全粒粉の栄養価を徹底解説!健康効果から選び方まで
日々の食卓に欠かせないパン。手軽でおいしいパンですが、原材料に注目したことはありますか?近年、健康志向の高まりから「全粒粉」を使ったパンを選ぶ人が増えています。「全粒粉」は、白米よりも栄養価が高く、健康に良いイメージがありますが、具体的にどのような栄養が含まれ、どんな効果があるのかご存知でしょうか?この記事では、全粒粉の栄養価を徹底的に解説し、健康効果や選び方のポイントまで、あなたの食生活を豊かにする情報をお届けします。

パン食の4つのデメリット

普段私たちが口にする一般的なパン(食パンなど)は、栄養バランスが偏ってしまう可能性があります。なぜなら、通常のパンは精製された小麦粉を主に使用しており、小麦の外皮や胚芽に含まれる食物繊維、ミネラル、ビタミンといった栄養素が取り除かれているからです。さらに、多くのパンは製造過程で多くの脂質を含み、パンと一緒に食べるおかずも高脂質になりがちなため、結果として一食あたりのカロリーが高くなる傾向があります。手軽に食べられるパン食ですが、食事全体のバランスが崩れやすく、①特定の栄養素が不足しがちになり、②高カロリーになりやすいという問題点があります。
また、パン食中心の食生活になると、和食などの伝統的な食文化から遠ざかってしまう可能性や、柔らかいパンは咀嚼回数が減少しやすいという点もデメリットとして挙げられます。咀嚼回数の減少は満腹感を得にくくするだけでなく、消化にも悪影響を及ぼすことがあります。さらに、市販のパンには、保存性、食感、風味を向上させるために、様々な食品添加物が使用されている場合があり、日常的に摂取することで④添加物の摂取量が増加することも懸念されます。このようにデメリットを見ていくと、パン食は良くないもののように感じてしまうかもしれませんが、ご安心ください。パンの種類を選んだり、食べ方を工夫することで、これらのデメリットを解消し、パン食をより健康的に楽しむことができるのです。

栄養素の宝庫「全粒粉パン」とは?その特徴と基本構造

そこで、今回特におすすめしたいのが「全粒粉パン」です。健康意識の高まりから、最近ではスーパーやパン屋さんで全粒粉の食パンやロールパンを見かけることが多くなりました。全粒粉パンは、一般的なパンに不足しがちな栄養素を豊富に含み、独特の風味と食感が特徴で、パン食の弱点を補ってくれます。では、なぜ全粒粉パンは他のパンに比べて栄養価が圧倒的に高いのでしょうか。その秘密を詳しく見ていきましょう。

全粒粉の特徴と一般的な小麦粉との違い

全粒粉は、小麦粉の一種で、「グラハム粉」と呼ばれることもあります。英語では“whole wheat flour”や“whole grain”と表記され、「whole」(全体)という単語が示すように、小麦を丸ごと挽いて粉にしたものです。一般的な白い小麦粉が小麦の胚乳部分のみを使用するのに対し、全粒粉は胚乳に加えて、外皮(ふすま)や胚芽も取り除かずにすべてを粉状にします。この製法の違いから、よく目にする白い小麦粉とは異なり、全粒粉は茶褐色をしており、全粒粉パンをよく見ると、茶色くてつぶつぶした外皮の粒子が見られるのが特徴です。これは、お米で例えるなら、精白米と玄米の関係に似ています。胚芽と表皮を取り除いて製粉した小麦粉が精白米に相当し、小麦を丸ごと挽いて作る全粒粉は玄米に相当すると考えると、その栄養価の高さも納得できるでしょう。

小麦の構造詳解

全粒粉と通常の小麦粉の違いを深く理解するためには、小麦の構造を詳細に把握することが不可欠です。小麦の粒は、「胚乳」「外皮(ふすま)」「胚芽」という3つの主要な部分から成り立っています。

胚乳(小麦の約83%)

小麦粒の大部分を占める胚乳は約83%を占めており、その主成分は炭水化物(主にデンプン)とタンパク質です。日常的に料理で使用される薄力粉や強力粉といった一般的な小麦粉は、この胚乳のみを粉砕したものです。胚乳は、パンを柔らかく、そして軽く焼き上げる上で重要な役割を果たします。

外皮(小麦の約15%)

