近年、スーパーで目にすることも増えたターサイ。独特の形状から、調理法に戸惑う方もいるかもしれません。この記事では、ターサイの魅力を最大限に引き出すための秘訣を徹底解説します。ほろ苦さと甘みが織りなす絶妙な味わいを堪能できる厳選レシピを3つご紹介。さらに、長期保存に最適な冷凍方法もお伝えします。旬のターサイを余すことなく味わい尽くし、食卓を豊かに彩りましょう。
ターサイを使った料理レシピ
ターサイ(搨菜・タアサイ)は、中国原産のアブラナ科の葉野菜で、冬が旬の栄養豊富な食材です。見た目は濃い緑色の葉が地面に広がるように育ち、独特の艶と厚みがあります。加熱しても色が鮮やかに保たれ、シャキッとした食感が残るのが魅力。ほろ苦さとほのかな甘みが絶妙に調和し、炒め物やスープ、煮浸しなど、さまざまな料理に応用できます。ビタミンAやC、カルシウム、鉄分などの栄養素を豊富に含み、免疫力の向上や美容にも効果的です。特に冬の寒さで甘みが増すため、旬の時期には生でも加熱しても美味しくいただけます。家庭でも扱いやすい万能野菜として、ぜひ日々の料理に取り入れてみましょう。
風味際立つ!にんにくと生姜のターサイシンプル炒め
にんにくと生姜の風味を活かした、シンプルながらも奥深い味わいのターサイ炒めをご紹介します。ターサイ本来のほろ苦さと甘みが際立ち、食欲をそそる一品です。手軽に作れるので、いつもの食卓にもう一品追加したい時に最適です。にんにくと生姜の香りが食欲を刺激し、ターサイのシャキシャキとした食感も楽しめます。短時間で調理できるため、忙しい日の夕食やお弁当のおかずにもおすすめです。
材料(2人分)
ターサイ 1株
にんにく(薄切り) 1かけ
生姜(薄切り) 1かけ
サラダ油 小さじ2
A
オイスターソース 小さじ2
醤油 小さじ1
酒 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
こしょう 少々
作り方
1 ターサイを洗い、しっかりと水気を切ってから3~4cmの長さにカットします。根元の硬い部分は取り除き、茎と葉を分けておきましょう。Aの調味料はあらかじめ混ぜ合わせておきます。
2 フライパンにサラダ油をひき、にんにくと生姜を中火で炒めます。香りが立ってきたら、ターサイの茎を加えて手早く炒めます。
3 ターサイの葉を加え、全体がしんなりとするまで炒め合わせます。混ぜておいたAの調味料を加えて、全体に味がなじむように炒め合わせたら完成です。
豚バラとターサイの旨味凝縮オイスター炒め
豚バラから出る芳醇な脂を、ターサイが余すことなく吸い込み、口の中に広がるジューシーさがたまらないオイスター炒めです。シャキシャキとしたターサイの食感と、豚バラの甘みが溶け合い、奥深い旨味と満足感を与えてくれます。オイスターソースをベースにした特製ダレが具材全体に絡みつき、ご飯のお供にはもちろん、お酒の肴にも相性抜群。一度味わえば、その美味しさの虜になること間違いなしです。
材料 2人分
ターサイ 1株
豚バラ肉(薄切り) 150g
植物油 小さじ1
合わせ調味料(A)
オイスターソース 大さじ1
醤油 大さじ1/2
料理酒 大さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
水 大さじ1
胡椒 少々
作り方
1 ターサイは丁寧に洗い、水気を切ったら、3~4cmの食べやすい長さにカット。根元の硬い部分は取り除き、葉と茎に分けておきます。豚バラ肉も同様に3~4cm幅にカット。ボウルにAの調味料を混ぜ合わせておきます。
2 フライパンに油をひき、中火で豚バラ肉を炒めます。焼き色がついたら、余分な油をキッチンペーパーで拭き取ります。
3 ターサイの茎の部分を加え、軽く炒め合わせます。次に葉の部分を加え、全体がしんなりとするまで炒めましょう。合わせ調味料Aを回し入れ、全体に味がなじむように炒め合わせたら完成です。
ターサイと豚バラ肉のスパイシーカレー炒め
