独特の香りとシャキシャキとした食感が魅力のセロリ。サラダや炒め物など、様々な料理にアクセントを加えてくれますが、「ちょっと苦手…」「いつも同じ食べ方…」なんて方もいるのではないでしょうか?この記事では、そんなセロリを美味しく楽しむための秘訣を徹底解説!新鮮なセロリの選び方から、長持ちさせる保存方法、そしてセロリの風味を活かしたおすすめレシピまで、セロリの魅力を余すことなくお届けします。これを読めば、きっとセロリが好きになるはず!
セロリの香りとうま味成分のポイント
セロリ特有の香りは、アピインという精油成分によるものです。この香りは、料理に奥深さと清涼感をもたらすだけでなく、リラックス効果も期待されています。さらに、セロリは代表的なうま味成分であるグルタミン酸を豊富に含んでおり、可食部100gあたり約100mgものグルタミン酸が含まれています。これは、グルタミン酸が豊富とされる人参の約120mgに匹敵する量で、セロリが料理に豊かなコクと旨味を加える理由の一つです。また、セロリにはカリウムやカルシウムなどのミネラルに加え、ビタミンB1、B2、ビタミンC、食物繊維などがバランス良く含まれています。特に、βカロテンやビタミンKは、茎よりも葉の部分に多く含まれているため、葉も無駄にせず活用することで、セロリ全体の栄養価を最大限に引き出すことができます。アピインの香りによる効果、グルタミン酸によるうま味、そして葉と茎で異なる栄養バランスを理解することで、セロリをより意識的に、そして効果的に食生活に取り入れることができるでしょう。
セロリの旬と主な産地
セロリは冷涼な気候を好む野菜であり、生育には適切な温度管理が不可欠です。日本では、産地リレーやビニールハウス、トンネル栽培などの栽培技術の進歩により、一年を通して市場に出回っていますが、特に美味しい旬の時期は年に2回あります。一つは12月から翌年の4月にかけての「冬春セロリ」、もう一つは7月から10月にかけての「夏秋セロリ」です。これらの時期のセロリは、香りとシャキシャキとした食感が際立っています。主な産地としては、長野県が全国でもトップクラスの出荷量を誇り、特に6月から11月にかけて多く流通します。また、静岡県産も豊富で、こちらは12月から翌年5月にかけて市場に出回ります。これらの産地のセロリは、それぞれの旬の時期に最高の状態で収穫され、私たちの食卓に届けられています。旬の時期にセロリを選ぶことで、その豊かな風味と栄養を存分に堪能できるでしょう。
セロリの葉の扱い方と活用法
シャキシャキとした茎の印象が強いセロリですが、実は葉も美味しく食べられる万能な野菜です。葉は茎よりも香りが強いため、様々な料理でその存在感と風味を発揮します。
葉を扱うポイントと具体的な活用法
青々としたセロリの葉は、細かく刻むことで口当たりが良くなります。軽く塩もみをしたり、加熱してしんなりさせたりするのもおすすめです。セロリ独特の香りを活かしたい場合は、刻んで薬味として使ったり、料理の風味付けにソースに混ぜたりすると良いでしょう。もし香りが強すぎると感じる場合は、刻んだ後に冷水にさらすことで、香りを和らげることができます。セロリの葉は、パクチーの代わりに海南チキンライスに添えたり、オイル漬けにして炒め物やドレッシング、肉料理のソースとして活用できます。オイル漬けは、保存容器に刻んだ葉とひたひたになるくらいのオリーブオイルなどのオイル、そして塩をひとつまみからふたつまみ入れるだけで簡単に作れます。この塩は風味付けではなく、オイルを葉になじませるためのものなので、少量で十分です。また、セロリの葉や上部の細い茎は特に香りが強いため、肉や魚の臭み消しや、煮込み料理の香りづけに使うのに最適です。葉は香りが引き立つように細切りにし、塩、こしょう、酒などと一緒に肉や魚にまぶして下味をつけることもできます。細い茎は包丁で軽く叩き、そのまま、または他のハーブと一緒にブーケガルニとして煮込み料理に入れると、素材の臭みを抑えつつ、奥深い香りをプラスできます。セロリの葉は乾燥しやすく、すぐにしなびてしまいがちですが、冷水につけておくとシャキッとして元気を取り戻すので、ぜひ試してみてください。水につける前はしなびていた葉も、20分ほど経つと驚くほどシャキッとします。
セロリの下ごしらえと筋取り
セロリの茎にある縦方向の筋は硬いため、取り除くと食べやすくなります。ただし、薄くスライスする場合は繊維が細かく切れるので、筋を取らなくても問題ありません。
セロリの筋取りと基本的な下処理
