里芋の皮むきは手間がかかる作業ですが、下処理を済ませておけば、使いたい時にすぐに調理できて便利ですよね。でも、むき終わった里芋をどのように保存すれば、美味しさを損なわずに長持ちさせられるかご存知ですか? 実は、里芋は適切な方法で保存することで、冷蔵はもちろん、冷凍保存も可能です。この記事では、皮をむいた里芋の冷蔵・冷凍保存方法を詳しく解説し、それぞれの保存期間や、美味しく食べるためのコツをご紹介します。賢く保存して、里芋のねっとりとした食感を長く楽しみましょう!
里芋保存の基本:適した環境とは?
里芋は暖かい湿地が原産で、寒さと乾燥に弱いのが特徴です。ただし、湿度が高すぎるとカビの原因になるため、保存場所には注意が必要です。一番良い保存方法は、「土がついたまま、日の当たらない風通しの良い場所で常温保存」することです。里芋は、寒さと乾燥に弱い野菜。そのため、キッチンペーパーで包み、常温で保存するのが基本です。具体的には温度7~10℃、湿度85~90%なら、2~4カ月保存可能。5℃以下に長く置くと、低温障害を起こして果肉が変色するので注意してください。秋から冬にかけては常温保存に向いていますが、夏など気温が高い場合は、冷蔵庫の野菜室を使うのがおすすめです。
冷蔵保存:常温保存が難しい時の方法
常温で保存できる場所がない場合や、夏場など傷みやすい時期は、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ただし、冷蔵庫の中は乾燥しやすいので、乾燥対策が必須です。冷蔵保存の場合、保存期間は約1週間が目安です。
丸ごと冷蔵保存する方法
- 里芋を丁寧にキッチンペーパーでくるみます。もし洗ってある場合は、水分を完全に拭き取ってから包んでください。
- 1をビニール袋に入れ、空気を抜いて口をしっかりと閉じます。
- 2をさらに新聞紙で包んで、冷蔵庫で保存します。
皮をむいた里芋の冷蔵保存
皮を剥いて切った里芋は、丸ごとの状態よりも鮮度が落ちやすい傾向があります。冷蔵保存した場合でも、保存期間は短くなることを理解しておきましょう。以下に、保存の手順をご紹介します。
- カットした里芋を水に浸し、アク抜きをします。その後、水気をしっかりと拭き取ってください。
- 里芋を保存容器に移し、里芋が完全に浸るくらいの水を加えて、冷蔵庫で保管します。
もし、ぬめりが気になるようでしたら、カットした里芋を軽く塩もみし、水で洗い流すと効果的です。保存期間はおおよそ2~3日を目安とし、なるべく早くお召し上がりください。
冷凍保存:長期保存と調理時間の短縮に
里芋は冷凍保存しても、その風味や食感が大きく損なわれることはありません。そのため、長期保存に適した方法と言えます。冷凍することで組織が変化し、味がしみ込みやすくなるという利点もあります。保存期間は約1ヶ月が目安です。
生のまま冷凍する方法
- 里芋についた泥を落とすため、流水で丁寧に洗いましょう。表面の毛を立たせるように洗うと、より綺麗になります。
- 洗った里芋は、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取ります。
- 里芋1個ずつをラップで丁寧に包み、冷凍保存用の密閉袋に入れて冷凍庫で保存します。
冷凍した里芋を調理する際は、ラップに包んだまま電子レンジ(600W)で加熱すると、皮がつるりと剥きやすくなります。加熱時間は里芋の大きさや個数、お使いの電子レンジの機種によって大きく変動するため、様子を見ながら調整してください。竹串がすっと通るくらいが目安です。また、熱湯で10分程度茹でても同様に皮が剥きやすくなります。あらかじめカットして冷凍すれば、味噌汁や煮物などに凍ったまま使えるので便利です。
茹でて冷凍する方法
里芋を茹でてから冷凍すると、保存期間が長くなるだけでなく、味が染み込みやすくなるというメリットがあります。下処理済みなので、調理時間の短縮にもつながります。
- 里芋が柔らかくなるまでしっかりと茹でます。
- 茹で上がった里芋の粗熱を取り、表面の水分を丁寧に拭き取ります。
- 用途に合わせて使いやすい大きさにカットし、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
冷凍した里芋は、煮物や味噌汁などにそのまま加えて調理できます。
調理済みのさといもを保存する方法
調理済みの里芋料理も、適切な方法で保存すれば美味しく保存できます。
里芋を使った料理の保存について
里芋を使った煮物やお味噌汁などは、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。味が染み込んで美味しくなりますが、日持ちしないため、2日を目安に食べきるようにしてください。
里芋をマッシュして保存する方法
里芋コロッケやグラタンの材料として、茹でて潰した里芋を保存することも可能です。マッシュした里芋を小分けにしてラップで包み、冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫で保存します。解凍する際は、電子レンジ(500W)で2~3分加熱すれば、すぐに調理に使えます。冷凍保存した場合の保存期間は約1ヶ月です。
美味しい里芋を選ぶためのポイント
里芋を選ぶ際には、以下の点に注意して選びましょう。
- 表面に傷や色の変化がないか確認する
- 硬くて、カビが生えていたり異様な臭いがしないか確認する
上記の点に注意して、新鮮な里芋を選びましょう。
里芋の栄養価と健康への効果
里芋には、食物繊維やカリウムといった栄養成分が豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を改善し、便秘の解消を助けます。カリウムは、体内の不要なナトリウムを排出し、高血圧の予防に効果が期待できます。さらに、里芋は低カロリーなので、ダイエット中の方にも適した食材です。
まとめ
里芋の保存方法について冷蔵、冷凍と様々な方法を詳しく見てきました。それぞれの保存方法における重要な点を把握し、状況に合わせて最適な方法を選ぶことで、里芋をより長く、そして美味しく味わうことができます。この記事が、里芋を無駄なく保存し、日々の食卓で里芋料理を堪能するための一助となれば幸いです。
質問1:里芋は洗ってから保存するのが良いのでしょうか?
回答:いいえ、土がついたままの状態で保存することを推奨します。洗ってしまうと水分が失われやすくなり、結果としてカビが発生しやすくなってしまいます。
質問2:冷蔵保存した場合、どれくらいの期間保存できますか?
回答:冷蔵庫で保存した場合、およそ1週間程度が目安となります。できるだけ早く使い切るように心がけましょう。
質問3:冷凍した里芋は、どのように解凍するのが適切ですか?
回答:冷凍した里芋は、電子レンジで温めるか、自然解凍してから調理に使用してください。電子レンジを使用する場合は、600Wで約2分を目安に加熱すると良いでしょう。