驚くほどの甘さ？ブルーベリー「ラヒ」の秘密

一口食べれば驚くほどの甘さ。それがブルーベリー「ラヒ」です。一般的なブルーベリーのイメージを覆す、濃厚な甘みとなめらかな舌触りは、一度体験したら忘れられないでしょう。なぜラヒは、これほどまでに人を惹きつける甘さを持っているのでしょうか？その秘密を解き明かすべく、ラヒの知られざる魅力に迫ります。

ラヒは、8月上旬頃に旬を迎えるラビットアイ系の品種で、中～大サイズの果実を実らせます。一番の特徴は、果実の表面にブルームという白い粉がたっぷりと付着し、全体的に白っぽく見えることです。十分に熟した初期段階から、とろけるような甘みを感じられ、酸味が少ないため非常に食べやすいのが魅力です。まるで極上のクリームのような味わいです。ニュージーランド園芸食品研究所で開発され、1992年に発表された品種で、「プレミア」の自然交配によって生まれました。姉妹品種には「マル」があります。

ラヒの果実を覆うブルームは、見た目の美しさに加えて、果実を乾燥から保護する役割も担っています。このブルームが豊富であるほど、新鮮で上質なブルーベリーであることの証となります。

十分に熟したラヒは、酸味が穏やかで、とろけるような甘さが際立ちます。この独特の風味は、他のブルーベリーではなかなか体験できない特別なものです。まるで高級スイーツを堪能しているかのような感覚を味わえます。

ラヒを育てる上で、押さえておきたい重要な点がいくつか存在します。中でも、剪定のやり方と裂果を防ぐための対策は、特に大切です。ラヒは、太い新しい枝よりも、細い枝に花芽がつきやすい性質を持っています。そのため、剪定をする際は、花芽をできるだけ傷つけないように気を配ることが重要です。また、雨による裂果には比較的強いとされていますが、過剰な水分には注意が必要です。

ラヒは、花芽の数が少ないため、通常のブルーベリーとは剪定方法が異なります。通常は、花芽を半分以下に減らす剪定が一般的ですが、ラヒの場合は9割以上を残すようにします。ごく細い枝にも花芽が付くことがあるため、基本的には剪定せずに残します。したがって、剪定作業は他の品種と比べて容易に行えるのが特徴です。

ラヒは、雨による裂果に比較的強い品種ではありますが、絶対に割れないというわけではありません。裂果が起こる場合でも、果実に横方向に線が入るような独特な割れ方をします。裂果が少ない理由としては、実が房状にならないことが挙げられます。ブドウのように密集して実るのではなく、まばらに実がなるため、一箇所に水分が集中しにくいと考えられます。

ラヒの収穫時期は、一般的に7月中旬から8月下旬頃です。特に美味しく味わえる時期は、8月上旬から8月下旬にかけてです。完熟したラヒは、色鮮やかで光沢があり、深みのある青紫色をしています。さらに、実と枝をつなぐ小さな軸の部分が赤くなっているものが食べ頃のサインです。実に軽く触れてみて、簡単に取れるものが完熟している証拠です。ぜひ、さわやかブルーベリーファーム市原で、最盛期を迎えたラヒの格別な風味をご堪能ください。

特別な甘さが魅力のブルーベリー「ラヒ」は、栽培のしやすさも相まって、多くの人々から親しまれています。ラヒを味わうことで、ブルーベリーに対する印象が変わるかもしれません。

回答1：ラヒは、十分に熟すと濃厚な甘みが際立ち、まるで生クリームを味わっているかのような感覚になります。酸味が控えめなため、非常に食べやすい点が特徴です。

回答2：ラヒの収穫時期は、通常7月中旬頃から8月下旬頃までです。特に風味が増す時期は、8月上旬から8月下旬にかけてと言われています。