苺品種
苺品種

フレッシュで爽やかな甘さ、鮮やかな赤い色彩、そして芳醇な香り...そう、それはまさしく「苺」の持つ魅力です。スーパーマーケットの果物コーナーや産直市場、果樹園まで、我々の身近に存在するこの果実は、買う人、食べる人を問わず未だにその人気を保ち続けています。しかし一言で「苺」と言っても、その品種は実に様々。そこで今回は、その中でも代表的な苺の品種をピックアップし、その特徴や栽培方法、また美味しい食べ方まで詳しくご紹介していきたいと思います。果実の女王、美味しくて、魅力的で、健康的な「苺」の世界に、どうぞご一緒にお越しください。

みんなに愛される定番の苺品種は?

フルーツ愛好家の中でも特に注目されるもの、それが苺。そして、その中でも一際注目を浴びているのが「とちおとめ」です。その美味しさは食感や甘酸っぱさが絶妙に絡み合った優れたバランスによって引き立てられています。

「とちおとめ」は1950年代に開発がスタートし、1984年に公式に登録されました。起源を辿れば栃木県に行き着きます。日差しが強い夏と寒さが厳しい冬が作り出す気候が、この品種の特長である甘みと酸味を引き立てる環境となっています。また、形は大きく美しい形状を持ち、鮮やかな赤色が食欲をそそることでしょう。

「とちおとめ」は独特の甘さと豊富なビタミンCを持つことから、生食だけでなく、スムージーやパフェ、ケーキ、ジャム、ワインなど、様々な料理に活かされるほか、育てるにも手間をかけています。

糖度は9.1~10.7度、酸度は0.57~0.74度となり、その中にも適度な酸味と甘みがしっかりと感じられます。サイズも大きめで、果実がしっかりしています。 

数多くの苺品種の中でも一際愛されている「とちおとめ」、バランスの良さと美味しさからこそ、幅広い世代から愛され、季節を問わずに味わうことができます。この美味しさを是非、ご自身でお試しください。

苺品種

憧れの白苺品種は?

白ひめという品種があります。

[糖度]特に高い[酸度]詳細不明

透き通るような白色をした果肉と、糖度が高く豊かな甘味が特徴。大きくて美しい形状は見た目にも鮮烈な印象を残します。

生産地の鳥取県では積極的な栽培が進められ、白ひめのシーズンには全国のイチゴ狩り農園や果物直売所で人気商品となります。それだけでなく、その甘味を活かし、パティシエからも注目され、洗練されたスイーツの材料としても重宝されています。

一般的な赤いイチゴとは異なる、美しい白い色のイチゴ「白ひめ」。一度味わえば、その独特な甘さの虜になること間違いありません。新たなイチゴ体験を求めるなら、白ひめを試してみてください。

注目の苺品種は?

スカイベリー

[糖度]未公開[酸度]未公開

大きさと表面感から、その強力な存在感を放つ。途端にその豊かな甘さと豊かな香りに魅了される。

白熱している日本の苺品種開発競争の中でも、一際目を引く「紅ほっぺ」、「Yotsuboshi」、「Skyberry」の3種をご紹介します。

「紅ほっぺ」は[糖度]未公開[酸度]未公開ですが、鮮やかな真っ赤な外見と、食べ応えのあるサイズ、そしてバランスの良い甘みと酸味が特徴的な品種です。

次に、「Yotsuboshi」は[糖度]10.7~11.0度[酸度]0.54~0.8度と、他の品種よりも強力な甘さと香りが特徴で、加工用としても活用される一方、見た目の美しさからデザートなどのスイーツとの相性も抜群です。

そして最も注目すべき、「Skyberry」は[糖度]未公開[酸度]未公開ながら、その巨大なサイズと視覚的なインパクトから、一口食べればその豊かな甘さと華やかな香りに即座に魅了されるでしょう。

これらの個性的な品種たちは、農家の皆さまの情熱と技術によって生み出されています。新品種の登場は、日本の苺業界に新たな可能性を提供し、国内外の多くの食通を惹きつけています。これからの品種改良とその魅力が益々増す日本の苺を、ぜひご堪能ください。

