夏が旬!おすすめ果物ランキングTOP13!栄養満点夏のフルーツガイド
夏の暑さで食欲がわかない時でも、みずみずしい果物なら美味しく食べられるという方も多いはず。夏といえばスイカですが、マンゴー、パイナップル、メロンなど、旬を迎える果物はたくさんあります。旬の果物は栄養価が高く、味も格別。夏の健康維持やリフレッシュに最適です。この記事では、夏に食べたいおすすめの果物をランキング形式で13種類ご紹介。それぞれの果物の風味や食感、栄養価、選び方、美味しい食べ方、保存方法まで詳しく解説します。夏のフルーツを最大限に楽しむための情報源として、ぜひ最後までお読みください。旬のフルーツを生活に取り入れて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。

夏に味わいたい!おすすめ果物ランキングTOP13

1. スイカ:夏の風物詩!水分補給に最適なみずみずしい果実

夏の定番、スイカは、夏を感じさせる特別な存在です。約9割が水分でできているため、暑い夏に失われがちな水分を補給するのに最適なフルーツと言えるでしょう。シャリシャリとした食感と、みずみずしい味わいが、渇いた喉を潤してくれます。塩を少し振ると、甘みが引き立ち、より美味しくなります。最近では、ライムやミントと一緒にマリネするなど、新しい食べ方も人気です。

スイカは、関東以北で多く栽培されており、品種も豊富です。大玉スイカ、小玉スイカ、皮が黒い「でんすけ」、黄色の「太陽スイカ」など、様々な品種があります。

栄養面でも、スイカは夏に欠かせない成分を豊富に含んでいます。むくみ解消や利尿作用のあるカリウム、高血圧予防に効果が期待されるアミノ酸「シトルリン」は特に注目したい栄養素です。これらの成分は、暑い時期の体調不良を防いでくれます。さらに、スイカの皮の白い部分には、果肉以上に栄養が含まれていると言われています。捨ててしまいがちな皮を刻んで炒め物や漬物にすれば、食品ロスを減らし、栄養も無駄なく摂取できます。また、赤肉スイカの赤い色は、「β-カロテン」と「リコピン」という抗酸化成分によるものです。これらの成分は、活性酸素を除去し、細胞の損傷を防ぐ効果が期待でき、夏の強い日差しから体を守ってくれます。

2. マンゴー:濃厚な甘さととろける食感!美肌効果も期待できる南国フルーツ

夏におすすめの果物ランキング第2位は、濃厚な甘さととろけるような舌触りが魅力のマンゴーです。鮮やかな色とトロピカルな香りが、夏を感じさせてくれます。沖縄県、宮崎県、鹿児島県などで栽培されており、特に宮崎県産のマンゴーは有名で、7月が収穫の最盛期です。完熟した甘くジューシーなマンゴーが市場に出回ります。

マンゴーにはβ-カロテンが豊富に含まれており、β-カロテンは、紫外線による肌への影響を緩和すると言われています。また、葉酸や食物繊維も豊富で、貧血予防や腸内環境を整える効果も期待できます。カリウムも豊富なので、体内の余分なナトリウムを排出し、体を冷やす効果も。暑い夏にぴったりの果物です。ただし、マンゴーはウルシ科の植物なので、ウルシ科の果物(カシューナッツ、ピスタチオなど)にアレルギーがある方は注意が必要です。初めて食べる際は、少量から試すことをおすすめします。マンゴーはそのまま食べるのはもちろん、プリンやケーキ、アイスクリーム、スムージーなどにも利用できます。濃厚な風味は、夏のデザートをより美味しくしてくれます。

新鮮なマンゴーを選ぶ際は、傷やシワがなく、黒い斑点がない、色艶の良いものを選びましょう。ヘタの部分から甘い香りがするものを選ぶと、より美味しいマンゴーに出会えます。旬の時期に、ぜひそのとろけるような美味しさを味わってみてください。

