スモモ人気品種図鑑!甘さ、酸味、育てやすさで選ぶおすすめ品種

太陽を浴びて育つ、甘酸っぱい宝石スモモ。初夏の訪れとともに、その芳醇な香りとジューシーな果肉は、私たちを魅了します。一口食べれば、爽やかな甘さとほどよい酸味が口いっぱいに広がり、心身ともにリフレッシュできるでしょう。実は、スモモには様々な品種があり、甘さ、酸味、大きさ、育てやすさなど、それぞれに個性的な特徴があります。この記事では、2024年最新の人気品種を徹底解説!あなたにぴったりのスモモを見つけて、旬の味覚を存分に味わってみませんか?

スモモとは

スモモは、夏の訪れを感じさせる、甘酸っぱい風味が特徴の果実です。様々な品種があり、例えば、早い時期に収穫できる「大石早生」や、代表的な品種である「ソルダム」、果実が大きい「太陽」や「貴陽」など、個性豊かな味わいを楽しめます。品種ごとに、大きさ、甘さ、酸味、香りが異なり、自分にとって最高の品種を見つけるのも醍醐味の一つです。家庭での栽培に適した品種も多く、自家製スモモを育てる喜びも味わえます。

スモモの系統:日本スモモと欧米スモモ(プルーン)

スモモの品種は、大きく分けて日本スモモと欧米スモモの二つの系統に分類されます。一般的に「プラム」はスモモ類の総称として使われることが多く、日本スモモだけを指す言葉ではありません。また、「プルーン」は欧米スモモの一部(特に乾果にされる品種)を指すのが通例です。スモモは、大きく分けて日本スモモと欧米スモモの二つの系統に分類されます。

日本スモモの種類

日本スモモは、主に生で食べるのに適した品種が多く、その種類の豊富さと味わいの多様性が魅力です。

大石早生

大石早生は、日本で最も多く栽培されている品種の一つです。果実は比較的小さく、果肉は淡い黄色をしており、みずみずしく甘酸っぱい風味が特徴です。熟すと鮮やかな赤色に変化していきます。寒さに強く、北海道でも栽培できるほどです。

ソルダム

ソルダムは、日本国内で1世紀以上にわたり親しまれているスモモの品種です。栽培量では大石早生に次いで多く、広く栽培されています。果実は楕円形をしており、果肉の鮮やかな赤色が目を引きます。甘みと酸味の調和がとれており、そのまま食べるのはもちろん、コンポートなどの加工にも適しています。また、寒さに強い性質を持ち、北海道のような寒冷地でも栽培できるのが特徴です。

貴陽

貴陽は山梨県で誕生したスモモで、200gを超えることもある大きな果実が特徴です。丸みを帯びた形状で、強い甘さと豊富な果汁、そしてその美味しさが魅力です。主に山梨県、長野県、山形県などで栽培されています。

李王

李王は、大石早生とソルダムを掛け合わせて生まれた品種です。果実のサイズは中程度で、皮が薄く、果汁が多く、香りが良く、強い甘みが特徴です。栽培量はそれほど多くはなく、山梨県やその周辺地域以外ではあまり見かけることが少ないかもしれません。

ビューティ

ビューティは、早生品種の日本スモモです。果肉が柔らかく、果汁が豊富で甘みが強いのが特徴で、熟すと果皮と果肉が赤く色づきます。酸味と甘みのバランスが絶妙で、自家受粉性があり、一本の木でも実をつけるのが魅力です。

秋姫

秋姫は、秋田県で生まれた品種で、9月下旬頃から収穫期を迎えます。大玉で、甘さと酸味の調和がとれた、コクのある味わいが魅力です。寒さに強く、北海道でも栽培できるのが特徴で、秋田県の農園で偶然発見されました。

ハニービート

ハニービートは、日本スモモの中でも早生品種として知られ、強い甘みと豊かな香りが特徴です。果実の大きさは中程度で、6月上旬頃から収穫が可能です。

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西洋スモモ(プルーン)の種類

西洋スモモは、フレッシュな状態で食されるだけでなく、乾燥させてプルーンとしても親しまれている品種が多いのが魅力です。

サンタローザ

サンタローザは、「さんたろう」という愛称でも親しまれる品種で、日本スモモと西洋スモモを交配して誕生した歴史ある品種です。日本では、大石早生、ソルダム、太陽に次いで、4番目に多く栽培されています。果実は大きく、300g前後にもなり、強い甘みと豊かな香りが特徴です。6月下旬頃から収穫でき、生食はもちろん、ジャムなどの加工にも適しています。耐寒性にも優れているため、家庭菜園にも適しており、人気の高い品種です。

