タイムスリップ!あの頃、夢中になったお菓子たちがここに集結!1970年代、子供たちの笑顔を輝かせた、甘くてちょっぴり懐かしいお菓子の世界へご案内します。駄菓子屋に駆け込んだ日のワクワク感、友達と分け合ったあの味、お小遣いを握りしめて買った憧れのお菓子…。そんな忘れられない思い出が、一口食べれば鮮やかに蘇る!さあ、甘酸っぱいノスタルジーに浸る旅へ出発進行!
ぬ~ぼ~:エアインチョコの先駆け!伝説のモナカチョコ
軽快なモナカの食感と、エアインチョコの優しい口どけが魅力だった『ぬ~ぼ~』。その愛らしいキャラクターと、田代まさしさんが出演したCMは、当時の子供たちの間で大きな話題となりました。しかし、チョコレートが1つしか入っていないのに50円という価格は、子供にとっては高嶺の花。憧れの的でした。残念ながら1996年に販売終了となり、森永製菓からはモナカとエアインチョコの組み合わせのお菓子は姿を消しました。しかし、名糖製菓の『ぷくぷくたい』が、その味を彷彿とさせます。おかし博士も『ぬーぼー』でエアインチョコの美味しさに目覚め、その美味しさに衝撃を受けたことを今でも覚えています。
ドーナッチョ:あの食感が忘れられない!とんねるずも出演したチョコフレーク
ザクザクとした食感が特徴的なチョコレート菓子『ドーナッチョ』。チョコレートでコーティングされたコーンフレークをドーナツ状に固め、さらにホワイトチョコレートをトッピングした、贅沢な一品でした。一口食べるとコーンフレークが散らばるため、CMでは「ケースを受け皿に」と注意喚起されるほどでした。このCMには、とんねるず結成前の石橋貴明さんと木梨憲武さんが、「タカアキ&ノリタケ」として天使のコスプレ姿で出演していました。今では想像もできない初々しい姿です。森永製菓からは『カリンチョ』というザクザク系のチョコレート菓子も販売されていました。『ドーナッチョ』も『カリンチョ』も復刻販売されたことがあるので、いつかまた店頭に並ぶ日が来るかもしれません。その日を楽しみに待ちましょう!
メロディ:不二家が作った、元祖セパレートチョコ
不二家が発売した『メロディ』は、一口サイズの粒チョコレート。森永製菓の『ダース』よりも約30年早く登場した、セパレートチョコの先駆け的存在です。CMには当時人気絶頂だった天地真理さんが出演し、中高生を中心に大ヒットしました。残念ながら2012年に販売終了となりました。チョコレートのCMは、当時から人気アイドルの証だったのです。
ハイクラウンチョコレート:背伸びしたくなる、高級感あふれる大人のチョコレート
まるで外国製タバコの箱のような、スタイリッシュなパッケージが印象的な『ハイクラウンチョコレート』。当時のチョコレートの価格が1箱50円程度だった頃、約4割増しの70円という価格設定は、まさに高級チョコレートの先駆けでした。「ミルクチョコレート」「クランチ」「カシューナッツ」の3種類があり、どれもがその上質な味わいを堪能できました。1980年代には、17歳だった荻野目洋子さんをCMに起用するなど、時代のアイコンと共に高級チョコとしての地位を確立。特にミルクチョコレートは、口の中でとろけるような滑らかな舌触りで、「いつものチョコレートとは違う!」と多くの人を魅了しました。惜しまれつつも販売は終了しましたが、2014年には発売50周年を記念し、リニューアル版『ハイクラウン東京』が8本入り1万円で東京駅グランスタにて期間限定で販売されました。60周年となる2024年に、再び復活する可能性も期待されています。ハイクラウンチョコレートを口にすると、まるで大人になったような気分を味わえたものです。今の時代で例えるなら、ゴディバのような存在でしょうか。
ヤンヤンつけボー:自分で作って楽しい!美味しさも満点のエンタメチョコ
1979年に明治から発売された『ヤンヤンつけボー』(当初は『つけチョコヤンヤン』という名前でした)は、スティック状のクラッカーをチョコレートクリームにディップし、さらにカラフルなトッピングを施すという、食べるだけでなく「作る楽しさ」も提供する革新的なお菓子でした。ただ楽しいだけでなく、あのとろけるチョコレートの味が忘れられない、しっかりとした美味しさも兼ね備えているのが魅力です。その楽しさと美味しさは世界共通で、海外でも人気を集めています。2020年には一時的に品薄となり、販売終了の噂も流れましたが、工場の稼働停止が原因であり、現在は生産が再開され、比較的容易に入手できるようになっています。さらに、パッケージの紙ラベルを剥がすと、容器に絵を描けるという遊び心も。食べる前から食べた後まで楽しめる、明治の心遣いが光るお菓子です。
シガレットチョコレート:子供の頃の憧れ!本物そっくりのタバコ型チョコレート
不二家から販売されていた『シガレットチョコレート』は、まるで本物のタバコのように一本ずつ紙で巻かれた、リアルな外観のチョコレートでした。喫煙が大人への憧れだった当時の子供たちにとって、それを真似できるこの商品は、大きな魅力となりました。しかし、中身は本格的なミルクチョコレートだったため、値段も比較的高く、子供が気軽に買えるものではありませんでした。親におねだりしても「普通のチョコレートにしなさい」と言われ、なかなか手に入れることができなかった憧れのお菓子でした。臨時のお小遣いが入った時くらいしか購入のチャンスはなく、まさに「欲しくてもなかなか買えないチョコレート」だったのです。
ソフトチョコレート:チューっと吸って味わう、チューブ入りクリームチョコレート
駄菓子屋さんで売られている安価なものから、有名メーカーのものまで、様々な種類があったチューブタイプのチョコレート菓子。その中でも、特に人気を集めたのが森永の『ソフトチョコレート』です。昭和初期から存在していたとされるこの商品は、チューブの中にチョコレートクリームが入っており、パンに塗って食べることもできましたが、当時の子供たちは贅沢な食べ方はせず、チューブから少しずつ吸い出して、その濃厚な味わいをじっくりと堪能していました。手軽にチョコレートの美味しさを味わえる、子供たちにとって特別な存在でした。
5/8チップ:S&Bが生み出した、ありそうでなかったポテトチップスの新サイズ!
