熟したバナナは、加熱することで甘みが増し、とろけるような食感になります。他の食材と組み合わせれば、生のまま食べるのとは違う魅力的なデザートに変わります。ここでは、バナナの美味しさを最大限に引き出し、調理工程も簡単な人気のおやつレシピをご紹介します。特別な材料や難しいテクニックは不要で、家にあるもので手軽に作れるものばかりです。バナナの甘さ、食感、香りを活かした絶品おやつをぜひお試しください。
1. バナナのキャラメリゼ:とろける甘さと香ばしい風味
バナナと砂糖をフライパンで焼くだけで、カフェのようなおしゃれなデザートになるバナナのキャラメリゼをご紹介します。焼いたバナナは、生の時よりも甘さが凝縮され、とろけるように柔らかい食感になります。フライパンでじっくりと焼き上げた砂糖は、香ばしいカラメルとなり、最高の食感のハーモニーを生み出します。冷たいバニラアイスクリームを添えれば、温かいバナナと冷たいアイスが口の中で溶け合い、至福の味わいです。美味しく作るポイントは、砂糖の上にバナナを乗せたら、動かさずにじっくり焼くことです。こうすることで、均一で美しいカラメルができます。手軽に作れて見栄えも良く、おやつやデザート、おもてなしにもぴったりです。ぜひ、この簡単で絶品なバナナのキャラメリゼをお試しください。
材料(1人前)
- バナナ: 1本
- グラニュー糖: 大さじ1
- 有塩バター: 5g
- バニラアイス: 60g
- チャービル: 適量
作り方
- 準備.バナナの皮を剥いておきます。
- バナナを縦半分に切ります。
- 中火で熱したフライパンに有塩バターをひき、グラニュー糖をバナナの形に合わせて入れます。
- 2を乗せて中火で焼きます。
- グラニュー糖がカラメル色になったら裏返します。中火のままさらに1分ほど焼き、火から下ろします。
- お皿に5とバニラアイスを盛り付け、チャービルを添えて完成です。
2. 甘み凝縮!皮ごと焼きバナナ キャラメルソース添え:簡単なのに本格的
バナナを皮ごと丸ごと焼き、自家製キャラメルソースで味わう、簡単ながらも本格的な焼きバナナレシピです。皮ごと焼くことでバナナ内部の水分が保たれ、甘みと香りが際立ちます。皮が真っ黒になるまでじっくり焼くことで、ねっとりとした食感と深い甘さが生まれ、今までのバナナのイメージが変わるほどの美味しさです。この焼きバナナに、とろける自家製キャラメルソースをたっぷりかければ、誰もがその美味しさに感動するでしょう。キャラメルソースの代わりに、チョコレートソースやアイスクリームを添えても楽しめます。アレンジ次第で色々なバナナデザートが楽しめるので、新しい組み合わせを試してみるのも良いでしょう。オーブントースターで手軽に作れるので、ぜひ一度試して、バナナの新しい魅力を体験してみてください。
材料(2人前)
- バナナ: 2本
-----キャラメルソース-----
- 砂糖: 50g
- 水: 大さじ1
- 生クリーム: 50ml
-----トッピング-----
- ミント: 適量
- 粉糖: 小さじ1
作り方
- キャラメルソースを作ります。鍋に砂糖と水を入れ、中火で加熱します。砂糖が溶けて茶色く色づいたら火から下ろし、生クリームを加えて混ぜます。全体が馴染んだら耐熱ボウルに移し、粗熱を取ります。
- バナナはヘタを切り落とし、縦に1本切り込みを入れます。
- アルミホイルを敷いた天板に乗せ、オーブントースターで5分焼きます。裏返してさらに5分焼き、皮全体が黒く色づくまで焼きます。
- 皮を剥いて器に盛り付け、ミントを添え、1のキャラメルソース、粉糖をかけて完成です。
3. 懐かしの味 バナナミルクシャーベット:簡単手作りひんやりスイーツ
暑い季節に嬉しい、冷たくて美味しいデザートといえばシャーベット。特別な材料や道具がなくても、バナナを使った自家製バナナミルクシャーベットなら、手軽に作れます。バナナの自然な甘さとミルクのまろやかさ、ほんの少し加える蜂蜜の優しい甘さが絶妙に絡み合い、どこか懐かしい味わいです。作り方は簡単。材料をまとめてフリーザーバッグに入れ、揉んで冷やすだけ。途中で何度か揉み込むことで、より滑らかな舌触りになります。夏のおやつや食後のデザートにはもちろん、お子様のおやつにもぴったり。熟れすぎたバナナの救済にも役立ちます。手作りの優しい甘さで、家族みんなが笑顔になる、ひんやりスイーツをぜひお試しください。
材料(2人分)
- バナナ: 2本
- 牛乳: 100ml
- 蜂蜜: 大さじ1