小麦粒の外側を覆う外皮は約15%を占め、硬い殻の部分であり、「ふすま」とも呼ばれています。この部分には、食物繊維が非常に豊富に含まれています。さらに、タンパク質やカルシウムといったミネラルも含有しており、全粒粉の栄養価を高める上で欠かせない要素となっています。

胚芽(小麦の約2%)

胚芽は小麦粒の中でもほんのわずかな部分であり、全体の約2%に過ぎません。しかし、この小さな部分に、脂質、タンパク質、ミネラル(カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など)、ビタミン(ビタミンB群、ビタミンEなど)といった、生命維持に不可欠な栄養素が凝縮されています。健康食品などにも頻繁に利用される部分であり、全粒粉の栄養価を特徴づける上で非常に重要な要素です。

全粒粉パンの原材料と製パン性への影響

全粒粉パンとは、その名の通り、全粒粉を主原料として作られたパンのことです。全粒粉ならではの、香ばしさと独特の風味が特徴で、しっかりとした噛み応えがあります。パンだけでなく、シリアルやクッキーなどにも利用されています。ただし、全粒粉には小麦の外皮や胚芽が含まれており、これらがグルテン形成を阻害するため、従来の製法では、ふっくらとしたパンを焼くのが難しい、生地がまとまりにくく割れやすいといった問題がありました。そのため、特にスポンジケーキのように、柔らかさを重視する生地には不向きとされていました。
しかし、近年では製パン技術が進歩し、工夫を凝らすことで、全粒粉100%のパンも市場に出回るようになりました。ただし、市販されている全粒粉パンがすべて全粒粉100%というわけではありません。製パン性を向上させ、食感を調整するために、全粒粉と通常の強力粉をブレンドして作られているパンも多く存在します。そのため、全粒粉パンを選ぶ際には、製品の表示をしっかりと確認し、全粒粉の配合量に注目することが重要です。

全粒粉パンが持つ驚くべき栄養価:強力粉との徹底比較

ここでは、栄養価が高いことで知られる全粒粉パンの魅力について詳しく解説します。先述したように、全粒粉は小麦の外皮、胚芽といった部分をまるごと粉砕しているため、食物繊維、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。では、具体的にどれほどの差があるのか、パン作りに一般的に使用される強力粉と全粒粉を、栄養素ごとに比較してみましょう。

食物繊維:1食で1日に必要な量の半分を摂取できる可能性も!

【強力粉2.7g、全粒粉11.2g (可食部100gあたり)】食物繊維は、野菜、きのこ、海藻類に多く含まれる栄養素として知られていますが、全粒粉にも豊富に含まれています。その量は、強力粉と比較して約4倍にもなります。さらに、食物繊維が多い食品として知られるゴボウの食物繊維量は100gあたり5.7gであるのに対し、全粒粉はそれを上回る含有量です。食物繊維は、美肌効果、便秘改善、ダイエット効果、血糖値コントロールなど、様々な生理作用を持つ重要な栄養素です。成人における食物繊維の1日摂取目標量は、男性で20g以上、女性で18g以上とされています。全粒粉100%の食パン(6枚切り)1枚には約40gの全粒粉が使用されているため、1食で2枚食べれば、1日に必要な食物繊維の約半分をパンだけで摂取できる計算になります。このように、全粒粉パンを積極的に食事に取り入れることで、不足しがちな食物繊維を手軽に補給できます。

カリウム:血圧を下げる効果やむくみ予防効果に期待

【強力粉89mg、全粒粉330mg (可食部100gあたり)】全粒粉は、強力粉に比べてカリウムを約4倍多く含んでいます。カリウムは、体に必要なミネラルの一種で、塩分(ナトリウム)の排出を促し、高血圧やむくみを予防する効果が期待されています。また、筋肉の機能を調整する効果もあります。カリウムは、野菜、果物、海藻類などの食品に多く含まれていますが、全粒粉もまた、カリウムを豊富に含む食品です。全粒粉100gあたりには330mgのカリウムが含まれており、これはバナナ100gに含まれるカリウム量(360mg)に匹敵します。カリウムは、動物性食品、植物性食品の両方に比較的多く含まれるため、通常の食生活で極端に不足することは少ないと考えられていますが、不足すると筋力低下、脱力感、食欲不振などの症状が現れることがあります。朝食に全粒粉パンを取り入れることで、カリウムを効果的に摂取することができるでしょう。

