バタフライピーとは?鮮やかな青色の秘密と美容・健康効果を徹底解説

鮮やかな青色が目を引くバタフライピー。その神秘的な色合いから、近年日本でも人気が高まっています。東南アジア原産のこの植物は、蝶のような美しい花を咲かせ、古くからハーブティーや染色などに利用されてきました。この記事では、バタフライピーの魅力や特徴、そして楽しみ方について詳しく解説します。

バタフライピーとは?

バタフライピーは、東南アジアを原産とするマメ科の植物で、学名はその姿から蝶豆(チョウマメ)と呼ばれます。特徴的なのは、鮮やかな青色の蝶の形をした花を咲かせることです。その美しい青色は、天然の着色料としても利用されています。

バタフライピーとマロウブルーの違い

バタフライピーとしばしば比較されるハーブに、マロウブルー(ウスベニアオイ)があります。マロウブルーはヨーロッパやアジアが原産のアオイ科の植物です。マロウブルーのハーブティーも青色を呈しますが、バタフライピーに比べると、やや紫がかった穏やかな色合いが特徴です。バタフライピーの方が、より鮮明でクリアな青色を出しやすいと言えるでしょう。また、マロウブルーは抽出時間によって色味が変化しやすいのに対し、バタフライピーは比較的安定した色を保ちやすいというメリットがあります。

バタフライピーの味と香り

バタフライピーティーは、非常にあっさりとした味わいで、かすかに豆のような香りがする程度です。マロウブルーも同様に味が薄く、ほとんど風味を感じないという方もいます。そのため、バタフライピーティーはアレンジを加えることで、より美味しく楽しむことができます。例えば、はちみつやシロップ、ドライフルーツなどを加えて甘みを足したり、レモンやライムを加えて酸味を加えたりします。また、カモミールやレモングラス、ラベンダーなど、香りの強いハーブとブレンドすることで、視覚と嗅覚の両方で楽しむことができます。

バタフライピーの色の秘密

バタフライピーの鮮やかな青色の源は、花に含まれるアントシアニンという成分にあります。アントシアニンは、赤ワインやブルーベリーなどにも含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用を持つことで知られています。バタフライピーティーにレモンやライムなどの酸性のものを加えると、アントシアニンが酸と反応し、青色から紫色へと変化します。この色の変化は、加えるレモン果汁の量によって異なり、美しい色のグラデーションを楽しむことができるのも魅力の一つです。

バタフライピーの種類と用途

バタフライピーは、主にハーブ、パウダー、エキスパウダーという3つの形態で利用されています。それぞれに特徴があり、適した用途が異なります。

  • バタフライピー(ハーブ): 穏やかな豆のような風味が特徴で、親しみやすい味わいです。レモンや蜂蜜を加えることで、より一層美味しく楽しむことができ、ドリンクとして最適です。
  • バタフライピーパウダー: その鮮やかな色合いから、食品原料として幅広く活用されています。焼き菓子、パン作り、アイシング、和菓子、チョコレート、生クリームなど、様々な用途で美しい彩りを添えることができます。
  • バタフライピーエキスパウダー: バタフライピーのエキスを粉末状にしたもので、水への溶解性が高く、手軽に利用できます。ゼリーや琥珀糖といったお菓子の他、ジュースやアルコール飲料などにもおすすめです。

パウダーとエキスパウダーはどちらも100%天然の植物由来成分で作られています。

バタフライピーティーの作り方

バタフライピーティーは、生のハーブと乾燥ハーブのどちらでも作ることができます。目安として、熱湯500mlに対してバタフライピー5gを使用します。鮮やかな青色が十分に抽出され、好みの濃さになったらハーブを取り除いてください。アイスティーとして楽しむ場合は、やや濃いめに抽出し、氷を入れたグラスに注ぎます。タイなど現地では、水とバタフライピーをボトルに入れて水出しで抽出する方法も一般的です。フルーツやシロップ、レモンなどを加えて、様々なアレンジを楽しむのも良いでしょう。

バタフライピーの活用方法:ハーブティー以外の楽しみ方

バタフライピーは、ハーブティーとして飲むだけでなく、様々な方法で活用できます。お菓子の色付けに使用すれば、ゼリー、アイスクリーム、チーズケーキなどを、涼しげで美しい見た目に仕上げることができます。また、タイなどでは、石鹸やシャンプーに混ぜて使用されることもあるようです。

バタフライピー摂取時の注意点

バタフライピーに含まれるアントシアニンは、鉄分の吸収を妨げる可能性があります。したがって、貧血傾向のある方や、鉄分を積極的に摂取している方は、摂取量に注意が必要です。

まとめ

バタフライピーは、その鮮やかな青色、色の変化の面白さ、そして多様な利用方法で、私たちを魅了するハーブです。ハーブティーとして味わうのはもちろん、お菓子作りや美容アイテムなど、自由な発想でバタフライピーの様々な可能性を探求してみてはいかがでしょうか。お子様と一緒に色の変化を観察したり、夏休みの自由研究のテーマとして取り組むのも良いでしょう。

質問1:バタフライピーはどこで購入できますか?

回答:バタフライピーは、ハーブ専門店やインターネット通販、あるいは一部のスーパーマーケットなどで手に入れることができます。

質問2:バタフライピーに副作用はありますか?

回答:バタフライピーは、通常は安全なハーブとして認識されています。しかし、過剰に摂取すると、まれに下痢や吐き気といった消化器系の不調を引き起こす可能性があります。また、鉄分の吸収を妨げる恐れがあるため、貧血傾向のある方や鉄分を積極的に摂取している方は、摂取量に注意が必要です。

質問3:バタフライピーはどのように保存すれば良いですか?

回答:バタフライピー(乾燥ハーブ)は、直射日光を避け、湿度の低い冷暗所で保管してください。開封後は、密閉できる容器に入れて保存し、なるべく早く使い切るようにしましょう。

バタフライピー