ほのかな苦味が特徴のターサイと、豚バラ肉の濃厚な旨みが、カレーのスパイシーな風味と見事に調和した絶品炒め物です。カレーの香りが食欲をそそり、ターサイと豚バラ肉の美味しさを引き立てます。ご飯との相性も抜群で、食卓を彩ること間違いなし。調理時間も短く、手軽に作れるので、忙しい日の献立にも最適です。豚肉は、お好みに合わせて豚ロースや豚こま肉など、様々な部位でアレンジ可能です。カレー粉の香りが食欲を刺激し、ターサイが少し苦手な方でも美味しく召し上がれる一品です。
材料(2人前)
豚バラ肉 200g
ターサイ 1束
玉ねぎ 1/2個
サラダ油 大さじ1
(合わせ調味料)
カレー粉 大さじ1
トマトケチャップ 大さじ1
中濃ソース 大さじ1
醤油 小さじ2
砂糖 小さじ1
塩、こしょう 少々
手順
1 ターサイは根元を落とし、食べやすい大きさにカットします。
2 玉ねぎは薄くスライスします。
3 豚バラ肉は3cm程度の幅に切ります。
4 フライパンにサラダ油を熱し、豚バラ肉を炒めます。色が変わったら玉ねぎを加えます。
5 玉ねぎがしんなりしたら、ターサイを加えて軽く炒めます。
6 合わせ調味料の材料を全て加え、全体に味がなじむように炒め合わせたら完成です。
じっくり煮込んでとろとろ!ターサイ入り鶏団子鍋
時間をかけて煮込むことでターサイがとろけるような食感になり、ごま油の香りが食欲をそそる鶏団子鍋です。ターサイのほのかな甘みがスープに溶け出し、鶏団子の旨味と調和して、体の芯から温まる優しい味わいになります。寒い季節に家族みんなで楽しめる、栄養満点な一品です。ごま油の風味が食欲を刺激し、体の内側からポカポカと温めます。ターサイは加熱すると量が減るので、たっぷり食べられるのも魅力です。
材料 2人分
鶏ひき肉 150g
ターサイ 1株
えのき 1/2袋
長ネギ 1/2本
(A)
醤油 大さじ1
料理酒 大さじ1
片栗粉 大さじ1
おろし生姜 小さじ1
ごま油 小さじ1
水 500ml
鶏ガラスープの素 小さじ2
ポン酢(お好みで) 適宜
作り方
1 ターサイは丁寧に水洗いし、水気をしっかり切ってから、3~4cmの食べやすい長さにカットします。特に根元の硬い部分は取り除き、茎と葉を分けておきましょう。
2 えのきは根元を切り落とし、長さを半分にカットします。長ねぎは風味を損なわないよう、斜めに薄切りにしてください。
3 鶏ひき肉にAの調味料を加え、粘りが出るまで丁寧に混ぜ合わせます。混ぜ終わったら、均等に4等分に分け、丸めておきましょう。
4 鍋に水を入れ、鶏ガラスープの素を加えます。中火にかけ、ターサイの茎の部分から入れます。沸騰したら、鶏団子をスプーンで一つずつ丸めながら鍋に入れ、蓋をして弱火で5分ほど煮込みます。
5 ターサイの葉、えのき、長ねぎを加え、さらに5分ほど煮込みます。全体に火が通ったら完成です。お好みでポン酢などの調味料につけてお召し上がりください。
ターサイの長期保存術:冷凍保存のコツと活用法
新鮮なターサイは、冷蔵庫で保管しても数日程度で鮮度が落ちてしまいます。そのため、すぐに使い切れない場合は、冷凍保存がおすすめです。軽く加熱してから冷凍することで、ターサイの風味と鮮度をより長く保つことができ、約1ヶ月程度の保存が可能になります。この冷凍保存の方法を覚えておけば、ターサイを無駄にすることなく、いつでも手軽に利用できるため、忙しい時の時短料理にも役立ちます。また、冷凍によってターサイの繊維が柔らかくなるため、調理時間の短縮にも繋がります。
ターサイの下準備:洗浄とカット
ターサイを冷凍保存する際には、まず丁寧に水洗いし、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取ることが大切です。水分が残っていると、冷凍時に霜がつきやすくなり、品質劣化の原因となります。根元を切り落とし、使いやすいように3~4cm程度の長さにカットしておきましょう。この下準備を丁寧に行うことで、冷凍後の品質を高く保ち、調理する際の準備もスムーズになります。葉と茎を分けて保存すると、炒め物などを作る際に火の通り具合を調整しやすくなります。
