ズッキーニとは?特徴から栄養、美味しい食べ方まで徹底解説
夏野菜の代表格、ズッキーニ。キュウリに似た見た目からは想像しにくいかもしれませんが、実はカボチャの仲間なんです。緑や黄色の鮮やかな色合いで、食卓を彩ってくれますよね。この記事では、ズッキーニの特徴から栄養、そして美味しい食べ方までを徹底解説します。ラタトゥイユなどの煮込み料理はもちろん、炒め物やサラダなど、様々な料理で活躍するズッキーニの魅力を再発見してみませんか?

ズッキーニの概要

ズッキーニは、ウリ科カボチャ属に属する一年生の夏野菜です。学名はCucurbita pepo 'Melopepo'であり、外見はキュウリに似ていますが、カボチャの一種(ペポカボチャ)です。果皮の色は緑色や黄色のものがあります。一般的なカボチャに比べてカロリーが低く、未熟な状態で収穫されるため、水分が多くて味が淡泊で、独特のクセがないのが特徴です。地中海沿岸地域、特にイタリアやフランスの料理によく使われ、ラタトゥイユのような煮込み料理に欠かせない食材として、世界中で広く利用されています。日本へは1970年代後半にアメリカから導入され、イタリア料理の人気が高まるにつれて、一般家庭にも浸透しました。

名称と異名

ズッキーニの呼び名は、地域によって様々です。イタリア語では、「小さいカボチャ」という意味のzucchina(ズッキーナ)と呼ばれ、これが「ズッキーニ」という名前の由来となっています。南米ではzapallo italiano(サパージョ・イタリアーノ)、アメリカ英語ではzucchini(ズキーニ)、イギリス英語やフランス語ではcourgette(クルジェット)という名前で知られています。また、アメリカではズッキーニや類似の品種をまとめてsummer squash(サマースカッシュ)と呼びます。squash(スカッシュ)はカボチャ属の果実全般を指し、秋冬に旬を迎えるカボチャはwinter squash(ウィンタースカッシュ)として区別されます。日本ではズッキーニという名前が広く使われていますが、和名としてはウリカボチャという名前があり、カボチャの仲間でありながら、つるがあまり伸びない性質から「蔓なしカボチャ」と呼ばれることもあります。このように様々な名前があるのは、ズッキーニが世界各地でそれぞれの文化に根付き、親しまれてきた証であり、「小さいカボチャ」という名前が、その植物としての特徴と食用としての価値を示しています。

ズッキーニの歴史と普及

ズッキーニは、メキシコを中心とする北米南部から中央アメリカが原産地であると考えられています。15世紀ごろ、大航海時代にカボチャの一種としてヨーロッパに伝わりました。その後、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパ各地で栽培されるようになり、再びアメリカ大陸に広まりました。現在見られる細長い形は、19世紀後半にイタリアで、ペポカボチャの中から特に食用に適したものが選ばれて改良された結果生まれたものです。食材として本格的に使われ始めたのは20世紀に入ってからで、特にイタリアでは様々な料理に使われるようになりました。イギリスでは、1930年代になっても料理書にほとんど登場しませんでしたが、料理研究家であるエリザベス・デイヴィッドが紹介したことがきっかけで、1950年代から1960年代にかけて食材として人気が高まりました。日本には1970年代後半、または1950年代初めという説もありますが、イタリア料理ブームに乗ってアメリカから輸入され、徐々に広まっていきました。

ズッキーニの形態と生態

ズッキーニはつる性の植物ですが、一般的なカボチャに比べてつるは短く、あまり枝分かれしません。主に親づるが伸び、その上に直接果実がつくのが特徴です。親づるは1.5~2メートル程度まで成長し、一株から10~30本程度の果実が収穫できます。葉は大きく、深い切れ込みがあり、表面には独特の模様が見られます。葉柄は長いです。茎や葉には細かい棘があり、株全体は横に広がります。夏には花茎が伸び、鮮やかな黄色の花を咲かせます。ズッキーニは雌花と雄花が分かれているため、受粉には昆虫や人の手による人工授粉が必要です。
未熟な果実と花は食用として利用されます。ズッキーニの旬は夏(6月~8月)です。果実は開花後3~5日程度で、長さ20cmほどの未熟な状態で収穫されます。この時期の果実は、見た目はキュウリに似ており、食感はナスに似ていますが、植物学的にはカボチャの一種であるベジタブルマローに分類されます。果実の表面は滑らかで光沢があり、鮮やかな緑色や黄色のものが多いですが、品種によっては縞模様が入ることもあります。未熟な果実を収穫することで、柔らかく水分を多く含んだ食感を楽しむことができます。

