シュガーペーストとは

シュガーペースト、その名の通り砂糖を主成分とした調理素材ですが、実はお菓子作りだけでなく、様々な用途で活用されています。伝統的な製菓技術から生まれたこの素材は、風味や食感の魅力から、近年ではメジャーな食材として広く親しまれるようになってきました。今回は、シュガーペーストの特徴や活用方法、作り方までをご紹介します。

シュガーペーストってどんなもの?

シュガーペーストとは、砂糖とグリセリンを主原料とした白っぽい生地状のものです。食品加工分野で幅広く利用され、菓子やペストリーの装飾に多く用いられています。 シュガーペーストの魅力は、そのままでも装飾に使えるだけでなく、着色や香料の添加など、さまざまなアレンジが可能な点にあります。ピンク色に着色したシュガーペーストは、ケーキのバラの花びらのような繊細な装飾に最適です。リキュールを加えれば、大人の味わいを楽しめます。さらに、チョコレートやナッツ、フルーツなどを混ぜ込めば、トッピングとしても活躍します。 シュガーペーストは、家庭でも簡単に作ることができます。砂糖とグリセリンを湯煎で溶かし、こねて粘り気のある生地にするだけです。ホームベーカリーの方にとって、オリジナルのデコレーションを楽しむのに最適な素材なのです。 一方、シュガーペーストパウダーを使えば、より手軽にシュガーペーストを作ることができます。シュガーペーストパウダーは、砂糖、水あめ、増粘剤などで構成された粉末状の素材で、ふんわりと甘い香りが特徴的です。このパウダーに水を加えて練り込むだけで、シュガーペーストが完成します。ウェディングケーキなどの繊細な細工にも使える、伸びのよい素材なのです。

基本のシュガーペーストの作り方

砂糖とほんの少量の水だけで作れるシュガーペースト。手軽に作れて自由にアレンジできるのが魅力的です。シュガーペーストパウダー80gと水8gを混ぜ込むだけで、つまめるくらいの適度な硬さに仕上がります。成形時には粉砂糖を振りかけて伸ばしていきましょう。乾燥に注意が必要なので、完成後はラップで包み、使わない場合は冷蔵庫に入れて保存します。時間が経つと固くなるため、使用前に調整を。無駄なく必要な分だけ作るのがコツです。シンプルな素材からアレンジを加えて、自分好みのシュガーペーストを楽しみましょう。

シュガーペーストを使ったデコレーションパーツの作り方

シュガーペーストを使ったデコレーションパーツの作り方をご紹介します。まずは、お好みの色や香りをシュガーペーストに付けましょう。着色料や香料を混ぜ込んで、オリジナリティ溢れる個性的な作品を作りましょう。 次に、シュガーペーストを伸ばし、抜き型を使って可愛らしい形に整えます。動物やキャラクターなど、様々な型があり、アイディア次第で無限の可能性が広がります。細かい部分は、つまようじで手直しをすると綺麗に仕上がります。 完成したデコレーションパーツは、乾燥させて固めます。乾燥を防ぐため、最後にブラッシュで光沢をプラスするのがおすすめです。バニラやレモンなど、香りも楽しめるでしょう。 出来上がったパーツは、ケーキやマカロン、カップケーキなどのお菓子を華やかに彩ります。アクセサリーとしてストラップやブローチを作るのも素敵なアイデアです。シュガーペーストならではの可愛らしさと味わいを活かして、世界に一つだけの作品を作ってみませんか。

シュガーペーストのパーツを使ってデコレーション

パーツができたら、いよいよデコレーションの時間です。今回は真っ白なケーキを仕上げてみましょう。まずは「まっしろロール」のレシピを参考に、ケーキを作成します。クリームを塗ったロールケーキ生地を縦4等分にカットし、巻き付けてホールケーキ風に仕上げます。小さく巻いたものと組み合わせて2段にするのもおすすめです。 次にコーティング用のチョコレートを溶かし、クリームなど水分のある部分にパーツを接着する際は、接着面にチョコを塗ってカバーします。シュガーペーストのパーツは湿気に弱いため、水分のある面と直接触れないよう注意が必要です。この工夫でパーツが長持ちします。 その後、クリームの見える巻き目を隠すように、チョコでカバーしたパーツを貼り付けていきます。バランスを見ながら、思い思いの配置でチョコでパーツを装飾していきましょう。最後にシルバーのオーナメントを添えれば、大人っぽいデコレーションケーキの完成です。ゴールドのオーナメントを使えば、より華やかな仕上がりになります。 自分なりのアイデアを存分に発揮し、世界に一つだけのオリジナルデコレーションケーキを作り上げてみてはいかがでしょうか。

コーティング用チョコを生かしたデコレーション

コーティング用チョコは温度調節が不要で使いやすく、デコレーション素材としてだけでなく、そのままでも様々な飾り付け用パーツを手作りできる優れた素材です。チョコを溶かしてフィルムの上に垂らし、スプーンの背で広げて冷やせば、シンプルながら繊細で華やかなパーツが作れます。作ったチョコパーツをシュガーペーストのパーツと組み合わせてケーキにデコレーションすると、白一色でも奥行きと立体感のある見栄えに。オーナメントを変えるだけで、様々な雰囲気を楽しめます。コーティング用チョコの簡単な扱いやすさと、作品への幅広い応用力が魅力です。温度管理の手間がないため、子供から大人まで誰でも気軽に作品作りを楽しめ、想像力を存分に発揮できるクリエイティブな時間が過ごせるでしょう。

シュガーペーストでオリジナルデコレーションを楽しもう

シュガーペーストは色鮮やかな色彩と、思い思いの形が作れる魅力的な素材です。基本の作り方は簡単ですが、それ以上にアーティスティックな表現が可能なのが魅力。絵の具を混ぜ合わせるように色を重ね、陰影をつけたり立体的な造形にチャレンジできます。オリジナリティあふれるデコレーションを施せば、いつものケーキやクッキーが芸術作品の様な一品に生まれ変わります。常備しておくと大変便利なシュガーペーストで、金や銀のオーナメントを添えたり、チョコレートの飾りと合わせるなど、アイデア次第で無限の可能性が広がる素敵なデコレーションケーキを楽しんでみませんか。

まとめ

シュガーペーストは砂糖を主原料とし、卵や小麦粉などの素材も加えて作られる調理用素材です。柔らかい食感と甘みが魅力で、クッキーやペストリーなどのお菓子はもちろん、パンや菓子パンの生地にも使われます。また、料理にも活用でき、グラタンやソースのトッピングとしても人気があります。作り方は比較的簡単で、家庭でも手作りできる万能な食材なのです。

シュガーペースト