3. 桃:とろける甘さと豊かな香りが織りなす夏の美味、お腹の中から綺麗をサポート

夏に味わいたい果物として、甘美な香りと溢れる果汁、そして繊細な甘さが際立つ桃は外せません。桃をより美味しく味わうには、ちょっとしたコツがあります。冷やしすぎは禁物です。桃は冷えに敏感で、過度に冷やすと風味が落ちてしまうことがあるため、召し上がる1~2時間前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。本来は常温で保存し、食べる直前に軽く冷やすのがベストです。

日本の桃は、果肉の色で大きく分けて白桃系と黄桃系があり、それぞれに独自の風味と食感があります。白桃系は、上品な甘さととろけるような舌触りが特徴で、フレッシュな味わいを堪能するのに最適です。一方、黄桃系は、しっかりとした果肉と濃厚な甘みが特徴で、ジャムやコンポートなどの加工品としても親しまれています。代表的な品種としては、長野県が誇る「川中島白桃」、和歌山県の「あら川の桃」、そして岡山県の「白鳳」などが有名で、それぞれの土地の気候風土に育まれ、個性的な美味しさを届けてくれます。

栄養面では、桃には整腸作用で知られるペクチンが豊富に含まれており、便秘の解消をサポートします。ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、腸内環境を整え、お腹の健康を促進する効果が期待できます。また、カリウムも含まれているため、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があり、高血圧の予防にも役立ちます。特に暑い夏は、汗とともにミネラルが失われがちなので、カリウムの補給は重要です。さらに、高い抗酸化力を持つカテキン類も含まれており、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化やダメージを防ぐことで、がん予防やアンチエイジング効果も期待されています。桃は皮ごと食べると、より多くの栄養素、特に皮と果肉の間に豊富なポリフェノールを摂取できるため、表面の産毛を丁寧に洗い落としてから皮ごと味わうのもおすすめです。旬の桃を色々な形で楽しみ、その豊かな香りと栄養を体に取り入れて、夏を健康的に美しく過ごしましょう。

4. メロン:芳醇な香りととろける果肉が魅力、夏の食卓を彩る高級フルーツ

夏の果物ランキングで上位に輝くのは、みずみずしい果肉と気品あふれる香り、そして洗練された甘さが魅力のメロンです。その優雅な風味と美しい姿は、お中元などの贈り物としても人気が高く、多くの人々を魅了しています。

美味しいメロンを選ぶためのポイントをいくつかご紹介しましょう。まず、形が整っていて、手に取ったときにずっしりとした重みを感じるものがおすすめです。これは、果肉がしっかりと詰まっている証拠です。次に、表面の網目が細かく、均等に高く盛り上がっているものを選ぶと、糖度が高く、より美味しいメロンである可能性が高いと言えます。さらに、お尻の部分を軽く押してみて、ほんの少し弾力を感じる程度が食べ頃のサインです。

メロンの旬は一般的に5月から6月にかけてですが、日本各地には様々な品種と産地があり、それぞれの収穫時期が異なるため、リレーのように各地で旬を迎えます。そのため、一年を通して様々なメロンを楽しむことができるのです。代表的な品種としては、鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴の「夕張メロン」や「クインシーメロン」などの赤肉系、そして、エメラルドグリーンの果肉が美しい「アールスメロン」や「アンデスメロン」などの青肉系があります。それぞれの品種が独自の風味と個性を持ち、食べ比べるのも楽しみ方の一つです。

栄養面では、メロンにはカリウムが豊富に含まれており、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞といった生活習慣病の予防に効果が期待できます。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つ働きがあります。また、赤肉系のメロンには、強力な抗酸化作用を持つβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、視機能の維持や皮膚・粘膜の健康を保つ働きをします。さらに、紫外線から肌を守る効果も期待できるため、夏の美容と健康をサポートします。高級感あふれる見た目だけでなく、豊富な栄養価もメロンが愛される理由の一つと言えるでしょう。