主な品種と特徴

ズッキーニには多種多様な品種が存在しますが、国内で最も一般的なのは、キュウリを少し太くしたような細長い形状のものです。しかし、品種改良が進み、円筒形やラグビーボール形、テニスボールのような球形のズッキーニも栽培されています。果皮の色による分類もあり、濃緑色の「グリーンズッキーニ」や、鮮やかな黄色の「イエローズッキーニ」が代表的です。一般的に、黄色のズッキーニは緑色のものに比べて皮が薄く、苦味が少ない傾向があります。「花ズッキーニ」と呼ばれるものは、開花直前の花がついた若い果実を食用とする特定の品種、あるいは特別な収穫方法を指します。この花は、見た目の美しさだけでなく、独特の風味と食感があり、高級食材として珍重されています。

ズッキーニを食材として楽しむ

ズッキーニは、6月から8月にかけて旬を迎える代表的な夏野菜であり、果実と花の両方が食材として利用される、非常に用途の広い野菜です。近年では、ハウス栽培の普及により一年を通して市場で見かけるようになりましたが、「どうやって調理すればいいのかわからない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、ズッキーニには意外と知られていない魅力がたくさんあります。ズッキーニは、実が完全に熟す前に収穫される、未熟な果実を食べる野菜です。そのため、味がさっぱりとしていてみずみずしく、皮ごと食べても苦味やクセがないのが特徴です。また、収穫後に追熟しないため、新鮮なうちに食べることが風味を最大限に引き出す秘訣です。イタリアのラタトゥイユやフランスのニース風サラダなど、地中海沿岸地方の料理には欠かせない食材となっています。市場で良品とされるズッキーニは、太さが均一で、大きすぎず、皮に張りがありツヤがあるものです。果肉はナスに似た質感で、かすかに苦味を感じることがありますが、果皮が濃い色の品種ほど苦味が強い傾向があります。ズッキーニは未熟なうちに収穫するため水分が多く、炭水化物が少ないのが特徴で、完熟したカボチャよりも低カロリーです。あっさりとして食べやすい一方で、「味が薄い」と表現されることもありますが、これは「どんな料理にも合わせやすい」という利点にもなります。油との相性が抜群に良く、炒め物や揚げ物、他の野菜と合わせた煮込み料理など、様々な料理に使われます。自分好みの味付けで調理することで、ズッキーニの魅力は無限に広がります。加熱調理のイメージが強いかもしれませんが、煮ても焼いても揚げても炒めても美味しく、夏の食卓に欠かせない万能食材として、ぜひ活用してみてください。