エスビー食品、現在のS&B食品が販売していた『5/8チップ』。その名前の通り、従来のポテトチップスよりも少し小さめのサイズ感が特徴で、子供や女性にも食べやすいように工夫されていました。このユニークなサイズこそが、商品名の由来となっています。テレビではゴールデンタイムにCMが頻繁に流れ、S&B食品を代表するスナック菓子として、多くの人に親しまれました。個人的には、漫画「ドラゴンボール」の孫悟空が、筋斗雲に乗って5/8チップを探しに行くCMが忘れられません。あのCMを見るたびに、子供心に「買って!」とせがんだものです。その他にも、俳優の西田敏行さんや、お笑いコンビ浅草キッドが出演するCMも話題となりました。しかし、S&B食品が菓子事業から撤退したため、2003年に惜しまれつつも販売終了。子供から大人まで楽しめる味だっただけに、ぜひ復活を望む声も多いようです。あの頃、ドラゴンボールを観ていると、無性に「5/8チップ」と「こどもロート(ドラゴンケース入り)」が欲しくなったのは、きっと私だけではないはずです。
ポポロン:子供の頃の憧れ!ちょっと贅沢なシュークリーム風味スナック
小さくてサクサクとした食感のシュー生地の中に、甘いチョコレートクリームが入った『ポポロン』。今ではコンビニやスーパー、無印良品などで手軽にシュークリーム風味のお菓子が手に入りますが、当時は『ポポロン』が唯一無二の存在でした。価格は200円と、子供にとってはちょっと高価な、憧れのお菓子だったのです。小中学生にとって『ポポロン』は、まさに高嶺の花。自分のお小遣いではなかなか手が出せず、友達の家で出してもらった時には、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。ポポロンは、特別な時にしか食べられない、ちょっとリッチなお菓子というイメージでした。長年愛されたロングセラー商品でしたが、2015年に販売終了。約30年間、多くの人々に笑顔を届けてくれました。もし、ポポロンの味が恋しくなったら、やおきんの「うまい玉カルシューチョコ味」や、リスカの「徳用チョコカルシュー」などを試してみてはいかがでしょうか。
パピー:ワクワクのおまけが魅力!ハート型がかわいいコーンスナック
グリコから発売されていた、おまけ付きのハート型コーンスナック『パピー』。グリコのおまけと言えば、キャラメルを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、1980年代には、この『パピー』もおまけ付きスナックとして人気を博していました。おまけは「男の子用」と「女の子用」の2種類があり、中身はそれぞれ異なっていました。現代のジェンダーレスな視点から見ると、男女で分けるのはいかがなものか?という意見も出てきそうですが…。男の子用のおもちゃには、ミラクルゾーンが付いた『コスモザウルス』という、ちょっと謎めいた恐竜のおもちゃが入っていた記憶があります。
もろこし村:東八郎さんのCMが印象的!懐かしいとうもろこしスナック
明治製菓から発売されていたコーンスナック『もろこし村』。タレントの東八郎さん(東貴博さんの父親)が出演していたCMは、一度見たら忘れられないインパクトがありました。家でもろこし村を食べていると、突然警察官がやってきて「隠れもろこしだな!110番入ってるんだ!」と尋問するというコミカルな内容で、子供たちの間で話題になりました。ほんのり醤油の香りがする塩味の『焼きとうもろこし味』は、一度食べたら止まらない美味しさ。とうもろこしの形をしたスナックのフォルムも可愛らしかったです。また、当時としては珍しい『タコス味(赤いパッケージ)』のフレーバーも斬新でした。
鈴木くん 佐藤くん:選挙を彷彿とさせるネーミングで話題!異色スナック
エスビー食品から発売されたスナック菓子『鈴木くん 佐藤くん』。鈴木くんはあっさりとした塩味、佐藤くんはほのかなチーズ味でした。どこかで食べたことがあるような、ごく সাধারণな味わいながらも、選挙ポスター風のパッケージとユニークなネーミングが特徴で、人気を集めました。商品名の由来は、発売当時の日本の名字ランキングで上位2位を占めていた「鈴木」と「佐藤」から来ています。CMには、ドラマ『時効警察』で個性的な課長を演じた俳優、岩松了さんが出演していました(画像左側の男性)。
カール:東日本では入手困難に!西日本で愛されるコーンスナック
明治製菓のコーンスナック『カール』は、長年にわたり多くの人に愛されてきた定番商品です。現在、西日本地域(滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県以西)では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで容易に購入できますが、東日本では2017年に販売を終了し、簡単には手に入らない「地域限定のお菓子」となりました。東日本での販売終了の理由は、単純に需要が減少したためとされています。『ポテトチップス』や『じゃがりこ』、『ジャガビー』といった、じゃがいもを原料としたスナック菓子に人気を奪われた形です。定番の『チーズ味』や、昆布だしの風味が効いた『うす味』は、どちらも優れた品質を誇り、西日本地域だけでも販売を継続してほしいという声が多く聞かれます。また、カールおじさんの親しみやすいキャラクターも、多くのファンに支持されています。現在は新大阪駅の売店で、お土産品としても人気を集めています。
ピックアップ:油で揚げないヘルシーさが魅力!明治の隠れた人気スナックが販売終了