- ミントの葉: 飾り用
作り方
- バナナは皮をむき、ボウルに入れてフォークで潰します。
- フリーザーバッグに1と牛乳、蜂蜜を入れ、空気を抜いてしっかりと閉じ、よく揉み込みます。冷凍庫で2時間冷やします。
- 一度取り出して揉みほぐし、再度冷凍庫で1時間冷やします。
- 器に盛り付け、ミントを飾れば完成です。
※蜂蜜を使用していますので、1歳未満のお子様には与えないでください。蜂蜜の代わりに砂糖を使用する場合は、お好みの甘さに調整してください。
4. 材料3つ! バナナパンケーキ:小麦粉なしでもっちり美味
少ない材料で、驚くほど美味しいパンケーキができるのをご存知ですか?このレシピのポイントはバナナを使うこと。そして、小麦粉などの粉類を一切使わないこと。潰したバナナと卵を混ぜて焼くだけで、もっちりとした食感と優しい甘さのパンケーキが完成します。バナナの風味を存分に味わえるので、砂糖なしでも美味しくいただけます。粉類不使用なので、グルテンフリーなのも嬉しいポイント。朝食にはもちろん、ちょっと小腹が空いた時のおやつにも最適です。簡単なのに本格的な味わいで、お子様から大人まで大満足間違いなし。ぜひ、この手軽なバナナパンケーキを試して、バナナの新しい魅力を発見してください。
材料(2人分)
- バナナ: 2本
- 卵: 2個
- バター: 5g
-----トッピング-----
- [おやつバナナ]: 1本
- メープルシロップ: 大さじ2
作り方
- トッピング用のバナナを薄切りにします。
- ボウルにバナナを入れ、フォークで滑らかになるまで潰します。
- 卵を割り入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
- フライパンにバターをひき、中火で熱します。生地の1/4量を流し込み、約3分焼きます。
- 焼き色がついたら裏返し、さらに約3分焼きます。残りも同様に焼きます。
- お皿に盛り付け、バナナをのせ、メープルシロップをかけたら完成です。
5. 黒蜜きな粉のパリパリバナナ春巻き:和風アレンジで新しい美味しさ
いつものバナナに、和のテイストを加えてみませんか?黒蜜きな粉のパリパリバナナ春巻きは、バナナの甘さと黒蜜のコク、きな粉の香ばしさが絶妙にマッチした、新しい味わいのデザートです。春巻きの皮を2枚重ねて使うことで、揚げた時に生まれる空気の層が、パリパリとした食感を生み出します。一口食べると、パリパリとした皮の中から、温かくトロっとしたバナナ、そして黒蜜ときな粉の優しい風味が広がり、思わず笑顔になるはず。子供から大人まで楽しめる、ちょっと珍しいデザート春巻きです。おもてなしにもぴったり。ぜひ、アツアツを召し上がってください。少ない油で揚げ焼きにするので、手軽に作れるのも魅力です。
材料(5個分)
- バナナ: 2本
- 黒蜜: 大さじ1
- きな粉: 大さじ1
- 春巻きの皮: 10枚
- 水溶き薄力粉: 大さじ1 (薄力粉 大さじ1、水 大さじ1)
- 揚げ油: 適量
-----トッピング-----
- ミント: 適量
作り方
- バナナを1cm幅の半月切りにします。
- ボウルにバナナ、黒蜜、きな粉を入れ、よく混ぜ合わせます。
- 春巻きの皮に2をのせて包み、水溶き薄力粉で留めます。もう1枚の春巻きの皮で包みます。同様に5個作ります。
- フライパンに2cm程の油を入れ、170℃に熱し、春巻きを入れます。
- きつね色になるまで3分程揚げ焼きにし、油を切ります。
- 器に盛り付け、ミントを添えて完成です。
6. 濃厚しっとり! バナナブレッド:一度食べたら止まらない絶品スイーツ
バナナを使った焼き菓子の中でも、特に人気の高いバナナブレッド。そのシンプルながらも奥深い味わいは、多くの人々を魅了し続けています。しっとりとした食感とバナナの優しい甘さ、そしてほんのり効いた塩味が絶妙なバランスで、一度食べたら忘れられない美味しさです。手軽に作れるのに、本格的な味わいが楽しめるのも人気の理由。完熟バナナをたっぷり使うことで、風味豊かな、しっとりとした食感に仕上がります。今回のレシピは、オイル、バター、砂糖の配合にこだわり、最高の美味しさを追求しました。パウンド型やクグロフ型はもちろん、マフィン型でも手軽に作れます。焼き立ての香りは格別。温かいうちに食べれば、至福の時間が訪れるでしょう。冷めても美味しく、粉砂糖をかければ、さらに上品な味わいに。アメリカンコーヒーやミルクとの相性も抜群です。ぜひ、この絶品バナナブレッドを、ご家庭で焼いてみてください。
