かぶ 離乳食
かぶは、離乳食初期から使いやすい野菜のひとつです。繊維がやわらかく、火を通すととろけるようにやわらかくなるため、赤ちゃんが飲み込みやすいのが特徴です。味にクセが少なく、どんな食材とも合わせやすいので、素材そのものの味を楽しみながら離乳食を進めることができます。また、かぶにはビタミンCや食物繊維が含まれており、免疫力をサポートしたり、腸の働きを整えたりする効果も期待できます。葉の部分も栄養豊富で、鉄分やカルシウムが含まれているため、成長期の赤ちゃんにもぴったりです。ただし、葉は繊維が多いので、初めは根の部分を使い、慣れてきたら少量ずつ葉を加えるのが安心です。
かぶを離乳食に使うタイミングと進め方
かぶは、生後5〜6か月ごろの離乳食初期から使うことができます。最初は、根の部分をやわらかく煮てすりつぶし、なめらかなペースト状にします。少量から始め、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ量を増やしていきましょう。離乳食中期(7〜8か月ごろ)には、みじん切りや粗くつぶした状態にして、舌ざわりを感じられるようにします。さらに後期(9〜11か月ごろ)には、やわらかく煮たかぶを小さく切って、手づかみ食べに取り入れてもよいでしょう。大人の料理から取り分ける場合は、調味料を加える前に取り分けることがポイントです。味つけのない素材の味を生かすことが、赤ちゃんの味覚を育てる第一歩になります。
かぶの下ごしらえと保存のコツ
離乳食に使うかぶは、皮をむいてからやわらかく煮るのが基本です。煮る前に薄くスライスしたり、小さく切ったりすると、短時間で火が通ります。十分にやわらかくなったら、ペースト状にしたり、細かく刻んだりして使いましょう。作りすぎた場合は、冷凍保存が便利です。製氷皿に小分けにして凍らせ、凍ったら保存袋に移して冷凍庫で保存します。1〜2週間を目安に使い切るとよいでしょう。解凍するときは電子レンジや鍋で温め、必ず人肌程度の温度に冷ましてから与えます。冷凍しても味が落ちにくいので、忙しい日でも手軽に離乳食を用意できます。
かぶと他の食材の組み合わせ
かぶは味がやさしいため、さまざまな食材と相性が良いのが魅力です。特に、にんじんやじゃがいもなどの甘みのある野菜と組み合わせると、より自然な甘さが引き立ちます。豆腐や白身魚など、たんぱく質源との組み合わせもおすすめです。やわらかく煮たかぶにこれらの食材を加えることで、栄養バランスが整い、食べごたえも増します。また、かぶの葉を使う場合は、細かく刻んでスープなどに混ぜると彩りも良くなります。ただし、初めて与える食材は一度に複数使わず、アレルギー反応が出ないかを確認しながら進めましょう。
かぶを使うときの注意点
かぶは比較的アレルギーが出にくい食材ですが、初めて与えるときは小さじ1程度から始めましょう。また、繊維質が残ると飲み込みにくいため、特に初期の段階では丁寧に裏ごししてなめらかにすることが大切です。新鮮なかぶを選ぶこともポイントで、葉がしおれていないものや、根がみずみずしいものを選びましょう。加熱が足りないとかたくなり、赤ちゃんの喉につかえる危険もあるため、しっかり火を通してください。保存する際には、切った部分から水分が抜けやすいので、ラップで包んで冷蔵庫の野菜室に入れると鮮度が保てます。
まとめ
かぶは、離乳食初期から安心して使えるやさしい野菜です。やわらかく煮ると自然な甘みが出て、赤ちゃんが食べやすくなります。栄養価も高く、食物繊維やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているため、成長を支える心強い食材です。調理方法を工夫すれば、さまざまな月齢や食材に合わせて楽しむことができます。下ごしらえや保存のコツを押さえて、毎日の離乳食作りに取り入れてみましょう。
よくある質問
質問1:かぶはいつから与えていいの?
かぶは、生後5〜6か月の離乳食初期から与えることができます。最初はやわらかく煮てペースト状にし、赤ちゃんの様子を見ながら量を少しずつ増やしていきましょう。葉の部分は繊維が多いため、慣れてきた中期以降に少量ずつ使うのがおすすめです。
質問2:冷凍したかぶはどうやって使うの?
冷凍したかぶは、必要な分だけ取り出して電子レンジや鍋で温めます。自然解凍では水っぽくなるため、加熱してからしっかり混ぜると食べやすくなります。加熱後は必ず人肌程度まで冷ましてから与えましょう。
質問3:かぶの葉も離乳食に使える?
はい、使えます。ただし、葉は繊維が多いため、初期には避け、中期以降に細かく刻んでスープや粥に少量混ぜるのがおすすめです。栄養価が高く、鉄分やカルシウムを補うのに役立ちます。