明治製菓の『ピックアップ』は、1965年に発売された、油で揚げない製法で作られたヘルシーなスナック菓子でした。サクサクとした軽い食感と、口の中でふわりと溶けるような独特の感覚が特徴で、味と食感の両方を楽しめるお菓子として親しまれました。爆発的な人気を博したわけではありませんでしたが、チーズ味とコンソメ味という定番のフレーバーで、長く愛されてきました。特徴的なロゴのパッケージも印象的でした。残念ながら、こちらも『カール』と同様に2017年に生産終了となり、東日本だけでなく全国で販売が終了しました。青と黄色のパッケージを見ることができなくなったことを残念に思うファンも少なくありません。なお、ファミリーマートのプライベートブランド(PB)として販売されていた『ピックアップ サクッと食感チーズ味』も、2018年に販売を終了しています。決して主役級のスナックではありませんでしたが、隠れた名品と呼ぶにふさわしいお菓子でした。
コーヒーガム:甘くほろ苦い味わいが魅力!ロッテの板ガムが待望の復活
当時、子供たちにとってタバコと並んで憧れの対象だった『コーヒー』。インスタントコーヒーでさえ、子供が口にすることは許されず、大人が家やレストランでコーヒーを飲む姿や香りに触れ、コーヒー牛乳を飲む程度で、本格的なコーヒーの味を知る機会は限られていました。そのような状況下で、ロッテが開発したのが、甘さとほろ苦さを兼ね備えたコーヒー味の板ガム『コーヒーガム』でした。子供たちの間で大変人気を博し、頻繁に購入され、父親が買ってきたものを分けてもらうことも多く、口に含むと少し大人になった気分を味わえました。ロッテの板ガムシリーズには、『クイックエンチ』(レモン味)、『スペアミント』(ミント味)、『ジューシーフレッシュ』(バナナを主体としたフルーツ味)などの人気商品も存在しました。一度は販売を終了した『コーヒーガム』ですが、ファンからの熱烈な要望に応え、2022年に復刻販売を果たし、この記事を執筆している2024年現在も、復刻版が販売されています。主にイオンの大型店舗やダイソーなどで購入できますが、一部店舗では取り扱いがない場合もあります。昭和時代には、コーヒー味のガムやキャンディ、チョコレート菓子が数多く存在しましたが、現在ではその種類は減少しています。『ドトールコーヒー』や『スターバックス』など、気軽にコーヒーを楽しめる店が増え、コーヒーへの憧れが薄れ、身近な存在になったことが影響しているのかもしれません。ちなみに、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部に登場する、ボストン・テリアのイギーの大好物も、板ガムタイプの『コーヒーガム』でした。あの頃の少年少女たちは、ロッテの「コーヒーガム」を通じてコーヒーの味を覚えたのです。
クイッククエンチC:熱血時代を潤した!レモン一個分のビタミンC入りガム
運動時の渇きを癒すことを目的に作られたのが『クイッククエンチC』です。現代ではスポーツ中に水分補給は当たり前ですが、1970~80年代は「スポ根」の時代。部活中に水を飲むのは根性がないとされがちでした。そこで、ガムなら大丈夫だろうという発想から生まれたのが『クイッククエンチC』。なんと、ガム1つにレモン1個分以上のビタミンC(135mg)が入っており、栄養面もアピールポイントでした。味はレモンの酸味が強烈で、まるで梅干しを食べた時みたいに唾液が出るほど。まさに『パワフルレモン』の名に恥じない刺激的な味わいでした。
スペアミントガム:70年の歴史を持つロッテの代表的ガム
ロッテの板ガムの中で最も歴史が深く、約70年前の1954年に登場したのが『スペアミントガム』です。まだテレビが普及していなかった時代、人々は街頭テレビでプロレス観戦を楽しんでいました。そんな時代から長く愛され続けているこのガムは、まさに伝説的な存在と言えるでしょう。1997年に一度販売終了となりましたが、その後2度も復刻販売され、現在ではイオンやダイソーなどで購入できます(一部店舗を除く)。パッケージのライオンのイラストも、時代とともに少しずつ変化しています。ネット上では味が酷評されることもあるようですが、復刻版はそこまで悪くはない…かもしれません(美味しいとは断言しません)。
ジューシィ&フレッシュガム:フルーツ牛乳をイメージしたミックスフレーバー
鮮やかな黄色のパッケージが印象的なのが『ジューシィ&フレッシュガム』、通称「ジューシーフレッシュ」です。りんご、ぶどう、オレンジなど、色々な果物を混ぜたミックス味が特徴で人気を集めました。ロッテの開発担当者によると、お風呂上がりに飲みたくなるフルーツ牛乳をイメージして作られたそうです。具体的なフルーツの種類は明記されておらず、無果汁だったため、食べる人が想像力を働かせて味を想像するというユニークさがありました。個人的にはバナナ、みかん、マンゴーのような味がするように感じます。シナモンフレーバーが強めなので、シナモン好きには特におすすめ。2024年に復刻販売されたので、また購入できます。昔はフルーツ味なのに無果汁のお菓子やジュースが多かったですね。ファンタも昔はそうだったような。
ハリスチューイングBON:三層構造が革新的!カネボウ食品の大人向けガム
カネボウ食品から発売された『ハリスチューイングBON』は、従来のガムとは違う斬新な三層構造が特徴でした。すっきりした味わいのキャンディーでチューインガムをコーティングし、そのガムの中には果汁入りのソフトキャンディーが入っているという贅沢さ。まるで、ガムを飴で包んだ『どんぐりガム』の進化版のようなお菓子でした。ペパーミント、レモン、サワーアップルの3種類の味は、子供向けというよりは中高生向けの大人な味で、新しいガム体験を提供しました。1969年にこのような画期的なガムが発売されたのは驚きです。カネボウハリスがヨーロッパから最新設備を導入し、力を入れて開発した商品だったそうです。
