沖縄を代表する健康野菜、「ゴーヤ」。ビタミンC、ポリフェノール、カリウムなどを豊富に含み、体脂肪の減少や血糖値の上昇抑制など、体にとって有益な効果が期待できる、まさにスーパー食材です。しかしその一方で、「ニガウリ」という名の通り、独特の苦味が苦手と感じる方も少なくないかと思います。

その苦味をうまく調節し、日々の栄養摂取を楽しくしたものが、健康志向の方々に人気の「ゴーヤジュース」です。ほど良い甘さを加えることで苦味が和らぎ、飲みやすくなります。岩塩を加えてさらに風味を引き立てるといった工夫も見られ、栄養価の高さと飲みごたえのバランスがうまく生かされています。

夏場には、その清涼感が熱中症対策にもぴったり。エネルギッシュな一日の始まりに、あるいは一日の疲れを癒してくれるリフレッシャーとしてもおすすめです。

ゴーヤが苦手でも心配はいりません。この「ゴーヤジュース」なら、独特の風味を楽しみつつ、気軽にゴーヤの栄養を摂取することができます。南国沖縄の風を感じ、健康さを実感してみてください。

夏の盛りになると主役となるゴーヤは、「夏のエース野菜」と称され、多種多様な栄養エレメントを含むことから健康志向の方々から支持を見せています。

ゴーヤの鮮烈な緑色からは緑黄色野菜のイメージを持たれますが、β-カロテンは予測以上に低いため、実は淡色野菜に分別されます。これからの暑い季節にふさわしい、ゴーヤが元気付けになる魅力的な栄養成分を詳しく説明します。

ビタミンC

ゴーヤは豊富なビタミンCが特徴の一つとして認知されています。一般的にビタミンCは、炎症の際には質量が低下する傾向にありますが、ゴーヤ中のビタミンCは耐熱性質があり、調理してもきちんと取り込むことができます。

ビタミンCは私たちの肌を健康に保つために重要なコラーゲンの生成をサポートしています。ビタミンEと共に活性酸素の排除し、細胞を保護する抗酸化作用もあります。ビタミンCが不足すると倦怠感を感じやすくなるなど、各種の症状が発現します。

葉酸

多種多様なゴーヤの栄養成分群の中で、特に女性にお勧めしたいのが充足しづらい葉酸です。成人女性の一日に必要な葉酸は約200μgですが、ゴーヤには100gあたり72μgの葉酸が見られます。

葉酸はビタミンB12と夥しく働き赤血球の生成を補佐しています。そのため、葉酸を定量的に摂取することで貧血予防に有効となります。

食物繊維

ゴーヤには、水に解けにくい不溶性食物繊維がたくさん含まれています。不溶性食物繊維は便を増量する効果があり、それによって腸を刺激し便通を良くします。

モモルデシン

ゴーヤ固有の苦味要素「モモルデシン」は抗酸化力があることで知られ、胃腸の粘膜を庇護する機能があります。その結果、胃腸の活動を活性化させ、食べる力を増進させる効用が期待できます。

「極上のすっきりゴーヤジュースを家庭で」

ゴーヤジュース作りは、使用する食材次第で幾多のアレンジが可能となり、より飲みやすさや甘さを調節することができます。例えば、バナナやパイナップルをプラスすることで、更なる甘さと風味が生まれます。しかしここでは、苦みを感じさせずに適切な甘さを引き出すための、ゴーヤと甘味料だけを使った短時間で完成するシンプルなレシピをご提案いたします。

〈材料（1人分）〉

・ゴーヤ：50g（約1/4本）

・ハチミツ：大さじ2

・レモン汁：小さじ2

・水：50cc

※ハチミツの量で調整し、お好みの甘さに仕上げましょう。

〈作り方〉

1. ゴーヤの種と繊維部分を排除し、大まかに刻みます。ここでの刻む大きさは一概ではありません。その理由はミキサーにかけるためです。

2. ゴーヤとその他全ての材料をミキサーに投入し、滑らかな状態になるまで攪拌します。

3. 混ぜたものをガーゼを広げたボウルに移し、ゴーヤジュースを絞り出します。また、そのまま飲むことも選択肢の一つです。飲みやすさを重視するのであれば絞る、一方で栄養分を多く摂取したい方はそのまま飲む、といった具体的な摂取方法を選びましょう。

旬を迎えるゴーヤから抽出したフレッシュなジュース。苦みを抑えた爽やかな味わいの「ゴーヤージュース」は、栄養豊富で健康にも最適。その飲みやすさに驚くこと間違いなし。この機会に、沖縄の夏の風味を満喫しませんか。特製のゴーヤージュースで、夏の暑さを涼しげな味わいとともに乗り越えましょう。