ししとう常備菜:日持ちする簡単レシピで食卓を豊かに

食卓にもう一品!そんな時に大活躍するのが、日持ちするししとうの常備菜です。サッと作れて、ご飯のお供にも、お弁当にも、おつまみにもなる万能さが魅力。今回は、ししとうの美味しさを最大限に引き出す、簡単なのに本格的なレシピをご紹介します。冷蔵庫に常備しておけば、忙しい毎日でも食卓が豊かに。ぜひ、お試しください。

【レシピ1】やみつき!農家直伝ししとうとじゃこの常備菜

「ししとうとじゃこの常備菜」は、ご飯との相性抜群。まさに、ご飯が止まらなくなる美味しさです。ししとう特有のピリ辛さと、じゃこの香ばしさが絶妙に組み合わさり、奥深い味わいを生み出します。特に夏は食欲が落ちやすい時期ですが、この常備菜の爽やかな辛さとじゃこの塩気が、食欲をそそります。お弁当に入れると、彩り豊かで冷めても美味しく、時間が経つほど味が馴染んでさらに美味しくなるので、作り置きにもぴったり。数日間、食卓を豊かにしてくれるでしょう。ししとうを主役にしたこの一品は、野菜不足解消にも役立ち、健康的な食生活をサポートします。

材料(作りやすい分量)

  • ししとうがらし:20本
  • じゃこ:大さじ2
  • Aみりん:小さじ2
  • Aしょうゆ:小さじ2
  • ごま油:小さじ2

作り方

  1. まず、ししとうの下準備をします。ししとうを洗い、水気を拭き取ってヘタを切り落とし、幅7~8㎜に切ります。この幅に切ることで、火が通りやすく、じゃことの絡みも良くなり、食べやすいサイズになります。
  2. 鍋にごま油を入れ、中火で熱します。ごま油が温まったら、切ったししとうを加え、炒めます。ししとう全体に油が馴染み、少ししんなりするまで炒めることで、ししとうの甘みが増し、香ばしくなります。焦げ付かないように、混ぜながら炒めましょう。
  3. ししとうに油が馴染んだら、じゃこと調味料を加えます。鍋にちりめんじゃこ、みりん、しょうゆを加え、混ぜながら水分がなくなるまで炒め煮にします。じゃこは、ししとうに火が通り過ぎないように、ししとうを炒めた後に加えるのがおすすめです。じゃこを加えることで、塩気と香ばしさが加わり、風味が豊かになります。みりんとしょうゆの組み合わせは、和食の基本。ししとうとじゃこの味を引き立て、ご飯が進む甘辛い味付けになります。
  4. 炒め煮にする際は、水分がなくなるまで煮詰めることで、味が染み込み、日持ちが良くなります。焦げ付かないように、火加減に注意し、混ぜながら炒め続けます。水分が飛び、照りが出てきたら完成です。粗熱を取ってから保存容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。

この簡単な手順で、栄養満点でご飯が進む常備菜が完成します。

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【レシピ2】やみつき必至!ししとうの香ばし焼き浸し

ししとうの焼き浸しは、昔ながらの家庭料理として親しまれ、ししとうの美味しさを堪能できる定番の一品です。特筆すべきは、丁寧に焼き上げたししとうならではの、凝縮された甘みと香ばしさ。そして、その風味を最大限に引き立てる、出汁の旨味が効いた甘辛い浸しだれとの絶妙な組み合わせです。夏の食卓の定番として、多くの家庭で親しまれてきた一品です。一度食べたら止まらないほどの美味しさで、家族みんなに愛されてきた歴史があるそうです。作り置きできる点も魅力で、時間のある時にまとめて作っておけば、忙しい日の夕食やお弁当の彩り、急な来客時のおつまみとしても重宝します。旬の時期にししとうをたくさん消費したい時にも最適で、存分にその美味しさを堪能できます。辛いものが苦手な方のために、ピーマンを使ったアレンジも紹介されており、幅広い層に喜ばれるレシピです。日本の夏の食卓を彩る、どこか懐かしい味わいをぜひお楽しみください。

材料 5人分

  • ししとう:20~30本くらい
  • ごま油又はサラダ油:大さじ1弱
  • ☆しょうゆ:大さじ2
  • ☆みりん:大さじ2
  • ☆酢:小さじ1
  • ☆鰹節:1パック
  • すりごま:少々