ライオンバターボール:戦前から親しまれた、とろけるバター風味のキャンディ
ライオン製菓が戦前に世に送り出した『ライオンバターボール』は、名前が示すように、芳醇なバターの風味が際立つキャンディです。幼い頃からその味わいに魅了されたという人も少なくなく、比較的手頃な価格だったこともあり、多くの家庭で定番のおやつとして親しまれていました。日々のちょっとしたご褒美として、食後に一粒もらえるのが習慣だった家庭もあり、まさに子供時代の幸福な記憶を象徴する存在と言えるでしょう。口の中でゆっくりと溶けていく濃厚なバター風味は、今もなお多くの人々の心に残っています。
パイン飴:パイナップル型がユニーク!昭和を彩るフルーツキャンディ
昭和26年(1951年)に誕生したおなじみの『パイン飴』は、私が生まれる少し前から存在していた歴史あるキャンディです。当時、パイナップルは非常に貴重なもので、缶詰ですら特別な日に少しだけ口にできる程度でした。「いつかパイナップルの缶詰を一人で全部食べてみたい…」と夢見ていた人もいたほど、パイナップルは憧れの的だったのです。『パイン飴』は、パイナップルの輪切りを模した愛らしい黄色いリング状の形が特徴で、口に入れた瞬間、ジューシーなパインの香りが広がり、その美味しさに心を奪われました。やや大きめのサイズで、リングの形を崩さないように慎重に舐めていき、最後に残った細く繊細な輪を味わう…という遊びを、どれだけ細くできるか競いながら楽しんでいました。『パイン飴』は現在も販売されており、時折買って味わうと、やはり同じようにリングを細くする遊びに夢中になってしまう、そんな懐かしさと楽しさを与えてくれるキャンディです。
サクマ式ドロップ:大正ロマンから続く、缶入りドロップの代名詞
皆様ご存知の通り、缶入りのバラエティドロップと言えば『サクマ式ドロップ』です。大正時代から存在するロングセラー商品なので、私の両親の世代にも馴染み深いお菓子でした。様々な味と形のドロップが、四角い缶の中にぎっしりと詰まっており、子供たちにとっては開ける瞬間が至福の時でした。しかし、多くの子供たちが共通して感じていたのが「ハッカ味は不人気」という暗黙の了解です。缶の小さな口から一つ取り出し、それが白いハッカ味だと、そっと缶に戻し、缶を振って別のフルーツ味が出てくるのを祈る…というのは、当時の子供たちの間でよく見られた光景でした。結果、缶の中はハッカ味ばかりになってしまい、それでも甘いものが欲しくて仕方なくハッカ味を食べる、という経験をした人もいるのではないでしょうか。これは、ある意味、個人の好みやアイデンティティの問題とも言えるかもしれません。当時は、親戚や近所の方が子供たちへのお土産として持ってきてくれることも多く、これを貰うとしばらくの間は「甘いもの」に困らない、宝物のような存在でした。物が少なかった時代、缶入りというパッケージも特別感を演出していましたが、この缶を何に使っていたかまでは、はっきりと思い出せない人も多いかもしれません。大人になってから、携帯灰皿として活用していたという話を聞いたことがありますが、そのサイズ感と密閉性が重宝されていたのは確かでしょう。
市販ドロップ:小さな幸せ、ポケットに隠した甘さ
サクマ式ドロップ以外にも、様々なメーカーのドロップが子供たちの間で人気を集めていました。代表的なものとしては、森永ドロップやニイタカドロップなどが挙げられます。これらのドロップは、筒状の紙で包装されており、ポケットにも入れやすく、持ち運びにも便利でした。味に大きな違いはなかったように思いますが、1つ10円という手頃な価格で、数日間甘さを楽しめるため、子供たちにとっては「甘さの保険」のような存在だったのでしょう。いつでも、どこでも、気軽に甘さをチャージできる、そんな頼りになる存在でした。
糸引き飴:駄菓子屋の人気者!わくわく感がたまらないザラメくじ
子供たちの心を掴んで離さなかった駄菓子屋の定番といえば、何と言っても『糸引き飴』でしょう。これは、くじ引き形式になっており、運が良ければ大きなザラメ飴が当たるという、ドキドキ感が味わえるものでした。1回1円という手軽さも魅力で、子供たちにとっては夢のような存在でした。飴にはタコ糸が付いており、口に入れたり出したり、時には振り回してみたりと、おもちゃとしても楽しむことができました。気がつけば飴はすっかり無くなり、タコ糸だけを名残惜しそうに舐めていた、そんな懐かしい光景が蘇ります。
コーヒーキャンディー(ライオネスコーヒーキャンディー):ちょっぴり背伸びした大人の味
ライオン製菓から発売された『ライオネスコーヒーキャンディー』は、小学校高学年になった頃に出会いました。小さなタブレット状で、本格的なコーヒーの風味が楽しめる、大人向けのキャンディーという印象でした。当時、受験勉強をしていた私は、母にお願いすると、このキャンディーをよく買ってきてくれました。母は集中力が高まることを期待していたのかもしれませんが、実際にはただ美味しかったから、夢中になって食べていました。子供ながらに大人の味を気取って楽しむ、そんな思い出が詰まったキャンディーです。
コーヒータップ:おしゃれな缶入り!憧れの大人向けコーヒーキャンディ
森永製菓の『コーヒータップ』は、ライオネスコーヒーキャンディーよりも少し前に登場した、大人向けのコーヒーキャンディーです。高級キャンディーという位置づけだったため、子供にとってはなかなか手に入らない、憧れの存在でした。父親がたまに買ってきてくれた際に、少しだけおこぼれを分けてもらうのが楽しみでした。タータンチェック柄の缶に入った上品なタブレットは、苦味が強く、子供には少しハードルが高かったものの、その洗練された雰囲気と強烈な味わいは、子供心に深く刻まれました。
