チョコレートを食べながら痩せるなんて夢のような話ですが、高カカオチョコレートなら、それが現実になるかもしれません。健康志向の高まりと共に注目されている高カカオチョコレートは、通常のミルクチョコレートに比べてカカオ含有量が多く、ポリフェノールが豊富です。このポリフェノールには、抗酸化作用や代謝の促進など、ダイエットに嬉しい効果があるとされています。今回は、高カカオチョコレートを取り入れて、賢く美味しく痩せる方法をご紹介します。
チョコレートの基本
高カカオチョコレートは、カカオ豆をベースに砂糖やミルクを配合し作られるお菓子です。
当初は飲料として親しまれていましたが、19世紀には現在のような形で広まったと言われています。
高カカオチョコレートの痩せる効果
カカオ豆には豊富なポリフェノールが含まれており、多様な健康効果をもたらします。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、動脈硬化の進行を抑えるだけでなく、生活習慣病の予防にも役立つ物質です。
特に、カカオポリフェノールは血管を拡げる作用があります。
痩せるために高カカオチョコレートが推奨される理由
チョコレートを摂取すると心が落ち着き、食べ過ぎを防ぐ効果が期待でき、ダイエット中にも推奨できます。
ダイエット中はストレスが溜まりがちです。ストレスが原因で食べ過ぎ、そして体重増加に繋がることも少なくありません。
そんな状況で役立つのが、チョコレートに含まれる苦味成分「テオブロミン」です。
テオブロミンは、精神を安定させるセロトニンを助ける効果があります。
ただし、どんなチョコレートでも食べれば痩せるというわけではありません。
ご存知の通り、カロリーや糖分の高いものを摂取すると、太る原因になってしまいます。
では、どのように摂取すれば良いのか、そしておすすめのチョコレートについてお伝えします。
高血糖の予防が見込める
ある研究では、健康な人が高カカオチョコレートを摂取すると、血糖値の上昇が抑えられるとされています。
これはつまり、高カカオチョコレートがインスリンの働きを改善したということです。
インスリン効果が向上すると、ダイエットに嬉しい結果をもたらします。これは、インスリンが血糖値を調整し、同時に脂肪の蓄積を助けるからです。
そのため、インスリンの作用が悪化し過剰分泌されると、脂肪が体内に蓄積しやすくなります。
したがって、インスリンの効き目が良くなることで、過剰な分泌が抑制され、痩せやすい体質に繋がるということです。
エネルギー消費を促進する
カカオポリフェノールは、代謝を活発にし、体重増加を防ぐ効果が期待されています。
現在は動物実験の段階ですが、高脂肪食とカカオポリフェノールの組み合わせが、脂肪の蓄積を抑制するとの結果が報告されています。今後の研究成果に期待したいですね。
ダイエットに効果的な高カカオチョコレートの魅力
高カカオチョコレートを摂ることで、ダイエット効果を期待する方におすすめです。
一般的なチョコレートには、30〜40%程度のカカオが含まれますが、「高カカオチョコレート」では通常、70%以上のカカオが含まれています。
つまり、高カカオチョコレートを選ぶことで、少量でも豊富なカカオポリフェノールを効率よく摂取できます。
高カカオチョコレートはダークチョコレートと違うのか?
ダークチョコレートとビターチョコレートの表示があっても、それが高カカオチョコレートというわけではありません。
一般にはカカオが40〜60%で乳製品が入っていないものを、ダーク(ビター)チョコレートと呼びます。ブラックチョコレートと称されることもあります。
ただし、これらには厳密な定義がなく、ダークチョコレートには少しの乳製品を含むものも存在します。
ミルクチョコレートに比べ、乳製品や糖分が少なく、苦味が強いものをダークチョコレートとする場合が多いです。
そのため、カカオポリフェノールを効率的に摂りたい方は「ダークチョコレート」表示だけで選ぶのは避けたいですね。
「カカオ70%以上」をしっかり確認してから購入するのが良いでしょう。
高カカオチョコレートで痩せるにはどのくらい食べればいい?
高カカオチョコレートは、1日30gまで(約6粒)を目安に楽しむのが望ましいです。
その理由は、通常の間食量が1日200kcalとされているためです。
市販品の高カカオチョコレートは、15g(1粒)あたり約30kcalのものが多いので、30gまでの摂取であれば200kcal以内に収まります。
しかし、ダイエットをしている方々は、摂取カロリーの調整が重要です。他の食事やスナックとの均衡を考慮し、高カカオチョコレートの量を減らす選択が良いでしょう。
高カカオチョコレートを摂取する際のポイント
高カカオチョコレートがダイエットに役立つ嬉しい効果をもたらす一方で、幾つかのデメリットも存在します。
次に述べる注意点を把握し、高カカオチョコレートを賢くダイエットに取り入れましょう。
カロリーと脂質が高い可能性
高カカオチョコレートは通常のチョコレートに比べて、脂質が1.2〜1.5倍含まれていることがあります。
仕事や家事の間に高カカオチョコレートを頻繁に食べると、カロリーや脂質の摂取が過剰になる可能性があります。
ダイエットの味方となるこのチョコレートも、食べすぎには注意が必要です。
カフェインやテオブロミンの含有量が高い
カフェインやテオブロミンは、このような影響を持っています。
とはいえ、健康な人が高カカオチョコレートを程よく楽しむ分には問題ありません。
しかし、ぜんそくや気管支炎の治療薬を使用中の方は要注意です。気になる場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
さらに、幼児、高齢者、カフェインやテオブロミンに敏感な人も高カカオチョコレートを控えめにするのが良いでしょう。
チョコレートケーキやクッキーは食べてもいい?
ケーキやクッキーになると、カカオマスの含有量が少なくなります。また、ケーキやクッキーは生クリーム、バター、砂糖をたっぷり使うため、カロリーや脂質、糖質が多くなります。
ダイエット中は、これらのスイーツを控えて、たまに少しだけ楽しむと良いでしょう。事前に量や枚数を決めておくのが賢明です。