5. ブルーベリー:甘酸っぱい小さな宝石、瞳の健康とスッキリを応援

ブルーベリーは、初夏から夏にかけて旬を迎える可愛らしい果実です。その魅力は、キュッと締まった甘酸っぱさ。口に含むと爽やかな風味が広がり、暑い夏のリフレッシュにぴったりです。そのまま食べるのはもちろん、鮮やかな色と風味を活かして、ケーキやタルト、ジャム、シロップなど、様々なスイーツの材料としても重宝されています。朝食のヨーグルトに添えたり、スムージーに加えても美味しくいただけます。

日本国内だけでも100種類を超える品種が存在すると言われ、それぞれ甘み、酸味、粒の大きさに個性があります。比較的、家庭菜園でも育てやすいため、夏に自家栽培を楽しむのもおすすめです。自分で育てた新鮮なブルーベリーを収穫する喜びは格別で、お子様と一緒に育てる食育にもつながります。

ブルーベリーは、その小さな見た目からは想像できないほど栄養価が高いのが特徴です。特に、血液をサラサラにする効果が期待できるビタミンEが豊富に含まれており、高血圧や動脈硬化の予防に役立つとされています。これにより、血行促進が促され、体の隅々まで栄養が届きやすくなります。さらに、現代人に多い悩みである眼精疲労の改善に効果的とされるアントシアニンも豊富です。アントシアニンは、ブルーベリーの濃い紫色を作り出す色素成分で、目の網膜にあるロドプシンの再合成を助け、視機能の維持に重要な役割を果たすと言われています。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用で目を酷使している方には特におすすめです。加えて、食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境を整え、便秘の解消もサポートします。小さな一粒に、健康と美容に嬉しい成分が凝縮された、まさに「食べる美容液」とも言えるでしょう。


6. ライチ:楊貴妃も愛した魅惑の味、ふっくら美を支える葉酸が豊富

ライチは、濃厚な甘みと芳醇な香り、そして独特の弾力のある食感が特徴の、夏にぴったりの果物です。そのエキゾチックな魅力は古くから知られ、中国の絶世の美女として名高い楊貴妃が愛した果物としても有名です。この逸話からも、ライチがいかに貴重で珍重されてきたかが伺えます。

日本で流通しているライチのほとんどは海外からの冷凍品ですが、近年では輸送技術の進歩により、冷凍品だけでなく、空輸された新鮮な生ライチも手軽に入手できるようになりました。国産ライチは非常に希少で、鹿児島県、宮崎県、沖縄県でわずかしか栽培されていません。生のライチは、冷凍品とは比べ物にならないほどみずみずしく、香りも格別です。透明感のある果肉と、皮を剥いた瞬間に広がる甘い香りは、まさに至福の瞬間です。

栄養面では、ライチは葉酸が非常に豊富で、貧血予防に効果的です。葉酸は赤血球の生成を助ける働きがあり、特に妊娠中の女性や貧血気味の方にとって重要な栄養素です。また、風邪予防や美肌効果が期待できるビタミンCも含まれており、夏の紫外線対策にも役立ちます。さらに、カリウムも含有しているため、体内の余分な塩分を排出し、高血圧予防や動脈硬化予防にも効果が期待できます。高温多湿な夏は、汗をかくことでミネラルバランスが崩れやすいですが、ライチはこれらの栄養素を補給するのに役立ちます。夏の疲労回復や健康維持に貢献する、まさにエキゾチックな夏の恵みと言えるでしょう。冷やして食べると、その甘みと香りが一層引き立ち、暑い夏の日にぴったりのデザートとして楽しめます。

7. パイナップル:南国の香り、食欲をそそる!消化を助ける効果も

パイナップルは、暖かい地域で育つ代表的なトロピカルフルーツです。甘さと酸味が絶妙な香りは、食欲を刺激します。日本で流通しているパイナップルの大半は輸入品で、中でもフィリピン産が約8割を占めています。国内でも栽培されており、国産パイナップルのほぼ全てが沖縄県産です。沖縄産パイナップルは、主に5月から8月にかけて旬を迎え、太陽の恵みをたっぷり浴びて育った、ジューシーな味わいが楽しめます。そのまま食べるのはもちろん、一口サイズにカットして冷凍すれば、シャーベットとしても楽しめます。暑い夏にぴったりの、体をクールダウンさせてくれるデザートです。