しんなりするまで炒めて粗熱をとる
下準備が終わったら、フライパンに少量の油をひき、中火でターサイの茎の部分から炒め始めます。茎が少ししんなりしてきたら、葉の部分を加えて全体がしんなりとするまで炒めます。この加熱処理は、ターサイの細胞を壊し、冷凍後の食感を保つために重要です。炒め終わったら、焦げ付かないようにすぐにボウルなどにあけ、粗熱をしっかりと取ります。完全に冷ますことで、冷凍時の品質低下を防ぐことができます。
小分けにして冷凍保存袋へ
ターサイの粗熱が取れたら、1回分の使用量を目安に小分けにし、ラップで丁寧に包みます。この一手間を加えることで、必要な時に必要な量だけを取り出せるため、非常に便利です。ラップで包んだターサイを冷凍用保存袋に入れ、できる限り空気を抜き、しっかりと密閉してから冷凍庫へ。適切な処理を施すことで、ターサイを約1ヶ月間、美味しく保存することができます。小分け冷凍は、解凍時間を短縮し、調理の効率化にも貢献します。
冷凍ターサイの便利な解凍方法と活用例
冷凍ターサイは、解凍せずにそのまま調理に使えるのが魅力です。鍋物やスープなどに凍ったまま加えることで、調理時間を大幅に短縮できます。また、忙しい日の副菜作りにも大活躍。電子レンジ(600W)で約1分加熱するだけで、簡単に一品が完成します。加熱後、塩胡椒などで味を調えれば、あっという間に美味しい副菜として食卓へ。炒め物や和え物にも手軽に使えるため、冷凍庫にストックしておくと重宝します。
まとめ
独特な見た目の中国野菜「ターサイ」ですが、この記事で紹介したレシピや保存方法を活用すれば、誰でも手軽にその美味しさを堪能できます。ターサイは加熱によって甘みが増し、苦味が和らぐのが特徴で、アク抜きなしで調理できるのも嬉しいポイント。ニンニクと生姜が香るシンプルな炒め物から、豚バラ肉の旨味が凝縮されたオイスター炒め、食欲をそそるカレー炒め、そして体を温める鶏団子鍋まで、様々な料理でその美味しさを楽しめます。生のターサイは傷みやすいですが、加熱後に冷凍することで約1ヶ月間の長期保存が可能になり、いつでも新鮮な風味を味わえます。ぜひ、ターサイを食卓に取り入れ、その豊かな風味と栄養を存分にお楽しみください。
ターサイは生で食べられますか?
はい、ターサイは生食も可能です。ただし、加熱調理することで甘味が増し、特有の苦みがマイルドになるため、より食べやすくなります。生で食べる場合は、サラダなどに取り入れるのがおすすめです。
ターサイは下処理として茹でるべき?
ターサイはアクが少ない野菜なので、必ずしも下茹でを行う必要はありません。丁寧に水洗いしてカットすれば、炒め物、お鍋、お味噌汁など、様々なお料理にそのまま加えて調理できます。手軽に使える点が大きなメリットです。
ターサイが美味しくなる時期は?
ターサイが旬を迎えるのは冬の時期です。寒さにさらされることで甘みが増し、葉の厚みも増すため、冬場のターサイは特に美味しくいただけます。
ターサイを冷凍保存するには?
ターサイを冷凍保存する際は、まずしっかりと洗い、水気を丁寧に拭き取ってから、使いやすい大きさにカットします。その後、フライパンで軽く炒めてしんなりさせ、粗熱を取ります。1回に使用する量を小分けにしてラップで包み、冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫で保存してください。この方法で、およそ1ヶ月程度保存が可能です。
冷凍したターサイの使い方は?
冷凍保存したターサイは、解凍せずにそのままお鍋やスープに加えてお使いいただけます。また、電子レンジ(600W)で約1分ほど加熱すれば、塩コショウで味付けするだけで、すぐに食べられる一品として活用できます。
ターサイの保存期間はどのくらい?
生のターサイを冷蔵庫で保管すると、およそ3日程度で葉が萎びてしまうことがあります。長期間保存したい場合は、先述した冷凍保存の手順をお試しください。