ミルキー:不二家のロングセラー!優しいミルクの味わい
『パイン飴』と並び、長年愛され続けている不二家の『ミルキー』。水飴と練乳をベースにした、シンプルで優しい味わいが特徴で、「ミルキー」という名前の通り、濃厚なミルクの風味が楽しめます。牛乳が苦手な子供でも、ミルキーは大好きだったという人は多いのではないでしょうか。独特の食感と味わいは、不二家のミルキーならではのものですが、当時は類似品も存在したと記憶している人もいるかもしれません。その完成された味わいはまさに発明と言えるほどで、今もなお多くの人々に愛され続けています。
サイコロキャラメル:明治製菓が生んだ、少し贅沢な気分になれるキャラメル
明治製菓から販売されていた『サイコロキャラメル』は、当時の子供たちにとって、ちょっと背伸びした贅沢を味わえるキャラメルでした。森永ミルクキャラメルが1箱20円で14粒入りだった時代に、サイコロキャラメルは大粒のキャラメルが2粒で5円または10円という価格設定。一粒あたりの価格で考えると決して安くはありませんでしたが、口に入れた瞬間の満足感は格別で、濃厚なミルクの風味が印象的でした。普段は気軽に買えるものではなかったけれど、特別な時に買ってもらえるのが嬉しかった、そんな思い出のキャラメルです。
ヨーグルトキャラメル:レトロな水玉模様が魅力!北海道で生き続けるキャラメル
明治が販売していた『ヨーグルトキャラメル』は、ヨーグルト風味の優しい味わいと、ソフトな食感が特徴でした。残念ながら2016年に全国販売は終了しましたが、「近所の店で見かけた」「北海道のお土産屋さんで売っていた」という声も耳にします。実は現在、北海道限定で18粒入りの『ヨーグルトキャラメル』が販売されているのです(製造・販売は道南食品)。北海道を訪れる際には、ぜひ探してみてください。あの水玉模様のパッケージは、今見ても古さを感じさせない洗練されたデザインで、発売から半世紀以上経った今も色褪せない魅力を放っています。
いも作くん:見た目も味もサツマイモ!人気漫画の主人公も愛したチョコレート菓子
明治から登場したチョコレートスナック『いも作くん』は、愛らしい丸坊主のキャラクターが印象的でした。焼き芋風味のサクサクしたクッキーをチョコレートで包んだ見た目は、まさにサツマイモそのもの。焼き芋が特に好きでなくても、『いも作くん』のユニークな味わいに夢中になった子供たちは多かったはずです。特に、人気漫画『ろくでなしブルース』の主人公、前田太尊が好んで食べていたというエピソードは、このお菓子が多くの少年たちに愛されていた証と言えるでしょう。彼の強さの源は、『いも作くん』だったのかもしれません。過去には復刻販売されたこともあるので、いつかまた期間限定で復活する日を期待したいですね。
きこりの切株:ブルボンから生まれた、年輪模様が可愛いチョコレートビスケット
1984年にブルボンから発売された『きこりの切株』は、切り株をイメージした、ユニークで可愛らしいチョコレートビスケットです。切り株の内側の年輪は、小麦胚芽入りのサクサクしたビスケット、外側はミルクチョコレートでコーティングされた二層構造。見た目の可愛らしさに加え、小麦胚芽の香ばしさとチョコレートの甘さが絶妙に調和し、ブルボンならではの味のクオリティが際立っていました。発売当時はアニメCMも放映され、多くのお店で人気を集めました。嬉しいことに、『きこりの切株』は現在も販売されています。パッケージは現代風にリニューアルされましたが、その美味しさは変わっていません。ちなみに、昔のパッケージに描かれていたきこりのおじさんはパイプをくわえていましたが、時代の流れに合わせて、現在のイラストではパイプはなくなっています。
フィンガーチョコ:銀・金・ピンクの包みが懐かしい!カバヤ食品のロングセラー
1961年にカバヤ食品から登場した『フィンガーチョコ』は、サクサクのビスケットをまろやかなミルクチョコレートで包んだ、スティック状のお菓子です。昭和の時代、どこの家庭でも見かける定番のお菓子として親しまれていました。筆者の家でも、母が「フィンガーチョコ」と「マリービスケット」を好んで購入しており、お茶請けとしてよく食卓に並んでいました。子供の頃は、お菓子の隠し場所だった戸棚から、こっそり持ち出して食べたものです(笑)。『フィンガーチョコ』の印象的なのは、何と言っても銀色、金色、ピンク色のキラキラとしたパッケージ。特に、金色の包装紙に入ったフィンガーチョコは、なぜか特別に感じられ、兄弟姉妹で争奪戦になった思い出があります。お誕生日会などでは、お皿に山盛りに盛られた『フィンガーチョコ』が出されるのが定番でしたね。
ミセスガレット:不二家が贈る、手作り風の贅沢な味わい!
不二家から販売されていた『ミセスガレット』は、まるで手作りクッキーのような優しい味わいが特徴でした。不二家のクッキーといえば『カントリーマアム』が有名ですが、『ミセスガレット』は『カントリーマアム』の翌年、1985年に発売された歴史あるお菓子なのです。ケーキをクッキー生地で包んで焼き上げた、フランス・ブルターニュ地方発祥の贅沢な焼き菓子で、外側のサクサク感と内側のしっとり感が絶妙なバランスを生み出していました。CMには女優の三田佳子さんが出演し、その上品で優雅なイメージが、お菓子の持つ高級感をさらに引き立てていました。1996年に惜しまれつつも販売終了となりましたが、もし今SNSが普及している時代に販売されていたら、その見た目のかわいらしさから大ヒットしていたかもしれません。ぜひ不二家さんには、再販を検討していただきたいですね!
