苺の木とは
イチゴノキ(Arbutus)は、その果実がイチゴに似ていることからこの名前がつけられましたが、実際にはバラ科のイチゴではなく、ツツジ科に属する常緑の植物です。この名前の由来から想像される果実の風貌とは異なり、イチゴノキは自然界で特に興味深い植物の一つです。詳しくご紹介します。
苺の木とは
イチゴノキは、果物のイチゴのような果実をつけることからこの名で呼ばれますが、実際にはバラ科のイチゴではなく、ツツジ科に属する常緑の木本植物です。イチゴノキの仲間(Arbutus)には15種があり、主にアフリカのカナリア諸島と南北アメリカに分布しています。
本種であるイチゴノキは、地中海沿岸からアイルランドに自生する小型の常緑樹で、強い風にも耐えられる特性があります。また、ツツジ科の植物には珍しく、アルカリ性の土壌でも生育可能です。
特徴
葉: アセビを大きくしたような濃い緑色の葉を持っています。
花: 晩秋に白い壺形の小さな花を咲かせます。
果実: 果実は年を越し、翌秋にかけて緑色から黄、オレンジ色、赤へと変化しながら晩秋に成熟します。
樹皮: 成木になると赤くなる樹皮が美しく、花や果実が少ない時期でも観賞することができる貴重な花木です。
果実は食べることができますが、味はほとんどありません。
まとめ
イチゴノキは、地中海沿岸からアイルランドに自生する小型の常緑樹であり、イチゴに似た果実が特徴的ですが、食べてもほとんど味がありません。この植物は、強風にも耐え、アルカリ性の土壌でも育つ頑健な常緑樹であり、特に成木になると赤く美しい樹皮を持つため、四季折々の観賞価値があります。その独特の特徴から、自然愛好者や庭園愛好者にとって魅力的な花木の一つと言えるでしょう。