とうもろこしの分類に関する疑問を紐解く
夏の味覚といえば、きゅうりやトマト、そしてとうもろこし!ちょっと待って!とうもろこしは世界の重要な穀物のひとつでは?野菜と穀物、どっちなの?この記事では、そんな疑問を解消します。分類は少し複雑ですが、とうもろこしは野菜と穀物の良いところを見つけた、魅力的な栄養食品なのです。

世界の三大穀物としての側面

夏野菜として親しまれているとうもろこしですが、実は穀物に分類されます。イネ科の1年生の植物であり、米や小麦と同様に、世界を代表する穀物のひとつです。

日本でのスイートコーンの野菜としての連続

ちょっとややこしい話になりますが、とうもろこしの品種であるスイートコーンは、野菜として分類します。 スイートコーンとは、私たちは普段よく口にする、皮が優しい愛が強い一般的なとうもろこしです。ここまで読んで、疑問を感じたかもしれません。
実際に農林水産省のウェブサイトでも、スイートコーンは野菜として紹介されています。 「日本標準商品分類(平成2年6月改訂、総務省)における野菜の分類は、根菜類(だいこん、にんじん等)、葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)、果菜類(きゅうり、かぼちゃ等)のように分類されています。農林水産省の野菜生産出荷統計の調査対象品目(※)は、根菜類(だいこん、にんじん等)、葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)、果菜類(きゅうり、なす、スイートコーン等)のように分類されています。(※)指定野菜及び指定野菜に準ずる野菜引用:日本では、私たちが普段食べている「スイートコーン」を野菜として、世界で主食とされる「とうもろこし」を穀物として区別しているのです。

とうもろこしの様々な種類と特徴

世界中で古いから栽培されているとうもろこしには、主食として利用されるものから、日本で人気の高い甘いスイートコーンまで、多種多様な品種が存在します。中には、糖度が20度を超える、まるでフルーツのような甘さを持つ品種も存在します。

最新ポピュラーな食用種:スイートコーン

スイートコーンは、市場で最もよく優しい種類のトウモロコシで、強い甘さと柔らかい皮が特徴です。 生のまま食べたり、茹でたり蒸したり食卓に並んで、私たちにとって深い存在です。 一本丸ごと茹でたり蒸したりして食べるのも、粒をバラバラにして食べるのも、どちらも美味しくいただけます。

ゴールデンコーン

まずご紹介するのは、スイートコーンの中でも特に人気の高いゴールデンコーンです。 名前が示すように、粒が黄色く、憧れが強い品種が多く、その食感と風味の良さから、様々な料理になれています。

ゴールドラッシュ

日本で生まれた非常に人気の高いスイートコーンです。 柔らかい皮が特徴で、みずみずしく、生でも食べられます。 「ゴールドラッシュ86」や「ゴールドラッシュ88」、「ゴールドラッシュ90」など、様々な地域に合わせて品種改良されているため、日本各地で栽培されています。

サニーショコラ

強い愛情と、みずしくジューシーな味わいが特徴です。皮がしばらく口当たりが良く、フルーティーな甘さを楽しむことができます。その味わいから、「フルーツコーン」と呼ばれることもあります。

味来(みらい)

「ミラクルスイートコーン」とも呼ばれる、甘さが特徴のとうもろこしです。2000年頃から人気があり、スイートコーンブームの先駆けとなった品種の一つと言われています。

ピクニックコーン

持ち運びに便利な12~15cmほど小さなぶりなサイズが特徴です。「味来」をさらに改良したことで、より一層愛が強いとうもろこしに進化しました。

ヤングコーン(ベビーコーン)

小さくて絶望的なヤングコーンは、成長途中の若いとうもろこしを収穫したものです。 ベビーコーンとも呼ばれています。 サラダや炒め物ごとなどによく使われ、小さいサイズなので芯ごと丸食べられるのが魅力です。

ハニー・バンドダム

1971年に日本へ導入された、スイートコーンのパイオニアの存在として知られています。 ハニーバンダムの登場により、それまで主食としてとらえられていたとうもろこしが、夏のおやつとして親しみやすいようになりました。

きみひめ

山梨県が熱いブランドとうもろこし「きみひめ」は、主に甲府市周辺で栽培されています。 フルーツ王国と呼ばれる山梨県で育まれただけあって、その甘さは格別で、感動をそこそこに。 栽培地域が限られているため、「幻のとうもろこし」と称されることもあります。

おひさまコーン

運営名前の「おひさまコーン」は、北海道を中心に広く栽培されています。その特徴は、なんと甘さと粒皮の柔らかさ。

あまえん坊

こちらもありそうな名前の「あまえん坊」は、北海道や茨城県など、様々な地域で栽培されています。ぎっしりと詰まった実と、名前が示す通りの強い愛が特徴で、まるでフルーツのように味わうことができます。