しましまクッキー:可愛い動物たちに夢中!明治製菓の遊び心あふれるクッキー
明治製菓から発売されていた『しましまクッキー』は、象やネコ、タヌキ、ライオン、羊、コアラなど、様々な動物をモチーフにした、しま模様の入ったキュートなクッキーでした。パステルカラーのパッケージも可愛らしく、子供たちの心を掴みました。「しましましましま…♪」というフレーズが繰り返されるCMソングも、一度聴いたら忘れられないほど印象的でした。当時、1箱150円という価格は、子供向けのお菓子としては少し高めでしたが、それでも多くのファンに愛され、現在でも復刻を望む声が後を絶ちません。ブルボンの『きどりっこ』と、キューブ型のパッケージや動物の形をしたクッキーというコンセプトが似ていたため、「どちらが先に発売されたのか?」という話題になることもあります。先に発売されたのは『しましまクッキー』で、1982年(昭和57年)の発売開始でした。一方、『きどりっこ』は1984年の発売です。
マザービスケット:モンドセレクション金賞受賞!ロッテの小麦胚芽入りビスケット
ロッテから発売されていた『マザービスケット』は、小麦胚芽を使用した香ばしい風味が特徴で、当時の子供たちに海外のお菓子への憧れを抱かせました。外国人が出演するCMも頻繁に放送され、その魅力を高めていました。プレーン味の他に、チョコレートでコーティングされたものや、チョコレートがサンドされたものなど、様々なバリエーションがありましたが、特に子供たちに人気だったのはチョコレート味でした。また、『マザービスケット』は1977年にモンドセレクションに初出品され、見事金賞を受賞し、その品質の高さが話題となりました。「モンドセレクション金賞受賞」という言葉を、このお菓子で初めて知ったという人もいるのではないでしょうか。
きどりっこ:しましまクッキーと並び称される!ブルボン発の愛らしい動物クッキー
1984年にブルボンから登場した『きどりっこ』は、デフォルメされたキュートな動物たちが魅力的なクッキーです。パステルカラーで彩られた目や耳が特徴で、アイシングは使用されていないものの、まるでアイシングクッキーのような可愛らしさが子供たちの心を掴みました。現代の視点で見ても、これほど精巧なデザインのクッキーが大量生産されていた事実に驚かされます。見た目の愛らしさはもちろん、バターの風味と控えめな甘さが、紅茶やコーヒーとの相性も抜群で、子供だけでなく親世代の大人にも愛されました。ワニ、ゾウ、パンダ、コアラ、ライオン、ネコ、ウサギなど、動物の種類も豊富です。明治の『しましまクッキー』(1982年発売)と、パッケージデザインや可愛い動物モチーフが共通しており、影響を受けて開発された商品であることは間違いないでしょう。筆者も子供の頃、きどりっこを友達に見られ、「女の子みたいなお菓子!」とからかわれた経験がありますが、当時のジェンダー観を反映するエピソードと言えるかもしれません。
ドンパッチ:口の中で弾ける!刺激的なパチパチキャンディの秘密
口の中でパチパチと音を立ててはじける、刺激的なキャンディといえば『ドンパッチ』です。その衝撃的な刺激は、初めて口にした子供たちが「舌がやけどした!」と大騒ぎするほどで、あっという間に話題となりました。あのパチパチ感の秘密は、キャンディに閉じ込められた『炭酸ガス』にあります。キャンディが唾液で溶ける際に炭酸ガスが放出され、口の中で細かく破裂することで、独特の微発泡感が生まれるのです。この斬新なキャンディを、大手食品メーカー「味の素」系列の企業が製造していたと知り、驚いた人もいるのではないでしょうか。また、人気漫画「ボボボーボ・ボーボボ」に登場するキャラクター「首領パッチ」の名前は、このお菓子から取られています。
あべっ子ラムネ:日本初のブドウ糖ラムネ!シュワッと溶ける優しい味わい
安部製菓が1970年に発売した『あべっ子ラムネ』は、日本で初めてブドウ糖を主原料としたラムネ菓子です。まさに、日本のラムネ菓子の先駆け的存在と言えるでしょう。以前はセロハンのひねり包装で、当たり付きのパッケージでしたが、時代の流れに合わせて個包装タイプにリニューアルされ、現在は完全に密封された個包装タイプとなっています。口に入れるとシュワっと溶ける優しい味わいが特徴で、オレンジ、グレープ、レモン、イチゴ、メロンの5種類のフレーバーが楽しめます。「クッピーラムネ派」と「あべっ子ラムネ派」という二大勢力が存在したほど、多くの子供たちに愛された懐かしいお菓子です。
ココアシガレット:喫煙への憧れを形にしたタバコ型ラムネ菓子
現在も販売されているタバコ型のラムネ菓子といえば『ココアシガレット』です。原材料は砂糖、澱粉、ココアパウダーにハッカが少量加えられています。子供の頃、大人がタバコを吸う姿はとてもかっこよく見え、憧れの対象でした。ショートピースのパッケージに似たデザインも、子供心をくすぐりました。ポケットから取り出して口にくわえるだけで、大人になったような気分を味わえたものです。ココアパウダーのほろ苦さと、ハッカのスーッとした清涼感が特徴で、煙を吐き出す真似まで楽しんでいました。
五家宝(ごかぼ):きなこの香りがたまらない!昔ながらの愛され和菓子
『五家宝(ごかぼ)』は、香ばしいきな粉、優しい甘さの水飴、そしてお米から作られた、どこか懐かしい味わいの和菓子です。昔はどこの家庭でも、お茶請けとして常備されていたと言われています。特に下町で育った方は、様々な場所で五家宝を勧められ、その美味しさに魅了された経験があるのではないでしょうか。きな粉がたっぷりとかかっているので、こぼさないようにそっと口に運び、口に入れたら喋らない、という独自のルールがあったのを覚えている方もいるかもしれません。シンプルながらも奥深い味わいは、子供から大人まで、幅広い世代に愛されてきました。
