


紅茶の楽しみ方は世界共通で、濃い紅茶を淹れることが基本です。その後で、お好みに応じてミルクやお湯を加えて味を調整します。90%のイギリス人が好むミルクティーは、お湯よりも常温のミルクをたっぷりと加えて作ります。それゆえに、最初から濃い紅茶を用意するのです。


そして紅茶の楽しみ方は国境を越えて広がっています。世界の大多数の国々で、イギリス流のミルクティーやインド特有のチャイのように、濃い紅茶を淹れてからミルクやお湯で割って飲む方法が愛されています。


豊かな風味の紅茶を楽しむためには、細部の作業が重要です。この基本ルールを参考に、ぜひ自分だけのおいしい一杯を淹れてみてください。

紅茶の入れ方とポイント⑤

美味しい紅茶を淹れたものの、「一度保温ポットに移して持ち運んだら美味しくなくなった」という経験はございませんか?実は、紅茶を抽出した後に高温で長時間保存してしまうと、その風味や香りは劣化し、味わいが損なわれてしまいます。


会社などで美味しい紅茶を飲むためには、まず保温ポットに熱湯を用意し、その中にティーバッグを入れるのが良いのです。お弁当を広げる前にティーバッグを投入しておけば、飲む時には風味豊かな新鮮な紅茶が完成します。


また、紅茶の温度を途切れずに長時間保つティーコゼーも注意が必要です。あまり長時間にわたって高温を保つと、紅茶の味が劣化し、その本来の風味を味わうことができません。ティーコゼーには30分間程度の保温能力があれば十分と言えるでしょう。


紅茶の最適な温度は60~70℃です。熱いティーポットの場合、ティーコゼをかける前に少し冷ましてから保温することで、最も美味しい状態を保つことができます。今回伝えたポイントを抑えて、日々の紅茶タイムを一層楽しんでみてはいかがでしょうか。

紅茶 入れ方

まとめ

美味しい紅茶の淹れ方とは、適切な温度と抽出時間、そして紅茶の量のバランスを保つことです。ティーバッグ1つに対して、約200mlの熱湯を注ぎ、3~5分間ゆっくりと蒸らし、香りと味を十分に存分に引き出します。紅茶は、五感すべてで楽しむ飲み物。ぜひ正しい淹れ方で、その魅力を心ゆくまで味わってみてください。