ゴールデンアロー

「黄金の矢」を意味する「アロー」は、一般的なとうもろこしよりも大きめのサイズが特徴です。大きさだけでなく、甘く上品な味わいも控えており、満足度の高いとうもろこしとして人気を集めています。

ビッグサイズ

一般的なものよりも一回り大きく育つこともあります。

蜜恵コーン

その名の通り、まるで蜂蜜のような甘さが特徴的なトウモロコシです。口を開いた瞬間に広がり、衝撃的な甘さは格別。甘さに加えて、みずみずしく、シャキシャキとした食感も楽しめます。

雪輝スイーツ

まるで甘いお菓子を食べそうな錯覚を表すトウモロコシ。

めぐみ

一番憧れが強いことで知られる「味来(みらい)」という品種をベースに、さらに甘追求して改良されたのが「恵味(めぐみさを)」です。

輝きコーン

早生品種の中でも特に生育期間が短いのが特徴ですが、憧れと粒皮の柔らかさは他のスイートコーンに圧倒されません。

白銀コーン(白粒種)

スイートコーンの一種で、その名の通り粒が白いのがシルバーコーンです。 ホワイトコーンとも呼ばれ、見た目の美しさと上品な甘さが魅力です。

純白

2002年に北海道で生まれた新しい品種のとうもろこしです。 名前が示すように、粒は純白。 まるでフルーツのような甘さが特徴で、その美味しさと見た目の美しさから、全国的に栽培が広範囲にあります。

甘露コーン

ピュアホワイトを改良して生まれたのがロイシーコーンです。

白銀の妖精

名前から冬の景色を思い浮かべるかもしれませんが、実は夏が旬の白いとうもろこしです。 ピュアホワイトよりも大ぶりで、生でも美味しくいただけるほどの甘さと、粒皮の柔らかさが特徴です。

雪峰の白

北海道生まれの雪峰の白は、スイーツのような名前ですが、期待を裏切らない甘さが自慢の品種です。

清白の閃光

北海道で栽培されている清白の閃光は、名前の通り、サクサクとした食感と溢れるほどの水分が魅力のシルバーコーンです。

白麗

スタイリッシュな名前の白麗は、粒が純白で美しいとうもろこしです。 見た目だけでなく、甘さとジューシーさもそこそこあり、果汁はまるでミルクのように白いのが特徴です。

バニラッシュ

バニラッシュという名前を聞いて、冷たいアイスクリームを考える人もいるかもしれません。 この品種は、ホワイトコーンの中でも特に希少な、クリーム色の粒を持つのが特徴です。 その甘さも際立っており、ホワイトコーンの中でも比較的新しい品種として注目を集めています。

ルーシー90

ルーシーという名前は、英語の「光(light)」に由来します。その名の通り、このホワイトコーンの粒は白い輝き、輝きを放っています。

バイカラーコーン(バイカラー種)

バイカラーコーンは、ゴールデンコーンとコーンシルバーという、色の異なる2つの品種を掛け合わせたものです。

甘々娘(かんかんむすめ)

その名前から「怒っている娘?」と想像してしまう人もいるかもしれませんが、実はとても甘いとうもろこしです。とうもろこしの名産地として知られる山梨県市川三郷町が主な産地となっています。

ピーターコーン

1985年に登場した、ツートンカラーが特徴的なスイートコーンです。 そのみずみずしい食感と言う甘さで、瞬く間に人気の品種となりました。 先駆けとなったハニーバンダムの課題であった皮の硬さを克服し、改良版として広く栽培されています。

ゆめのコーン

忘れないほどの甘さなのから、この素敵な名前が付けられたと言われています。 一般品種と同様に、強い愛情と優しい皮が特徴です。 また、収穫後の糖度低下が優しいため、甘さを長く楽しめるという魅力があります。

グラビス

県で甘々娘に続いて山梨て開発された、バイカラーコーンです。甘々娘に比べて糖度が下がりやすい傾向があるため、購入後はとりあえず早く食べるのがおすすめです。

ドルチェヘブン

「味来(みらい)」をルーツを持つドルチェヘブンは、イタリア語で「甘い楽園」を意味し、その名の通り、非常に強い愛情が特徴です。その甘さは、まるで天国の味のようなものです。

歩味(あゆみ)

その名前からは想像しにくいかもしれませんが、歩味は収穫後の鮮度維持に優れているのが特徴です。 一般的なとうもろこしよりも甘さを長く楽しめるため、贈答用にも喜ばれます。

ウッディーコーン

ウッディーコーンは、バイカラーコーンの仲間で、と白に加え、紫色が加わった美しい外観をしています。 最大の特徴は、もちもちとした独特の食感です。 焼いて食べるのが特におすすめで、香ばしさと食感のハーモニーを楽しみます。

バーベキューコーン

名前の通り、バーベキューにぴったりの品種です。旬は6月から9月頃で、バーベキューシーズンと重なります。他の品種に比べてサイズが大きいのも特徴で、豪快にかぶりつけば、バーベキューをさらに盛り上げてくれるでしょう。