苺品種

美味しいいちごの見分け方

いちごの最高の味わいを堪能したいなら、まずは皮膚感覚を活用して選択しましょう。鮮烈な赤い色味が示すのは、くわしい熟期。とは言え、色級だけでは決めつけず、果実すべてを丁寧にまじまじと観察しましょう。絶品のいちごには、一様な色の濃淡があります。つまり、部分的に色濃いところや薄いところがあるものは避けると良いでしょう。

次に身のほどこしと形状を見てみましょう。完璧な球面である必要はありませんが、極端に形が不均等なものは避けます。おいしいいちごは、ジグザグの部分がリンゴのようにゆるやかな丸みを帯び、一つ一つが整然としています。

さらに、いちごの独特な香りにも着眼しましょう。甘い香りが感じられるものが、いちごの素晴らしさを証明しています。だけど、香りが極めて強いものは鮮度が落ちる兆候となるので注意しましょう。

最後に、ヘタの部分にも注意点があります。新鮮ないちごは、濃い緑色をしていますし、枯れていたり黒ずんでいないことが重要です。また、反り返って首の部分がくびれている、ヘタがピンとして種のツブツブがくっきりとしている、ヘタの下の部分が少しひび割れている、などの特徴もチェックしましょう。

以上のポイントをクリアしたら、あなたもいちご選びの達人に一歩近づいたと言えます。ただし、一度触ったいちごは必ず自分で食べるようにしましょう。これらのポイントを心に留めて、究極のいちご選びを楽しんでください。

いちごの冷蔵保存/冷凍保存のコツ

イチゴの鮮度を保つには、冷蔵・冷凍といった方法が有効です。冷蔵保存の手順としては、まず洗わずにイチゴを冷蔵庫に入れて、食べる直前に洗うことが重要です。湿度が高く適度に密閉性がある野菜室に保存し、数日間で食べ切ることを心掛けます。

また、冷凍保存法としては、まず表面をそっと拭き、一粒ずつサランラップでくるみ、密閉性のあるジッパー付き袋に入れて冷凍します。冷凍はできるだけ早めに行い、求める量だけ取り出せるよう一粒ずつ冷凍することが推奨されます。解凍後のイチゴは水分が多いため、スムージー作りやジャム作りに最適です。

冷蔵保存をする際には、イチゴ同士が接触しないように並べ、へた近くがまだ白い状態のイチゴを選ぶと良いです。一方、冷凍するならば、へたまで熟れた完熟のイチゴを用いるといいでしょう。さらに、冷凍前に砂糖をまぶせば、いちごがばらけやすく、利用しやすくなります。

これらの方法を利用して、新鮮なイチゴを長期にわたって堪能してみてください。

苺品種

いちごの甘さは品種だけではない?

日本の美味しい果物と言えば、春の花形である「いちご」があります。ところが、皆さん、そのいちごの甘さは品種だけで決まると思っていませんか?それは一部の真実ですが、全部ではありません。

実は、いちごの甘さを引き立てるのは栽培方法や収穫時期、さらには生育環境も重要な役割を果たします。同じ品種でも、農家の手間ひまかけた栽培方法により、一段と甘さを増すことが可能です。その要因として、水やりのタイミングや量、使用肥料の種類や量、そして日照時間の長さが関与します。

また、いちごの糖度は収穫時期にも左右されます。寒い冬に熟したいちごのほうが、とびきり甘くなると言われています。寒さがいちごの糖分を引き上げる効果をもたらすからです。さらに、土壌の成分や気候といった生育環境も、いちごの甘さに密接な関連があります。

いちごの魅力と言えば、甘さだけでなく香りも欠かせません。この香りは、細胞内の香り成分の量によってもたらされ、品種だけでなく、さまざまな要素によって左右されます。

いちごの美味しさに向けて、農家の日々の努力と技術が重要な役割を果たしています。また、私たち消費者も、そのいちごを選ぶ眼を持つことが大切です。品種だけでなく、各種要素を見極め、心を込めて選んだいちごからは、きっとその愛情が伝わってくるはずです。

まとめ

本記事を通じて、苺の様々な品種の違いやその特性を理解し、最適な選び方や楽しみ方を探すことができます。きっとあなたの苺体験を更に豊かなものにする新たな発見があるはずです。さあ、一緒にもっと深く、そして美味しく「苺」を知りましょう。

イチゴ