メスレー

メスレーは西洋スモモの一種で、際立った甘さが特徴です。卵型の果実をつけ、果肉は柔らかくジューシーで、サクランボを思わせる甘い香りが魅力です。家庭での栽培にも比較的適した品種です。

ケルシー

ケルシーは、緑から黄緑色の美しい果皮を持つプラムです。特徴的なのは、その果実の先端部分でしょう。

サマーエンジェル

サマーエンジェルは、人気の品種「ソルダム」と「ケルシー」を掛け合わせて生まれた、新しい味わいのプラムです。

サマービュート

サマービュートは、豊かな自然に育まれた山梨県で生まれたプラムです。山梨県果樹試験場が育成しました。

ハニーローザ

ハニーローザは、「ホワイトプラム」の自然交雑から生まれた実生を選抜して育成された、貴重なプラムです。

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スモモの選び方

スモモを選ぶ際は、まず見た目を確かめましょう。全体の色合いが均一で、ふっくらとした丸みがあるものが良いでしょう。表面に白い粉(ブルーム)が付いているものは、新鮮である証拠です。手に持った時に、ずっしりとした重みを感じるものを選ぶと、果肉がしっかり詰まっていて、みずみずしい食感が期待できます。スモモは品種によって旬が異なるため、それぞれの品種に適した時期に購入することが重要です。

スモモの保存方法

スモモは比較的傷みやすい果物なので、適切な保存方法を把握しておくことが大切です。まだ熟していない硬めのスモモは、常温で保存して追熟させましょう。直射日光を避け、風通しの良い場所に置いてください。十分に熟したスモモは、乾燥しないようにビニール袋や密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管します。ただし、冷やしすぎると風味が損なわれる可能性があるため、食べる1時間ほど前に冷蔵庫から取り出し、少し常温に戻してから食べるのがおすすめです。

スモモの栽培方法

スモモは、日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。苗木を植え付ける際には、堆肥や腐葉土などを混ぜ込んだ、栄養豊富な土壌に植えましょう。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。特に夏場の乾燥には注意が必要です。剪定は、冬に行い、不要な枝や密集した枝を切り落とすことで、風通しを良くし、病害虫の発生を抑制します。より実をつけやすくするために、異なる品種のスモモを近くに植えることをおすすめします。

スモモの栄養

スモモには、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維など、様々な栄養成分が豊富に含まれています。特に、抗酸化作用を持つアントシアニンやポリフェノールが豊富に含まれています。また、食物繊維やカリウムも含まれています。ただし、食べ過ぎには注意し、バランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。

まとめ

スモモは、その種類の豊富さと、甘酸っぱいテイストで、私たちの食生活を豊かにしてくれる素晴らしい果物です。各品種の持ち味を理解し、旬の時期に味わうことで、スモモの美味しさを存分に満喫できます。さらに、スモモには様々な栄養成分が凝縮されており、健康維持にも貢献してくれます。ぜひ、いろいろなスモモを試してみて、あなたにとって最高の品種を見つけてください。

スモモが最も美味しい季節は?

スモモが旬を迎える時期は、品種によって差がありますが、概ね初夏から夏にかけてが中心です。早い時期に出回る品種は6月頃から、遅い時期に出回る品種は9月頃まで収穫を楽しめます。

スモモの表面に見られる白い粉の正体は?

スモモの表面を覆っている白い粉は、ブルームという天然の保護成分です。これはスモモ自身が生成するロウ状の物質で、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ役割を果たします。一般的に、良質なスモモほどブルームが豊富に付着していると言われています。

プラムの保存方法:鮮度を保つコツ

まだ熟しきっていない硬めのプラムは、室温で追熟させるのがおすすめです。日光が直接当たらない、風通しの良い場所を選んで保存しましょう。十分に熟したプラムは、乾燥を防ぐためにビニール袋や密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管します。召し上がる際は、1時間ほど前に冷蔵庫から取り出し、少し温度を上げてからいただくと、より美味しく味わえます。

スモモ