ホットケーキといえば薄力粉が定番ですが、強力粉を使うと驚くほど“もちふわ”食感に仕上がります。もっちり弾力のある生地と優しい甘さは、いつものホットケーキとは一味違う美味しさ。この記事では、強力粉を使った簡単レシピから、さらに美味しく楽しむアレンジ方法までご紹介。朝食やおやつにぴったりの“新食感ホットケーキ”を、ぜひご自宅でお試しください。
強力粉で作るホットケーキの魅力とは?
ホットケーキといえば、一般的には薄力粉を使うレシピが主流です。しかし、強力粉を使うとまったく異なる食感に仕上がるのをご存知でしょうか?
強力粉はグルテンを多く含んでおり、パン作りに使われる粉です。これをホットケーキに使うと、もっちりと弾力のある食感になり、厚みもしっかりと出やすくなります。しっとりふわふわというよりは、もちふわ系の食感が好きな方にぴったり。
さらに、小麦の風味もしっかり感じられるため、甘さを控えた大人向けのホットケーキにもおすすめです。「いつものホットケーキに飽きたな…」という方は、ぜひ一度、強力粉で試してみてください。

ホットケーキに使える強力粉の種類と選び方
強力粉とひと口に言っても、いくつかの種類があります。どれを選ぶかによって、仕上がりにも差が出ることがあります。
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一般的な強力粉(パン用):スーパーで手に入る定番品。ホットケーキにも十分使えます。もちっとした弾力が出やすく、焼き上がりも厚めに。
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国産 vs 外国産:国産小麦はタンパク質の割合が低く、あまりグルテンが生まれないのに対し、輸入小麦はタンパク質が多く含まれグルテンが多く生まれます。他にも、国産小麦はこねる際にべたつきやすい、小麦の風味が強い、もっちりした食感、といった特徴があり、輸入小麦はボリュームが出やすい、まとまりやすくこねやすい、あっさりした風味、ふんわりした食感、などの特徴があります。(出典: 石井製麺所『麺究者への道/国産小麦について研究してみる』, URL: https://141seimen.com/communication/2139/, 2023-06-04)
基本的には、一般的な強力粉でOKです。ただ、より自分好みの食感にこだわりたい方は、製粉会社ごとの特徴を試してみるのも楽しいですよ。
失敗しない!強力粉ホットケーキの基本レシピ
強力粉はグルテンが出やすいため、混ぜ方や焼き方に少し工夫が必要です。以下に、もちふわ食感を引き出す基本レシピをご紹介します。
材料(2枚分)
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強力粉…100g
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ベーキングパウダー…小さじ1
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卵…1個
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牛乳…100ml
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砂糖…大さじ1〜2(お好みで)
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サラダ油(または溶かしバター)…大さじ1
作り方
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ボウルに卵・牛乳・砂糖・油を入れてよく混ぜる。
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別のボウルで強力粉とベーキングパウダーをふるい、①に加えて軽く混ぜる(混ぜすぎ注意)。
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フライパンを中火で温め、濡れ布巾の上で軽く冷ましてから弱火にし、生地を流し入れる。
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表面にぷつぷつと気泡が出てきたら裏返し、さらに2〜3分焼く。
※厚みを出したい場合は、生地を冷蔵庫で10分ほど寝かせたり、焼く際にフタをしたりすると効果的です。
強力粉ホットケーキのアレンジレシピ
強力粉ホットケーキは、生地にコシがある分、具材を加えても形が崩れにくいのが特徴です。以下のようなアレンジも手軽に楽しめます。
チーズ&ハム入り
生地にピザ用チーズと刻んだハムを加えるだけで、食事系ホットケーキに早変わり。朝食やランチにもぴったりです。
バナナ&シナモン
熟したバナナを潰して生地に混ぜ、焼き上がりにシナモンシュガーを振りかければ、おやつに最適な優しい甘さの一枚に。
抹茶やココア風味
強力粉100gに対して抹茶やココアパウダーを小さじ1〜2加えると、香り豊かなデザート系ホットケーキに。
アレンジの幅が広く、トッピングや具材で季節感も出せるため、飽きずに楽しめます。
強力粉でも重くならないコツと注意点
強力粉は水分を吸収しやすく、グルテンが出やすいため、混ぜすぎると生地が重くなってしまう点に注意が必要です。
ふくらみ不足を防ぐポイント
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ベーキングパウダーを適量加える(小さじ1〜1.5が目安)
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生地を少し寝かせてから焼くことで、なじみやすくなり、膨らみやすくなります。
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焼くときは弱火でじっくり焼くと、焦げずに中までふんわり仕上がります。
また、牛乳の代わりにヨーグルトや豆乳を使うと、よりしっとりした食感に仕上がることもあります。お好みで調整してみてください。
保存・リメイクもOK!余ったホットケーキの楽しみ方
焼きすぎて余ってしまったホットケーキも、保存とアレンジで美味しく再活用できます。
保存方法
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冷蔵保存:ラップで包み、密閉容器に入れて2日以内に。
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冷凍保存:1枚ずつラップしてジップ袋で冷凍(約2週間)。食べるときはトースターで温め直せば、外はカリッと中はもちふわに。
リメイクアイデア
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ホットケーキトースト:ホットケーキを横半分にスライスし、間にハムやチーズを挟んでフライパンでバター焼きにします。外はカリッと、中はもちもちのボリューム満点な食事系トーストとして楽しめます。
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スティックホットケーキ:細長くカットして、子どものおやつや持ち歩き用にも便利。
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アイスサンド:冷めたホットケーキでアイスを挟めば、即席スイーツに変身!

まとめ
ホットケーキは薄力粉で作るのが定番ですが、強力粉を使うことで、もちっとした弾力とふわっとした厚みが魅力の“もちふわ食感”に変身します。混ぜ方や焼き方を少し工夫するだけで、パンケーキとは一味違う、新しいホットケーキの楽しみ方が広がります。チーズやバナナなどのアレンジも豊富で、食事系からおやつ系まで自由自在。あなたもぜひ、強力粉で作る新食感ホットケーキを試してみてください!
強力粉を使うとホットケーキはどう変わりますか?
弾力があり、もちっとした食感になります。厚みが出やすく、小麦の風味もしっかり感じられます。
薄力粉と強力粉を混ぜて使うのはアリですか?
はい。両方をブレンドすることで、もちもちしながらも軽い食感が楽しめます。
強力粉だとふくらみにくくなりませんか?
混ぜすぎを避け、ベーキングパウダーを適量入れればふっくら焼き上がります。寝かせるのも効果的です。
ホットケーキミックスの代わりに強力粉を使っても大丈夫?
はい。ただし砂糖やベーキングパウダーなどを自分で加える必要があります。
保存や作り置きはできますか?
冷蔵・冷凍保存が可能です。食べる前にトースターで温め直すと、もちふわ食感がよみがえります。