特別な日を彩る、いちごのデコレーションケーキ。憧れるけれど、難しそう…と思っていませんか?この記事では、いちごデコレーションケーキの魅力から、お菓子作り初心者の方でも安心して作れる基本の作り方、材料選び、デコレーションのコツまで丁寧に解説します。手作りの温かさが伝わる、とっておきのケーキで、大切な人を笑顔にしましょう!
材料:基本のスポンジケーキ
デコレーションケーキの出来栄えを左右すると言っても過言ではない、スポンジケーキ。ここでは、15cmまたは18cmの丸型で焼く場合の基本となる材料をご紹介します。
15cm丸型(1台分)の材料
- 卵:3個
- グラニュー糖:90g(卵黄用約30g、卵白用約60g)
- 薄力粉:90g
- 無塩バター:20g
- 牛乳:大さじ1
- バニラエッセンス:お好みで少量
18cm丸型(1台分)の材料
- 卵:4個
- グラニュー糖:120g(卵黄用約40g、卵白用約80g)
- 薄力粉:120g
- 無塩バター:30g
- 牛乳:大さじ1.5
- バニラエッセンス:お好みで少量
材料:デコレーション
ケーキの出来栄えを左右するデコレーション。主役となるのは、みずみずしい苺と、口の中でとろけるような生クリームです。
- 生クリーム:200ml~300ml(お好みの量で)
- グラニュー糖:20g~30g(生クリームの甘さは加減してください)
- 苺:1パック
- シロップ:砂糖大さじ2、水大さじ3(お好みでキルシュ小さじ1~2を加えるのもおすすめです)
生クリームは、乳脂肪分35~47%のものが、泡立てやすく、コクのある風味を楽しめます。植物性クリームも使用できますが、風味や口当たりは多少変わります。
下準備:美味しく作るための秘訣
最高のケーキを作るには、事前の準備が欠かせません。以下を確認しましょう。
- オーブンを予熱する(180℃)。
- ケーキ型にクッキングシートを敷いておく。
- 卵、バター、牛乳は室温に戻しておく。
- 薄力粉はふるっておく。
- 苺は丁寧に洗い、水気をしっかり切っておく。
- 溶かしバターを準備する。
スポンジケーキの作り方:別立て法
ふっくらとしたスポンジケーキを目指すなら、卵を卵黄と卵白に分けて泡立てる「別立て法」がおすすめです。共立て法に比べて泡立ちやすく、よりきめ細かい生地になります。
卵黄生地を作る
- ボウルに卵黄とグラニュー糖(卵黄用)を入れ、泡立て器で白っぽくなるまで約3分間、しっかりと混ぜ合わせます。
メレンゲを作る
- 別のボウルに新鮮な卵白を用意し、ハンドミキサーで丁寧に泡立て始めます。
- グラニュー糖(卵白用)を、きめ細かいメレンゲを作る秘訣として、3回に分けて慎重に加えます。加える度に、ハンドミキサーでしっかりと、角がピンと立つまで泡立てることが重要です。
生地を合わせる
- 最初に、卵黄をベースにした生地に、泡立てたメレンゲの1/3量を加えます。泡立て器を使って、生地全体が均一になるように、丁寧に混ぜ合わせます。
- 次に、残りのメレンゲを生地に加えます。ここでは、ゴムベラを使用し、底から優しくすくい上げるように、切るように混ぜ合わせるのがポイントです。メレンゲのふんわり感を損なわないように、丁寧に混ぜましょう。
- 薄力粉を、生地にダマができないように、ふるいながら加えます。粉っぽさが完全になくなるまで、さっくりと、優しく混ぜ合わせます。
- 最後に、溶かしバターを生地に加え、均一になるまで混ぜ合わせます。もし、生地に粉気が残っている場合は、粉気が見えなくなるまで混ぜてください。粉が完全に混ざっていないと、焼き上がった生地がパサつき、理想的な膨らみを得られない原因となります。
焼き:オーブンの使い方と焼き加減
準備した生地をケーキ型に丁寧に流し込み、あらかじめ予熱しておいたオーブンで焼き上げます。焼き時間は、お使いのオーブンの機種や、生地の量によって大きく変動するため、焼き加減を注意深く観察しながら調整することが大切です。
- 生地を、均一になるようにケーキ型に流し入れます。
- オーブンを180℃に予熱し、約25分間焼き上げます。
- 竹串をケーキの中心に刺し、生の生地が付着してこなければ、焼き上がりです。