マグネシウム:健やかな心臓と血管を支える

【強力粉23㎎、全粒粉140㎎ (可食部100gあたり)】マグネシウムは、海藻類、魚介類、未精製の穀物などに豊富に含まれ、特に全粒粉にはたっぷり含まれています。その含有量は強力粉の6倍以上です。マグネシウムは、生命維持に欠かせないミネラルの一つで、骨や歯を丈夫にする、酵素の働きを助けるといった重要な役割を担っています。加えて、筋肉の過剰な収縮を抑えたり、血管の詰まり(血栓)を予防したりする効果も期待できるため、心臓や血管の健康維持に役立つと考えられています。1日に必要なマグネシウムの推奨量は、18~29歳の男性で340mg、18~29歳の女性で270mgとされています。全粒粉100gあたりには140mgのマグネシウムが含まれているため、全粒粉を使った食品を積極的に取り入れることで、日々のマグネシウム摂取量を効率的にサポートできます。

鉄分:貧血予防に欠かせない必須ミネラル

【強力粉0.9㎎、全粒粉3.1㎎ (可食部100gあたり)】鉄分は、特に日本人が不足しやすい栄養素の一つであり、意識して摂取しないと必要量を満たすのが難しい場合があります。鉄分は、体中に酸素を運搬するという重要な役割を担っており、貧血の予防にも不可欠です。全粒粉には100gあたり3.1㎎の鉄分が含まれており、これは強力粉の3倍以上の量に相当します。例えば、18~29歳の女性(月経なし)の場合、1日の鉄分推奨量は6.0㎎とされています。そのため、100%全粒粉の食パンを1食分食べることで、1日に必要な鉄分の3分の1以上を摂取することが可能です。全粒粉パンは、手軽に鉄分を補給できる優れた食品と言えるでしょう。

亜鉛:免疫力アップと正常な味覚をサポート

【強力粉0.8㎎、全粒粉3.0㎎ (可食部100gあたり)】亜鉛は、体内で生成できない必須ミネラルであり、免疫機能の維持や味覚を正常に保つなど、様々な生理機能に関与しています。30〜49歳の男女における1日の摂取推奨量は、男性で11mg、女性で8mgです。また、妊娠中の方は1日に10mg、授乳中の方は12mgの亜鉛を摂取することが推奨されています。全粒粉100gには3.0mgの亜鉛が含まれており、強力粉の0.8mgと比較して非常に豊富です。パンを選ぶ際には、全粒粉を100%使用したパンを積極的に選ぶことで、1日に必要な亜鉛の摂取をサポートすることができます。

ビタミンB1:疲労回復を助ける重要な栄養素

【強力粉0.09㎎、全粒粉0.34㎎ (可食部100gあたり)】外皮や胚芽も一緒に粉砕した全粒粉は、ビタミンB群を豊富に含んでおり、特にビタミンB1の含有量が際立っています。その量は強力粉に比べて約4倍も多いことがわかっています。ビタミンB1は、エネルギー生成に不可欠であり、疲労回復にも効果的な栄養素です。頑張った体をリフレッシュするために、ビタミンB1が豊富な全粒粉パンは最適な選択肢と言えるでしょう。

ポリフェノール(フェルラ酸):美白をサポートする抗酸化パワー

ポリフェノールの一種であるフェルラ酸は、メラニンの生成を抑える働きがあるため、美白効果への期待が高まっています。具体的な含有量は不明ですが、小麦の外皮や胚芽に豊富なポリフェノールが存在しており、精製された小麦粉よりも全粒粉の方が、より多くのフェルラ酸を摂取できると考えられます。

全粒粉パンの風味、食感、そして満足感

全粒粉パンは、小麦を丸ごと挽いた全粒粉を使用しているため、独特の香ばしさが特徴です。一般的なパンに比べてしっかりとした噛み応えがあり、自然と咀嚼回数が増えるため、満腹感を得やすく、食べ応えも十分です。噛むほどに小麦本来の甘みが広がり、滋味深い味わいが楽しめるのも魅力の一つ。この食感の良さは、消化を促進し、満腹中枢を刺激する効果も期待できます。

