すももは、バラ科スモモ属の果樹であり、初夏から夏にかけて旬を迎える甘酸っぱい果物です。日本国内では「日本すもも」と「西洋すもも」に大きく分けられ、日本すももが一般的に「プラム」と呼ばれ、西洋すももは「プルーン」と呼ばれます。プルーンはドライフルーツとしてもよく知られています。この記事では、すもも(プラム)の旬、品種、選び方、食べ方について詳しく解説します。
すもも(プラム)とは?:基本情報と種類
国内のすもも収穫量No.1は山梨県です。山梨県甲州市は、すもも栽培に最適な気候条件を備えています。冬の厳しい寒さと夏の暑さという寒暖差が、すももの生育に良い影響を与えます。休眠期に木がしっかりと休むことで、春に暖かくなると良い花が咲き、美味しい実を結ぶのです。山梨県では、すもも狩りも楽しむことができ、6月下旬から9月上旬頃まで様々な品種のすももを味わうことができます。
すももの旬:品種ごとの収穫時期をチェック
すももの旬は6月頃から9月頃までで、7月頃が出荷の最盛期です。品種によって収穫時期が異なり、「大石早生」は6月中旬頃から、「ソルダム」は7月中旬頃から、「太陽」は8月上旬頃からが旬を迎えます。それぞれの品種の旬を把握しておくことで、より美味しいすももを選ぶことができます。
豊富な品種を知る:おすすめのすもも
すもも(プラム、プルーン)の品種は300種類以上あると言われています。ここでは、特におすすめの品種をご紹介します。それぞれの特徴を知って、好みのすももを見つけてみましょう。
・大石早生(おおいしわせ):みずみずしい甘酸っぱさ
6月下旬から7月上旬に収穫される「大石早生」は、日本で最も多く栽培されている品種です。果肉はやわらかく、果汁が豊富でジューシー。甘酸っぱい味わいが特徴です。収穫後に追熟させることで、より甘みが増します。赤くなってから食べるのがおすすめです。
・ソルダム:甘みと酸味のハーモニー
7月中旬頃から収穫される「ソルダム」は、山梨県の主力品種です。果皮は緑色ですが、果肉は濃い赤色をしています。甘味と酸味のバランスが良く、日持ちも良いのが特徴です。追熟させると酸味が抜けて甘みが増すので、お好みの食べ頃を見つけてください。
・貴陽(きよう):世界最大級のビッグサイズ
8月上旬から下旬に収穫される「貴陽」は、250g以上になることもある世界最大級のプラムです。糖度が非常に高く、適度な酸味と豊富な果汁が特徴です。皮ごと食べられ、種が小さく可食部が多いのも魅力。贈答品としても人気があります。
・太陽:独特の食感と濃密な甘さ
8月上旬頃から収穫される「太陽」は、店頭ではなかなか手に入らない希少なプラムです。果肉はやや硬めでシャキシャキとした食感が特徴。皮ごと丸かじりでき、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がります。追熟させると、より甘く濃厚な味わいになります。
・サマーエンジェル:山梨県生まれの夏の味覚
8月上旬から中旬に収穫される「サマーエンジェル」は、山梨県のオリジナル品種です。サイズは150-200gと比較的大きめで、果汁が豊富で甘みが強く、適度な酸味があります。
・月光:知る人ぞ知る、希少な高級プラム
「月光」は、栽培が難しく流通量が少ないため、「幻のプラム」とも呼ばれる高級品種です。完熟した果肉はとろけるように柔らかく、果汁たっぷりでみずみずしいのが特徴です。プラム通に人気の逸品です。
・峰満イエロー:山形県産の珍しい黄金色のプラム
「峰満イエロー」は、山形県でわずかな農家が栽培する希少なプラムです。黄金色に輝く美しい見た目が特徴で、一般流通はほとんどありません。硬めの果肉がお好みの方は、届いてすぐに食べるのがおすすめです。心地よい酸味とシャキシャキとした食感が楽しめます。
美味しいプラム(すもも)の選び方:鮮度を見抜くコツ
より美味しいプラムを選ぶために、以下の点に注目してみましょう。
- 色:品種によって色合いは異なりますが、全体的に均一で、鮮やかな発色のものを選びましょう。
- 張り:果皮にピンと張りがあり、手に取った時にずっしりとした重みを感じられるものがおすすめです。
- 傷:表面に傷やへこみがないかを確認しましょう。わずかな擦れ程度であれば味に影響はありませんが、傷があるとそこから傷んでしまうことがあります。
- 香り:熟したプラムは、甘く芳醇な香りを放ちます。
プラムの保存方法:鮮度を保つコツ
すももは、乾燥しないようにビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存します。完熟したものは傷みやすいので、早めに食べるようにしましょう。まだ熟していない場合は、常温で追熟させてから冷蔵庫に入れると良いでしょう。長期保存する場合は、ジャムやコンポート、果実酒などに加工するのがおすすめです。
栄養満点!プラムの健康効果
すももには、クエン酸や食物繊維、カリウムなど、様々な栄養素が含まれています。クエン酸は疲労回復効果があり、食物繊維は便秘予防に効果的です。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があります。女性に嬉しい効果がたくさんあるので、積極的に摂取したい果物です。
まとめ
この記事では、すもも(プラム)の基本情報から、品種、旬、選び方、食べ方、保存方法まで詳しく解説しました。すももの魅力を知って、ぜひ旬の味覚を楽しんでください。様々な品種を試して、お気に入りのすももを見つけてみましょう。そして、すももに含まれる豊富な栄養素を摂取して、健康的な毎日を送りましょう。