災害時や非常事態に備えて、非常食となるお菓子を常備しておくことは大切です。停電や断水、交通機関の遮断などで食料が手に入りにくい状況が発生した際、手軽に持ち運びできて長期保存が可能なお菓子は、貴重なエネルギー源となります。今回は、災害に備えて準備しておきたい非常食に適したお菓子を紹介します。
お菓子の非常食
お菓子は非常時のエネルギー源として有効活用できる逸品です。賞味期限が長く、保存が容易なことから、手軽にカロリーを摂取できる点が最大の魅力と言えるでしょう。菓子パンや焼き菓子は炭水化物が豊富で一時的なエネルギー補給に適し、ナッツ類のお菓子ならたんぱく質や良質な脂質も摂れるため、バランスの良い栄養源ともなります。 しかし、お菓子には食物繊維やビタミン、ミネラルが不足しがちです。そのため、長期の非常食としては栄養面で不安が残ります。緊急時には、野菜やフルーツの缶詰、レトルト食品などと組み合わせて、栄養バランスを意識することが重要になるでしょう。 また、お菓子は気分転換やストレス解消の一助にもなり、心の支えにもなる可能性があります。非常時の生活は肉体的にも精神的にも過酷なものとなりがちですから、適度な量を摂取することで、健康的に乗り越えられると期待できます。
お菓子も非常食におすすめ！3つのメリットとは
非常時に備えるための食料は、主食や保存食が中心となりますが、お菓子にも一定の役割があります。お菓子には、次のようなメリットがあるのです。 ◆カロリー濃度が高く、小さな量で効率的にエネルギーを補給できます。調理が困難な非常時には、手軽なエネルギー源として重宝するでしょう。 ◆乾燥食品が多く、賞味期限が長期に渡ります。密閉された菓子パンやビスケット、キャンディなどは、製造後1年以上の長期保存が可能です。 ◆甘味があり、不安なストレス状況下でリフレッシュの一助となります。お気に入りのお菓子を口にすれば、一時的にせよ心が癒やされるはずです。 このように、お菓子は非常食としての条件を備えています。主食や缶詰、乾物に加え、お菓子も日頃から備蓄しておけば、いざというときの心強い味方になってくれるに違いありません。
非常食にしたいお菓子は食べ慣れた味がおすすめ
災害時に心の支えとなるよう、平素から親しみのあるお菓子を備蓄しておくことが重要です。長期保存が可能な以下のような商品がおすすめです。 1. ビスコ保存缶(賞味期限5年、乳酸菌・食物繊維・カルシウム・ビタミンB1・B2・D配合) 2. 保存用ミレービスケット(賞味期限5年、牛乳・卵不使用のノンフライ製法) 3. 缶入りミルクビスケット(賞味期限5年、素朴な味わい) 4. えいようかん(賞味期限5年、ようかんとチョコレート味の2種類) これらの商品は、製造年月日が新しく長期保存が可能です。おなじみの味を楽しめるため、不安な気持ちを和らげてくれるでしょう。非常時に備え、事前に慣れ親しんだお菓子を用意しておくことをおすすめします。
赤ちゃん用の非常食用お菓子やミルク
災害発生時、食料が不足する中で、赤ちゃんの命を守るための備えが重要となります。そのためには、保存期間が長く、栄養価の高い特別な非常食品を適切に備蓄しておくことが親の責務です。 たとえば、タンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含む特殊なお菓子があり、軽量で持ち運びが簡単です。また、粉末タイプの長期保存用ミルクも備蓄に適しています。湯を加えるだけで新鮮なミルクに復元できるので、簡便に栄養補給ができます。 非常時に備え、栄養バランスと保存期間を考慮しながら、お菓子は5日分程度、ミルクは7日分程度を目安に備蓄するのがよいでしょう。定期的な入れ替えを怠らず、期限切れには十分注意を払う必要があります。また、平素から赤ちゃんの世話に慣れ、冷静な対応ができるようにしておくことが大切です。 災害発生時、親は赤ちゃんの小さな命を守るため、最善を尽くす覚悟が求められます。そのための備えとして、適切な非常食の備蓄は欠かせない責務なのです。
お菓子もローリングストックできる