シベリア:カステラとあんこのハーモニー!モダンな和洋折衷スイーツ
『シベリア』は、ふんわりとしたカステラ生地で、少し固めのあんこを挟んだ、レトロでハイカラな雰囲気のお菓子です。元々はカステラと羊羹を組み合わせたもので、明治時代に洋菓子として登場したとされています。冷蔵庫がない時代に、羊羹の冷たい食感が珍しく、その名前の由来になったという説もあります。当時子供たちが食べていたのは、カステラよりも手頃なスポンジケーキのような生地で、中には寒天で固めたあんこが入っているものが多かったでしょう。ボリューム満点で甘く、近所の方から「シベリアがあるから食べていきなさい」と声をかけられるのが、何よりも楽しみだったという方もいる、心温まる思い出のお菓子です。
甘食(あましょく):ほっこり優しい味わい!懐かしのカステラ風パン
『甘食(あましょく)』は、主に地域で親しまれている、独特な菓子パンです。パン屋さんで売られているものの、マドレーヌのような形をしています。材料は小麦粉、卵、砂糖、重曹とシンプルで、どこか懐かしいカステラのような風味が特徴です。明治時代に東京のパン屋さんが考案したと言われており、その素朴な味わいに、懐かしさを感じる方も多いでしょう。控えめな甘さと、しっとりとした食感で、お腹も満たされます。ただ、水分を吸収しやすいので、飲み物と一緒に食べるのがおすすめです。パン屋さんに行くと、必ず甘食を手に取っていた、という方も少なくないはずです。
玄米パン:湯気が立ち上る!冬のあったか定番おやつ
「玄米パンの~ホカホカ~~♪」という売り声と共に、蒸し器を積んだリヤカーを引くおじさんが現れる『玄米パン』は、特に寒い冬の風物詩でした。写真のようにあんこ入りのものもありますが、子供たちがよく食べていたのは、ほんのり甘い蒸しパンで、中には何も入っていないシンプルなものでした。リヤカーの蒸し器から立ち上る湯気が食欲をそそり、中華まんほどの大きさで、食べると体も温まりました。当時、一つで手軽に買えたと記憶しており、あの売り声を聞くと、つい食べたくなってしまう、そんな懐かしい味でした。
ソフトドーナツ:不二家の優しい甘さ、思い出の揚げドーナツ
昭和の時代、不二家の『ソフトドーナツ』は、まだミスタードーナツが一般的ではなかった頃、多くの家庭で愛されたお菓子でした。親戚のおじさんが遊びに来る際、銀座不二家のドーナツやシュークリームをお土産に持ってきてくれるのが楽しみでした。砂糖が表面にまぶされた揚げドーナツは、ふんわりと優しく、口の中でほどけるような食感が魅力で、子供にとっては大きく食べ応えがありました。最近コンビニで見かける『牛乳ドーナツ』に似た食感ですが、もっとボリュームがあったように記憶しています。不二家の『シュークリーム』も大好きでしたが、兄が不在の日に、おじさんが大きな箱で買ってきてくれたシュークリームを一人でたくさん食べ過ぎてしまい、気持ち悪くなってしまった苦い経験から、しばらくシュークリームを敬遠してしまったという人もいるかもしれません。
ハンコください!!:500種類の名前を探す、遊び心あふれるチョコレート
ユニークな発想で人気を集めたのが、ハンコの形をしたチョコレート菓子『ハンコください!!』でした。チョコレートでできた印鑑の部分には、「渡辺」「伊藤」「山本」といった名字や、「マサル」「ユミ」「タカシ」などの名前が、約500種類もデザインされており、当時の子供たちは友達や自分の名前を探すことに夢中になりました。ハンコの持ち手はクッキーでできており、チョコレートとの組み合わせは『きのこの山』に似た味わいでした。また、姉妹品として、いちごチョコレート味の『お返事ください』というお菓子も販売されていました。社会全体でデジタル化が進み、ハンコの使用が減っている現在、このお菓子の復刻は難しいかもしれません。お気に入りのハンコを兄に食べられて、大喧嘩になったというエピソードを持つ人もいるのではないでしょうか。
ガムラツイスト:Wシールが熱狂を呼んだ!ビックリマンに続くシール付きガム
カネボウ食品から発売された『ガムラツイスト』は、シール付きのお菓子として子供たちの間で人気を集めました。ロッテのビックリマンの大ヒットを受け、カネボウもシール付きのお菓子を発売。『ハリマ王の伝説』や『ドキドキ学園』など、様々なおまけ付きお菓子がありましたが、その中でもガムラツイストは高い人気を誇りました。シールを剥がすとさらに別のシールが出てくる『Wシール』は、子供たちを熱狂させました。レアなキラキラシールが出た時には、友達と喜びを分かち合ったものです。実はこのガムラツイスト、知名度はそれほど高くありませんが、『GO!レスラー軍団』というタイトルでテレビアニメ化もされているんです(テレビ東京で放送)。ガムは少し甘すぎるいちご味でしたが、子供にとってはそれがたまらなく美味しかったのです。
めざせまるきん:漢字を学べる?50円玉型シール付きチョコレート
チロルチョコで知られる松尾製菓が販売していた『めざせまるきん』は、シールのおまけが付いたチョコレート菓子です。おまけのシールは漢字をモチーフにした『まる字シール』でしたが、正直なところ、周りで集めている友達はあまりいませんでした。大人の拳くらいの大きさの、50円玉を模したチョコレートで、駄菓子の『ごえんがあるよ』のビッグサイズ版のような印象でした。当たりカードまたはシールが入っていれば1000円がもらえるというシステムは、子供たちの射幸心をくすぐり、ちょっとした宝くじのような感覚でした。当選金額は1000円からさらにアップし、1万円になった時期もあったようです。子供向けのお菓子で1万円が当たるなんて、バブル時代ならではですね。『めざせまるきん』はチョコレートが薄かったため、袋を開けたら割れているということもよくありました。
