プリンは、その滑らかな食感と奥深い風味で多くの人々に愛されるデザートです。しかし、その人気の秘密は一種類に留まらず、バラエティ豊かなプリンのラインナップにこそあります。カスタードプリンやカラメル風味はもちろんのこと、抹茶、チョコレート、さらにフルーツ風味のプリンまで、多様なバリエーションが楽しめます。この記事では、そんなプリンの種類や、それぞれの楽しみ方について紹介します。
プリンの歴史
プリンは、16世紀頃に始まったイギリスの伝統的な蒸し料理であり、その起源に由来します。
当時、船乗りたちは航海中に限られた食材を駆使して料理を作る必要があり、捨てられるはずの野菜や肉を卵と一緒に蒸したのが始まりとされています。
そこからヨーロッパ全域でプディングが進化し、小麦粉や香辛料、ソーセージを使った食事用のものや甘いデザートとしてのバリエーションが登場しました。
「カスタードプディング」は明治時代にイギリスから日本に伝わりましたが、発音が変化して「カスタードプリン」と呼ばれるようになったとのことです。
他のプディングが日本になかったことも影響し、カスタードが省略され「プリン」と呼ばれるようになりました。
今の日本では、和スイーツである大福やどら焼きとコラボレーションされることもあります。
プリンの種類
ここからは、多様なプリンの種類について見ていきましょう。
プリンの種類:カスタードプリン
牛乳と砂糖を合わせた卵液を型に注ぎ、鍋やオーブンでじっくりと蒸し焼きにして固めたデザートです。一般的に「昔ながらのプリン」として知られ、卵の風味がしっかりと感じられ、弾力のある食感が特徴です。
プリンの種類: ケミカルプリン
スーパーマーケットなどでよく見かける、手頃な価格の量産品です。安定した品質を保つために、加熱をせずにゼラチンや寒天などの凝固剤を使用しています。
プリンの種類: 焼きプリン
オーブンで焼く際に蓋をせず、表面に香ばしい焼き色を付けたプリンです。香ばしい焦げ目が甘さを引き立て、風味を豊かにします。
プリンの種類: クリームプリン
牛乳の一部を生クリームに置き換えることで、よりとろけるような口当たりを実現した「なめらかプリン」です。卵黄のみを使用することで、さらに滑らかな食感を楽しむこともできます。
プリンの種類:牛乳プリン・抹茶プリン・かぼちゃプリンなど
卵を使わずに凝固剤で固めた「牛乳プリン」を含め、「抹茶プリン」や「かぼちゃプリン」など、基本の配合比をもとにして、さまざまな食材を加えることで、多彩なプリンを作ることができます。
プリンの仲間:カタラーナ・クレームブリュレ
カタラーナ
スペインの伝統的なデザートで、牛乳、生クリーム、卵、砂糖に加え、コーンスターチなどの粉類を加えてデンプンでとろみを出し、冷凍庫または冷蔵庫で固めます。一般的には切り分けて提供されます。
クレームブリュレ
フランスのデザートで、直訳すると「焦がしたクリーム」です。卵、砂糖、生クリームを混ぜ合わせ、ココットなどの器に流し込んで焼き上げます。仕上げに砂糖を振りかけ、バーナーで炙って食べるスタイルが特徴です。
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