お菓子を楽しみながら適量を維持する一つの方法として、ローリングストック法が注目されています。 ローリングストック法とは、お気に入りのお菓子を常に一定量備蓄し、消費した分を補充する発想です。例えば、週に1度程度の買い物の際に、無くなった分のお菓子を追加購入するのです。この方式であれば、いつでも新鮮なお菓子が手元に用意されており、食べ過ぎのリスクも軽減できます。 さらに、ローリングストック法は無駄のないお菓子の上手な管理を可能にします。常に同じ量を備蓄しているため、期限切れで捨てる心配がなく、買い置きによる割安購入も期待できます。健康面では懸念があるものの、適量管理されたお菓子であれば、楽しみながら健康的に摂取することができるでしょう。 このように、ローリングストック法はお菓子を賢く管理する実践的な方法なのです。食品の備蓄としても推奨されており、日常のおやつから非常食まで幅広く活用が可能です。例えば、森永製菓の公式サイトでは、ビスケットやゼリー飲料などの日持ちするお菓子を「オススメの非常食」として紹介しています。防災の心得もまとめられており、備蓄の参考にもなるでしょう。
ナッツやドライフルーツの備蓄には注意点も
ナッツやドライフルーツは、長期保存が可能で栄養価が高いため、非常食としても活躍してくれる食材です。しかし、適切な保存方法を心がけないと、カビの発生や酸化により風味が損なわれる恐れがあります。大量に購入する際は、使用期限に注意を払い、密閉容器に小分けして冷暗所に保管することが賢明です。特に殻付きのナッツは、虫が入り込む可能性があるため、定期的な確認が不可欠です。 一方で、ナッツやドライフルーツは高カロリーで塩分や糖分が多く含まれているものもあり、過剰摂取は健康を害する恐れがあります。バランスの良い食生活を心がけ、適量を意識した摂取が重要です。備蓄の際は、使用頻度の高いものから順にローテーションを行い、常に新鮮なものを確保するのがポイントです。 ナッツ類には、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。例えば、アーモンドはビタミンE、カシューナッツはミネラル分が豊富です。ドライフルーツはカリウムやマグネシウム、リン、食物繊維を豊富に含み、甘味もあります。ただし、3歳以下の子どもにはナッツを与えないよう注意が必要です。アレルギーのある家族がいる場合も、ナッツ類やドライフルーツを避けることが賢明です。 非常食としてナッツやドライフルーツを備蓄する際は、日頃から食べなれているものを選び、上手な保存と適量の摂取を心がけましょう。
お菓子の非常食まとめ
災害発生時に備え、日頃から食べ慣れたお菓子の中から長期保存が可能な商品を選び、備蓄しておくことが賢明です。缶入りビスケットやクッキー、チョコレートなどは、未開封であれば長期保存が可能です。また、ガムや硬めのキャンディも良い選択肢となるでしょう。適切な保存方法を心がけることで、高温多湿や直射日光を避け、涼しい場所で保管することができます。 非常時には、カロリーや栄養価の高いお菓子を選び、飲料水とともに摂取することで、一時的なエネルギー補給が期待できます。しかしながら、お菓子類には塩分や脂質が多く含まれているため、長期的な非常食としては不向きです。災害に備えつつ、平常時からバランスの良い食生活を心がける努力が必要不可欠です。 普段の生活に馴染みのある食品を非常食として備蓄することで、いざというときに口に合わず食べられないリスクを回避できます。最近では、レトルト食品やフリーズドライ食品などの簡便な非常食も手に入りやすくなっています。アレルギー対応や嗜好に合わせて、適切な非常食を用意しておきましょう。
まとめ
災害時に備えて、クラッカー、ビスケット、チョコレート、キャンデー類などの非常食お菓子を準備しておくのがおすすめです。これらは砂糖やオイルが含まれているので、カロリーが高く、エネルギー源としても重宝します。また、長期保存が可能で、軽くコンパクトなため、非常時の持ち出し袋に入れておくのに適しています。安心感と気分転換にもなる非常食お菓子を、あらかじめストックしておきましょう。