作り方

  1. まずは、ししとうの下処理から始めましょう。ししとうは丁寧に水洗いし、しっかりと水気を拭き取ります。ヘタは、簡単に手で取れるものがほとんどなので、無理に包丁を使わず、指で優しくひねり取るのがおすすめです。ヘタを取ることで、見た目が良くなるだけでなく、食べやすさも向上します。
  2. 次に、包丁の先でししとうに切り込みを入れます。この工程は、加熱中にししとうが破裂するのを防ぐために非常に重要です。ししとうの内部には水分が含まれており、加熱によって水蒸気となり膨張することで、破裂する可能性があります。切り込みを入れることで、水蒸気の逃げ道を作り、安全に調理できるだけでなく、浸しだれが内部まで染み込みやすくなり、より美味しく仕上がります。この一手間を惜しまないことが、美味しい焼き浸しを作るための秘訣です。
  3. フライパンにごま油を熱し、下処理を終えたししとうを入れ、全体に油が絡むように炒めます。火加減は弱火から中火が適切です。強火で焼くと表面だけが焦げてしまい、中まで火が通らず、ししとう本来の甘みが引き出せません。時間をかけてじっくりと焼くことで、皮がパリッとし、内部の水分が程よく抜け、旨味と甘みが凝縮されます。焼き色がつくまでしっかりと焼くことが、美味しさを左右するポイントです。香ばしい焼き色は食欲をそそり、風味豊かな仕上がりになります。ししとうがしんなりとして、全体に均一な焼き色がついたら、次の工程に進みましょう。この焼きの工程で、ししとう特有の青臭さが和らぎ、香ばしさと甘みが引き立つため、焦らず丁寧に行うことが大切です。
  4. ししとうが香ばしく焼き上がったら、熱々のうちに特製の浸しだれに漬け込みます。浸しだれは、事前にタッパーなどの保存容器に調味料を全て入れ、よく混ぜ合わせて準備しておきます。調味料が均一に混ざっていることが重要です。焼き上がった熱々のししとうを、すぐに冷たい浸しだれに漬け込むことで、温度差によって浸透圧が働き、味が素早く染み込みます。この「熱々のうちに漬ける」という工程が、味を馴染ませる上で非常に重要であり、ししとうの美味しさを格段に向上させます。漬け込む容器は、ししとうがしっかりと浸る深さのあるものを選び、清潔なものを使用しましょう。数時間から一晩漬け込むことで、より味が深く染み込み、美味しさがアップします。
  5. 味が十分に染み込んだら、盛り付けです。器に美しく盛り付け、仕上げにすりごまをたっぷりとかけてお召し上がりください。すりごまは、香ばしさと風味をプラスし、料理全体のアクセントになります。お好みで七味唐辛子を少量加えることで、ピリッとした辛味が加わり、さらに食欲を刺激します。冷蔵庫で冷やして食べるのが一般的ですが、軽く温め直しても美味しくいただけます。

作り置きしておけば、日々の食卓にもう一品加えたい時に便利です。お弁当のおかずやお酒のおつまみとしても最適で、その万能さに驚かされるでしょう。時間が経つごとに味が馴染み、深みが増すため、日を追うごとに異なる美味しさが楽しめます。手間をかけた分だけ、格別の味わいをもたらしてくれる一品です。

ししとうレシピをワンランクアップさせる!共通のポイントとアレンジ

ししとうを使った常備菜や焼き浸しをさらに美味しく仕上げるためには、いくつかの共通のポイントと、食卓を豊かにするアレンジを知っておくと便利です。

  • まず、ししとうの辛味についてです。ししとうは通常辛くありませんが、稀に辛いものがあります。これは「当たり」と呼ばれ、刺激的な味わいが特徴です。辛味を抑えたい場合は、調理前にししとうを縦半分に切り、中の種やワタを丁寧に取り除くのが効果的です。辛味が苦手な方やお子さんが食べる場合は、加熱前に縦半分に切って、中の種やワタを丁寧に取り除くことで辛味を抑えることができます。小さなお子さんや辛いものが苦手な方がいる場合は、ししとうの代わりにピーマンを使用するのもおすすめです。ピーマンはししとうと同じナス科の野菜で、形状や食感が似ており、辛味がなく、同様の調理法で美味しく作ることができます。ピーマンはししとうよりも肉厚なため、火の通り具合を少し長めに調整すると良いでしょう。
  • ししとうの甘みを最大限に引き出すための調理法も重要です。特に焼き浸しのように焼くレシピでは、焦げ目がつくまでしっかりと焼くことがポイントです。じっくりと焼くことで、内部の水分が程よく蒸発し、糖分が凝縮されて甘みが増します。また、香ばしい焼き目は、食欲をそそるだけでなく、ししとう特有の青臭さを和らげ、風味豊かな味わいを引き立てます。中の種も、焦げ目がつくまで焼くことで、香ばしく美味しく食べられるようになります。これにより、廃棄部分を減らし、ししとう全体を無駄なく楽しむことができます。

