オーロラブラックとは

オーロラブラックは、近年注目を集める新しい品種のぶどうで、その美しい見た目と豊かな風味から人気が急上昇しています。名前の通り黒く輝く大粒の果実は、まるで夜空に輝くオーロラのよう。糖度が高くジューシーな食感が楽しめるだけでなく、その高い栄養価も見逃せません。そんなオーロラブラックの魅力や特徴について、じっくりと紐解いていきましょう。

オーロラブラックの魅力

「オーロラブラック」は、岡山県で開発されたオリジナルの黒ぶどうで、果皮の色合いは「巨峰」や「ピオーネ」と同様に紫黒色です。粒のサイズが非常に大きく、房全体が重たいのが特徴です。この品種は「オーロラレッド」の自然交雑から選ばれ、育てられたもので、2003年(平成15年)に正式に品種登録されました。登録時の名前は「吉備紫」でしたが、最終的にオーロラブラックとして登録されました。なお、オーロラブラックの親であるオーロラレッドは、大粒の赤ぶどうで、1977年(昭和52年)に登場した品種です。

甘くてジューシー、さらに長持ち

オーロラブラックは、果肉がしっかりして果汁がたっぷり含まれており、甘さが非常に際立っています。糖度がおよそ17度と高く、酸味が控えめなので、甘みを十分に楽しめます。さらに、軸から粒が外れにくく、輸送に適していて長持ちするのも特徴です。

オーロラブラックの旬(出回りの時期)と主要生産地

オーロラブラックの市場への出回り時期は8月中旬から10月上旬にかけてとなっています。※果物の供給時期は、主に天候や産地の条件によって異なります。岡山県ではオーロラブラックが栽培され、その作付面積は約86.2ヘクタールです。

オーロラブラックの見分け方と選び方

オーロラブラックの特長である粒の大きさに注目し、大粒のものを選びましょう。栽培状況により、果皮に赤みが残ることがありますが、黒みが強いものがおすすめです。さらに、茎が茶色く枯れていないことや、果皮にしっかりとした張りがあり、みずみずしさが感じられるかも確認が必要です。なお、表面にある白い粉はブルームと呼ばれ、鮮度を保つために必要な自然の成分です。

オーロラブラックを新鮮に保つ方法

オーロラブラックのブドウは、鮮度を保てば長持ちしますが、時間が経つにつれて風味が損なわれます。保存にはポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室を利用し、できるだけ早く食べ切ることをお勧めします。ハサミで1粒ずつ分けて保存する方法も有効です。長期保存したい場合には冷凍も可能で、半解凍にしてシャーベットのように味わうと、新たなおいしさを堪能できます。

オーロラブラックの楽しみ方

オーロラブラックは主に種なしのぶどうとして育てられており、皮が比較的に薄いため、そのまま食べることも可能です。ただし、皮が気になる方は無理せず皮をむいてから召し上がることをおすすめします。このぶどうの果肉は少し硬めで潰れにくいため、カットしてパフェにのせたり、タルトやケーキのデコレーションに活用することもできます。

オーロラブラック