チョコベー:ちょっぴり怖いCMと魅力的なオリジナルシールが人気を博したチョコレート菓子
1972年、森永製菓から発売された『チョコベー』は、最初はシールなしのチョコレートのみで販売されていました。しかし、売り上げは伸び悩み、そこでユニークなオリジナルキャラクターのシールをおまけとして加えたところ、爆発的な人気を得ることになったのです。シールには、『ガリ勉』をモチーフにした「ガリベー」や、頭髪が薄い人をイメージした「ハゲベー」、豊かな胸を持つ女性を表現した「ボインベー」、そして、当時の人気プロ野球選手である長嶋茂雄さんを模した「シゲベー」など、個性豊かなキャラクターが描かれており、子どもたちの間で大きな話題となりました。「君はチョコベーを見たか…」というキャッチフレーズが印象的な、少し不気味な雰囲気のテレビCMも、子どもたちの好奇心を刺激し、人気をさらに高めました。実はこの『チョコベー』は、後に社会現象となるほどの大ブームを巻き起こした『ビックリマン』よりも前に登場した、シール付きチョコレート菓子の先駆け的な存在だったのです。
まとめ
昭和の時代から平成の時代にかけて、私たちの心を豊かに彩ってくれた懐かしいお菓子たちは、単なる食品という枠を超えた特別な存在でした。それぞれの独特な味や魅力的なパッケージデザイン、そして印象的なテレビCMにまつわる記憶は、幼い頃の友人や家族との大切な思い出と深く結びついています。子供時代、甘いものが貴重だった時代において、「甘い=美味しい」という単純な方程式が全てだった頃の憧れや喜びは、現代に生きる私たちにとっても色褪せることなく鮮やかに蘇ります。時代の流れと共に姿を消してしまったお菓子もあれば、形を変えながらも今なお愛され続けているロングセラー商品、そして多くのファンからの熱い要望に応えて見事に復活を遂げた奇跡のお菓子も存在します。これらの懐かしいお菓子たちを振り返ることで、私たちはあの頃の純粋な気持ちや、二度と取り戻すことのできないかけがえのない時間を再び体験することができるのです。ぜひ、これからもあなたの心の中で輝き続ける懐かしいお菓子の思い出を大切にしてください。
懐かしのお菓子は現在でも購入できますか?
この記事でご紹介した懐かしいお菓子の中には、現在もスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで手軽に購入できるロングセラー商品や、近年、復刻版として販売され、特定の店舗(例:イオンやダイソーなど)で入手できるようになった商品も存在します。たとえば、『パインアメ』は、現在も変わらぬ姿で販売されており、当時と変わらない味を楽しむことができます。しかしながら、残念なことに、すでに販売が終了してしまっているお菓子も少なくなく、すべてのお菓子が手に入るわけではありません。各お菓子の詳細な情報が記載された欄で、現在の販売状況を詳しくご確認ください。
販売が終了したお菓子が再販されることはありますか?
はい、可能性は十分にあります。この記事でご紹介した『コーヒーガム』や『スペアミントガム』のように、一度は販売終了となったものの、その後、数十年という時を経て、消費者からの強い要望に応える形で復刻販売されるケースが、近年増加傾向にあります。特に、ソーシャルメディア(SNS)などを通じて消費者の声が直接メーカーに届き、再販に繋がるケースも少なくありません。もし、あなたが特別に思い入れのある商品があれば、メーカーに直接リクエストを送ってみるのも有効な手段かもしれません。
「ぬ~ぼ~」に類似したお菓子はありますか?
森永製菓の『ぬ~ぼ~』は惜しまれつつも販売を終えましたが、名糖製菓の『ぷくぷくたい』が、エアインチョコレートをモナカ生地でサンドしたお菓子として、その風味や形状において非常に近い存在です。あの頃の懐かしい味わいを再び体験したい方は、ぜひお試しください。
昔懐かしいお菓子のCMには、どのようなタレントが出ていましたか?
昭和から平成にかけて、数々の記憶に残るお菓子のCMには、その時代を代表する人気タレントたちが多数出演していました。例えば、『ぬ~ぼ~』のCMには田代まさしさん、『5/8チップ』にはアニメ「ドラゴンボール」の孫悟空(幼少期)の声優や西田敏行さん、『ドーナッチョ』にはとんねるず結成前の石橋貴明さんと木梨憲武さん、『ミセスガレット』には大女優の三田佳子さん、『メロディ』には人気歌手の天地真理さんなど、各時代を彩った豪華な顔ぶれがCMに華を添えていました。
「しましまクッキー」と「きどりっこ」では、どちらが先に市場に出たのでしょうか?
明治製菓の『しましまクッキー』は、1982年(昭和57年)に販売が開始されました。それに対し、ブルボンの『きどりっこ』は、その2年後の1984年に発売されています。このことから、『しましまクッキー』の方が先に店頭に並んだと言えます。
昭和の時代、子供にとってコーヒー味のお菓子はどのような意味を持っていましたか?
昭和の時代、子供たちにとって本格的なコーヒーは「大人だけが楽しめるもの」という特別なイメージがありました。そのため、『コーヒーガム』や『ライオネスコーヒーキャンディー』、『コーヒータップ』といったコーヒー風味のお菓子は、少し背伸びをして大人の気分を味わえるアイテムとして、特別な存在感を放っていました。甘さとほのかな苦みが織りなす独特の風味は、子供たちの好奇心をくすぐり、多くの子どもたちに親しまれていました。