ししとう常備菜の保存テクニック

ししとうの常備菜を安全かつ美味しく保存するためには、いくつかの重要なポイントがあります。特に大切なのは「徹底した衛生管理」です。調理器具や保存容器は常に清潔な状態を保ち、可能であれば煮沸消毒することで、食中毒のリスクを減らすために重要です。食材を扱う前には必ず手を洗い、使い捨て手袋を使用するのも効果的です。また、調理後すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるのではなく、「十分に粗熱を取る」ことが非常に重要です。温かいまま容器に入れてしまうと、水蒸気が発生し、水滴が容器内にこもり、雑菌が増殖しやすい環境を作ってしまいます。したがって、調理後は清潔な場所で広げて冷ますか、保冷剤や氷水を利用して急速に冷やすなどして、速やかに粗熱を取りましょう。保存容器の選び方も大切です。密閉性が高く、食品の匂い移りや乾燥を防ぐことができるガラス製やホーロー製の容器がおすすめです。プラスチック容器を使用する場合は、食品の匂いや色が移りやすいことを考慮し、専用の容器を用意すると良いでしょう。これらの点に注意することで、ししとうの常備菜を安心して、そして長く美味しく楽しむことができます。

まとめ

この記事では、食卓を豊かにするしし唐の常備菜として、「しし唐とじゃこの常備菜」と、「ししとうの焼き浸し」という二つの絶品レシピを紹介しました。どちらのレシピも、しし唐が持つ独特の風味と旨味を最大限に引き出し、ご飯が進むだけでなく、お弁当のおかずやお酒のおつまみとしても活躍する万能な一品です。この記事で紹介した作り方のポイントや保存のコツを参考に、ぜひご家庭で「我が家の定番」としてこれらのしし唐常備菜を取り入れてみてください。旬の時期に旬の野菜を美味しくいただくことは、心身ともに豊かな食生活に繋がります。これらのレシピが、皆様の食卓に彩りと喜びをもたらすことを願っています。

ししとうとちりめんじゃこの常備菜はどのくらい保存できますか?

冷蔵庫で保存する場合、きちんと冷ましてから、清潔な密閉できる容器に入れて保存すれば、大体3日から4日くらいを目安にすると良いでしょう。ただし、夏のような気温や湿度が高い時期は、2日から3日と少し短めに考えて、できるだけ早く食べきるようにしてください。冷凍保存する場合は、使う量ごとに分けてラップで包んで、さらに冷凍保存用の袋に入れて密封すれば、2週間から1ヶ月くらいは保存できます。

ししとうの辛さを和らげる方法はありますか?

ししとうには、時々辛いものが混ざっていることがあります。もし辛さをなくしたい場合は、調理する前にししとうを縦半分に切って、中の種とワタを丁寧に取ってください。辛味成分のカプサイシンは、主にこの部分に多く含まれています。また、レシピのポイントでもお伝えしたように、ししとうの代わりにピーマンを使うのも、辛味をなくすのに効果的な方法です。

冷凍保存するときのポイントはありますか?解凍方法も教えてください。

冷凍保存する際に一番大切なのは、調理した後の粗熱を完全に冷ますことです。その後、一回に使う分ずつ小分けにして、ラップでしっかり包み、さらに冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて密封すると、品質を保ちやすくなります。解凍するときは、食べる日の前日に冷蔵庫に移して自然解凍するか、すぐに使いたい場合は電子レンジの解凍機能を使ってください。解凍後に水分が出ているようなら、軽く炒め直すと美味しく食べられます。

お弁当に入れる際の注意点はありますか?

お弁当に入れる際は、食中毒を防ぐために、完全に冷めてから詰めるようにしてください。温かいまま詰めるのは絶対に避けてください。また、水分が多いと腐りやすくなるため、調理の際に水分をしっかり飛ばし、お弁当箱に詰める際も余分な水分は拭き取ってください。特に夏場は注意が必要で、保冷剤と一緒に持っていくことを強くおすすめします。お弁当箱も清潔なものを使うようにしましょう。

ししとう