ダイエットや体重管理に役立つ低GI

食品のGI値についてご存知でしょうか。GI値とは、食品摂取後の血糖値上昇の度合いを示す指標です。GI値が高い食品は血糖値を急上昇させやすく、腹持ちが悪いのに対し、GI値が低い食品は血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちが良いとされています。普通の食パンのGI値が90と高いのに対し、全粒粉パンのGI値は約50と低めです。そのため、全粒粉パンは腹持ちが良く、ダイエットや体重管理を意識している方におすすめです。食後の血糖値の急激な上昇を抑えることで、インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪の蓄積を抑制する効果も期待できます。※GIはグライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略です。

全粒粉パンだけでは不足する栄養素と効果的な摂取方法

全粒粉パンは、他のパンに比べて栄養価が高い食品ですが、それだけでは補えない栄養素も存在します。例えば、カルシウムやビタミンCなどが挙げられます。これらの栄養素は、他の食品を積極的に取り入れることで補うようにしましょう。全粒粉パンを主食とする場合でも、バランスの取れた食事を心がけることが、健康維持には不可欠です。

カルシウムを効果的に摂る:海藻類、卵、小魚を活用

カルシウムは、骨や歯の健康維持に欠かせない栄養素であり、海藻類、卵、小魚などに豊富に含まれています。全粒粉パンを食べる際に、これらの食品を組み合わせることで、より効率的にカルシウムを摂取できます。例えば、卵焼きや海藻スープを添えたり、骨ごと食べられるしらすや桜エビを使った料理と一緒に全粒粉パンを食べるのもおすすめです。全粒粉パンにスクランブルエッグとシラスを乗せてトーストすれば、カルシウムたっぷりの朝食になります。カルシウムの吸収を助けるためには、マグネシウムやビタミンDなどのミネラルも一緒に摂取することが重要です。
牛乳などの乳製品はカルシウム源として知られていますが、乳糖不耐症の人が多いという問題があります。乳糖不耐症とは、乳製品に含まれる乳糖を分解する酵素が不足している状態のことで、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするなどの症状が現れます。また、乳製品はコレステロール値を上昇させる可能性もあるため、日常的な摂取は控えた方が良いでしょう。嗜好品としてたまに摂取する程度であれば問題ありません。

ビタミンCを補う:旬の果実や野菜を取り入れる

ビタミンCは、皮膚や血管の健康を保ち、免疫力を高める効果がある栄養素です。果物や野菜に多く含まれており、特に柑橘類やキウイフルーツはビタミンCが豊富です。全粒粉パンとフルーツサラダを一緒に食べるのは、手軽でおすすめの朝食です。パプリカ、ブロッコリー、ジャガイモなどの野菜にもビタミンCは豊富に含まれているため、サラダやスープ、ソテーなど、様々な料理で積極的に摂取しましょう。ビタミンCは水溶性で熱に弱いため、生で食べられる野菜や果物から摂取するのが最も効果的です。

健康を最大限に引き出す全粒粉パンの選び方

ここまで、全粒粉パンの魅力についてご紹介してきました。最後に、全粒粉パンをより健康的に、そして美味しく楽しむための選び方のポイントをご紹介します。

全粒粉の含有量が多い製品を選ぶ重要性

市販されている全粒粉パンの中には、全粒粉だけでなく精製された小麦粉(強力粉)を混ぜて作られているものも多くあります。全粒粉の含有量が多いほど、食物繊維、ミネラル、ビタミンなどの栄養をより効果的に摂取できます。理想的なのは全粒粉100%のパンですが、そうでない場合は、原材料表示をよく確認し、「全粒粉」が最初に記載されている、つまり全粒粉の配合量が多い製品を選ぶようにしましょう。

無添加の全粒粉パンを選ぶメリットと注意点

日々のパン食で気になる点の一つが、添加物の摂取です。パンの品質維持や風味向上のため、市販されている多くのパンには様々な添加物が使われています。微量であっても、これらの添加物が私たちの体に長期間にわたり影響を及ぼす可能性は否定できません。日常的に口にするパンだからこそ、できるだけ無添加のものを選び、体への負担が少ないパンを選ぶことが大切です。
全粒粉100%のパンを求めるなら、オンラインショップなどを利用すると良いでしょう。全粒粉食パンやベーグルなど、様々な種類の全粒粉パンが見つかります。また、焼きたての無添加全粒粉パンを提供するベーカリーも増えてきました。Googleマップなどで近所のパン屋さんを探してみるのもおすすめです。添加物を避けることで、全粒粉本来の風味と栄養を最大限に活かすことができるでしょう。