材料
- オイル (米油またはグレープシードオイル推奨): 80cc~100cc
- 無塩バター: 50g
- 砂糖 (きび砂糖推奨): 100g~150g
- 卵 (Lサイズ推奨): 2個
- 完熟バナナ: 3本 (ピューレにした後、250cc使用)
- レモン汁: 大さじ2
- バニラオイル: 6ふり
- 薄力粉: 100g
- 強力粉: 100g
- 重曹: 5g
- 塩: 3g
注意点
- 材料は全て室温に戻しておきましょう。
- オイルと砂糖の量は、お好みで調整してください。
- 酸化したオイルは風味が落ちるので、新しいものを使用しましょう。
- 卵はLサイズがおすすめです。
- 無塩バターを使用してください。
- 完熟バナナを使用すると、より甘く仕上がります。
作り方
- 薄力粉、強力粉、塩、重曹を混ぜてふるっておきます。
- バナナは皮をむき、レモン汁と一緒にミキサーなどでピューレ状にします。
- オーブンを180℃に予熱します。
- 柔らかくしたバターと砂糖を混ぜ、オイルを加えてさらに混ぜます。
- 卵を1つずつ加え、よく混ぜます。
- バナナピューレを加えて混ぜます。
- 粉類を加え、さっくりと混ぜ合わせます。
- 型に生地を流し込みます。
- 180℃のオーブンで焼きます。(パウンド型:約40分、マフィン型:約20分)
- 焼きあがったら型から取り出し、冷まします。
焼きたてはもちろん、冷めても美味しいバナナブレッド。粉砂糖を振ったり、クリームチーズを添えたりするのもおすすめです。アメリカンコーヒーや冷たい牛乳と一緒に、ゆっくりと味わってください。
まとめ
今回は、バナナを最大限に活用する、簡単で美味しいアレンジレシピを6つご紹介しました。そのまま食べても美味しいおやつバナナですが、ちょっとした工夫で、まるで違う味わいを楽しむことができます。これらのレシピを通して、食卓がより豊かになり、おやつバナナの新たな魅力を発見していただければ幸いです。
バナナが熟しすぎたら?
バナナが熟して黒ずんでしまっても、捨ててしまうのはもったいない!実は、熟したバナナは甘みが凝縮され、より美味しくなっているのです。そのまま食べるのが苦手な場合は、今回ご紹介した加熱調理や冷凍保存レシピで活用するのがおすすめです。特におすすめなのは、バナナパンケーキ、バナナブレッド、スムージー、シャーベットなどです。熟したバナナは柔らかく潰しやすいので、お菓子作りに最適です。甘さを活かして、とびきり美味しいおやつを作りましょう。
バナナを使ったおやつの保存方法
バナナを使ったおやつは、種類によって最適な保存方法が異なります。例えば、キャラメリゼや焼きバナナは、出来立てが一番美味しいので、なるべく早めに食べきるのがおすすめです。バナナパンケーキは、粗熱を取ってからラップで包み、冷蔵庫で2~3日保存可能です。温め直す際は、電子レンジやトースターで軽く温めると美味しくいただけます。シャーベットは冷凍庫で保存し、食べる前に少し溶かすと、より滑らかな食感を楽しめます。バナナ春巻きは、揚げたてが最高ですが、余った場合は冷蔵庫で保存し、トースターで温め直すと、パリパリ感が復活します。バナナブレッドは、粗熱を取ってからラップでしっかりと包み、常温で2~3日、冷蔵庫で1週間程度保存可能です。長期保存したい場合は、一切れずつラップで包んで冷凍保存すれば、約1ヶ月保存できます。食べる際は自然解凍後、トースターで軽く温めると、焼きたての風味が楽しめます。
1歳未満の子供にバナナのおやつは?
バナナは、離乳食にも使われる食材ですが、レシピによっては注意が必要です。特に、はちみつを使用しているバナナミルクシャーベットなど、1歳未満のお子様には与えないように注意が必要です。はちみつには、乳児ボツリヌス症の原因となる菌が含まれている可能性があるからです。はちみつを使用するレシピの場合は、砂糖で代用するなど、お子様の年齢に合わせた工夫をしてください。小さなお子様にも安心して食べさせられるように、材料や調理法に気を配りましょう。
バナナはどんな時に食べるのが良い?
手軽さと美味さで人気のバナナおやつは、色々な場面で重宝します。例えば、朝食に何かプラスしたい時、時間がない日の簡単な食事、お子さんのおやつ、食後のデザート、急なお客様へのおもてなし等々。特に、熟れすぎたバナナの使い道に困った時は、美味しく使い切れるのでおすすめです。毎日の食事がちょっぴり楽しくなります。