セロリを美味しく味わうためには、丁寧な下処理が欠かせません。セロリは比較的汚れが少ない野菜なので、流水で手早く洗うだけで十分ですが、洗った後は葉の部分をしっかりと振って水気を切ることが大切です。特に重要なのは、茎にある縦方向の硬い筋を取り除くことです。この筋は、加熱してもなかなか柔らかくならないため、取り除くことで口当たりが良くなり、格段に食べやすくなります。ただし、薄切りにする場合は繊維が細かく切れるため、無理に筋を取る必要はありません。筋を取り除く際は、ピーラーを使うと簡単かつ綺麗に処理できます。ピーラーがない場合は包丁でも代用可能です。包丁を使う場合は、まず茎の節の先端から筋に沿って浅く切れ目を入れ、その筋をしっかりと掴んでゆっくりと引きながら取り除きます。この時、全ての筋を取り除く必要はなく、引っ張った時に自然と剥がれるところまでで十分です。筋を取り除くことで、セロリ特有のシャキシャキとした食感をより楽しむことができます。
冷水にさらして食感をシャキッとさせるコツ
セロリをカットした後、短時間冷水にさらすことで、みずみずしさとシャキッとした食感を高めることができます。特に、セロリを生で食べる場合や、サラダ、野菜スティック、薬味として使う場合には、この工程を行うことでより美味しくなります。冷水にさらすことで、セロリの細胞が水分を吸収し、シャキッとした食感がよみがえります。ただし、長時間水に浸けすぎると、セロリ特有の風味や栄養素が水に溶け出してしまう可能性があるため、注意が必要です。カットしてから5分から10分程度、手早く冷水にさらすのがおすすめです。こうすることで、食感はシャキッとしながらも、セロリ本来の豊かな風味を損なわずに楽しむことができます。このひと手間を加えるだけで、いつものセロリ料理がより美味しくなるでしょう。
料理に合わせたセロリの厚みの揃え方
セロリを調理する際、見た目も美しく、均一な仕上がりを目指すには、事前の下処理として茎の厚みを揃えておくことが大切です。特に、細かく刻む料理、例えばせん切りや短冊切りなどでは、厚みが均等であるほど見た目が美しくなり、加熱時間も均一になるため、理想的な食感に仕上がります。セロリの茎は、根元部分が太く、先端に向かって細くなるという自然な形状をしています。この形状を考慮して、根元部分は斜めにそぎ切りにするなどして厚さを調整すると、全体として均一な大きさに近づけることができます。例えば、炒め物や煮物など、加熱調理をする場合は、厚みを揃えることで全てのセロリが同じタイミングで柔らかくなり、部分的に硬さが残るという事態を防ぐことができます。また、サラダや和え物として生で食べる場合も、厚さが均一であることは食感を向上させ、ドレッシングの絡み具合も均等になるため、より美味しく感じられます。このように、ほんの少しの手間をかけるだけで、料理全体のクオリティが向上し、まるでプロが作ったかのような仕上がりになるのです。
セロリの多様な切り方と料理への応用
セロリは、切り方を変えるだけで食感や香りの印象が大きく変わるため、料理に合わせて最適な切り方を選ぶことが、美味しさを引き出す秘訣です。セロリの表面には筋が多いため、繊維の方向を意識してカットすることで、全く異なる食感を生み出すことが可能です。例えば、繊維に沿って縦方向に細長く切ると、シャキッとした歯ごたえが残りやすく、煮崩れしにくいという特性があります。この切り方は、炒め物や煮込み料理など、セロリの存在感を際立たせたい場合に特に有効です。一方、繊維を断ち切るように輪切りや斜め薄切りにすると、サクサクとした軽快な食感が生まれ、生食のサラダや和え物、スープの彩りとして最適です。これにより、口当たりが優しくなり、他の食材との調和も生まれます。以下に、セロリの代表的な切り方と、それぞれの切り方におすすめの料理を紹介します。
【セロリの切り方とおすすめの活用法】
① スティック状:セロリ本来の瑞々しい食感と爽やかな香りを直接楽しめる切り方です。野菜スティックとしてそのまま、またはディップを添えて、ピクルスや浅漬け、マリネなど、シンプルに味わう料理に最適です。
② 短冊切り:約1cm幅、5cm程度の長さにカットする方法で、スープの具材や和え物、炒め物に適しています。焼肉の付け合わせとして添えたり、パスタの具材としても活用でき、程よい食感が楽しめます。
③ 拍子木切り:短冊切りよりもさらに太く、約1.5cm角の棒状にカットすることで、よりセロリの存在感と食感を楽しめます。スープや和え物、炒め物に加えることで、食べ応えのある一品に仕上がります。焼肉の付け合わせや、パスタの具材としてもおすすめです。
④ 千六本(太めのせん切り):やや太めのせん切りで、セロリの風味と食感を活かしながらも、他の食材との調和を保ちます。スープ、和え物、炒め物、焼肉の付け合わせ、パスタの具など、様々な料理に活用できます。