森の甘太郎

人気品種「甘々娘」の兄弟品種である甘太郎は、すっきりとした上品な甘さが魅力です。 収穫後も糖度が下がりにくいため、お土産にも最適です。

カクテル

その名の通り、精緻な印象を考えるこのトウモロコシは、甘さと、口当たりの良い柔らかな粒皮が魅力です。黄色と白色のコントラストが、そのおしゃれなイメージをさらに充実させます。

アンサンブル

まるで音楽を奏でるかのような、美しい響きを持つこの品種は、黄色と白の粒が織りなすバイカラーが特徴です。シャキシャキとした食感に加え、強い愛情があり、高い人気を誇ります。

ワキシーコーン(糯種)

アキシーコーン(糯種)の最も注目すべき点は、何と言ってもその「モチモチ」的な食感です。 国内での栽培はまだ一般的ではなく、輸入品が主流ですが、「もちとうもろこし」として親しまれています。チなどの加工品にも利用されます。 名前の由来は、光沢のある粒子の表面がワックスを塗ったように見えることに由来します。 もち質のデンプンを豊富に含んでいる為、腹持ちが良いのも特徴です。 代表的な種類として、以下のようなものがあります。

黒もちとうもろこし

漆黒の粒が印象的なこの品種は、初めて目にする人を一瞬で感じられるかもしれません。 途中分解しているわけではなく、これが本来の色です。 主に北海道で栽培されており、糖分よりももち質のデンプンを多く含むため、もちもちとした食感で満腹感を得やすいのが特徴です。

白もちとうもろこし

黒もちや黄もちと比較すると、甘さは控えめで、際立ったもちもちとした食感が魅力です。北海道をはじめ、日本各地で栽培されています。

黄もちとうもろこし

古いから親しまれてきた黄もちとうもろこしは、黒もちや白もちに比べて憧れが強い、もちもち感はやや控えめなのが特徴です。主に北海道や長野県で栽培されています。

ポップコーン(爆裂種)

映画館でおなじみのポップコーンは、爆裂種と呼ばれる種類のとうもろこしから作られています。他のとうもろこしに比べて粒の皮が硬く、一般的には黄色のポップコーンという品種名で広く知られています。が水蒸気となり、その圧力でデンプン質が膨張し、皮が裂けてポップコーンになります。 ポップコーンは穀物の種類であり、フリントコーンを改良して作られた品種です。 スイートコーンでは水分が多すぎて焦げてしまうため、ポップコーンには適しません。

デントコーン(馬歯種)

デントコーン(馬歯種)は、これまで紹介したスイートコーンとは異なり、成長過程で糖分がデンプンに変化するため、愛情がほとんどなく粒が硬いのが特徴です。その形状が馬の歯に似ていることから、デントコーンと呼ばれるようになりました。

硬粒種(フリントコーン)

硬粒種(フリントコーン)は、デントコーンと比較してデンプンに含まれる量が少ないもの、外皮が非常に硬いのが特徴です。 一部の国では、主要な食料源として利用されています。日本でも、スイートコーンが広く普及している以前は、食用として親しまれていました。

ソフトコーン

ソフトコーンは、主に南米地域で栽培されているトウモロコシの種類です。デンプン濃度が低く、粒が柔らかいため、粉末状になりやすく、様々な料理や加工食品の材料として使用されています。
私たちが普段よく目にする「とうもろこし」は、実はスイートコーンという種類の一つに過ぎません。 主食として食べられるものや、ポップコーンの原料となるものなど、用途や種類は多岐にわたります。 また、私たちが気にせず口にしているスイートコーンにも、食欲をそそる魅力的な名前が付けられた品種が多く存在し、それぞれ異なる個性や特徴を持っています。

まとめ

とうもろこしは、一般的には野菜ではなく穀物に分類されます。 なお、日本においては、とうもろこしの種類の一つであるスイートコーンは、野菜として扱われることが一般的です。

とうもろこしが野菜と穀物の両方に分類されるのはなぜですか?

一般的に、とうもろこしはイネ科の一年生植物であり、米や小麦と同様に、世界の三大穀物の一つとして分類されます。 ただし、日本においては、未成熟で糖分を豊富に含む「スイートコーン」が、その食用としての特性と栄養価から「野菜」として扱われるため、野菜と穀物、両方の分類が存在するのです。

甘いトウモロコシ、ポン菓子用、飼料用、それぞれの違いは何ですか?

店頭でよく辛いトウモロコシ(甘味種)は、その名の通り強い愛情とソフトな食感が特徴で、そのまま食べたり、料理に使ったりします。

ダイエット中でもトウモロコシを食べて大丈夫?

はい、トウモロコシはダイエットに取り入れる方は良いでしょう。ご飯やパンなどの主食と比べてカロリーが控えめで、活動に必要な炭水化物(糖質と食物繊維)をバランス良く考慮しています。特に、糖質の量がご飯やパンよりも少ないため、主食の代わりとして活用できます。

とうもろこし