キウイはいつから食べられる?離乳食開始時期と注意点

鮮やかな緑色と甘酸っぱい味わいが魅力のキウイ。離乳食に取り入れたいと考えるママ・パパも多いのではないでしょうか。キウイは栄養満点ですが、離乳食に使う際にはいくつか注意が必要です。この記事では、キウイをいつから離乳食に取り入れられるか、開始時期の目安やアレルギーのリスク、与え方について詳しく解説します。お子様の健やかな成長のために、キウイを安全に美味しく取り入れましょう。

キウイはいつから食べられる?赤ちゃんの離乳食における開始時期とステップ

キウイフルーツは、離乳食が始まってしばらくした中期、生後7ヶ月から8ヶ月頃を目安に与え始めることができます。ただし、初めて与える際は、バナナやリンゴなど、他の果物に慣れてから少量ずつ試すのが安心です。キウイ特有の酸味があるため、最初は酸味が穏やかなゴールドキウイを選ぶと良いでしょう。少量からスタートし、赤ちゃんの様子を観察しながら、徐々に量を増やしていくのがおすすめです。

キウイの種類と選び方:グリーン、ゴールド、そしてルビーレッド

キウイには、一般的にグリーンキウイとゴールドキウイの2つの種類があります。ゴールドキウイは、グリーンキウイよりも甘みが強く、酸味が少ないため、離乳食の初期段階に適しています。また、最近ではルビーレッドという品種も登場しており、もし手に入るようであれば試してみるのも良いでしょう。

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キウイの目安量:月齢ごとの摂取量の目安

離乳食における野菜と果物の1日の摂取量の目安として、離乳食後期(9ヶ月〜11ヶ月頃)では30〜40g、完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)では40〜50gが推奨されています。キウイのみに偏ることなく、色々な食材と組み合わせて、栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。最初はごく少量を与え、アレルギー反応が見られないかを確認することが重要です。例えば、ゼスプリのサンゴールドキウイの場合、1個あたり約100gなので、多くても1/2個程度を目安にすると良いでしょう。実際には、他の食材との組み合わせを考慮すると1/4個程度になることが多いでしょう。

キウイの栄養価:ビタミンC、食物繊維、カリウムなど

キウイフルーツは、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カリウムといった栄養素が豊富に含まれています。特にビタミンCは、免疫力を高めたり、美肌効果が期待できます。また、食物繊維は便秘の解消に役立ちます。グリーンキウイは食物繊維が豊富で、ゴールドキウイはビタミンCがより多く含まれている傾向があります。

離乳食のキウイの下準備:手順

赤ちゃんにキウイを与える際は、丁寧に下ごしらえを行いましょう。まずはキウイの皮をむき、種を取り除くことから始めます。キウイを半分にカットし、中心部の白い部分と種を丁寧に除去します。その後、細かく切ってから、茹でるか電子レンジで加熱します。特に月齢が低い赤ちゃんには、種をできるだけ取り除くようにしましょう。慣れてきたら、ヘタを切り落として厚めにスライスし、小型ナイフで皮をむくとスムーズです。

キウイの加熱:理由と注意点

キウイは、加熱調理してから与えるのがおすすめです。加熱することで、皮をむく際に付着する可能性のある雑菌や、アレルギー反応のリスクを低減できます。アレルギーの可能性を考慮し、ある程度の月齢になるまでは生のまま与えるのは避けた方が賢明です。加熱によって、キウイに含まれるシュウ酸カルシウムが減少し、タンパク質分解酵素であるアクチニジンが分解されるため、刺激が和らぐ効果も期待できます。

キウイの種:取り除くべき時期は?

離乳食後期(生後9ヶ月頃)からキウイを与える場合、多くの赤ちゃんはキウイの小さな種を気にすることはないでしょう。しかし、赤ちゃんが嫌がるようであれば、種を取り除いてから与えるようにしましょう。離乳食完了期(1歳以降)になれば、少しずつ種に慣れさせることを考えても良いでしょう。何事も焦らず、少しずつ試していくことが大切です。

キウイを食べると口がピリピリする?原因と対処法

キウイを食べた際に口の中がピリピリと感じることがありますが、これにはいくつかの理由が考えられます。主な原因としては、シュウ酸カルシウムによる刺激、タンパク質分解酵素であるアクチニジンによる刺激、そしてキウイに対するアレルギーなどが挙げられます。刺激が気になる場合は、一度下茹でしてから使用すると、シュウ酸カルシウムが溶け出し、アクチニジンが分解されるため、刺激を弱めることができます。

キウイの冷凍保存:上手なやり方とポイント

キウイフルーツは、冷凍保存することもできます。まるごと冷凍する際は、熟しすぎていないものを選びましょう。軽く触って、少しだけ弾力があるくらいの硬さがおすすめです。カットして冷凍する場合は、まずヘタを取り除き、皮をむきます。その後、キウイ同士がくっつかないように、冷凍保存用の袋に入れて空気を抜き、冷凍庫へ。冷凍したキウイは、なるべく1週間以内に使い切るようにしましょう。食べる時は、電子レンジなどで少し温めると良いでしょう。

キウイの皮:赤ちゃんへの影響は?