⑤ せん切り:細く繊細な食感が特徴で、サラダや和え物、薬味として最適です。スープの具材や炒め物にも使用でき、口当たりが軽やかになります。
⑥ さいの目切り:約5mm角に細かくカットする方法で、ミネストローネなどのスープや炒め物、スープの浮き身など、細かく刻んで他の食材と混ぜ合わせる料理に適しています。均一なサイズで、料理全体にセロリの風味を均等に行き渡らせたい場合に便利です。
⑦ あられ切り:さいの目切りよりも少し不規則にカットする方法で、炒め物やミネストローネ、スープの浮き身として、均一なサイズ感を保ちつつ、料理に自然な仕上がりを与えます。
⑧ あらみじん切り:セロリの食感と香りをアクセントとして加えたいときに効果的な切り方です。サルサソースやタルタルソースに混ぜたり、ポテトサラダの具として、歯ごたえを残したい料理に活用できます。
⑨ みじん切り:玉ねぎや人参などと一緒に油で炒めて香味野菜のベースとして使うことで、料理全体に風味とコクをプラスします。スープやソースの隠し味としても最適です。
⑩ 薄切り(茎の下の方):茎の太い部分を薄くスライスする方法で、スープの具材、サラダ、和え物など、比較的柔らかい食感を活かしたい料理に適しています。
⑪ 薄切り(茎の上の方):茎の細い部分を薄くスライスする方法で、スープの具材、サラダ、和え物など、茎の下の方と同様に幅広い用途で使えます。繊細な食感が特徴です。
⑫ 斜め薄切り:切り口を広く見せて、料理を美しく仕上げたい場合に最適です。スープの具材、サラダ、和え物、炒め物など、様々な料理で見た目のアクセントになります。
⑬ 斜め厚切り:炒め物など、セロリの存在感をしっかりと出したい料理におすすめです。厚みがあるため、加熱してもシャキシャキとした食感が残りやすいです。
⑭ 乱切り:不規則な形が特徴で、味が染み込みやすく、見た目にも変化をつけたい炒め物などに適しています。ゴロゴロとした食感が楽しめます。
⑮ そのまま:丸ごと、または大きな塊のまま、味噌漬けやぬか漬けにするほか、くぼみにクリームチーズなどを詰めてカットし、おしゃれな前菜としても楽しめます。
⑯ 葉そのまま:料理の彩りや飾り付けとして、または香り付けの目的で使用します。料理の最後に添えることで、鮮やかな色合いと爽やかな香りをプラスします。
⑰ 葉5mm幅カット:炒め煮や炒め物、スープに加えることで、葉の豊かな香りとほろ苦さを活かせます。料理に深みとアクセントを与えたいときに効果的です。
⑱ 葉せん切り:下味用の香味野菜(ブーケガルニ)として、スープや煮込み料理に深みを与えるのに活用できます。他のハーブと一緒に煮込むことで、複雑な香りを引き出します。
セロリの鮮度を長持ちさせる保存方法:冷蔵・冷凍・加工のコツ
セロリは、特に葉の部分が乾燥に弱く、購入後そのまま放置するとすぐにしなびてしまったり、黄色く変色したりすることがあります。セロリの鮮度をできるだけ長く保ち、美味しくいただくためには、適切な方法で手間をかけて冷蔵または冷凍保存することが重要です。水分が蒸発しやすい葉と茎を分けて保存することで、それぞれの状態に合わせた最適な鮮度を保つことが可能になります。
葉と茎を分けて冷蔵保存のコツ
セロリを冷蔵保存する際は、葉と茎を切り分けて保存するのが最も効果的で推奨される方法です。これは、葉と茎では適した調理方法が異なることが多いためだけでなく、葉が茎よりも水分を失いやすいため、別々に保存することでそれぞれの鮮度を最適な状態に保てるからです。保存する際は、葉と茎をそれぞれビニール袋や保存用密閉袋に入れ、野菜が畑で育っている状態に近い「立てた状態」で冷蔵庫の野菜室に保管すると、セロリへの負担が少なく、鮮度がより長持ちします。特に葉は乾燥しやすいため、ビニール袋に入れる前に軽く湿らせたキッチンペーパーで包んでおくと良いでしょう。もし購入時にセロリの葉がしなびている場合は、事前に冷水にしばらく浸しておくことで、シャキッとした状態に戻してから保存するようにしましょう。このちょっとした工夫で、冷蔵庫での保存期間が大幅に延び、新鮮なセロリの風味をより長く楽しむことができます。
使いやすい大きさにカットして冷凍保存
セロリは冷凍保存もできますが、冷凍するとどうしても組織が変化し、シャキシャキとした食感が損なわれがちです。そのため、冷凍したセロリはサラダなどの生食よりも、加熱調理に適しています。例えば、スープやミネストローネの具材、パスタソース、あるいは炒め物やカレーなどに加えて使うのがおすすめです。冷凍する際は、使いやすい大きさにカットしてから、保存袋に入れてしっかりと空気を抜き、冷凍庫で保存しましょう。使う時は解凍せずに、凍ったまま調理に使えます。これにより、調理時間を短縮でき、忙しい日の強い味方になります。
