古都、京都。その歴史深い街で長きにわたって愛されてきたのは、美術品のように繊細な伝統菓子たちです。中でも、わらび餅は甘さ控えめで優雅な風味が特徴となっています。しかしその優しい食感とリッチな口当たりは、ただの甘味とは一線を画す逸品で、まさに京都の風情を感じさせてくれます。今回は、「本わらび餅」の魅力に迫ってみましょう。
わらび餅の本物の見分け方
本物のわらび餅を見分けるには、まず色に注目することが大切です。人工的なわらび餅は透明や白色であることが多いですが、本物のわらび餅は茶色や黒色をしており、わらび粉の色がそのまま反映されています。さらに、本物のわらび餅は賞味期限が非常に短いため、スーパーなどの一般市場にはあまり出回らないことが特徴です。特に京都の店舗で提供されるわらび餅は、職人が手作りするため高級品とされています。実際に食べてみると、食感や香り、甘さが人工的なものとは一線を画しており、素材の良さが引き立つ一品となっています。
わらび餅と葛餅の違いは?
わらび餅と葛餅は、見た目や食感が似ているものの、原料や味に違いがあります。わらび餅はわらび粉を使用し、独特のもちっとした食感が特徴です。一方、葛餅は葛粉を使い、葛の根から取ったデンプンを精製したものを練り上げて作られます。わらび餅に比べて透明感が強く、やや固めの食感が楽しめます。作り方はどちらも似ており、水と砂糖を加えて火にかけ、透明になるまで練り上げて作りますが、葛餅は甘さをほとんど加えず、黒蜜やきな粉をかけてその風味を引き立てます。
人気のわらび餅(京都):三昇堂 小倉 京都ポルタ
「三昇堂 小倉」は、半生菓子を扱う「三昇堂」と、上生菓子や焼き菓子を扱う「おぐ羅」が1983年に合併して誕生した和菓子店です。地元京都で長い歴史を持ち、多くの人々に愛され続けてきました。特にわらび餅は人気商品で、その繊細な甘さとプルプルした食感が特徴です。京生麩餅やお団子も評判が良く、京都を訪れた際のお土産としておすすめです。店舗は京都駅直結の京都ポルタ内にあるため、アクセスの良さも魅力の一つです。
人気のわらび餅(京都):藤菜美(ふじなみ)
「京だんご 藤菜美(ふじなみ)」は、京都の清水産寧坂に店舗を構える、だんご茶屋として知られています。特に焼きたてのお団子やわらび餅が評判で、京都らしい上品な甘さが特徴です。わらび餅は、厳選された素材を使用し、口に入れた瞬間に広がる独特の風味が楽しめます。また、JR京都駅の伊勢丹店にも出店しており、観光の合間や移動のついでに立ち寄りやすい便利なロケーションです。
人気のわらび餅(京都):大極殿本舗
「大極殿本舗」は、四条烏丸に位置する明治18年創業の老舗甘味処です。2019年にイートインスペースが新設され、店内でくつろぎながらわらび餅や琥珀流しといった和菓子を楽しむことができます。特にわらび餅は、上質な寒天と黒蜜が絶妙にマッチし、口当たりが滑らかです。お土産としての購入はもちろん、京都での買い物や観光の際の休憩にもぴったりです。
人気のわらび餅(京都):老松 嵐山店
「老松 嵐山店」は、1908年創業の老舗和菓子店「老松」が運営する店舗で、京都の嵐山エリアに位置しています。歴史と伝統を感じさせる店内で、代表的なわらび餅をはじめ、夏季限定の「夏柑糖」なども人気です。わらび餅はその場で作りたてを提供しており、わらび粉100%の上質な生地とたっぷりのきな粉が、特に夏の時期には冷たく冷やされて提供されます。また、店内の茶房では、美しい中庭を眺めながら落ち着いた雰囲気の中でいただけることが魅力です。嵐山の観光と合わせて、予約で和菓子作り体験もできるため、訪問客にとって思い出深いひとときが過ごせます。
人気のわらび餅(京都):無碍山房 サロン・ド・ムゲ
「無碍山房 サロン・ド・ムゲ」は、京都の老舗料亭「菊乃井」が運営するカフェで、料亭本店のすぐそばに位置します。京都らしい静かな雰囲気と共に、洗練された空間で上質なわらび餅を楽しむことができます。店内からは美しい苔庭が広がっており、非日常を感じさせる空間でのんびりと甘味を楽しむことができます。わらび餅はもちろん、食事の時間には限定の「時雨弁当」も提供されており、ランチとしても人気です。贅沢なひとときを過ごしたい方にぴったりの場所です。
人気のわらび餅(京都):ぎをん小森
「ぎをん小森」は、祇園白川沿いにある風情漂う人気の甘味処です。名物のわらび餅は、100%のわらび粉を使用し、丁寧に毎朝作られる逸品で、その柔らかな食感とたっぷりかけられたきな粉が特徴です。店内は1階と2階に広がる座敷で、ゆったりとした空間で落ち着いて過ごせます。窓からは中庭を眺めながら食事やスイーツが楽しめる席もあり、京都の歴史と自然を感じられる場所として観光客に人気です。また、建物の歴史的な外観は結婚式の前撮りや観光の記念撮影にもよく使われています。
