コールラビとは

コールラビは、キャベツの仲間にあたるアブラナ科の野菜で、見た目が丸くてかわいらしい形をしています。名前の「コール」はドイツ語でキャベツ、「ラビ」はカブを意味し、その名の通り「キャベツカブ」といった野菜です。茎の部分が球状にふくらんでおり、食用になるのはこの球の部分と葉です。色は淡い緑や紫があり、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。味はキャベツよりも甘みがあり、カブのようにやさしい風味で、生でも加熱しても食べられる万能野菜です。最近ではスーパーマーケットでも少しずつ見かけるようになり、健康志向の高まりとともに注目を集めています。

コールラビは見た目のユニークさだけでなく、栄養価の高さでも知られています。ビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌づくりに役立ちます。また、食物繊維も多く含まれており、腸の働きを整える効果も期待できます。低カロリーでありながら満足感があるため、ダイエット中にも適しています。さらに、カリウムも含まれており、体内の余分な塩分を排出してむくみを防ぐ働きもあります。クセが少なく食べやすいので、子どもから大人まで幅広く楽しめる野菜です。栄養を無駄なく摂るためには、生のままサラダにするのもおすすめです。

新鮮なコールラビを選ぶポイントは、まず球の部分にハリがあり、表面がなめらかで傷が少ないものを選ぶことです。葉付きの場合は、葉がしおれていないものが新鮮な証拠です。保存するときは、葉を切り落としてから冷蔵庫の野菜室で保存します。葉をつけたままにすると、水分が奪われて実がしなびやすくなるため注意が必要です。ラップやポリ袋に包んで保存すれば1週間程度は持ちます。長期保存したい場合は、皮をむいてスライスしたものを冷凍しておくことも可能です。こうしておくと、必要なときにすぐ調理に使えて便利です。

コールラビは生でも加熱してもおいしく食べられます。生の場合は、皮を厚めにむいてスライスや千切りにしてサラダに使うと、シャキシャキとした食感を楽しめます。加熱する場合は、スープや炒め物、蒸し料理などにすると甘みがより引き立ちます。加熱しすぎると食感が失われるので、火を通す時間は短めにするのがポイントです。また、葉の部分も栄養が豊富なので、刻んで炒めたりスープに入れたりして無駄なく使いましょう。見た目も鮮やかで、料理に彩りを添えてくれるのも魅力です。

コールラビは家庭菜園でも比較的育てやすい野菜です。冷涼な気候を好み、春と秋が栽培に適しています。日当たりがよく、水はけのよい土を用意すれば初心者でも育てやすいでしょう。苗から育てるのが簡単で、植え付けから約2か月で収穫できます。球の部分が直径7〜8センチほどになったら食べごろです。大きくなりすぎるとスジが入りやすくなるため、早めの収穫がコツです。プランターでも育てられるため、ベランダ菜園にもおすすめです。育てる楽しみと食べる喜びを両方味わえるのが、コールラビの魅力です。

コールラビは見た目がユニークで、栄養たっぷりの万能野菜です。キャベツの仲間ながら、甘みがあり、シャキッとした食感が楽しめるのが特徴です。生でも加熱してもおいしく、保存もしやすいので、日常の食卓に取り入れやすい食材といえます。また、家庭菜園でも育てやすいため、初心者にも人気があります。健康志向の高まりとともに注目が集まるコールラビを、ぜひ一度試してみてください。

コールラビの皮は食べることも可能ですが、外側は硬く筋があるため、通常は厚めにむいてから調理します。特に大きめのものは皮が固くなりやすいので注意が必要です。若い小ぶりのものなら皮ごとスライスして食べることもできます。

味はキャベツとカブを合わせたような、やさしい甘みがあります。生で食べるとシャキシャキとした食感が楽しめ、加熱すると甘みが増してホクホクとした食感になります。クセが少ないため、どんな料理にも合わせやすい野菜です。

近年ではスーパーマーケットの野菜コーナーや、地元の直売所、ファーマーズマーケットなどでも見かけるようになりました。時期によっては手に入りにくいこともあるため、見つけたときに購入しておくのがおすすめです。