果実の利用方法と保存

ズッキーニの果実は、開花後4〜5日経った未熟なもの(長さ15〜20cm程度)を早めに収穫して食用とします。収穫が遅れて実が大きくなりすぎると、繊維質が増えて硬くなり、食用に適さなくなるため、早めの収穫がおすすめです。見た目はキュウリに似ており、新鮮なものは生でも食べられますが、主に加熱調理して食べられます。特に南仏の郷土料理である野菜の煮込み「ラタトゥイユ」には欠かせない食材として知られ、南米でも一般的な食材として幅広く利用されています。煮込み料理、グラタン、揚げ物、炒め物、天ぷらなど、様々な調理法で楽しめます。油との相性が特に良く、炒め物にする際には、油がなじむ程度に炒めた後、少量の水を加えて蓋をして蒸し焼きにすることで、ズッキーニの淡白な風味の中に自然な甘みが引き出され、より美味しくなります。調理の際には、大きくカットすると青臭さや独特の食感が気になる場合があるため、薄くスライスして使うのがおすすめです。もし雑味が気になるようであれば、軽く塩もみすることでより美味しくいただけます。ズッキーニはキュウリと見た目やみずみずしさが似ているため、キュウリを使った料理の代用としても活用できます。また、ナスと同様に淡白な味わいで、だしやつゆとの相性が良く、旨味をしっかり吸わせることで美味しくなるため、ナスの代わりに煮物や和え物などにも応用できます。
花がついている部分は苦味があるため、調理の際は取り除くのが一般的です。生で食べる場合は、皮を剥くか薄くスライスして使用しますが、特に若い実で新鮮なものは食味が良く、角切りにしてマヨネーズやドレッシングと合わせるだけでも美味しくいただけます。黄色のズッキーニは未熟なうちに収穫されるため、皮や種が柔らかく、生食に適しています。カボチャの仲間ですが水分が多く、炭水化物(糖質やでんぷん)が少ないのが特徴で、1本あたり約20kcalと低カロリーな野菜です。カロリーは一般的なカボチャの半分以下であり、栄養的にはカボチャよりもキュウリに近いと言えます。カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルに加え、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミンもバランス良く含まれています。特にβ-カロテンやビタミンB群が豊富で、免疫力を高めて肌や粘膜を健康に保ち、代謝を促進する効果が期待できます。むくみ解消にも効果的と言われており、カリウムの作用により血液循環を良くし、体内の余分な水分を排出してむくみを解消するのに役立ちます。キュウリよりもカリウムが多く、ナスよりもビタミンCが多いという特徴もあります。保存する際は、切ると傷みやすいため、丸ごと立てて冷蔵庫に入れるのがおすすめです。切ったものは、乾燥を防ぐためにカット面にラップを密着させて包み、冷蔵庫で保存し、なるべく早く使い切るようにしましょう。

花の利用方法「花ズッキーニ」

ズッキーニの花も、食用として珍重されています。開花後2日ほどで花ごと収穫されたものは「花ズッキーニ」と呼ばれ、特にイタリア料理などで高級食材として扱われます。花の中心部分(雄しべや雌しべ)を取り除いた部分が食用となります。イタリア料理では雄花の方が味が良いとされ、雄花のみを用いることが多いですが、地域によっては雄花・雌花を区別せずに利用することもあります。花は生でも食べられますが、通常は雄しべや雌しべを取り除いた花の中に、リコッタチーズやひき肉などの具材を詰めて、衣をつけて油で揚げるか、蒸し煮にしたり、オーブンで焼いたり、炒めたりして調理されます。主に料理の付け合わせとして、彩りや風味を加えるために用いられます。トルコのエーゲ海地方には「カバック・チチェーイ・ドルマス」というズッキーニの花の肉詰めがあり、ドルマ(詰め物料理)の一種として親しまれています。

ズッキーニの育て方

ズッキーニの栽培時期は、一般的に春から夏にかけてです。具体的には、4月から7月頃に種をまき、春の終わり頃に苗を植え付け、初夏から夏にかけて収穫を迎えます。栽培に適した気温は18~25℃程度、種の発芽に適した温度は25℃前後とされています。ズッキーニは生育スピードが速く、植え付けからおよそ1ヶ月後には収穫が始まるため、家庭菜園でも比較的容易に育てられる野菜と言えるでしょう。収穫期間も長いため、継続的に収穫を楽しめるのも魅力です。土壌は、肥沃であれば特に問題なく栽培できますが、栽培時期や気候条件に合わせた適切な方法を選ぶことが大切です。

栽培方法の種類と注意点

ズッキーニの栽培方法には、露地栽培、トンネル栽培、そしてハウス栽培など、さまざまな種類があります。それぞれの方法には、長所と短所があり、注意すべき点も異なります。例えば、トンネル栽培では、温度管理のためにトンネルの開閉作業が必要となり、特に受粉作業の際には手間がかかります。また、強風によってトンネルが剥がれてしまうことにも注意が必要です。露地栽培では、雨によって花粉が流されてしまい、受粉がうまくいかないことがあります。さらに、葉が大きく葉柄が長いため、強風によって株や果実が傷ついてしまうことも考えられます。ズッキーニは地面を這うように育つ性質があるため、株の下にできる果実が曲がりやすい傾向があります。茎の長さは品種によって異なりますが、長く伸びる品種は茎が細く折れやすいため、支柱で支える際には丁寧な作業が求められます。一方、ハウス栽培では、垂直方向に誘引することができ、受粉や収穫の作業効率が良いというメリットがあります。しかし、露地栽培などに比べて生育が旺盛になりやすいため、誘引作業が遅れると親づるが折れてしまうリスクがあります。親づるが折れると、子づるがあまり伸びなくなり、その株からの収穫が難しくなることがあります。また、ズッキーニの中には暑さに弱い品種もあり、夏場には受粉がうまくいかず、ほとんど収穫できないケースもあります。

