結婚が決まり、いよいよ両家顔合わせ。おめでたい席だからこそ、手土産選びは重要です。しかし、良かれと思って選んだものが、実は相手に不快感を与えてしまうことも…。せっかくの晴れやかな場を台無しにしないためにも、手土産選びは慎重に行いたいものです。今回は、顔合わせの手土産で「やっちゃった…!」とならないよう、絶対に避けたいNG手土産リストをご紹介します。この記事を参考に、両家にとって最高のスタートを切りましょう。
両家顔合わせにおける手土産の意義
結婚への歩みが進み、ご両親への挨拶を済ませた後に控える両家顔合わせは、両家間の親睦を深める上で非常に大切な場です。両家顔合わせは、結婚を視野に入れた二人のご両親が初めて顔を合わせる機会です。この場を通じて、双方のご両親やご家族がお互いを理解し、結婚に対する考えや想いを共有します。手土産は、和やかな雰囲気を作り出し、良好な関係を築くための大切な要素となります。手土産を用意するか否かの明確なルールはありませんが、両家の関係性をより良くするためにも、準備することを推奨します。
手土産選びのポイント:金額と注意点
手土産を選ぶにあたっては、相手に喜んでいただきながらも、負担をかけないように心がけることが重要です。金額については、一般的な相場である3,000円から5,000円程度を目安にすると良いでしょう。あまりにも高価な品物は相手に気を遣わせてしまい、逆に安価すぎる品物では気持ちが伝わりにくくなることがあります。また、縁起が悪いとされる品や、相手を困惑させてしまうような品物は避けるべきです。
手土産として避けるべき具体的な品物
両家顔合わせに持参する手土産を選ぶ際には、縁起の良くないとされるものや、受け取った相手を困らせてしまう可能性のあるものは避けることが大切です。具体的にどのような品物が不適切とされているのでしょうか。以下に、避けるべき手土産の例をいくつかご紹介します。
縁起を担ぐ上で避けたい品
「縁が切れる」というイメージを連想させる刃物類や、「関係が壊れる」ことを連想させる割れ物(鏡やガラス製品など)は避けるのが賢明です。また、食べる際に切り分ける必要のある一本の羊羹やカステラ、割って食べるタイプのお煎餅なども、「縁が切れる」「二人の仲が割れる」といった連想を招く可能性があるため、手土産には不向きとされています。ただし、もし相手が特に好んでいる品物である場合は、最初から個別に分けられているものを選んだり、あられやおかきなど、割る必要のないお菓子を選ぶなどの配慮をすると良いでしょう。
相手を悩ませてしまう贈り物
生鮮食品、特に日持ちのしない果物や生ケーキ類は、賞味期限が短いため、先方に急いで消費する負担をかけてしまいます。少なくとも1週間程度は日持ちする品を選ぶのが賢明です。また、持ち運びの際に負担となる重量物や、かさばる品物も避けるのが無難でしょう。顔合わせは両家にとってアクセスしやすい場所で行われることが多いため、持ち運びやすさは重要な配慮点です。
マナーとして避けたい贈り物
顔合わせの場所の近くで手軽に手に入る品は、急遽用意したような印象を与えてしまう可能性があるため、避けた方が良いでしょう。本当に良い品であれば、別の機会に改めて贈るのがおすすめです。また、極端に個性的な品物も、相手の好みに合わないリスクが高まります。例えば、人を選ぶような独特な風味のお酒などは避けるのが賢明です。手土産の予算は各家庭の事情によって異なりますが、安すぎる品は誠意が伝わりにくいため、避けた方が良いでしょう。
喜ばれる手土産選び:大切な4つのこと
相手に喜んでもらえる手土産を選ぶには、いくつか押さえておきたい点があります。以下に、喜ばれる手土産を選ぶ上で大切な4つのポイントをご紹介します。
相手の好みを事前に把握する
相手のご両親が普段どのようなものを好んでいるのか事前に調べておくことをおすすめします。パートナーから情報を集めたり、直接尋ねてみるのも良い方法です。合わせて、アレルギーの有無や苦手な食べ物なども確認しておくと安心です。特に、食物アレルギーや避けている食材については必ず確認しておきましょう。
縁起の良い品を選ぶ
おめでたい席である両家顔合わせには、縁起を担いだ品を選ぶのがおすすめです。縁起物とは、幸運や繁栄を象徴するとされる品々のこと。由来は様々ですが、贈答品としても定番の品には意味が込められています。例えば、海苔、どら焼き、最中、バウムクーヘンなどは、縁起物として知られています。
かつて海苔は、収穫量が安定しない貴重な品でした。そのため、手に入れること自体が幸運とされ、縁起物として扱われるようになったと言われています。
どら焼きや最中は、二枚の皮で餡を挟む形が夫婦円満を連想させます。バウムクーヘンは、年輪のような見た目から、夫婦が共に年を重ねていくという意味合いが込められています。
地元の特産品を選ぶ
両家の出身地が異なる場合は、それぞれの地元の特産品を手土産にするのも良いでしょう。会話の糸口となり、お互いのことを知る良い機会になります。地元ならではの品や、歴史のあるお店の品を選ぶと、さらに喜ばれるでしょう。
季節感を大切にする
