青森県を代表する、甘くてジューシーなりんご「つがる」の魅力

青森県が誇る数々のりんごの中でも、ひときわ甘さとジューシーさを際立たせる「つがる」。その名は、故郷である津軽地方の豊かな大地と、太陽の恵みを一身に浴びて育まれた証です。今回は、みずみずしい果汁と爽やかな甘みが織りなす、つがるの魅力を余すところなくご紹介します。

青森県を代表するりんご「つがる」は、その名の響きのように、青森の津軽地方で生まれた、早生種のりんごです。特に、9月初旬の後半から中旬にかけてが最も美味しい時期とされています。鮮やかな赤色の果皮は、太陽の光をたっぷりと浴びて育った証。一口かじると、シャキシャキとした軽快な歯ごたえとともに、みずみずしい甘さが口いっぱいに広がります。酸味が少なく、後味があっさりとしているため、幅広い世代に愛される味わいです。また、つがるは、その見た目の美しさから、贈り物としても喜ばれます。秋の訪れを告げるりんごとして、食卓に彩りと笑顔を届けてくれるでしょう。

「つがる」は青森県りんご試験場（現・青森県産業技術センターりんご研究所）で育成されました。1930年に「ゴールデンデリシャス」にある品種の花粉を交配して生じた実生を1943年に選抜し、1970年に「青り2号」と仮命名、1975年に「つがる」として命名登録されました。つがるは、収穫前に実が落ちやすいという特徴があり、かつては「少しの振動でも落ちてしまう」と言われるほど栽培が難しい品種でした。以前は袋をかけて栽培する「つがる」と、袋をかけずに太陽をたっぷり浴びて育てる「サンつがる」が市場に出回っていましたが、現在ではほとんどが無袋栽培の「サンつがる」となっています。袋をかけて栽培されたつがるは、市場ではほとんど見かけることがなくなりました。

つがるは、温度と湿度に注意することでより⻑く保存できます。農研機構によると、青果物の品質保持では，温度に次いで湿度が重要な因子であり、0℃の相対的日持ち性を100とした場合、20℃では約20%、10℃では約50%となります。適切な方法で保存することで、より長く、その美味しさを堪能することができます。

つがるは、青森の豊かな自然環境で育まれた、格別な美味しさを持つりんごです。旬の時期にぜひその味わいを試してみてください。この情報が、つがるの魅力をより深く知るためのお役に立てれば幸いです。

つがるは、おおよそ9月の上旬後半から中旬にかけてが、特に美味しく味わえる時期と言われています。

常温であればおよそ2週間程度、冷蔵庫に入れると約1ヶ月程度の保存が可能です。

一般的なスーパーマーケットや八百屋さん、またはインターネット通販などで購入できます。青森県内の産地直売所などもおすすめです。