人気のわらび餅(京都):嵐山 さくら餅 稲
「嵐山 さくら餅 稲」は、嵐山のメインストリート沿いにある和菓子店で、観光客で賑わう場所に位置しています。1階の店舗では、観光客向けのお土産として、わらび餅やさくら餅が販売されており、わらび餅はきな粉と抹茶の2種類が用意されています。このわらび餅は、京生菓子の伝統的な窯練り製法を用いて作られており、滑らかな食感と素材の風味が楽しめる逸品です。嵐山観光の際には、ちょっとした休憩やお土産選びに立ち寄るのにぴったりの場所です。抹茶やきな粉の風味がしっかりとしたわらび餅は、嵐山の思い出として自宅でも楽しめる一品です。
人気のわらび餅(京都):茶寮 都路里 京都伊勢丹店
「茶寮 都路里 京都伊勢丹店」は、京都駅直結の百貨店、京都伊勢丹内にある甘味処です。地元京都で大変人気のあるお店で、JR京都駅からのアクセスが非常に便利なため、ショッピングや観光の合間に気軽に立ち寄ることができます。店内からは京都の町並みや京都タワーを眺めることができ、風景を楽しみながらわらび餅や抹茶スイーツをいただけるのが魅力です。わらび餅は、上品な甘さと滑らかな口当たりで、抹茶や黒蜜との相性も抜群です。特に、京都らしい抹茶スイーツとのセットは観光客に人気で、いつ訪れても賑わっています。
人気のわらび餅(京都):ぎおん徳屋
「ぎおん徳屋」は、祇園花見小路の中心部に位置する老舗甘味処です。わらび粉100%を使用した本わらび餅や、本くずもちなど、素材の味を活かしたシンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。特に本わらび餅は、注文を受けてから練り上げるため、出来立ての柔らかさと絶妙な弾力が特徴で、黒蜜やきな粉と一緒にいただくと、優雅な時間を過ごすことができます。人気店のため、行列ができることも少なくありませんが、その価値があると多くの人が訪れます。わらび餅の本物の味を求めるなら、一度は訪れてみたい場所です。
人気のわらび餅(京都):鍵善良房 四条本店
「鍵善良房 四条本店」は、京都・祇園四条駅から徒歩3分の場所にある、江戸時代創業の老舗甘味処です。特に名物である「くずきり」が有名で、わらび餅もその上品な味わいで知られています。喫茶スペースでは、職人が手作業で仕上げるわらび餅を楽しむことができ、きな粉や黒蜜をたっぷりかけたわらび餅は、弾力のあるもちもちとした食感が特徴です。四条本店ならではのゆったりとした雰囲気の中で、趣のある内装や伝統的な棚、器なども楽しむことができるため、落ち着いた時間を過ごすには最適の場所です。また、お土産用としても人気があり、干菓子や羊羹など、季節感を大切にした和菓子が揃っています。
人気のわらび餅(京都):京都 宗禅 京都ポルタ店
「京都 宗禅 京都ポルタ店」は、西陣に本店を構える和菓子店「京都 宗禅」の支店で、京都ポルタの東エリアに位置しています。こちらのわらび餅は、串に刺して提供されるユニークなスタイルが特徴で、カラフルなパッケージがかわいらしく、SNSでも注目されています。特に、持ち帰り用のお土産としても人気があり、京都観光の途中に立ち寄って購入するのに最適です。また、串に刺さったわらび餅は一口サイズで、食べやすく、おしゃれな見た目が話題となっています。お店の場所もわかりやすく、京都駅からのアクセスも良いため、手軽に訪れることができるのも魅力です。
人気のわらび餅(京都):茶寮 宝泉
「茶寮 宝泉」は、京都下鴨の閑静な住宅地に佇む、落ち着いた雰囲気の甘味処です。1952年創業の「宝泉堂」が営むこの茶寮では、わらび餅をはじめとした高級和菓子が提供されています。特にわらび餅は、滑らかな舌触りとしっかりしたコシが特徴で、京都一の美味しさと言われることも少なくありません。店内の座敷からは、日本庭園を眺めながら静かな時間を過ごすことができ、まるで別世界にいるような感覚になります。四季折々の景色を楽しみながら、丁寧に作られたわらび餅や季節の和菓子を味わえる場所として、地元の人々や観光客に長年愛され続けています。
まとめ
「本わらび餅」は、素朴ながらも洗練された味わいで、深い伝統と精巧な製法を体現しています。その滑らかな食感と絶妙な甘さは、京都の風情を凝縮させたかのよう。艶やかな仕上がりに和菓子らしい優雅さを見つけることができ、古都の静けさと伝統を噛み締めながら、ちょっとした贅沢な時間を過ごすことができます。緑豊かな古都の風情とともに、これほど上質な一時を享受できる場所はそうはありません。