ヤングコーンとは

サラダや炒め物で見かける可愛らしい姿のヤングコーン。実は、私たちがよく知るトウモロコシの幼果だって知っていましたか?ベビーコーンとも呼ばれ、その名の通り、トウモロコシの赤ちゃんとして収穫されたものなんです。この記事では、そんなヤングコーンの知られざる基礎知識から、選び方、そして毎日の食卓を彩る美味しい食べ方までを徹底解説!シャキシャキとした食感とほんのりとした甘みが魅力のヤングコーンの世界へ、一緒に出かけてみましょう。

ヤングコーンとは?ベビーコーンとの違い

ヤングコーンは、トウモロコシがまだ若いうちに収穫されたもので、一般的にベビーコーンとも呼ばれています。これらは同じものを指し、トウモロコシの幼果です。ヤングコーンは、外側の皮が取り除かれて販売されることが多いですが、皮付きの状態でも見た目はトウモロコシに似ています。ヤングコーンは、一本のトウモロコシに栄養を集中させるために、早期に収穫されることが多く、通常のトウモロコシとは異なり、サイズが小さく芯まで柔らかいため、丸ごと食べることができます。シャキシャキとした食感と独特の風味が特徴で、サラダや天ぷらとして調理することで、その食感と味わいを最大限に楽しむことができます。

ヤングコーンの旬の時期

ヤングコーンは水煮として販売されることが多いですが、多くの地域での国産の旬は5月から7月頃です。この時期には、生のヤングコーンや皮付きのものが店頭に並び、皮が付いているものは鮮度が保たれるため、より新鮮なヤングコーンを味わうことができます。

ヤングコーンの選び方

 おいしいヤングコーンを選ぶためのポイント(皮付きの場合):皮がしっとりとしていて、乾燥していないものを選びましょう。また、ひげ根が生き生きとしてみずみずしいものが良いです。皮が剥かれた状態で販売されている場合は、全体にハリとツヤがあり、切り口が変色せず、乾燥していないことを確認してください。購入後は新聞紙で包んで冷蔵庫で保存し、できるだけ早く食べることをおすすめします。すぐに食べきれない場合は、軽く塩ゆでした後に冷蔵または冷凍保存すると、風味を保ちやすくなります。

ヤングコーンの栄養価

ヤングコーン(可食部100gあたり)に含まれる主な栄養成分は以下の通りです。

エネルギー:29kcal、たんぱく質:2.3g、脂質:0.2g、食物繊維:2.7g、カリウム:230mg、カルシウム:19mg、マグネシウム:25mg、リン:63mg、鉄:0.4mg、亜鉛:0.8mg、ビタミンB1:0.09mg、ビタミンB2:0.11mg、ビタミンC:9mg。

ヤングコーンはトウモロコシと同様に炭水化物、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンE、葉酸、カリウムなどの栄養素を含んでいます。特に食物繊維、葉酸、ビタミンC、ビタミンB2、カリウムが豊富で、トウモロコシに比べてカロリーが低いのが特徴です。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収し膨らむことで腸を刺激し、便秘の改善に役立ちます。葉酸は赤血球の生成を助け、摂取した栄養をエネルギーに変える働きがあり、DNAの正常な生成にも必要です。特に妊娠中の女性には積極的な摂取が推奨されます。ビタミンCはコラーゲン生成をサポートし、肌の老化防止や傷の治癒を促します。ビタミンB2は脂質のエネルギー変換に必要で、皮膚や粘膜の健康維持にも寄与します。カリウムは体内の水分バランスを調整し、正常な血圧維持やむくみの解消に役立ちます。

ヤングコーンの下処理方法・おいしい食べ方

新鮮なヤングコーンを手に入れたら、まずは下ごしらえから始めましょう。外側の皮を根元から丁寧に剥き、ひげ根を取り除き、根元の部分を少し切り落とします。下処理が終わったら、お鍋にお湯を沸かし、塩を加えてヤングコーンを茹でます。大きさによって茹で時間は調整しますが、一般的には3~4分が目安です。茹で上がったらザルにあげて粗熱を取ります。採れたての新鮮なヤングコーンは生で食べることもでき、シャキシャキとした食感とほんのりとした甘みが特徴です。サラダやディップソースに加えるのがおすすめです。

下処理したヤングコーンはサラダ、炒め物、スープなど、様々な料理に活用できます。皮付きのままグリルで焼くと香ばしい風味が楽しめます。また、生のままソテーする場合は、焦げ付かないように蒸し焼きにすると中までしっかりと火が通ります。複数の野菜と組み合わせて炒める際は、ヤングコーンをあらかじめ下茹でしておくと、他の野菜との火の通り具合を合わせやすくなります。シンプルにバター醤油でソテーするだけでも美味しく、野菜炒めに加えれば食感のアクセントになります。天ぷらやフライにしても美味しく、豚肉やベーコンで巻いて揚げればボリューム満点の一品になります。細かく切った生のヤングコーンをお米と一緒に炊き込むと風味豊かな炊き込みご飯になります。

皮付きで販売されているヤングコーンについているひげ根も美味しく食べられます。皮を剥き、ひげ根を取り外したら、熱湯でさっと1分ほど茹で、水気を切って食べやすい長さに切れば、サラダや和え物、お味噌汁の具材として活用できます。皮ごとグリルで焼く場合は、ひげ根も一緒に楽しむことができます。

ヤングコーンを使ったおすすめレシピ:ヤングコーンの豚肉巻き照り焼き

ヤングコーンを豚肉で巻き、甘辛い照り焼きダレで仕上げた、ご飯が進む一品です。豚肉の旨みとヤングコーンのシャキシャキとした食感が絶妙にマッチします。

材料(2人分)

  • ヤングコーン…8本
  • 豚ロース薄切り肉…8枚
  • A:醤油…小さじ2
  • A:みりん…小さじ2
  • A:酒…小さじ1
  • 塩…少々
  • こしょう…少々
  • 薄力粉…少々
  • サラダ油…大さじ1/2
  • ベビーリーフ…適量
  • ミニトマト…2個

作り方

  1. 生のヤングコーンを使う場合は、上記の下処理方法を参考に茹でておきます。水煮のヤングコーンを使う場合は、水気を切っておきましょう。
  2. 豚肉を広げ、軽く塩とこしょうを振ります。ヤングコーンを手前に置き、奥に向かってしっかりと巻いていきます。
  3. 薄力粉を茶こしなどで薄く、全体にまぶします。
  4. Aの調味料を混ぜ合わせておきます。
  5. フライパンにサラダ油を熱し、③の巻き終わりを下にして並べます。全体に焼き色がつくように、転がしながら焼いていきましょう。
  6. 豚肉に火が通ったら、キッチンペーパーで余分な油を軽く拭き取ります。④のタレを加え、煮絡めながら照りを出します。お皿に盛り付け、ベビーリーフと半分に切ったミニトマトを添えて完成です。

ポイント

  • 豚肉を巻く際は、やや強めに巻き付けるのがコツです。
  • 焼き始める際は、巻き終わりを下にして焼くと、剥がれを防げます。
  • ヤングコーンは既に加熱されているため、豚肉に火が通ったら完成です。

まとめ

ヤングコーンは、そのシャキシャキ感と独特の香りが魅力的な食材です。カロリーが低いことからダイエットに適している一方で、栄養価は他の野菜と比べて特に高くはありません。旬の時期には、様々な調理法で楽しむことができます。

ヤングコーン