美味しいパイナップルを選ぶポイントは、底の部分がふっくらとしていて、ずっしりとした重みがあること。葉の色が濃く、青々としていて、甘い香りがするものを選ぶと良いでしょう。ただし、未熟なパイナップルには「シュウ酸カルシウム」が多く含まれている場合があり、舌の刺激や口周りの痒みの原因となることがあるため、注意が必要です。

栄養面では、マンガン、ビタミンB1、カリウムが豊富に含まれています。マンガンは、骨や関節の形成やエネルギー生成に不可欠な栄養素です。日々の活動に必要なエネルギーを効率的に作り出すサポートをしてくれるため、夏バテ対策にも役立ちます。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ解消や高血圧予防に効果が期待できます。また、パイナップル特有の栄養素として、「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれています。肉料理と一緒に食べることで、消化を助ける効果が期待できます。バーベキューなどの後には、デザートとしてパイナップルを取り入れるのがおすすめです。ただし、ブロメラインは熱に弱いので、加熱調理すると効果が失われてしまいます。生のパイナップルを食べることで、酵素の恩恵を最大限に受けることができます。

8. いちじく:プチプチ食感と上品な甘さ、消化にも優しい夏の味覚

いちじくは、独特の香りと、種のプチプチとした食感が魅力的な夏のフルーツです。「無花果」と書きますが、実際には果実の中に小さな花がたくさん集まっています。熟していないいちじくは甘みが少ないですが、完熟するとバナナのような甘い香りと、とろけるような食感を味わうことができます。皮ごと食べられる品種もあり、より濃厚な風味と栄養を堪能できます。そのまま食べるのはもちろん、ハチミツをかけたり、生ハムと合わせたり、ジャムやコンポートに加工するのもおすすめです。ワイン煮やタルトの材料としても人気があり、上品な甘さと食感は、デザートの主役にもなります。

いちじくは、収穫後に追熟しないため、購入する際には十分に熟したものを選ぶことが大切です。皮に傷がなく、全体的にふっくらとしていて、お尻の部分が少し割れていたり柔らかくなっているものがおすすめです。いちじくはデリケートな果物なので、保存方法にも注意が必要です。一つずつ丁寧にペーパータオルで包み、保存袋や密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると、2〜3日程度は鮮度を保つことができます。長期保存したい場合は、カットして冷凍することも可能です。

栄養面では、食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、便秘解消に効果的です。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランス良く含んでいるため、お腹の調子を整えるのに役立ちます。また、タンパク質分解酵素である「フィシン」が含まれているのも特徴です。食後にいちじくを食べることで、タンパク質の消化を促進する効果が期待できます。肉料理など、重い食事の後に摂ることで、胃もたれを軽減する効果も期待できるでしょう。さらに、カリウムやカルシウムなどのミネラルも含まれており、夏の疲労回復や骨の健康維持にも役立ちます。

9. ぶどう:種類豊富な夏の人気フルーツ、保存方法で長く楽しむ

ぶどうは、夏から秋にかけて楽しめる、日本人に人気の果物です。品種が非常に多く、それぞれ旬の時期が異なるため、長い期間にわたって様々な味わいを堪能できます。例えば、小粒で甘みが強く、種がなく食べやすい「デラウェア」は、7月から8月にかけて旬を迎え、夏の始まりに爽やかな味覚を提供してくれます。一方、大粒で果汁が豊富、濃厚な甘みが特徴の「巨峰」や「ピオーネ」は、主に9月が出荷のピークとなります。夏の終わりから秋にかけて、より深みのあるぶどうの味を楽しむことができます。市場には、皮ごと食べられる人気の「シャインマスカット」や、色や形、甘みと酸味のバランスが異なる様々な品種が並びます。世界には10,000種類を超えるぶどうの品種があると言われており、日本国内でも、色、形、甘み、酸味、香りなど、様々な特徴を持つ品種が栽培されています。それぞれの品種が持つ個性豊かな味わいを食べ比べてみるのも、ぶどうの楽しみ方の一つです。