- 焼き上がったケーキを型から丁寧に取り出し、ケーキクーラーに乗せて、粗熱を取ります。
デコレーション:美しく仕上げるコツ
スポンジケーキが完全に冷めたら、いよいよ楽しいデコレーションの時間です。新鮮な生クリームを丁寧に泡立て、旬のいちごをふんだんに飾り付ければ、世界に一つだけの、オリジナルのデコレーションケーキが完成します。
- まず、鍋に砂糖と水を入れ、中火で加熱します。砂糖が完全に溶けるまで、焦げ付かないように混ぜながら、シロップを作ります。
- 新鮮ないちごは、ヘタを取り除き、特に美しい8個を飾り用として取り分けます。残りのいちごは、ケーキに挟むために、縦半分にカットします。
- 氷水を張ったボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、ハンドミキサーで、角がしっかりと立つまで丁寧に泡立てます。
- 冷ましたスポンジケーキを、水平方向に2枚にスライスし、作ったシロップを刷毛で丁寧に塗ります。
- 1枚目のスポンジに、泡立てた生クリームを均一に塗り広げ、カットしたいちごを美しく並べます。
- その上に、もう1枚のスポンジを丁寧に重ね、ケーキ全体に生クリームを均一に塗ります。
- 最後に、残った生クリームをしぼり袋に入れ、ケーキの上部に美しく絞り出し、飾り用のいちごをバランス良く配置して完成です。
生クリームを塗る際には、パレットナイフを使用すると、表面を均一に、そして美しく仕上げることができます。いちごの配置や、生クリームの絞り方を変えるだけで、ケーキに様々な表情を与えることができ、オリジナリティ溢れるケーキ作りを楽しむことができます。
アレンジ:自由な発想で楽しむ
定番のいちごデコレーションケーキをマスターしたら、次は色々なアレンジにチャレンジしてみましょう。
- フルーツの変更:いちごの代わりに、旬のブルーベリー、ラズベリー、キウイなどを使うのもおすすめです。見た目も華やかになります。
- クリームの変更:生クリームだけでなく、チョコレートクリームやカスタードクリームを試してみるのも面白いでしょう。
- 風味付け:生地にレモンの皮やオレンジピールを混ぜ込んだり、シロップに好みのリキュールを少量加えることで、より奥深い味わいのケーキに仕上がります。
コツ・ポイント:成功への道しるべ
ケーキ作りを成功させるには、いくつかの重要なポイントがあります。
- オーブンの予熱は必須です。必ず指定の温度まで予熱が完了してから焼き始めてください。予熱機能がない場合は、設定温度で10分ほど温めてから使用しましょう。
- 生地の泡立てはしっかりと行ってください。生地を持ち上げて落とした際に、リボン状に積み重なり、その跡がすぐには消えず10秒程度残るのが目安です。
- 小麦粉を加える際は、ふるいを使ってからゴムベラに持ち替え、切るように混ぜてください。混ぜすぎると生地の空気が抜け、膨らみが悪くなります。
これらのポイントを守れば、ふっくらとした美味しいスポンジケーキが焼き上がります。焼き色が濃くなりすぎる場合は、アルミホイルを被せて調整してください。
まとめ
手作りのいちごデコレーションケーキは、市販のものとは違う特別な温かさがあります。基本のレシピをベースに、世界でたった一つのオリジナルケーキ作りに挑戦してみてください。心を込めて作ったケーキは、大切な人を笑顔にする最高の贈り物になるはずです。
保存期間は?
冷蔵庫で保管し、できるだけ当日中にお召し上がりください。生クリームを使用しているため、あまり日持ちしません。
薄力粉の代わりにホットケーキミックスを使っても良いですか?
ホットケーキミックスでの代用は可能ですが、出来上がりの風味や食感に若干の違いが生じます。ホットケーキミックスには砂糖や膨張剤が既に含まれているため、レシピの砂糖の量やベーキングパウダーの量を調整することをおすすめします。
生クリームの代わりに植物性ホイップクリームを使えますか?
植物性ホイップクリームも代用できますが、風味や口当たりは多少変わります。植物性クリームは動物性クリームよりも泡立てやすく、形が崩れにくいという利点がありますが、風味の豊かさでは動物性クリームに劣る傾向があります。