バーチディダーマとは
「バーチディダーマ」は、イタリア語で「貴婦人のキス」という意味を持つ、トリノで生まれた伝統的な焼菓子です。この菓子は、アーモンドプードルで作ったクッキーをチョコレートでサンドし、サクサクとした食感が特徴的です。名前の由来は、その特徴的なキスマークのような形状からきており、美味しさと愛らしい見た目が人々に愛されています。今回はバーチディダーマについて詳しくご紹介します。
バーチディダーマとは
バーチディダーマとマカロンの違い
一見同じように見えるインドのバーチディダーマとフランスのマカロン。しかし、これらのスイーツはその起源、材料、そして製法において大きな違いを持っています。
バーチディダーマは、伝統的なインドの菓子であり、コンデンスミルク、フィロベーコン、アーモンドなどのナッツを使用した、手作り感あふれる逸品です。インド全土で親しまれ、祝日やお祭りには必ずといっていいほど登場し、その思いやりと温かみが感じられる味わいが楽しめます。
一方、洗練された菓子マカロンはフランスが起源。アーモンドミール、エッグホワイト、グラニュー糖を主な材料に使い、見た目の美しさと繊細な食感、さらには多彩なフレーバーが特徴となっています。女性を中心にそのおしゃれさから人気を博しています。
この2つの菓子は、地域それぞれの文化と風味が深く反映されていると言えます。お互いにその存在を通じて、人々のライフスタイルや価値観を知ることができるのです。また実は、マカロン北京とバーチディダーマには深い関連性があります。
16世紀、イタリアのフィレンツェ出身の貴族であるメディチ家の娘、カトリーヌ・ド・メディシスは、フランス国王アンリ2世と結婚するためにフランスへ旅立つことになります。その際、彼女はイタリアの食文化の数々をフランスへ持ち込みました。
その中には彼女の好きな料理「アマレッティ」も含まれていて、これが後の「マカロン」へと進化する元となりました。ただ、当時のマカロンは今日では想像もつかないほど異なり、ガナッシュやジャムなどを挟むことのない片面焼きのものでした。
現在、日本で有名な「マカロン」は、実際には「マカロン・パリジャン(macaron parisien)」と呼ばれ、片面焼きだったマカロンが、「バーチディダーマ」をフランス風にアレンジした結果生まれたものなのです。
次にバーチディダーマかマカロンを口にする際には、その豊かな背景を思い浮かべながら味わってみてください。その一つひとつが、各国の文化やライフスタイルを感じさせてくれるでしょう。
まとめ
「バーチディダーマ」は、貴婦人のキスを意味するイタリア語から名付けられた、トリノ発祥の特別な焼菓子です。アーモンドプードルで作られたクッキーがチョコレートでサンドされ、独特のサクサクとした食感が堪能できます。その形状がキスマークに似ていることもあり、見た目にも魅力的です。「バーチディダーマ」は、イタリアの伝統的なアマレッティの一種であり、トリノ風のバリエーションとして、甘さと風味を楽しみたい方におすすめの焼菓子です。