余ったセロリは自家製ピクルスで長期保存
セロリを一度に使い切れない時や、日持ちさせたい場合には、ピクルスにするのが最適です。ピクルス液に漬け込むことで、セロリ特有の歯ごたえを維持しつつ、爽やかな酸味と香りが加わり、風味豊かな一品として楽しめます。自家製ピクルスは冷蔵庫で数日間保存可能で、食卓にもう一品加えたい時や、ちょっとしたおつまみとしても便利です。セロリのピクルスは、手軽に作れて保存も効くため、セロリを有効活用できる優れた方法です。ぜひ、お好みのピクルス液で、セロリの新たな美味しさを開拓してみてください。
新鮮なセロリの選び方と見分け方のポイント
新鮮なセロリを選ぶには、いくつかの重要な点を確認しましょう。まず、他の葉物野菜と同様に、セロリの葉が生き生きとしていて、しっかりと張りがあるものを選びましょう。葉がしおれているものは、鮮度が落ちている可能性があります。次に、茎の状態をチェックします。ふっくらとした形状で、厚みがあり、しっかりとした茎は新鮮さの証です。さらに、茎の表面に目立つ傷がないか、根元の内側がひび割れていないかどうかも見てみましょう。これらの傷やひび割れは、セロリが鮮度を失っていたり、生育環境が良くなかったりする兆候かもしれません。特に重要なのは、根元の切り口の状態です。切り口が茶色く変色しているものは、収穫から時間が経過しているため避け、できるだけ白く、みずみずしいものを選びましょう。また、切り口に「ス」が入っているセロリは、繊維が硬く、食感が劣るため、避けるのが賢明です。最後に、茎の筋が少ない方が口当たりが良い傾向にありますが、筋は調理の際に取り除くことができるため、生で食べる場合に特に注意すると良いでしょう。これらのポイントを参考にすることで、新鮮で高品質なセロリを見つけることができるはずです。
セロリを使ったおすすめ簡単レシピ3選
洋食はもちろんのこと、意外にも和食にも合うセロリは、醤油との相性も抜群です。すぐに作れる簡単なレシピを3つ厳選しましたので、ぜひ試してみてください。
きゅうりとセロリの和風マリネ:爽やかな風味のハーモニー
「きゅうりとセロリの和風マリネ」は、鮮やかな緑色が目を引く一品。セロリのシャキシャキ感と、丁寧に皮をむいたきゅうりの瑞々しい食感が見事に調和します。セロリ、きゅうり、そしてバジルを組み合わせたマリネは、一見すると洋風ですが、隠し味として加えられた白だしが、和と洋の絶妙なバランスを生み出し、奥深い味わいを実現しています。火を使わずに手軽に作れるのも魅力で、野菜に軽く塩を振って余分な水分を取り除くことで、マリネ液の味がより一層染み込みます。きゅうりとセロリの緑にバジルの香りが加わり、見た目も味も洗練された印象に。おもてなし料理としても喜ばれること間違いありません。ポリポリとした心地よい食感が後を引き、ついつい手が伸びてしまう美味しさで、お酒のお供にも最適です。また、野菜から出た水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ることが、マリネが水っぽくなるのを防ぎ、美味しさを長持ちさせるコツです。
材料:
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きゅうり:2本
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セロリの茎:2本
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塩:小さじ1/4
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にんにく:1/4かけ
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バジルの葉:6枚
マリネ液
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水:1カップ
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白だし:1/2カップ
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酢:小さじ1
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ごま油:小さじ1
