母の日カーネーションなぜ
母の日のために色とりどりな花々が市場を飾りますが、その中でもカーネーションは特別な存在です。小さな花を丁寧に束ね、母の日の象徴的なシンボルとなっています。しかし、なぜカーネーションが母の日の花とされているのでしょうか?その背景には、美しい物語と深い意味が隠されています。今回は、母の日とカーネーションがなぜ結びついたのか、その歴史と意味を探究してみましょう。
母の日の日付とカーネーションの由来
母への感謝を表す「母の日」は、世界中で様々な起源があり、日付も国によって異なりますが、日本ではアメリカに倣って5月の第2日曜日に設定されました。ここでは、アメリカの「母の日」の起源と、最初に使われたカーネーションの意味についてご紹介します。
アメリカの「母の日」の起源は、1907年にさかのぼります。この年、アン・ジャービスという女性が亡き母をしのぶため、母が教師をしていた教会の祭壇に母の好きだった白いカーネーションを飾りました。アン・ジャービスの母は、戦場で負傷兵の衛生改善活動を行ったことで知られる人物でした。
アン・ジャービスの感動的な行動を受けて、翌年の1908年5月10日、同じ教会で470人の生徒とその母親たちが集まり、「母の日」を祝いました。アンナはこのとき、参加者全員に白いカーネーションを手渡し、これが「母の日」のシンボルとなりました。
その後、1914年にはアメリカで5月の第2日曜日が「母の日」として正式に記念日に定められました。最初の「母の日」には白いカーネーションが用いられましたが、次第に赤いカーネーションが「母の日」の象徴として広まりました。
白いカーネーションは、母への感謝と愛情を表す花として始まりましたが、今日では赤いカーネーションが「母の日」の定番の花として親しまれています。母の日に贈るカーネーションには、感謝の気持ちと愛情が込められています。
母の日に贈りたいカーネーションの色と花言葉
それぞれのカーネーションの色によって、花言葉が異なるという事を知っていましたか?
第一に、赤いカーネーションです。これは「母の愛」「愛を信じる」「熱烈な愛」といった花言葉を持つ色で、「情熱」を表現しますので、母の日に贈るには最も合う色かもしれません。
次に、ピンクのカーネーションについてです。「感謝」「上品・気品」「温かい心」「美しい仕草」といった花言葉は、母の日のためにピッタリなものばかり。また、ピンクは女性らしい色ですから、ピンクがお好きなお母さんには特におすすめです。
また一方、白色のカーネーションは、「純粋な愛」を象徴します。尊敬の意を示すために、母の日に贈るのに最適な色と言えるでしょう。
現代では、カーネーションの色のバリエーションが豊富になり、赤にこだわらなくても良いという考え方も広く受け入れられています。そんな中で、ご自分の感謝の度合いを最もよく表現できる色を選び、お母さんへの気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。それぞれのカーネーションの一輪一輪が、あなたの心をしっかりと伝え、母の日をさらに特別な日にすることでしょう。
母の日にできれば避けたいカーネーションの色と花言葉
母の日にできれば避けた方が良いカーネーションの色があります。
白いカーネーション
白いカーネーション
花言葉: 「尊敬」「純潔の愛」「母をしのぶ」
白いカーネーションの花言葉には「尊敬」や「純潔の愛」がありますが、歴史的には「母を亡くした人のための花」とされていたため、母親が健在な場合にはあまり適していないとされています。また、「泣き母をしのぶ」という意味も含まれるため、母の日には赤いカーネーションを選ぶ方が良いとされています。
黄色いカーネーション
花言葉: 「軽蔑」「美」「嫉妬」
黄色いカーネーションは、見た目には美しいのですが、花言葉が「軽蔑」や「嫉妬」といったネガティブな意味を含むため、母の日には避けた方が良いでしょう。
まとめ
カーネーションが母の日のシンボルとなったのは、その花言葉とアメリカから始まったカーネーションへの贈り物の伝統に由来します。アメリカで始まった母の日にカーネーションを贈る伝統が日本にも伝わり、定着したのです。母の日に赤いカーネーションを贈る慣習は、母への愛と敬意、感謝の心を深く象徴しています。