みかん 冷蔵庫 甘くなる

みかんを食べる機会が増えるこの時期、「酸っぱい!」と感じることはありませんか?この記事では、酸っぱいみかんを甘くする裏ワザから、最初から甘いみかんを選ぶコツ、長持ちさせる保存テクニックまで、みかんを最大限に楽しむための情報を網羅的にご紹介します。

レンジで温めて冷やす:手軽に酸味を抑制

電子レンジで軽く温めてから冷やす方法は、手軽でありながら酸味を抑え、甘さを際立たせる効果的なテクニックです。みかんに元々含まれる酵素の働きを活用し、酸味の元となるクエン酸を分解します。 1.みかんの皮に数カ所、小さな切り込みを入れます(破裂を防ぐため)。 2. 500Wの電子レンジで約20~30秒加熱します。 3. 加熱したみかんを冷蔵庫でしっかりと冷やします。温めるだけでも一定の効果はありますが、冷やすことでより一層甘さが際立ちます。「温かいみかんは少し苦手…」という方は、十分に冷やしてからお召し上がりください。

オーブントースターで焼く:芳ばしさと甘さのハーモニー

オーブントースターで焼くことで、みかんの甘さを引き出し、香ばしさを加えることができます。焼くことでとろみが出て、ジャムのような食感になるのも魅力です。丸ごとオーブントースターで15分ほど、皮に焦げ目が付く程度に焼きます。焼いた後は少し冷ましてからそのまま食べるのはもちろん、パンやヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。オーブントースターがない場合は、魚焼きグリルで7~8分焼いてもOKです。

温水に浸す:酵素の働きで酸味を和らげる

40℃程度の温かいお湯に約15分間浸けることで、みかんに含まれるアコニターゼという酵素が活性化され、酸っぱさの元となるクエン酸が分解されます。さらに、温水に浸すことで白い筋が取りやすくなるというメリットもあります。

日光で追熟する:太陽の恵みで甘みを増す

酸味が強いみかんは、まだ十分に熟していない可能性があります。そのため、2~3日ほど太陽光に当てることで追熟を促し、甘味を増すことができます。紫外線がみかんの呼吸を活発にし、熟成を促進します。手間をかけずに甘くしたい場合に適した方法です。

冷蔵庫で冷やす:果糖の特性を活用

召し上がる2時間ほど前から冷蔵庫で冷やすと、果糖が冷えることで甘く感じられる性質を利用できます。ただし、冷やし過ぎると逆に甘味が損なわれることがあるため、長時間冷蔵庫で保存するのは避けましょう。取り出したらなるべく早くお召し上がりください。

おすすめの甘いみかん品種

数多くのブランドみかんが存在しますが、特に推奨したい品種をいくつかご紹介します。秀品 媛まどんなは、口の中でとろけるような食感が魅力で、薄い皮の中にたっぷりの果汁が含まれています。贈答用としても喜ばれる品種です。有田みかんは温州みかんの代表格で、温暖な気候の中で育まれた濃厚な甘さと程よい酸味が特徴です。甘平(かんぺい)は近年人気が高まっている新品種で、扁平な形状とシャキシャキとした食感が楽しめます。せとかは「柑橘の女王」とも呼ばれる高級品種で、濃厚な甘さと芳醇な香り、そしてとろけるような食感が特徴です。不知火(デコポン)は頭部の突起が特徴で、濃厚な甘さとジューシーな果肉があり、美容と健康に良いビタミンCも豊富です。

甘いみかんを見分けるコツ

見た目から甘いみかんを選ぶためのポイントをご紹介します。ヘタの大きさをチェック: ヘタが小さいほど、養分が実に集中していると考えられ、甘みが強い傾向があります。皮の状態を確認: 皮が薄く、表面が滑らかなみかんは、果肉が詰まっており、糖度が高い可能性があります。重さを比べてみる: 同じようなサイズのみかんをいくつか手に取り、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。水分量が多く、ジューシーな可能性が高いです。色とツヤを観察: 色が濃く、ツヤのあるみかんは、十分に熟している証拠です。新鮮で甘いみかんを選ぶ目安となります。

保存のコツ

みかんを長持ちさせるための保存方法をご紹介します。常温保存の場合は、直射日光を避け、風通しの良い冷暗所に保管しましょう。段ボール箱で購入した場合は、底に新聞紙を敷き、みかんが重ならないように並べると、傷みにくくなります。定期的に状態を確認し、傷んだみかんを取り除くことが大切です。冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れて野菜室へ。ただし、冷蔵保存が長すぎると風味が損なわれる可能性があるため、早めに食べきるようにしましょう。

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