紅ほっぺの魅力に迫る!糖度とその秘密

近年、いちご市場で注目を集めているのが、特に甘さで高評価を得ている「紅ほっぺ」です。このいちごは、その名の通り鮮やかな紅色とほっぺたが落ちるような甘さで、食べた瞬間に笑顔がこぼれる美味しさが特徴です。糖度の高さはもちろん、香りやジューシーさも兼ね備えており、市場での人気は衰えることを知りません。この記事では、そんな紅ほっぺの魅力とその秘密に迫ります。いちご好きのあなたにとって、この新発見はワクワクするものになるでしょう。

紅ほっぺとは

紅ほっぺは、いちごの品種です。「章姫」と「さちのか」を掛け合わせてできました。

名前の由来は、果肉が鮮やかな紅色で、「ほっぺたが落ちるほどおいしい」というところから来ています。この品種は静岡県で作られ、2002年に静岡県農業試験場(現在は静岡農林技術研究所)で生まれました。

章姫とさちのかの性質を兼ね備えており、大きな果実と鮮やかな赤色が特徴で、光沢が美しいです。甘味とさわやかな酸味に加え、芳醇な香りが評価され、人気の高いいちごとなっています。

紅ほっぺの栽培地域と収穫期間

紅ほっぺは、主に静岡県で生産されており、茨城県や愛知県でも育てられています。この品種の収穫時期は違う環境によって変動しますが、通常12月中旬から4月にかけて収穫されます。市場に出回るのは12月からですが、甘さが増す本当の旬は3月からです。

紅ほっぺの甘さ

静岡県農林技術研究所における調査では、紅ほっぺの平均糖度が9.7%、酸度が0.78%であることが示されています。この糖度は果汁100gに含まれる糖の量を示し、酸度は果汁100g中のクエン酸などの有機酸の量を表しています。

糖度の比較では、章姫が9.1%、女峰が8.7%となっており、紅ほっぺはこれらの品種よりも糖度が高く、より甘いと言えるでしょう。また、親品種のさちのかは糖度が9.6%と非常に近く、紅ほっぺの甘さはさちのかから受け継がれたものであると考えられます。

紅ほっぺを最高に味わう方法

紅ほっぺは、ショートケーキやタルト、そしてフルーツサンドと最高の組み合わせです。

この品種の甘酸っぱさは特に生クリームとの調和が素晴らしく、中心まで鮮やかな赤色が断面を魅力的に演出します。

また、砂糖と一緒に煮込んでジャムやコンフィチュールにしても、鮮やかな色が楽しめます。料理やデザートのアレンジにおすすめです。

そのまま食べても、甘さと酸味の絶妙なバランスでとても美味しいです。

紅ほっぺ