シシトウとは?特徴・旬・調理方法まで徹底解説
夏野菜の定番、シシトウ。獅子の顔に似たユニークな形が特徴で、その見た目から辛いイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、ほとんどのシシトウは辛味がなく、ほんのりとした甘みが特徴です。この記事では、シシトウの知られざる魅力に迫ります。旬の時期や選び方、家庭菜園での育て方はもちろん、天ぷらや炒め物など、毎日の食卓で役立つ簡単でおいしい調理方法まで、シシトウのすべてを徹底解説します。ぜひ、シシトウの新たな魅力を発見してください。

シシトウとは:その特徴と分類

シシトウは、ナス科トウガラシ属に属する野菜で、和名では獅子唐と表記されます。トウガラシの一種でありながら、辛味がほとんどないことが際立った特徴です。辛味がないものは「甘トウガラシ」と総称され、ピーマンやパプリカもこの仲間に入ります。一方で、辛味の強いトウガラシは「red pepper」として区別されます。シシトウは、天ぷらや炒め物、グリルなど、様々な調理法で美味しく食べられる万能な食材です。見た目が唐辛子に似ているため辛いと思われがちですが、実際には辛味はほとんどなく、むしろほのかな甘みが感じられます。加熱することで甘みが増し、料理の風味を豊かにします。原産地は中南米の熱帯地域で、高温に強く、日本の夏でもよく育ちます。初夏から秋にかけて収穫できるため、夏野菜として重宝されています。ハウス栽培が普及しており、旬の時期には肉厚でジューシーなものが多く出回りますが、一年を通して手に入れることができます。栽培は比較的簡単で、日当たりと水はけの良い肥沃な土壌を好みます。病害虫の被害も少ないため、家庭菜園初心者にもおすすめです。ピーマンや他のトウガラシと同様の育て方ができる手軽さも魅力です。シシトウは、食卓を彩り、料理のバリエーションを広げてくれる食材です。

シシトウの主な種類

シシトウは甘味種の「甘とうがらし」として知られ、その形、産地、風味によって様々な品種が存在します。一年を通してスーパーで見かける定番の品種から、特定の地域で栽培されている伝統野菜、海外の品種まで、それぞれが異なる特徴を持ち、料理の幅を広げてくれます。ここでは、代表的なシシトウの種類とその特徴を紹介します。

ししとう(獅子唐)

最も一般的な品種で、スーパーなどで一年中販売されています。表面に凹凸があり、小指ほどの大きさです。天ぷら、フライ、炒め物など、和食や中華料理によく使われます。家庭料理に最適で、辛味がほとんどないため、子供から大人まで安心して食べられます。

万願寺トウガラシ(まんがんじとうがらし)

京都府舞鶴市万願寺地区で生まれた京野菜のブランド品種です。果肉が肉厚で、細長い形をしています。種が少なく、甘みが強いため、ピーマンに似た味わいですが、ピーマン特有の青臭さが少ないのが特徴です。初夏から夏にかけて多く出荷され、現在では全国各地で入手可能です。高級料亭でも使用される高品質な甘とうがらしで、一般的なシシトウよりも高価ですが、その美味しさ、食感、上品な風味が楽しめます。

伏見甘長(ふしみあまなが)

京野菜として知られ、その細長い形状と繊細な食感が魅力です。ほとんど辛味がなく、炒め物から煮物まで、様々な料理に活用できます。

紫シシトウ

一般的な緑色のシシトウとは異なり、鮮やかな紫色が特徴的な品種です。加熱すると緑色に変化することが多く、見た目の変化も楽しめます。辛味はほとんどなく、通常のシシトウと同様に調理可能です。

山科唐辛子

京都府京都市山科地区で古くから栽培されている、由緒ある京野菜の一つです。外見は一般的なシシトウに似ていますが、全体的に小ぶりで、先端が少し尖っているのが特徴です。全国的に広く流通しているわけではなく、主に京都府を中心に出荷されており、地元の食文化に深く根ざしています。希少価値が高く、地元で愛される、風味豊かな甘唐辛子です。

ひもトウガラシ

奈良県で栽培されている大和野菜の一種です。名前が示すように、ひものように細長い形状が際立っており、内部には種が詰まっています。この種も一緒に食べられる点が特徴です。辛味は全くなく、その独特な形状を生かして、切らずにそのまま素揚げや炒め物、煮物などに調理するのがおすすめです。見た目のインパクトと、食べやすさが魅力の品種です。

パレルモ

「イタリアンパプリカ」や「スイートペッパー」という別名でも親しまれるパレルモは、ヨーロッパ原産の品種です。他の品種と比較して際立つのは、約20cmにも達するその長さ。パプリカを思わせる外観が特徴的です。果肉は厚く、特に赤く色づいたものは甘みが強くなる傾向があります。味わいはパプリカに近く、サラダなどの生食にも適しており、グリルや炒め物といった加熱調理をすることで、さらに甘みが増し、食卓を華やかに彩ります。

まとめ

今回は、日本の食卓でお馴染みの夏野菜、シシトウについて、その種類、栄養価、健康への効果、そして美味しいシシトウの選び方まで、幅広くご紹介しました。シシトウは、天ぷら、炒め物、煮浸し、グリルなど、多様な調理方法でその独特の風味と甘みを味わえる、非常に使い勝手の良い食材です。一品に添えるだけで、鮮やかな緑色が食卓を明るくし、見た目にも楽しい料理に仕上がります。旬は初夏から夏にかけてで、この時期は特に肉厚でジューシーなシシトウが楽しめます。近年のハウス栽培の普及により、一年を通してスーパーなどで容易に入手可能です。冷蔵庫に常備しておけば、日々の食事に彩りを加え、重宝することでしょう。この記事が、シシトウへの理解を深め、食生活をより豊かにする一助となれば幸いです。

シシトウはどうして辛くないの?

シシトウはナス科トウガラシ属に分類されますが、辛味成分であるカプサイシンをほとんど含まない「甘味種」に属するため、基本的には辛くありません。ピーマンやパプリカも同様に甘味種です。しかし、生育環境におけるストレス(水不足、過度の高温、肥料の与えすぎなど)が原因で、稀にカプサイシンが生成され、辛いシシトウが生じることがあります。

シシトウの旬の時期は?

シシトウの旬は、主に初夏から夏にかけてです。特に夏の時期には、肉厚で水分をたっぷり含んだシシトウが多く出回ります。ただし、近年のハウス栽培の普及により、一年を通してスーパーマーケットなどで購入することが可能です。

シシトウに含まれる栄養成分について

シシトウは、様々な栄養素をバランス良く含んでいます。特に、ビタミンC、ビタミンA(β-カロテン)、そしてカリウムが豊富です。ビタミンCは、その抗酸化作用で知られ、コラーゲンの生成をサポートします。ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持する上で重要な役割を果たし、カリウムは、体内のナトリウムバランスを調整し、むくみの予防に貢献します。

シシトウ