離乳食の食パン、いつから?選び方と注意点

離乳食にパンを取り入れたいけど、いつから与えていいのか、どんなパンを選べばいいのか悩みますよね。パンは離乳食初期の生後5~6ヶ月頃からスタートできますが、種類や与え方には注意が必要です。この記事では、離乳食に食パンを与える際の適切な時期、選び方のポイント、注意点などを月齢別にご紹介します。赤ちゃんの成長に合わせたパンの選び方を知って、離乳食をさらに楽しく、そして安全に進めていきましょう。

離乳食にパンはいつからOK?

赤ちゃんにパンを与えられるのは、離乳食初期の生後5~6ヶ月頃からです。ただし、最初はシンプルな食パンを選びましょう。添加物が少なく、原材料がシンプルなものほど、赤ちゃんの消化器官に負担をかけにくいからです。赤ちゃんの成長に合わせて、徐々にパンの種類を増やしていくのがおすすめです。

離乳食のパンを選ぶ際に重要な4つのポイント

離乳食にパンを使用する際は、赤ちゃんに合うものを選ぶことが非常に重要です。離乳食初期から使用可能と表示されている食パンでも、製品によっては赤ちゃんにとって好ましくない添加物や原材料が含まれていることがあります。離乳食用のパンを選ぶ際には、以下の4つのポイントを確認するようにしましょう。

  1. 添加物が少ない、シンプルな原材料のパンを選ぶ
  2. はちみつが使用されていないパンを選ぶ
  3. 国産小麦を使用しているパンを選ぶ
  4. 赤ちゃんが食べやすい硬さであるかを確認する

1. 添加物が少なくシンプルなパンを選ぶ

離乳食に用いるパンを選ぶ際は、できる限り添加物の少ない、原材料がシンプルなものを選びましょう。パンの成分表示を確認する際は、原材料名の欄で「/」記号よりも後ろに記載されているものが添加物にあたります。本来、パンは「小麦、砂糖、塩、酵母、水」というシンプルな材料のみで作ることが可能です。

特に注意したい添加物は、以下の4点です。

  1. トランス脂肪酸
  2. 乳化剤
  3. イーストフード
  4. 塩分や脂質の高いもの

① トランス脂肪酸

研究によると、トランス脂肪酸の摂取は心疾患や糖尿病のリスクを高める可能性があるとされています。マーガリンやショートニングはトランス脂肪酸を含有しているため、これらの使用を避けたパンを選ぶことが重要です。

② 乳化剤

乳化剤は、本来混ざり合わない水と油を均一にするための食品添加物の総称で、パンの柔らかさを保ち、保存性を高める役割も担います。「乳」という文字から乳アレルギーを連想するかもしれませんが、多くは大豆油や卵黄が原料です。卵黄を使用している場合は、「乳化剤(卵由来)」と明記されています。

③ イーストフード

イーストフードは、イースト菌の発酵を促進するために使用される食品添加物の総称です。一般的には、少量であれば人体への影響は少ないとされていますが、赤ちゃんの体は大人に比べてデリケートなため、微量の添加物にも敏感に反応する可能性があります。できる限り使用されていないパンを選ぶようにしましょう。

④ 塩分や脂質の多いもの

赤ちゃんの消化器官はまだ発達段階にあるため、塩分や脂質の高い食品は避けるべきです。特に、高級食パンにはバターや砂糖、卵などが多く使用されていることがあり、それに伴い塩分、脂質、糖分の割合も高くなります。離乳食の初期から塩分の多い食事を与えると、濃い味を好むようになり、将来的に生活習慣病などのリスクが高まる可能性があります。また、卵や乳製品に対するアレルギーの心配もあるため、1歳未満の赤ちゃんには、できるだけシンプルな材料で作られたパンを選ぶのがおすすめです。

Image

2. ハチミツ不使用のパンを選びましょう

市販のパンの中には、ハチミツが使用されている製品があります。ハチミツは、1歳未満の赤ちゃんが摂取すると「乳児ボツリヌス症」を引き起こす危険性があるため、離乳食として与える際は、必ず原材料表示を確認し、ハチミツが含まれていないものを選びましょう。

3. 国内産小麦を使用したパンを選びましょう

「小麦粉(国内製造)」と記載されている場合でも、輸入小麦を国内で製粉しているケースがあります。より安全なパンを選びたい場合は、小麦の産地が明確に記載されている「小麦粉(国産)」と表示されたものを選ぶのがおすすめです。

4. 赤ちゃんが食べやすい柔らかさか確認しましょう

赤ちゃんはまだ歯が十分に生えそろっていないため、月齢に応じてパンをすりつぶしたり、細かく刻んだりするなどの工夫が必要です。調理がしやすく、赤ちゃんが手づかみ食べしやすい、柔らかい食パンを選ぶと良いでしょう。完了期に入っても、赤ちゃん自身では食べ物を十分に噛む必要があるかどうかを判断できません。パンを与える際は、安全に、そして美味しく食べられるように配慮してあげてください。

まとめ

離乳食にパンを取り入れる際は、赤ちゃんの成長段階に合わせてパンの種類を選び、適切な与え方をすることが大切です。できるだけ添加物の少ないシンプルな食パンを選び、アレルギーのリスクや栄養バランスに注意しながら、安全で美味しいパン食を提供しましょう。この記事が、赤ちゃんとご家族にとって最適なパン選びの一助となれば幸いです。

質問1:離乳食にパンはいつから取り入れられますか?

回答:パン粥として、離乳食をスタートする生後5ヶ月~6ヶ月頃から食べさせることができます。ただし、使用する食パンは材料がシンプルなものを選びましょう。

質問2:離乳食に使うパンを選ぶ際の注意点はありますか?

回答:添加物が極力少なく、はちみつが含まれていないものを選びましょう。国産小麦を使用している、柔らかい食感のパンを選ぶのもおすすめです。

離乳食食パン