香ばしい風味とプチプチとした食感が魅力の白胡麻。料理のアクセントとしてだけでなく、実は健康と美容をサポートする驚くべきパワーを秘めていることをご存知でしょうか?古くから漢方薬としても用いられてきた白胡麻は、豊富な栄養成分を含み、私たちの身体に様々な恩恵をもたらしてくれます。この記事では、白胡麻がもたらす健康効果や美容効果について詳しく解説し、日々の食生活に取り入れることで、より健康的で美しい生活を送るためのヒントをお届けします。
白ごまとは? 黒ごまとの違いは、風味と色
種皮が白いごま、それが白ごまです。世界中で栽培されていますが、日本で消費されるごまのほとんどは輸入品です。炒りごま、すりごま、ねりごまなど、様々な形態で販売されています。白ごまは黒ごまと比較してわずかに脂質が多い程度で、栄養価に大きな差はありません。風味と色合いに違いがあり、白ごまはナッツのような甘さと香ばしさを持つあっさりとした味わいが特徴です。様々な料理に合わせやすい万能な食材と言えるでしょう。主張しすぎないため、野菜の和え物やお浸しに最適で、調味料としても活用できます。また、色の濃い料理に散らすことで、見た目のアクセントとしても効果的です。
白ごまは種実類で、栄養豊富。期待できる効果 は?
食品を栄養的な役割で分類する際、白ごまは三色食品群では主にエネルギー源となる「黄色」のグループに属します。また、五大栄養素の含有量で分ける6つの基礎食品群においては、油脂を多く含む「第6群」に分類されます。これらの分類が示すように、白ごまはその約半分が脂質で構成されています。それだけでなく、約20%のたんぱく質、約18%の炭水化物に加え、ビタミンB群、ビタミンE、セレン、カルシウム、マグネシウム、鉄といった様々なビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。さらに、抗酸化作用で知られるゴマリグナンも含有しており、健康と美容への貢献が期待されています。ゴマリグナンは、セサミンやセサミノールといった成分の集合体であり、アルコール代謝の促進、血圧上昇の抑制、血栓や動脈硬化の予防、コレステロール値の調整など、多岐にわたる効果が期待されています。ただし、白ごまはあくまで食品であり、医薬品のような即効性はありません。適量を守り、日々の食生活に取り入れることが大切です。健康や美容のためには、1日に大さじ1~2杯(約10~20g)程度を目安に摂取することをおすすめします。
いりごま白
丁寧に焙煎した白ごま「いりごま白」は、素材本来の風味を引き立てるため、野菜を使ったお料理に最適です。たとえば、「いんげんの胡麻和え」や「茄子の胡麻びたし」など、いつものおかずに香ばしさをプラスできます。また、「ちらし寿司」や「とうもろこしご飯」に混ぜ込めば、プチプチとした食感が楽しいアクセントになります。食欲をそそる香りがたまらない、簡単でおいしいアレンジレシピもおすすめです。「マグロの漬け胡麻和え」や「カルパッチョ」、彩り豊かな「カプレーゼ」は、お酒のお供にもぴったりです。手作りお菓子に白ごまをプラスすれば、風味とコクがアップします。クッキーやマフィンの表面に「いりごま白」をまぶして焼き上げれば、香ばしい「胡麻クッキー」や「胡麻マフィン」として、食感のアクセントもお楽しみいただけます。ぜひお試しください。
すりごま白
白ごまを丁寧に炒ってからすり潰した「すりごま白」は、うどんのつけ汁や冷やし中華のタレに加えることで、一段と豊かな風味を引き出します。いつもの麺料理に深みを加えたい時におすすめです。また、けんちん汁や豚汁などの汁物には、仕上げにさっと振りかけるだけで、香ばしい風味が広がり、手軽にアレンジを楽しめます。さらに、すりごま白は、おかずの風味と栄養価を高めるのにも役立ちます。例えば、にんじんとごぼうのナムルに加えれば風味豊かな一品に、厚揚げとチンゲン菜のごま和えに使えば、ご飯によく合う滋味深いおかずになります。
ねりごま白
香ばしい白ごまを丁寧にすり潰した「白ねりごま」は、なめらかなペースト状が特徴です。料理やお菓子に混ぜたり、そのままかけたりと、様々な用途でお楽しみいただけます。例えば、焼肉のタレに白ねりごまを加えるだけで、野菜が美味しくなる特製ディップが完成します。また、めんつゆと白ねりごまを混ぜたタレは、バンバンジーにかければ、さっぱりとしながらもコクのある味わいに仕上がります。白ねりごまは、サラダにも活用できます。細切りにした人参を、白ねりごまと寿司酢を合わせた特製ドレッシングで和えれば、風味豊かなキャロットラペが手軽に作れます。ごまに含まれる豊富な脂質は、人参のβ-カロテンの吸収を助ける効果も期待できます。デザートにも白ねりごまは最適です。バニラアイスクリームにかければ、上品な和風テイストに変化します。さらに、プリンミックスに白ねりごまを加えて作る自家製プリンは、簡単ながらも本格的な味わいです。ぜひお試しください。