具体的な栽培の手順

ズッキーニの種まきは、一般的に4月頃に行います。鉢に4粒程度の種を点まきするか、平らな場所に線を引いて条まきし、苗を育てます。種まき後、1週間ほどで発芽したら、鉢上げを行い、本葉が3枚になる頃までに、1か所につき1本になるように間引き、丈夫な苗を育てます。苗が14~20日ほど育ったら、5月中旬から下旬にかけて畑に植え付けます。植え付け前に、苦土石灰と元肥をしっかりと混ぜ込んだ肥沃な土壌を用意しておきましょう。苗は、株間を60~80cm程度あけて、1条に植えます。畝は高畝が理想的で、幅は1.5~2m程度にします。露地栽培の場合は、畝の端に苗を植え、反対側の端につるを誘引するように配置すると良いでしょう。ハウス栽培の場合は、畝の中央に植え付け、支柱とひもを使って垂直に誘引します。土壌が乾燥すると生育が悪くなるため、また果実が土で汚れないようにするために、株元に敷き藁や黒マルチングを敷いて土壌を保護することをおすすめします。植え付けから約1ヶ月後の6月中旬頃から開花が始まり、開花後5~10日ほどで収穫できるようになります。ズッキーニは雄花と雌花が分かれているため、確実に実をつけさせるには人工授粉が必要です。人工授粉は、花粉が最も活発な午前中の早い時間帯、遅くとも午前9時頃までに済ませるようにしましょう。
ズッキーニの収穫に適した大きさは、長さ20cm前後です。キュウリと同様に、果実の成長が非常に早いため、収穫時期を逃さないように毎日確認し、収穫を行うことが大切です。収穫が数日遅れると、あっという間に50cm以上に大きくなってしまい、風味が落ちてしまうため、早めの収穫を心がけましょう。収穫が始まる時期からは、肥料の吸収が盛んになるため、7~14日に1回程度の頻度で追肥を行います。適切な管理を続けることで、1株から20~30本ものズッキーニを収穫することが可能です。また、実がつかない雄花も食用として利用できるため、収穫して料理に活用するのもおすすめです。
病害虫に関しては、アブラムシやうどんこ病が発生しやすい傾向があります。特にアブラムシはウイルス病を媒介するため、早期発見と駆除が重要です。梅雨時期など湿度が高い時期には、受粉後の果実が大きくなる際に、花びらが果実の先端に残ることがあり、そこに灰色かび病が発生して果実が腐ってしまうことがあるため、注意が必要です。

主な産地と流通

日本におけるズッキーニの主な産地は、宮崎県、長野県、北海道、千葉県などです。これらの地域で栽培されたズッキーニが、国内市場に多く流通しています。また、海外からの輸入も行われており、主にアメリカ合衆国から輸入されています。ズッキーニは、露地栽培のものは夏が旬ですが、ハウス栽培も盛んに行われているため、一年を通して市場に出回っています。そのため、私たちは季節を問わずズッキーニを楽しむことができるのです。

ズッキーニの毒性について知っておくべきこと

ズッキーニをはじめとするウリ科植物には、「ククルビタシン」という苦み成分が含まれています。通常、私たちが食用とするズッキーニに含まれるククルビタシンの量はごくわずかであるため、健康上の心配はほとんどありません。しかし、まれに家庭菜園などで、交雑や生育環境(高温や乾燥など)の影響で、ククルビタシンが過剰に生成されることがあります。このようなズッキーニを食べると、腹痛や下痢といった食中毒の症状を引き起こす可能性があります。実際に、日本国内でもククルビタシンによる食中毒事例が報告されています。したがって、ズッキーニを口にした際に、普段とは違う強い苦味を感じたら、直ちに食べるのをやめるようにしましょう。