作り方:
1. きゅうりは皮をむき、2cm幅に切る。セロリは筋を取り、3cm幅に切ってから縦に2~3等分に切る。ボウルに入れ、塩をふってさっと混ぜて5分ほどおき、水けを抜く。にんにくは薄切りにする。バジルの葉はちぎる。
2. 保存容器にマリネ液を混ぜ合わせる。(1)を加えてさっと混ぜ、冷蔵庫で30分ほどおく。冷蔵庫で2~3日保存可能。
セロリのシンプル醤油スープ:葉の香りを活かす
醤油との相性を考慮し、風味豊かなオリーブオイルを少量加えることで、スープの味わいがさらに深まります。醤油だけで味が決まる手軽さが魅力の、シンプルなスープです。薄くスライスしたセロリに軽く塩を振り、オリーブオイルで炒めることで、セロリ特有の爽やかな香りと旨味が引き出され、絶品のスープに仕上がります。ご飯にもパンにもよく合う、満足感のある一品です。
材料:
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セロリ(葉を含む)1本
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水 400ml
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醤油 大さじ1
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オリーブオイル 小さじ1
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塩 少々
作り方:
1. セロリは薄切りにする。
2. 鍋に水、セロリ、塩を入れ、火にかける。
3. 沸騰したら醤油とオリーブオイルを加え、味を調える。
4. 器に盛り付け、お好みで黒胡椒を振る。
セロリとにんじんのきんぴら風甘辛炒め:ご飯が進む!
シャキシャキとした食感を残した茎と、甘辛い味がじっくりと染み込んだ葉、それぞれの異なる美味しさを堪能できます。セロリをきんぴら風にアレンジした、意外性のあるレシピです。ごま油で炒めることでセロリの香りが穏やかになり、甘辛い味付けと絶妙にマッチします。献立のアクセントとして最適で、作り置きにもおすすめです。
材料:
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セロリ 1本
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にんじん 1/2本
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ごま油 大さじ1
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醤油 大さじ2
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みりん 大さじ2
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砂糖 大さじ1
作り方:
1. セロリとにんじんは細切りにする。
2. フライパンにごま油を熱し、セロリとにんじんを炒める。
3. しんなりしたら、醤油、みりん、砂糖を加えて炒め合わせる。
4. 全体に味が馴染んだら火を止める。
まとめ:セロリは余すことなく活用して、美味しさを最大限に引き出しましょう
料理に加えることで、味と香りに深みをもたらす香味野菜、セロリ。ポトフや野菜スティック、サラダといった定番料理はもちろん、ミートソースやカレーなどに刻んで加えることで、料理全体の風味が格段に向上します。今回ご紹介したレシピを参考に、セロリを上手に活用してみてください。きっとセロリの印象が変わるはずです!
セロリの葉は食べることはできますか? おすすめの活用方法は?
はい、セロリの葉も美味しく食べられます。茎に比べて香りが際立っているため、細かく刻んで薬味として利用したり、ソースに加えて風味を添えるのがおすすめです。もし香りが強すぎると感じるようであれば、刻んだ後に軽く水にさらすと、香りが和らぎます。パクチーの代わりに海南チキンライスに添えたり、オリーブオイルに漬けて炒め物やドレッシング、お肉料理のソースとして活用できるそうです。また、セロリの葉や細い茎は、その強い香りを活かして、お肉や魚の臭み消しや、煮込み料理の風味付け、下味をつける際の香味野菜(ブーケガルニ)として利用すると効果的です。
セロリの香りが少し苦手です。香りを抑える方法はありますか?
