甘美な香りと贅沢な味わいが特徴のアップサイドダウンケーキは、世界中で愛されるデザートの一つです。その魅力は、果物が生地の上に鮮やかに映える独特のビジュアルと、逆さに焼くというユニークな調理法にあります。歴史をさかのぼると、古代のタルト・タタンにルーツを持つこのケーキは、フルーツの自然な甘さとしっとりした生地が完璧に調和する一品として作られ、食卓に喜びを運びます。今回は、そんなアップサイドダウンケーキの魅力に迫ります。
アップサイドダウンケーキとは
アップサイドダウンケーキとは、ケーキ型の底に果物をトッピングとして配置し、その上から生地を注ぎ焼き上げるケーキです。焼きあがった後に型を反転させて取り出し、果物を上にした状態で皿に盛り付けます。この作り方が「逆さまのケーキ」を意味しており、ユニークな名前の由来となっています。
アップサイドダウンケーキの詳細
果物のアップサイドダウンケーキの一般的な作り方は、刻んだりスライスしたリンゴ、サクランボ、モモ、パイナップルなどのフルーツをバターと砂糖と一緒に型の底に敷き、生地を流し込んでオーブンで焼き、仕上げにひっくり返すというものです。市販のホットケーキミックスを生地として使用することも可能です。
米国では、1923年のサンフランシスコ・クロニクルにて、プルーンを使ったアップサイドダウンケーキのレシピが初めて紹介されました。パイナップルのアップサイドダウンケーキがアメリカで流行したのは、1920年代にドール・フード・カンパニーが主催したレシピコンテストがきっかけで、2500件以上のレシピが集まりました。ドール社の広告によってケーキの人気はさらに高まりました。
アップサイドダウンケーキは世界各国にあり、アメリカのパイナップルアップサイドダウンケーキのほかに、フランスのタルト・タタンやブラジルまたはポルトガルのボロ・デ・アナナス(ボロ・デ・アバカシ)が代表的です。

アップサイドダウンケーキの作り方
アップサイドダウンケーキは、ジューシーな果物とふんわりとした生地の組み合わせが楽しめるケーキです。焼き上げたあとに型をひっくり返して取り出すユニークな工程も魅力です。ここでは、パイナップルを使った定番のレシピをご紹介します。
材料(18cm丸型1台分)
トッピング
パイナップル(缶詰または生):6枚
チェリー(缶詰や砂糖漬け):適量
バター:30g
砂糖:50g
ケーキ生地
薄力粉:120g
ベーキングパウダー:小さじ1
卵:2個
砂糖:80g
無塩バター:80g
牛乳:大さじ2
バニラエッセンス:数滴
作り方
型の準備
ケーキ型の底にバターを塗り、砂糖を均一に振りかけます。この上にパイナップルを並べ、隙間にチェリーを配置します。美しく並べることで、焼き上がりがより魅力的になります。
生地を作る
無塩バターを室温で柔らかくし、砂糖を加えてクリーム状になるまで混ぜます。卵を1個ずつ加え、その都度しっかり混ぜます。薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、牛乳とバニラエッセンスを加えて滑らかに混ぜます。
型に注ぐ
果物を配置した型の上に生地を流し入れ、表面を平らにならします。
焼く
予熱したオーブンで170℃で約40〜45分焼きます。竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がりです。
取り出す
焼き上がったら型を10分ほど冷まし、ケーキを型から外します。この際、ケーキをひっくり返して取り出し、果物が上になるように盛り付けます。
仕上げ
温かいうちでも、冷ましてからでも美味しくいただけます。お好みでホイップクリームを添えるとさらに贅沢な一品に。
アップサイドダウンケーキは、見た目の美しさと果物の自然な甘さが魅力のケーキです。季節のフルーツを使えばアレンジも楽しめます。ぜひお試しください。