手土産に季節感を取り入れると、センスの良さを印象づけることができます。夏には涼しげな水菓子や、爽やかな柑橘系の焼き菓子、冬には温かい飲み物と相性の良い焼き菓子などはいかがでしょうか。見た目にもこだわり、美しい盛り付けやおしゃれなパッケージのものを選ぶと、より一層喜ばれるでしょう。
手土産のマナー
手土産は、品物選びだけでなく、渡し方にも気を配ることが大切です。ここでは、手土産の渡し方に関するマナーをご紹介します。
のしの選び方と書き方
のし紙を選ぶ際は、結婚というお祝い事なので、一度きりであることを願う意味を込めて「紅白結び切り」を選びましょう。水引の上書きには、「御挨拶」または「寿」と記すのが一般的です。両家の考え方によっては、かしこまった形式を避けたい場合もあるでしょう。その際は、事前に話し合って、のし紙を付けないという選択も可能です。包装にも心配りを忘れずに。シンプルで上品なデザインが喜ばれます。季節感を取り入れたり、明るく華やかなラッピングも良いでしょう。手渡す前に、包装に破れや汚れ、シワがないか確認することも大切です。
渡すタイミングと渡し方
顔合わせの際、手土産は家族を代表して、それぞれの家の長が相手方の家の長に渡すのが通例です。多くの場合、父親から父親へ手渡されます。タイミングとしては、お互いの挨拶が終わった後が良いでしょう。食事の席で行われる場合は、食事が始まる前の挨拶時に渡すのがスマートです。手土産を渡す際には、言葉選びも重要です。簡潔でありながら、心のこもった言葉を選ぶことで、相手に好印象を与えることができます。
服装のマナー
訪問時の服装にも気を配りましょう。華美になりすぎない、控えめな色合いの小振袖や付下げなどが適しています。もし着物を選ばれるなら、バラは5月~6月、椿は1月~2月、チューリップは3月~4月といったように、季節の花をモチーフにしたものを選ぶと、より一層洗練された印象になります。
手土産におすすめの品物:縁起物、和菓子、洋菓子
具体的にどんな品物がお土産として喜ばれるのでしょうか?以下に、おすすめの品物をいくつかご紹介します。
縁起物
縁起の良い贈り物としては、海苔、どら焼き、最中、バウムクーヘンなどが人気です。これらの品々には、それぞれ縁起の良い意味が込められており、両家の新たなスタートを祝うのに最適な贈り物となります。例えば、普段は自分では買わないような、少し高級な味付け海苔もおすすめです。華やかで洗練されたパッケージのものを選べば、お祝いの気持ちも伝わりやすく、家族みんなで楽しんでもらえるでしょう。
和菓子
長きにわたり親しまれている和菓子は、手土産の定番と言えるでしょう。日本には数えきれないほどの美味な和菓子が存在します。両家の顔合わせという特別な機会には、相手の好みや予算を考慮し、最適な一品を選びたいものです。例えば、地元の老舗和菓子店の代表的な最中などは、喜ばれる選択肢の一つとなるでしょう。
洋菓子
洋菓子はその見た目の華やかさから、多くの方に喜ばれる贈り物として人気があります。中でもバームクーヘンは、しっとりとした食感と上品な味わいが魅力で、特に人気を集めています。老舗から新進気鋭の店まで、様々なバームクーヘンが販売されているので、選択肢も豊富です。また、クッキーやマドレーヌも、お茶請けとして親しまれており、幅広い世代に喜ばれる洋菓子です。歴史ある洋菓子店の、少し贅沢なギフトセットなども良いでしょう。
まとめ
両家顔合わせの手土産は、両家の関係を円滑にするための、大切な役割を担う贈り物です。この記事でご紹介した選び方や注意点を参考に、相手に喜んでもらえるような手土産を選び、思い出に残る素敵な顔合わせにしてください。手土産選びは、少し難しく感じるかもしれませんが、相手への思いやりを込めて、楽しく選んでください。心を込めて選んだ手土産は、きっと良い出会いのきっかけとなるでしょう。何よりも大切なのは、あなたの感謝の気持ちが伝わることです。その気持ちを忘れずに、心を込めて選んだ品を、相手のご両親へお渡しください。
質問1:手土産の予算はどのくらいが適切ですか?
回答:両家顔合わせに持参する手土産の相場は、3,000円〜5,000円が目安。とはいえ、相場以上に気をつけたいのは、両家で手土産の金額を合わせておくことです。
質問2:手土産を渡すタイミングとマナーは?
回答:両家顔合わせの際は、一般的に、それぞれの家の代表者が相手方の代表者へ手渡します。渡すタイミングとしては、まずはお互いに挨拶を済ませた後が良いでしょう。食事の席が設けられている場合は、食事の開始前に挨拶と合わせて渡すのがスムーズです。手土産を渡す際には、簡潔ながらも感謝の気持ちが伝わる言葉を添えるように心がけましょう。
質問3:手土産として避けるべきものはありますか?
回答:はい、いくつか注意すべき点があります。例えば、「縁を切る」ことを連想させる刃物類や、「関係が壊れる」ことを連想させる割れ物(鏡やガラス製品など)は避けるのが賢明です。その他、日持ちのしない生もの、持ち運びが大変な重いものや大きなもの、会場の近くで簡単に手に入るようなお土産も避けた方が良いでしょう。