みずみずしい甘さと、パリッとした食感が魅力のシャインマスカット。贈り物にも、自分へのご褒美にも選びたい人気のフルーツですが、実はデリケートで傷みやすい一面も。せっかく手に入れたシャインマスカットを、最高の状態で味わいたいですよね。そこで今回は、シャインマスカットを冷蔵庫で長持ちさせるための保存術を徹底解説!鮮度を保つためのちょっとした工夫で、シャインマスカットのおいしさをぐっと長持ちさせることができます。ぜひ、この記事を参考にして、旬の味覚を心ゆくまでお楽しみください。
シャインマスカットを長持ちさせるための基本
シャインマスカットの保存期間を延ばすためには、冷蔵、冷凍、常温といった保存方法に関わらず、共通して注意すべき点があります。鮮度をできるだけ長く維持するために、以下の3つのポイントをしっかりと守りましょう。
ブルーム(白い粉)は落とさない、水洗いしない
シャインマスカットの果皮表面に見られる白い粉は「ブルーム」と呼ばれ、果実自身が作り出す天然の成分です。主成分は脂肪酸であり、人体に無害です。ブルームには、病気から果実を守ったり、水分の蒸発を防いだりする効果があり、鮮度を保つ上で非常に重要な役割を果たしています。誤って指でこすって落としてしまわないように注意しましょう。また、水洗いもブルームを洗い流し、鮮度を低下させる原因となるため、避けましょう。食べる直前に洗い、できるだけ早く食べきるのがおすすめです。
皮はむかずに保存する
シャインマスカットは、その名の通り、皮ごと食べられることが魅力の一つです。無理に皮をむこうとすると、果肉が傷つきやすく、また、皮をむいた部分から乾燥が進み、酸化による変色などの劣化を招きます。したがって、保存する際は、皮をむかずにそのままの状態で保存するように心がけましょう。
ハサミで実を取り外す
シャインマスカットを一粒ずつ房から外す時は、手で無理に引っ張らないようにしましょう。果皮が破れてしまうと、そこから傷みやすくなってしまいます。清潔なキッチンハサミなどを使い、枝を丁寧にカットするように取り外すのがおすすめです。実には軸を2~3mm程度残して切り離すと、より鮮度を保ち、長持ちさせることができます。
シャインマスカットの冷蔵保存
常温ではすぐに鮮度が落ちてしまうシャインマスカットも、冷蔵保存することで美味しく食べられる期間を延ばすことができます。ただし、冷蔵した場合でも徐々に風味は損なわれていくため、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷蔵保存の方法と手順
- シャインマスカットを房から一粒ずつ、軸を数ミリ残してハサミで丁寧に切り離します。
- 切り離した一粒ずつのシャインマスカットを、キッチンペーパーで優しく包みます。
- 密閉できる容器や保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
シャインマスカットを房ごと冷蔵庫に入れると、実から水分が抜けやすく、劣化を早めてしまいます。保存する際は、一粒ずつ房から切り離すことで、美味しさをより長く保つことができます。容器に入れた後は、冷蔵庫の冷気が直接当たらない場所に置くようにしましょう。野菜室は温度変化が比較的少なく、シャインマスカットの保存に適した約10℃前後の環境を保てます。食べる20~30分前に冷蔵庫から取り出すと、シャインマスカットが適温になり、より美味しく味わうことができます。
冷蔵保存の目安
シャインマスカットを冷蔵庫で保存する場合、およそ3日から長くても1週間程度が目安となります。水分を多く含み、デリケートな果物ですので、冷蔵保存でもできるだけ早く食べきるようにしましょう。
おいしいシャインマスカットを選ぶポイント
シャインマスカットをよりおいしく味わうためには、保存方法に加えて、新鮮なものを選ぶことが大切です。適切な方法で保存しても、購入時に鮮度が落ちていると、保存期間は短くなってしまいます。
軸と果実の色をチェック
シャインマスカットの鮮度は、軸と果実の色で確認できます。軸が鮮やかな緑色のものは、新鮮である証拠です。軸が茶色っぽくなってきたら、鮮度が落ち始めているサインなので、早めに食べるようにしましょう。また、果実の一部が茶色くなっているものは傷んでいる可能性があるので取り除き、黄緑色の食べ頃の実だけを保存するのがおすすめです。
皮のハリをチェック
シャインマスカットは、パリッとした皮の食感が魅力です。新鮮なシャインマスカットは水分をたっぷりと含んでおり、皮にハリとツヤがあります。皮が柔らかく、ぶよぶよとしているものは、水分が抜けて鮮度が落ちている可能性があるので注意が必要です。
ブルーム(白い粉)の状態をチェック
採れたてのシャインマスカットは、ブドウと同様に果皮に白い粉が付着しています。これは「ブルーム」という自然由来の保護成分で、シャインマスカットを乾燥や外部の刺激から守る働きをします。ブルームが多く付いているほど新鮮な証拠なので、できる限りそのままの状態で保存することで、より長く美味しさを保てます。
シャインマスカット保存時にありがちなミス
シャインマスカットの保存方法を誤ると、風味や食感が損なわれてしまうことがあります。ここでは、保存の際に陥りやすい失敗例と、その解決策をご紹介します。
房のまま冷蔵庫で乾燥させてしまう
シャインマスカットを房付きのまま冷蔵庫に入れると、庫内の乾燥した空気によって水分が失われ、果実が萎びてしまうことがあります。対策としては、一粒ずつ房から切り離し、キッチンペーパーで丁寧に包んでから保存用袋に入れるのがおすすめです。さらに、野菜室を活用することで、乾燥を効果的に防ぐことができます。
洗ってから保存してしまう
シャインマスカットを洗ってから保存すると、ブルームが洗い流され、鮮度が低下する原因となります。保存する際は、洗わずに、食べる直前に必要な分だけ洗うように心がけましょう。
常温での保存は避ける
シャインマスカットは、室温に置いておくと品質が低下しやすい果物です。気温や湿度の変化に敏感で、あっという間に鮮度が落ちてしまいます。特に夏場は注意が必要で、常温での保存はおすすめできません。もし常温で保存する際は、直射日光を避け、風通しの良い場所を選び、できるだけ早く食べるように心がけましょう。冷蔵または冷凍保存がより良い選択肢となります。
まとめ
シャインマスカットは、適切な保存方法を選ぶことで、そのおいしさをより長く堪能できます。室温、冷蔵、冷凍といった各保存方法の特徴を理解し、シャインマスカットの状態や食べる予定に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。今回お伝えした情報を参考に、シャインマスカットを最後まで美味しくお召し上がりください。