まとめ

もしあなたがパン好きで、健康維持に必要な栄養素を効率的に摂取できるパンを探しているなら、全粒粉パンは最適な選択肢の一つです。全粒粉パン特有の香ばしさは、意外にも和食との相性が良いので、ぜひ試してみてください。不足しがちなカルシウムやビタミンCなどの栄養素は、他の食材と組み合わせることで、よりバランスの取れた食事をすることができます。

毎日のパン食を健康的に楽しむための工夫

毎日食べるパンだからこそ、選び方や食べ方を工夫し、健康的なパン食生活を送りましょう。全粒粉パンを上手に取り入れることで、パン食のデメリットをカバーし、より健康的で豊かな食生活を送ることができます。

全粒粉パンは普通のパンと比べてどう違うのですか?

全粒粉パンは、小麦の表皮(ふすま)、胚芽、そして胚乳のすべてを粉にした全粒粉を原料としています。一方、一般的な小麦粉(例えば強力粉)は胚乳のみを使用します。この違いにより、全粒粉パンは食物繊維、ミネラル(カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など)、ビタミンB群、ポリフェノールといった栄養成分が豊富に含まれています。例えば、食物繊維の量は強力粉の約4倍、マグネシウムは約6倍も多く含まれています。また、全粒粉はその色合いから茶褐色で、粒感があり、独特の香ばしい風味としっかりとした噛み応えが楽しめます。

全粒粉パンはGI値が低いと言われますが、具体的にどのような利点があるのでしょうか?

全粒粉パンのGI値はおおよそ50であり、これは一般的な白い食パンのGI値である90と比較してかなり低い数値です。GI値が低い食品を摂取すると、食後の血糖値の上昇が穏やかになり、糖質の吸収速度も緩やかになります。このため、インスリンが過剰に分泌されるのを抑制し、結果として脂肪が体内に蓄積されにくくなるというメリットがあります。さらに、全粒粉には食物繊維が豊富に含まれているため、満腹感が持続しやすく、無駄な間食を減らす効果も期待できるため、体重管理や肥満予防に役立つと考えられます。

全粒粉パンを選ぶ際、全粒粉の含有量以外に注目すべき点はありますか?

全粒粉パンを選ぶ際には、全粒粉の含有量を確認することは重要ですが、加えて「添加物の有無」も確認することをおすすめします。市販されているパンの中には、品質保持や食感の改善を目的として、様々な食品添加物が使用されている場合があります。これらの添加物は、長期的に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。日々の食生活に取り入れるパンだからこそ、できる限り添加物の少ない、身体に優しい製品を選ぶことが大切です。全粒粉100%使用や無添加を謳っているパンは、インターネット通販や専門のパン屋さんで見つけやすいでしょう。

全粒粉パンだけでは十分に摂取できない栄養素はありますか?ある場合、どのように補うのが効果的ですか?

全粒粉パンは栄養価に優れた食品ですが、カルシウムやビタミンCなどの特定の栄養素は、必要量を満たすのが難しい場合があります。カルシウムは、海藻類、卵、骨ごと食べられる小魚(しらすや桜エビなど)に豊富に含まれているため、これらの食品を積極的に食事に取り入れると良いでしょう。また、カルシウムの吸収を助けるためには、マグネシウムやビタミンDも必要です。ビタミンCは、柑橘系の果物やキウイ、さまざまな種類の野菜に多く含まれているため、朝食にフルーツサラダを添えたり、野菜をたっぷり使った料理を食べるなどして意識的に摂取することが効果的です。牛乳などの乳製品はカルシウム源として知られていますが、乳糖不耐症の人が多いことを考慮し、他の食品からの摂取も検討しましょう。

ダイエット中に全粒粉パンを食べても大丈夫ですか?

はい、全粒粉パンはダイエット中にも適した食品と言えます。理由としては、まずGI値が低いことが挙げられます。血糖値の急激な上昇を抑制し、脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。また、食物繊維が豊富に含まれているため、少量でも満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぐことができます。さらに、全粒粉パンは通常のパンよりも噛みごたえがあるため、咀嚼回数が増え、満腹中枢が刺激されやすくなります。ただし、全粒粉パンもカロリーを含んでいるため、摂取量には注意が必要です。他の食品とバランス良く組み合わせ、全体的な食事のカロリーコントロールを意識することが重要です。
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