セロリの独特な香りが気になる場合は、カットしたセロリ(薄切りやスティック状など)を冷水に短時間浸すことで、香りを軽減できます。ただし、水に浸しすぎるとセロリ本来の風味や大切な栄養素が失われてしまう可能性があるので、5~10分程度を目安にしましょう。
セロリにはどのような栄養素が含まれていますか?
セロリには、カリウムやカルシウムなどのミネラルをはじめ、ビタミンB1、B2、ビタミンC、食物繊維が豊富に含まれています。特に、β-カロテンやビタミンKは、茎よりも葉の部分に多く含まれています。さらに、セロリ特有の香り成分であるアピインや、うま味成分であるグルタミン酸(可食部100gあたり約100mg)も含まれており、料理に奥深さを与えてくれます。
生のセロリを美味しく味わうアイデアはありますか?
セロリは、野菜スティックやサラダ、ピクルスなど、生のままでも美味しく食べられます。筋を取り除いて塩を軽く振ると、しんなりとして食べやすくなります。ある情報によると、「アメリカではピーナッツバターを塗って食べるのが一般的」だそうです。意外な組み合わせですが、ピーナッツバターのほのかな甘さがセロリの苦みを和らげ、美味しく食べられます。もちろん、マヨネーズと醤油を混ぜたマヨ醤油につけて食べるのも定番の美味しさです。カットしたセロリを冷水に短時間さらすと、より一層シャキシャキとした食感を楽しめます。
セロリの茎の筋は取り除くべき?
セロリの茎にある縦の筋は、口当たりを悪くする原因となるため、取り除くことでより美味しく食べられます。特に生のまま食べる場合や、筋っぽさが気になる場合は、取り除くことをおすすめします。筋を取り除くには、ピーラーを使うのが簡単です。包丁を使う場合は、節の先端から切れ目を入れて、筋を剥がすようにすると良いでしょう。ただし、薄切りにする場合は繊維が細かく切断されるため、筋を取り除く必要はありません。筋は全て剥がす必要はなく、軽く引っ張った際に自然に剥ける範囲で十分です。
セロリを新鮮に保つための保存方法は?
セロリ、特に葉は乾燥に弱いため、適切な保存方法を知っておくことが大切です。冷蔵保存する際は、葉と茎を別々に分け、それぞれをビニール袋や保存袋に入れ、セロリが畑で育っている状態に近い「立てた状態」で保存すると、鮮度をより長く保てます。もし葉がしんなりしてしまった場合は、冷水に浸けてシャキッとさせてから保存しましょう。また、使いやすい大きさにカットして冷凍保存することも可能です。冷凍すると食感は多少変化しますが、加熱調理には問題なく使用できます。大量にセロリがある場合は、ピクルスにするのもおすすめです。
新鮮なセロリの見分け方は?
新鮮なセロリを選ぶには、葉の状態をよく確認しましょう。葉がみずみずしく、シャキッとしているものが新鮮です。茎は太くて丸みがあり、表面に傷がないものを選びましょう。また、根元の内側に亀裂がないことも重要です。根元の切り口が茶色く変色しているものや、内部に空洞(ス)があるものは、収穫から時間が経過している可能性があるため避けるのが賢明です。茎の筋が少ない方が口当たりが良いとされますが、筋は取り除くことができるため、生食(野菜スティックなど)する際に特に注意して選ぶと良いでしょう。
セロリの旬と主な産地は?
セロリは一年を通して市場に出回りますが、特に美味しい旬は、12月から4月頃までの冬春セロリと、7月から10月頃までの夏秋セロリの年2回です。主な産地は長野県(6月から11月頃に出荷が多い)と静岡県(12月から翌年5月頃に出荷が多い)で、これらの産地がリレーのように出荷することで、一年中新鮮なセロリが手に入ります。
セロリの切り方で食感は変わる? おすすめの切り方は?
セロリは、切り方次第で食感が大きく変化します。繊維に沿って縦方向に切ると、シャキシャキとした食感が際立ち、繊維を断つように輪切りや斜め切りにすると、よりソフトな食感になります。一般的には、スティック状(そのまま食べる)、短冊切り(スープや炒め物に入れる)、さいの目切り(スープやソースに混ぜる)、みじん切り(香味野菜として使う)、葉のせん切り(香りづけに使う)などがあります。料理の種類や好みに応じて切り方を変えることで、セロリの風味や食感を最大限に楽しむことができます。













