すもも苗木:甘くて美味しい実を育てるための選び方と育て方
すももは、甘酸っぱくてジューシーな味わいが魅力の夏の果物です。庭先で自家栽培すれば、採れたての新鮮な果実を楽しめるのが大きな魅力。とはいえ、苗木の選び方や育て方に不安を感じる方も多いかもしれません。
この記事では、初心者でも安心してすもも栽培を始められるように、苗木の選び方から育て方まで、甘くて美味しい実を育てるためのポイントを詳しく解説します。あなたも、自家製すもものある暮らしを始めてみませんか?

スモモの基本情報

スモモ(Prunus salicina、別名:プラム)は、夏の果実を代表するバラ科の落葉小高木です。「プルーン」という言葉はヨーロッパ系スモモ(Prunus domestica)のことを指し、乾燥果実として知られていますが、日本で一般的に「すもも」と呼ばれるのは東アジア原産のスモモです。
収穫される果実の大きさは、品種によって大きく異なります。たとえば、‘大石早生’は約60〜100g程度、‘ソルダム’は100gを超えることもあり、最大で150g以上になる品種も存在します。

スモモの育て方

スモモは比較的育てやすい果樹の一つですが、いくつか注意点があります。
  • 日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。日照が十分でないと果実の糖度が上がりません。
  • 風通しが良い場所も重要です。病害虫の発生を抑えることができます。
  • 土壌はやや酸性〜中性(pH5.5〜7.0)を好みます。
  • 受粉樹の有無:多くのスモモ品種は自家受粉しにくいため、異なる品種を近くに植えることで受粉が成功し、実付きが良くなります。

スモモの苗木を選ぶ

苗木を選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう:

  • 品種の特徴を確認する:早生(6月頃収穫)〜晩生(8月以降)まで収穫時期に幅があるため、好みに合わせて選びましょう。
  • 受粉相性を見る:‘大石早生’と‘ソルダム’のように、受粉し合えるペアで植えるのが理想です。
  • 健康な苗木を選ぶ:幹が太く、接ぎ木部がしっかりしているものが望ましいです。
ホームセンターや園芸店の他、オンラインショップでも多くの品種が販売されています。

剪定のタイミングと方法

剪定は、落葉期(12月〜2月頃)に行うのが基本です。この時期に不要な枝や混み合った枝を切ることで、樹形を整え、日当たりや風通しが良くなり、翌年の実付きが改善します。
また、夏季剪定(7〜8月)も軽く行うことで、過度な徒長枝を抑制できます。

スモモの収穫時期

収穫時期は品種によって異なります。以下は代表品種の目安:
  • 大石早生:6月下旬〜7月上旬
  • ソルダム:7月中旬〜8月上旬
  • サンタローザ:7月下旬〜8月中旬
果皮の色付きと、果実のやわらかさを目安に収穫しましょう。

結び

スモモ(プラム)の栽培は、正しい知識と丁寧な手入れさえ行えば、家庭でも十分に楽しむことができます。甘くてジューシーな果実を、自分の庭で味わえる喜びは格別です。ぜひ、お気に入りの品種を見つけて、スモモ栽培にチャレンジしてみてください。

すももの苗木はどこで手に入る?

すももの苗木は、お近くの園芸店やホームセンター、またはインターネット通販などで求めることができます。

すももの剪定に適した時期は?

すももの剪定は、葉が落ちた後の冬に行うのが良いとされています。

すももの収穫時期はいつ頃?

すももの収穫時期は、品種によって異なりますが、概ね夏の時期が目安となります。
すもも