ぶどうは傷みやすい果物なので、購入後は早めに食べることがおすすめです。保存する際は、房から粒を外し、乾燥を防ぐために密閉容器やポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れると、数日程度は鮮度を保てます。すぐに食べきれない場合は、冷凍保存も可能です。粒をバラバラにして洗い、水気を拭き取ってからジップロックなどに入れて冷凍すると、シャーベットのような食感になり、違った美味しさを楽しめます。暑い日のデザートにもぴったりです。冷凍ぶどうは、スムージーの材料としても手軽に利用できます。

栄養面では、ぶどうの皮には「アントシアニン」というポリフェノールが多く含まれています。アントシアニンは、悪玉コレステロールの発生を防ぐ作用があり、眼精疲労の改善や活性酸素の除去、動脈硬化やがんの予防に効果が期待できます。また、ぶどうはブドウ糖や果糖が豊富で、体内のエネルギー源として即効性があり、疲労回復に効果的です。特に皮の部分に多く含まれているため、皮ごと食べられる品種は、効率的に栄養を摂取できるでしょう。

10. さくらんぼ:弾ける食感と甘酸っぱさ、夏の赤い宝石

弾けるような食感と、甘酸っぱい風味が特徴のさくらんぼは、夏におすすめの果物です。愛らしい見た目と鮮やかな赤色から、「赤い宝石」とも呼ばれ、パフェのトッピングには欠かせない存在です。

さくらんぼはデリケートな果物で、低温や急激な温度変化に弱いため、基本的には常温での保存が適しています。しかし、スーパーなどで冷蔵販売されているものは、鮮度を保つためにそのまま冷蔵庫で保存しましょう。一度に食べきれない場合は、冷凍保存してシャーベットのように楽しむのもおすすめです。ひんやりとしたさくらんぼは、暑い夏の日にぴったりのデザートになります。

さくらんぼの主な産地は東北や北海道で、6月から7月にかけて収穫・流通のピークを迎えます。栽培が非常に難しいため、国産のさくらんぼは希少価値が高く、贈答用としても人気があります。

栄養面では、葉酸が豊富に含まれており、貧血予防に効果的です。葉酸は赤血球の生成を助けるビタミンであり、特に女性にとって重要な栄養素です。また、輸入品のさくらんぼには「アントシアニン」と呼ばれるポリフェノールが含まれており、眼精疲労の軽減に役立つとされています。パソコンやスマートフォンの使用で目を酷使する現代人にとっては、嬉しい効果が期待できます。さらに、天然甘味料の一種である「ソルビトール」も含まれており、虫歯予防や便秘改善にも効果が期待できる成分です。甘みがあるにもかかわらず虫歯になりにくいという特徴は、子どもから大人まで安心して楽しめるポイントと言えるでしょう。

11. プラム(すもも):甘酸っぱい夏の味覚、日本と西洋のバラエティ

プラム、別名すももは、爽やかな甘さと程よい酸味が絶妙なバランスで楽しめる夏の果物です。旬は6月中旬から8月にかけてで、山梨県、和歌山県、長野県などが主な産地として知られています。薄い皮ごと丸かじりできる手軽さが人気の理由の一つ。少し塩を添えることで、甘みが際立ち、より一層美味しくいただけます。また、その風味豊かな味わいから、ブランデー漬け、ケーキの材料、自家製ジャムなど、様々な用途で利用されています。プラムには、生食用として親しまれている日本すももと、乾燥させてプルーンとして、またはジャムなどの加工用として利用されることが多い西洋すもも(プルーン)の2種類があります。それぞれの特性を活かした様々な楽しみ方ができるのが魅力です。

