共立てで作る!基本のふわふわスポンジケーキレシピ

お菓子作りの基本、スポンジケーキ。ふっくら焼き上がったスポンジは、デコレーション次第で誕生日ケーキやクリスマスケーキに変身します。今回は、基本の「共立て法」で作る、ふわふわスポンジケーキのレシピをご紹介します。ポイントを押さえれば初心者さんでも大丈夫!この記事を読めば、きっとあなたも自慢のスポンジケーキを焼けるはず。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

共立て法で作るスポンジケーキの特徴

共立て法で作るスポンジケーキは、卵、砂糖、薄力粉、バターといったシンプルな材料を使い、卵白と卵黄を分けずに一緒に泡立てて焼き上げるため、手軽に作れる点が魅力です。空気を含んだ軽い食感が特徴で、別立て法と比較して生地が安定しやすく、初めての方にもおすすめです。

共立て法とは

共立て法は、卵白と卵黄を分けずに一緒に泡立てる製法です。卵の力で生地を膨らませるため、きめ細かく、ふんわりとしたスポンジケーキに焼き上がります。美味しく作るには、材料を混ぜ合わせる順番と温度管理が重要です。

材料(15cm丸型)

  • 卵(Lサイズ):2個
  • グラニュー糖:60g 
  • 薄力粉:60g
  • 牛乳:大さじ1 
  • 植物油、または溶かしバター(無塩):大さじ1 
  • バニラオイル:数滴 (お好みで)

材料(18cm丸型)

  • 卵(Lサイズ):3個
  • グラニュー糖:90g
  • 薄力粉:90g
  • 牛乳:大さじ1.5
  • 植物油、または溶かしバター(無塩):大さじ1.5
  • バニラエッセンス:数滴(お好みで)

下準備:成功の鍵

1. 型の準備:15cmまたは18cmの丸型にオーブンシートを敷きます。シートが浮く場合は、クリップなどで留めると作業が楽になります。
2. 薄力粉の準備:薄力粉は、ふるいにかけておきましょう。こうすることで、粉が均一になり、生地と混ざりやすくなります。
3. 温め:牛乳と溶かしバター(または植物油)を混ぜ、約30℃に温めます。電子レンジまたは湯煎で温めると良いでしょう。
4. オーブンの予熱:オーブンを160℃に予熱します。予熱をしっかり行うことで、焼きムラを防ぎます。
5. 卵の準備:卵は室温に戻しておくと、泡立ちやすくなります。時間がない場合は、少し温めても構いません。

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作り方:共立て法

1. 卵と砂糖を混ぜる:ボウルに卵とグラニュー糖を入れ、ハンドミキサーで混ぜ合わせます。
2. 湯煎で温めながら泡立てる:ボウルを約70℃の湯煎にかけ、ハンドミキサーで高速で泡立てます。ボウルとミキサーを動かしながら、均一に混ぜましょう。卵液が33℃程度になったら湯煎から外します。
3. 高速で泡立てる:湯煎から外し、さらに高速で泡立てます。生地が白っぽく、とろりとして、リボン状に落ちるまで泡立てます(約5〜7分)。
4. 低速でキメを整える:ハンドミキサーを低速にし、2分ほど泡立てます。生地のキメが細かくなり、口当たりが良くなります。
5. 薄力粉を加える:ふるっておいた薄力粉を加え、ゴムベラで切るように混ぜます。粉っぽさがなくなるまで、丁寧に混ぜましょう。混ぜすぎると生地が硬くなるので注意が必要です。約50回を目安に混ぜましょう。
6. 温めた牛乳とバターを加える:温めておいた牛乳と溶かしバター(または植物油)を加え、ゴムベラで混ぜます。泡を潰さないように、優しく混ぜましょう。
7. 型に流し込む:生地を型に流し込み、表面を平らにします。型を軽く叩きつけ、気泡を抜きます。
8. 焼く:160℃に予熱したオーブンで約25〜35分焼きます。焼き加減は、竹串で確認しましょう。何も付いてこなければ焼き上がりです。
9. 型を落とす:焼き上がったら、型ごと少し高い位置から落とし、生地の縮みを防ぎます。
10. 粗熱を取る:型から取り出し、網の上で粗熱を取ります。
11. 冷ます:粗熱が取れたら、ケーキを裏返して完全に冷まします。乾燥しないように、冷めたらラップやビニール袋で包んで保存します。

美味しく仕上げるコツ

  • 卵の泡立て:卵の泡立てが不足すると、生地が膨らみません。ハンドミキサーでしっかりと泡立てましょう。リボン状に落ちる状態が目安です。
  • 粉の混ぜ方:粉を混ぜすぎると、生地が硬くなります。ゴムベラでさっくりと混ぜるのが大切です。
  • 温度管理:卵、牛乳、バターの温度管理も重要です。卵は温めてから泡立てると、キメが細かくなります。
  • 焼き時間:焼き時間はオーブンによって異なります。竹串で確認し、焼きすぎに注意しましょう。
  • 材料の品質:材料の品質は仕上がりに影響します。新鮮な卵や、開封したての薄力粉を使うのがおすすめです。薄力粉は湿気に注意し、グラニュー糖を使用しましょう。

焼き時間と温度の目安

  • 12cm型:160℃で約28分
  • 15cm型:160℃で約30分
  • 18cm型:160℃で約35分

お使いのオーブンの性能に合わせて、焼き時間は微調整してください。

保存方法

スポンジケーキの乾燥は大敵です。完全に冷めたことを確認し、ラップで丁寧に包むか、密封できる容器に入れて保存しましょう。冷蔵庫での保存であれば2~3日、冷凍庫であれば約2週間保存できます。冷凍する際は、1切れずつラップで包んでから冷凍すると、必要な分だけ取り出せて便利です。

まとめ

共立て法で作るベーシックなスポンジケーキは、ポイントさえ押さえれば、初心者の方でも手軽に作れます。この記事を参考に、しっとりとして口当たりの良いスポンジケーキ作りにチャレンジしてみましょう。デコレーションを工夫すれば、様々なバリエーションが楽しめます。世界でたった一つのオリジナルケーキ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

質問1:卵は冷蔵庫から出してすぐに使っても大丈夫ですか?

回答:卵は常温に戻してから使用することを推奨します。冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵は、泡立ちが悪くなることがあります。時間に余裕がない場合は、ぬるま湯に数分間浸けて温めると良いでしょう。

質問2:薄力粉は、ふるいにかけるのが必須ですか?

回答:その通りです。薄力粉は必ずふるいにかけてください。この工程を経ることで、粉の塊(ダマ)を取り除き、生地全体が滑らかに混ざり合うのを助けます。さらに、薄力粉に空気を含ませることで、焼き上がりが一段とフワフワなスポンジケーキになります。

質問3:焼き上がったスポンジケーキが型にくっついて、なかなか取り出せない時はどうすれば?

回答:焼き上がったスポンジケーキを型から取り出す際は、まず型の縁に沿ってナイフなどの薄い道具を差し込み、ケーキと型の間に隙間を作るように軽く剥がすとスムーズです。それでも難しい場合は、型の底を短時間温めると、より簡単に取り外せるようになります。

スポンジケーキ