まとめ

ズッキーニは、外見はキュウリに似ていますが、植物学的にはカボチャの一種で、「つるなしカボチャ」とも呼ばれる夏野菜です。名称はイタリア語で「小さなカボチャ」を意味するzucchinaに由来し、地中海沿岸が原産地です。特にイタリアで細長い品種が開発され、20世紀以降、世界中に広まりました。短い茎に多くの実をつけるのが特徴で、長さ20cm程度の若い果実を収穫します。緑色や黄色の品種があり、花も「花ズッキーニ」として食べられます。ズッキーニは若いうちに収穫され、収穫後に追熟しないため、新鮮なうちに食べるのが一番です。低カロリーで水分が多く、淡白で食べやすいのが特徴で、油との相性が抜群です。β-カロテンやビタミンB群、ミネラルをバランス良く含んでおり、炒め物や煮込み料理、薄切りにしてサラダや塩もみなど、様々な調理法で楽しめます。キュウリやナスの代わりに使うこともできる万能食材です。栽培は比較的簡単で、春に種をまき、夏に収穫します。露地栽培、トンネル栽培、ハウス栽培があり、それぞれ注意点があります。特にアブラムシやうどんこ病の発生、人工授粉の必要性などが挙げられます。まれにククルビタシンを多く含むものがあるため、強い苦味を感じたら食べないように注意しましょう。日本の主な産地は宮崎県、長野県、北海道、千葉県で、ハウス栽培により一年中楽しむことができます。

ズッキーニとキュウリは何が違うのでしょうか?

ズッキーニは見た目がキュウリによく似ていますが、植物学的にはカボチャ(ペポカボチャ)の仲間です。一方、キュウリはウリ科キュウリ属に分類されます。ズッキーニは未熟な果実を食用とし、加熱調理することでより美味しくなるのが特徴です。キュウリは一般的に生で食べられることが多いです。

ズッキーニの旬はいつですか?

ズッキーニの旬は夏、特に6月から8月頃です。この時期には露地栽培のものが多く出回り、最も美味しい時期となります。ただし、ハウス栽培も盛んに行われているため、一年を通してスーパーなどで手に入れることが可能です。

ズッキーニは本当に毒性があるのでしょうか?

その通り、ズッキーニなどのウリ科野菜には、「ククルビタシン」という苦み成分が含まれています。普段は少量なので心配ありませんが、まれに多量に含むものがあり、強い苦味を感じた場合は食中毒を引き起こす可能性があります。もし、普段と違う苦味を感じたら、食べるのをやめてください。

ズッキーニは生のまま食べられますか?

新鮮で若いズッキーニなら、生のままでも食べられます。特に、黄色のズッキーニは皮も種も柔らかく、薄切りや角切りにしてサラダなどに使うのがおすすめです。ただし、一般的には加熱して調理されることが多いです。

ズッキーニはどんな方法で保存するのがベストですか?

ズッキーニはカットすると傷みやすいので、丸ごと1本冷蔵庫に立てて保存するのがおすすめです。もしカットしてしまったら、切り口にラップをぴったりと貼り付けて冷蔵庫に入れ、なるべく早く使い切るようにしましょう。

ズッキーニを生で食べる時のポイントはありますか?

新鮮なズッキーニは生でも食べられますが、大きく切ると青臭さや独特の食感が気になることがあります。そのため、薄くスライスしてサラダなどに使うのがおすすめです。もし、味が気になるようでしたら、軽く塩もみするとより美味しくなります。特に黄色のズッキーニは皮も種も柔らかく、生食に最適です。

ズッキーニは他の野菜の代わりになりますか?

ええ、ズッキーニは穏やかな風味と独特の食感を持つため、色々な野菜の代替品として使うことができます。例えば、見た目や水分含有量が似ているきゅうりの代わりに、サラダや和え物として利用できます。また、味がしみ込みやすいナスのように、煮物や炒め物にも適しています。このように、ズッキーニは多くの料理でその良さを発揮します。
ズッキーニ