涼を楽しむ:夏の和菓子特集

夏の暑さが厳しくなると、心も体も涼を求めます。そんな季節にぴったりなのが、見た目にも涼やかで味わい深い夏の和菓子です。氷で冷やされた水ようかんや、鮮やかな色合いが目を引く寒天菓子、そして季節の果物を贅沢に使った涼菓など、その種類は実に多彩です。和菓子職人たちが丹念に作り上げたこれらの逸品は、風鈴の音色に耳を傾けながらのんびりと味わうのに最適です。今夏は、舌だけでなく心まで涼やかにしてくれる和菓子に触れてみませんか。

夏に楽しむ和菓子

夏を代表する和菓子として、水ようかんや水まんじゅうは、その透明感あふれる見た目と滑らかな喉越しで、多くの人々に親しまれています。暑い日にぴったりの贈り物としても喜ばれ、お中元などのギフトでも人気があります。さらに、あられや吹き寄せ、かりんとうも、地域や個人の好みによっては夏のティータイムに楽しまれることがあります。

今回は、婦人画報編集部が厳選したお取り寄せ商品から、2024年におすすめの夏の和菓子43品をお届けします。京都の老舗の和菓子や、大切な人への贈答にも最適な高級和菓子など、どれを選んでも満足いただける味わいです。自分へのご褒美や大切な方への贈り物の参考にしてみてください。

水けんじゅん

日本でのようかんの歴史は長く、元々は小豆と砂糖を主成分として作られたものとされています。江戸時代には、寒天を利用した水ようかんが登場し、新たな食感と味わいを提供しました。また、漉しあんと寒天を煮詰めて作る練りようかんもこの時期に発展しました。

現在でも、練りようかんは多くの人に愛される伝統的な和菓子ですが、水ようかんはその柔らかく滑らかな口当たりから特に暑い季節に好まれ、客を迎える際のデザートとしても人気があります。

涼やかな水菓子

岐阜県大垣市はその長い歴史の中で、「水の都」として知られ、地下水が豊富です。この地域で開発された水まんじゅうは、夏の暑さを和らげる冷たい和菓子として人気があります。水まんじゅうは、井戸水を使用した涼感のある菓子として知られています。

生地には主に上新粉や白玉粉が使用され、冷やすことでもちもちとした食感が楽しめ、あんを新鮮に包み込むことができます。水まんじゅうは今や全国で親しまれる存在となり、人気の拡大に伴い、あんの種類にも多様な工夫がなされるようになりました。

六月

白い“ういろう”の生地の上に小豆が載せられ、三角形に切り分けられた京都の伝統的なお菓子「水無月」があります。このお菓子は、起源については平安時代にさかのぼるとされる説もありますが、具体的な証拠は少なく、氷室で保存されていた氷を利用し、暑さを和らげるために楽しんでいたといわれています。この風習に触発された町の人々が、氷の形を模して作り上げたのが水無月とされています。

京都では、6月の末に「夏越しの祓(なごしのはらえ)」という、半年間の厄を落とす行事が神社で行われます。この時期、人々は無病息災を願いながら水無月を食べる風習が今も受け継がれています。水無月を食べることで、厄を払い、健康を祈る重要な意味が込められています。

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