栄養面では、葉酸が豊富に含まれており、貧血予防に効果が期待できます。さらに、ぶどうやブルーベリーと同様にアントシアニンを含有しており、パソコン作業などで疲れた目の疲労回復や毛細血管を強くする効果があると言われています。特に夏の日差しで目が疲れやすい方にはおすすめです。また、さくらんぼにも含まれるソルビトールも含まれているため、腸の動きを促進し、便秘の解消にも役立つとされています。旬の時期には、ぜひ新鮮なプラムの甘酸っぱい美味しさを堪能してみてください。

12. ラズベリー:小さな宝石、甘酸っぱい風味と多彩なアレンジ

ラズベリーは、その小さく可愛らしい見た目と甘酸っぱい風味が魅力的な夏の果実です。サイズは1~2cm程度で、鮮やかな赤色が特徴。その見た目と爽やかな味わいは、夏のデザートに彩りを添えます。国内では主に北海道や長野県で栽培されており、6月から10月頃まで比較的長い期間楽しむことができます。

ラズベリーは、そのまま食べるのはもちろんのこと、タルトやケーキ、アイスクリームのトッピングとして見た目を華やかにしたり、ジャムや果実酒にしたり、肉料理のソースにするなど、その用途は多岐にわたります。独特の酸味が、料理やスイーツに深みとアクセントを加えてくれます。

栄養面では、貧血予防に効果的な葉酸が豊富に含まれているほか、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも含まれており、眼精疲労の軽減に効果が期待できます。また、抗酸化作用も期待できるため、夏の強い紫外線から体を守るサポートをしてくれるでしょう。

ラズベリーの品種としては、鮮やかな赤色が特徴の「インディアンサマー」や「レッドジュエル」などが良く知られています。その他、果実が黄色い珍しい「ゴールデンクイーン」や、熟すと黒くなる「ブラックラズベリー」など、様々な品種が存在します。それぞれの品種によって風味や見た目に違いがあるので、食べ比べてみるのも面白いでしょう。小さな粒に凝縮された夏の恵みを、色々な形で味わってみてください。

13. アプリコット(杏子):甘酸っぱい夏の贈り物、豊富な栄養と注意点

アプリコットは、甘さと酸味が絶妙に調和した夏の果物です。英語では「アプリコット」として知られていますが、日本では古くから「杏(あんず)」として親しまれてきました。旬は6月中旬から8月頃で、青森県が主な産地です。アプリコットは生のまま味わうこともできますが、その独特の風味と酸味を活かして、ジャムやシロップ漬け、タルトやケーキなどの洋菓子の材料として利用されることが多い果物です。特に自家製ジャムは、鮮やかな色合いと凝縮された甘酸っぱさが楽しめ、長期保存も可能なため重宝されています。

アプリコットは栄養価が高く、特にβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、視力維持や、抗酸化作用による生活習慣病の予防に役立つとされています。夏の強い日差しから目を守るためにも積極的に摂取したい栄養素です。さらに、リンゴ酸やクエン酸といった有機酸も含まれており、疲労回復を助け、食欲増進や冷え性改善にも効果が期待できます。夏の暑さで体力が低下しがちな時期にはぴったりの果物と言えるでしょう。

ただし、アプリコットの種の中にある「杏仁(きょうにん)」には、漢方薬として咳止めなどに使われるアミグダリンが含まれていますが、過剰に摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。そのため、自己判断で杏仁を食べることは避けるようにしましょう。果肉は安心して美味しく味わい、夏の健康維持に役立ててください。

