サブレお菓子

サブレとは、フランス語で「砂」を意味する言葉から来ており、サクサクとした食感が特徴的なお菓子です。世界中に親しまれているこのお菓子は、素材や製法によって様々な種類があり、甘いものから塩味のものまで多彩な味わいを楽しむことができます。今回は、サブレお菓子の魅力や種類などについて詳しく紹介していきます。

サブレとは

サブレはフランスで生まれた焼き菓子の一つで、小麦粉、バター、砂糖、卵、塩を使って作られます。サブレという名前にはいくつかの説があり、一つはフランスの町「サブレ=シュル=サルト」がその名の由来とされています。また、サブレ侯爵夫人が考案したレシピから広まったという説や、「サブル」というフランス語で砂を意味し、サクサクした食感が砂のように感じられることに由来しているという説もあります。サブレは、バターがたっぷりと使われているため、クッキーよりもさらに濃厚でリッチな風味が特徴です。

クッキーやビスケットとの違い

サブレ、クッキー、ビスケットの違いは国ごとで異なり、アメリカでは日本でいうクッキーやビスケットがすべて「クッキー」と呼ばれ、イギリスでは「ビスケット」という言葉が使われます。しかし、日本では1971年に全国ビスケット協会が、糖分と脂肪分が全体の40%以上含まれているものを「クッキー」と定義し、それ以外の焼き菓子を「ビスケット」と定めています。この基準に基づくと、サブレはクッキーの一種として分類されます。

ビスケットは水分を多めにして焼き上げるため、固くパリっとした食感が特徴です。一方、クッキーは砂糖やバターを多く使い、サクサクほろほろとした食感になります。サブレはさらにバターやショートニングを多く含み、ベーキングパウダーを使わないため、バターの豊かな風味と軽やかな口当たりが特徴です。

サブレのレシピ

ここでは、おうちで簡単に作れるサブレのレシピを2種類ご紹介します。

桜のサブレ
春を感じる桜のサブレは、桜の塩漬けを生地に練り込むことで、焼き上げる際にキッチン中に桜の香りが広がります。甘じょっぱい風味が新鮮で、特別な季節感を楽しめるサブレです。

材料(30枚分)

桜の塩漬け:60g
無塩バター:80g
砂糖:80g
卵黄:1個分
薄力粉:150g
打ち粉(薄力粉):適量
作り方

桜の塩漬けを30分ほど水に浸けて塩抜きし、水気を切る。飾り用に少し取っておき、残りは細かく刻む。
バターをクリーム状にして、砂糖を加え、白っぽくなるまで混ぜる。
卵黄と刻んだ桜の塩漬けを加えて混ぜる。
薄力粉をふるい入れて混ぜ、ひとまとめにする。
冷凍庫で固くなるまで冷やし、1cm厚にカットして飾り用の桜をのせる。
170℃に予熱したオーブンで15〜20分焼く。


ココアチョコサブレ
ビターなココアとチョコチップを使ったサブレは、軽やかな食感が楽しめます。コーヒーや紅茶と一緒にどうぞ。

サブレはバターの風味とサクサク食感が魅力のお菓子

サブレは、バターの豊かな風味と上品な味わいが特徴的なフランス生まれの焼き菓子です。香ばしい焼き色とサクサクの食感、そしてナッツやドライフルーツ、チョコレートなどをアレンジした様々な味わいが楽しめます。スタンプで抜いた可愛らしい形状のサブレや、シンプルな四角や円形のタイプなど、バリエーション豊富なラインナップが魅力です。フランスでは、おやつタイムにひとくちサイズのサブレとお茶を一緒に味わう文化が根付いています。日本でも、こうした上品で優雅な喫茶習慣が広まりつつあり、見た目の可愛らしさからちょっとしたプレゼントにも喜ばれるお菓子です。

まとめ

サブレは長い歴史と豊かな味わいを持つ魅力的なお菓子です。フランスで生まれたこのお菓子は、今や世界中で愛されています。バターの風味や軽やかな食感、さまざまな素材を使った多彩な味わいが人気の理由です。甘味や塩味、ナッツやドライフルーツなど、好みに合わせて選べる種類の豊富さも魅力的です。サブレは手軽に味わえる上質なお菓子として、これからも多くの人に親しまれるでしょう。

お菓子サブレ