柑橘好きなら見逃せない「麗紅(れいこう)」をご存知でしょうか?「清見」をルーツに持ち、「アンコールみかん」と「マーコットオレンジ」の血を受け継いだ、まさに柑橘界のサラブレッド。あの高級柑橘「せとか」と姉妹品種というだけあり、濃厚な甘みと爽やかな酸味、そして芳醇な香りが織りなすハーモニーは格別です。今回は、その麗紅の魅力に迫り、味わい、旬の時期、選び方まで徹底的に解説します。限られた時期にしか味わえない、貴重な柑橘「麗紅」の世界へ、ご案内いたします。
麗紅(れいこう)とは?
麗紅(れいこう)は、柑橘類の中でも比較的新しい品種で、「清見」と「アンコールみかん」を掛け合わせたものに、さらに「マーコットオレンジ」を交配して誕生しました。その特徴は、深みのある甘さと程よい酸味が織りなす絶妙なハーモニー、そして芳醇な香り。「柑橘の大トロ」と称される「せとか」とは姉妹品種にあたり、その美味しさは折り紙付きです。市場に出回る期間が限られているため、希少な柑橘として珍重されています。
麗紅(れいこう)の特徴:味・見た目・食べやすさ
麗紅の果実は、やや平たい丸みを帯びた形で、重さは200~300gと、柑橘類の中では大きめです。直径は約8cm程度で、温州みかんのように手軽に皮をむくことができます。果皮は鮮やかな赤みがかったオレンジ色で、表面はなめらかで光沢があります。果肉はみずみずしく、重量感があり、内側の薄皮が非常に薄いため、種もほとんどなく、非常に食べやすいのが魅力です。甘みと酸味のバランスが絶妙で、口の中に広がる爽やかな甘さが特徴です。
麗紅(れいこう)のブランド:はまさき
佐賀県唐津市松浦東部地区で栽培された麗紅の中でも、糖度、酸度、そして外観の美しさにおいて、特に優れたものが「はまさき」というブランド名で販売されています。「はまさき」はJAからつが展開するオリジナルブランドであり、厳しい品質基準をクリアした、選び抜かれた麗紅だけがその名を冠することができます。
麗紅(れいこう)の栽培地と旬な時期
麗紅は、主に佐賀県唐津地区、中でも松浦東部地域で栽培されています。収穫は1月下旬頃から始まり、3月頃まで行われます。最も美味しい時期は2月~3月で、この時期には甘さと酸味が調和し、濃厚な味わいを堪能できます。出荷の最盛期は3月中旬頃です。
麗紅(れいこう)の味わい方
麗紅は、皮をむいてそのまま口に運ぶのが一番シンプルでおすすめの食べ方です。薄皮も気にせず食べられるので、手軽に栄養を摂れるのが嬉しいポイント。その濃厚な味わいを活かして、手作りジャムやケーキの飾り付けに使うのも良いでしょう。色々なアイデアで麗紅の美味しさを堪能してください。

麗紅(れいこう)の上手な選び方と保管方法
美味しい麗紅を選ぶコツは、皮の色が鮮やかで、光沢があり、手に取った時にずっしりとした重みを感じられるものを選ぶこと。保存する際は、風通しの良い涼しい場所で保管しましょう。冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないようにポリ袋などに入れて、なるべく早く食べきるようにしてください。
麗紅(れいこう)の主要な栄養成分:ビタミンC
麗紅には、特にビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用によって体の酸化を防ぎ、老化を遅らせる効果が期待されています。また、人体では生成できない栄養素なので、積極的に食事から摂取することが大切です。麗紅は手軽に食べられるので、日々のビタミンC補給にぴったりです。
麗紅(れいこう)の多彩な使い方
麗紅は、そのまま食べる以外にも、様々な使い方ができます。例えば、ジャムやマーマレードにすれば、麗紅ならではの風味を長く味わえます。また、ケーキやタルトなどの洋菓子に添えれば、見た目も華やかになり、味のアクセントにもなります。さらに、サラダに加えることで、彩り豊かでさっぱりとしたサラダを楽しむことができます。
麗紅(れいこう)とせとか:類似品種の相違点
麗紅とせとかは、共通して「清見」と「アンコール」を両親とする、いわば親戚関係にある品種です。せとかは、際立つ甘さと、とろけるような舌触りが魅力ですが、麗紅は、甘さと酸味が調和し、すっきりとした風味が持ち味です。どちらも上質な柑橘として知られていますが、それぞれの風味の違いを堪能するのも面白いでしょう。
まとめ
麗紅は、その優れた風味、手軽に食べられる点、そして栄養価の高さから、多くの人々を魅了する柑橘です。もし見かけることがあれば、ぜひ手に取って、その奥深い味わいを体験してみてください。きっと、麗紅のファンになるはずです。
麗紅はどこで手に入りますか?
麗紅は、主に佐賀県唐津地域の産地直売所や、インターネット通販などで購入できます。また、デパートや高級スーパーなどでも販売されていることがあります。
麗紅の保存性は?
麗紅をおいしく保つには、風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所での保管がおすすめです。適切な環境下であれば、約1週間程度は風味を損なわずに楽しめます。冷蔵保存する際は、乾燥しないようにビニール袋などに入れ、できるだけ早くお召し上がりください。
麗紅の種はある?
麗紅は、基本的に種が少ない品種です。そのため、種を気にすることなく、お子様からご年配の方まで、幅広い世代の方が手軽に味わうことができます。