まとめ

夏は、みずみずしく美味しい旬の果物が豊富に出回る季節です。スイカの爽やかな甘さ、マンゴーの濃厚な風味、桃の芳醇な香り、さくらんぼやプラムの甘酸っぱさなど、それぞれの果物が持つ個性的な味わいと豊富な栄養は、暑い夏の食卓を彩り、私たちの健康をサポートしてくれます。この記事で紹介した13種類の夏の果物は、水分補給、疲労回復、美容効果、生活習慣病予防など、様々な健康効果をもたらしてくれます。また、果物は季節ごとに旬を迎えるため、その時期に最も美味しく、栄養価も高い状態で味わうことができます。近年では一年を通して楽しめる果物も増え、全国各地で果物狩りができるなど、果物の楽しみ方も多様化しています。旬の果物は、そのまま食べるのはもちろん、様々なスイーツや加工品として楽しむことで、その魅力を最大限に引き出し、食生活をより豊かにすることができます。価格面でも、旬の時期には大量に収穫されるため、比較的安価で購入できるというメリットがあります。ぜひ、この夏は旬の果物を積極的に食生活に取り入れ、心身ともに健康で充実した日々を送りましょう。


夏の味覚、おすすめフルーツは?

夏の時期に味わいたいフルーツはたくさんありますが、特に水分補給ができ、体をクールダウンさせてくれるものが最適です。例えば、スイカ、マンゴー、桃、メロンなどの定番から、ブルーベリー、ライチ、パイナップルといったトロピカルなものまで、バラエティ豊かです。いちじく、ぶどう、さくらんぼ、プラム、ラズベリー、アプリコットなども、夏バテ対策に有効な栄養素がたっぷり。この記事では、特に旬を迎える13種類の果物を、ランキング形式で詳しくご紹介します。

スイカってどんな栄養があるの?皮も食べられるの?

スイカには、カリウムやシトルリンといった成分が豊富に含まれています。これらの成分は、むくみの解消や利尿作用、そして高血圧の予防に効果が期待されています。特に赤肉のスイカには、β-カロテンやリコピンといった抗酸化作用のある成分も含まれています。さらに、スイカの皮の白い部分にも栄養が豊富なので、細かく刻んで炒め物や漬物などに活用すれば、栄養を無駄なく摂取できます。

マンゴーは健康に良い?アレルギーの心配は?

マンゴーはβ-カロテンをたっぷり含んでおり、抗酸化作用による美肌効果や、がん予防への効果が期待できます。また、葉酸や食物繊維も豊富なので、貧血予防や腸内環境の改善にも役立ちます。ただし、マンゴーはウルシ科の植物に属するため、ウルシ科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。摂取後に口の周りや唇にかゆみや炎症が出ることがあります。

桃をもっと美味しく食べるコツは?

桃は冷やしすぎると風味が損なわれてしまうため、食べる1〜2時間前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。常温で保存しておき、食べる直前に少し冷やすのが理想的です。また、桃の皮には整腸作用のあるペクチンや、抗酸化作用のあるカテキン類などの栄養素が豊富に含まれています。産毛を丁寧に洗い落としてから、皮ごと食べることで、より多くの栄養を摂取できます。

最高のメロンを見分けるには?

極上のメロンを選ぶ秘訣は、まず形が整っていて、手に持った時に重厚感があること。さらに、表面を覆う網目が細かく、くっきりと盛り上がっているものがおすすめです。お尻の部分をそっと押してみて、わずかに柔らかさを感じたら、食べ頃を迎えたサインです。

パイナップルで舌がピリピリする理由とは?

パイナップルを食べた時に舌がピリピリするのは、「シュウ酸カルシウム」という成分や、「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が関係していることがあります。特にブロメラインは、口の中の粘膜にあるタンパク質を一時的に分解するため、刺激を感じやすいのです。完熟したパイナップルを選び、生のまま食べることで消化を助ける効果も期待できます。

アプリコットの種にある杏仁は食べられる?

アプリコットの種の中にある「杏仁」には、「アミグダリン」という成分が含まれており、漢方薬として咳止めなどに利用されることがあります。ただし、アミグダリンは大量に摂取すると有害となる可能性があるため、自己判断で杏仁を食べるのは避けてください。アプリコットの果肉は栄養満点で、安全に美味しく食べられます。

夏の果物夏の果物ランキング