キウイは皮ごと食べられる果物ですが、赤ちゃんに与える場合は注意が必要です。特に離乳食の時期は、赤ちゃんの消化器官に負担がかからないよう、皮をむいてから与えるのがおすすめです。キウイの皮には栄養がたくさん含まれていますが、赤ちゃんにとっては消化しづらい場合があるからです。

アレルギー:初めてキウイを与える時の注意点

キウイフルーツは、アレルギーを引き起こす可能性のある食品として知られています。初めて赤ちゃんに与える際は、ごく少量から始め、慎重に様子を観察することが大切です。アレルギー反応は、食べる量が増えるほど起こりやすくなるため、最初は少量ずつ与えるように心がけましょう。万が一、アレルギーと思われる症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

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離乳食に使える!キウイレシピ集

赤ちゃん向けのキウイを使った離乳食レシピをいくつかご紹介します。赤ちゃんの月齢や味の好みに合わせて、キウイの量を調整してください。

キウイとヨーグルト

キウイとヨーグルトの組み合わせは、まさに黄金コンビ。キウイを細かくカットしてヨーグルトに加えるだけで、手軽でおいしいデザートがあっという間に完成します。ヨーグルトに含まれるカルシウムと、キウイに豊富なビタミンCを同時に摂取できる、栄養満点な一品です。

キウイとほうれん草のペースト(離乳食後期向け)

鉄分が豊富なほうれん草と、キウイを組み合わせた、赤ちゃんに嬉しいペーストをご紹介します。

<材料>

  • キウイ:20g
  • ほうれん草:20g

<作り方>

  1. ほうれん草をやわらかくゆでて、丁寧に細かく刻んでください。
  2. キウイは皮をむき、こちらも細かく刻みます。
  3. 1と2を混ぜ合わせ、必要に応じて、なめらかなペースト状になるまですり潰してください。

キウイゼリー

キウイを丁寧にピューレ状にし、ゼラチンで固めるだけのシンプルレシピです。冷たくてさっぱりしているので、暑い季節に最適です。ゼラチンの量を調整することで、お好みのやわらかさに調整できます。

キウイとロースハムのピザトースト(完了期向け)

キウイを使った、ちょっとおしゃれなピザトーストのレシピです。

<材料>

  • 食パン:1枚
  • ロースハム:1/2枚
  • キウイ:1/4個
  • チーズ:お好みの量

<作り方>

  1. 食パンにチーズ、ロースハム、そしてキウイをトッピングします。
  2. オーブントースターで、焼き色がつくまでじっくりと焼き上げれば完成です。

キウイと相性の良い食材

キウイフルーツは、色々な食品と合わせて美味しくいただけます。中でも特に相性が良いのは、鉄分が豊富な小松菜やほうれん草、それにブロッコリーといった野菜類です。これらの野菜を柔らかく煮て、ペースト状にしてキウイと混ぜれば、お子様も食べやすくなります。その他、ヨーグルトやカッテージチーズといった乳製品とも好相性で、ヨーグルトソースとして使うのも良いでしょう。

結び

キウイは、ビタミンや食物繊維がたっぷり詰まった、栄養価の高い果物です。赤ちゃんに離乳食として与える際は、アレルギー反応に注意しながら、少しずつ試していくことが重要です。今回ご紹介した情報や調理法を参考に、キウイを上手に取り入れて、赤ちゃんの食生活をより豊かに彩ってください。

キウイをペースト状にするには?

キウイの皮を剥き、食べやすい大きさにカットした後、ミキサーやフードプロセッサー、またはすり鉢などを使い、なめらかになるまで混ぜ合わせます。水分が足りない場合は、水を少量加えると、よりスムーズにペースト状になります。

キウイは加熱しても大丈夫?

キウイを加熱する場合は、電子レンジで軽く温めるか、お鍋で軽く煮るのがおすすめです。加熱することで酸味が穏やかになり、より食べやすくなります。加熱した後は、必ず冷ましてから与えるようにしましょう。

キウイを使ったデザートにはどんなものがある?

キウイを活かしたデザートとして、手軽に作れるキウイゼリーがおすすめです。キウイをミキサーなどで滑らかにし、ゼラチンを加えて冷蔵庫で冷やすだけで完成します。

キウイは冷凍保存できる?

キウイは冷凍保存に適しています。皮を剥き、食べやすい大きさにカットした後、冷凍用の保存袋に平らに並べて冷凍庫へ。冷凍保存の目安は約1週間です。

キウイのアレルギー症状とは?

キウイのアレルギー症状としては、口や喉の痒み、蕁麻疹、吐き気、下痢などが挙げられます。稀に呼吸困難を引き起こす重篤なケースも報告されています。お子様などに初めてキウイを与える際は、少量から試し、注意深く体調の変化を確認してください。

キウイキウイフルーツ